どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年5月に配信されたSwitch「グーの惑星」のレビューをしていきます。
本作は不思議な生物「グー」をゴールまで導いていくパズルゲームですが、これは、Switchの可能性を感じさせてくれる作品です。
Switchは据え置き機にもなり、携帯機にもなるゲーム機であることはみなさん、よくご存知だと思います。
では、任天堂ハードの集大成であることはご存知でしょうか?
例えばSwitchに搭載されている機能を活かせばDSやWiiの代替えにもなるんですよ。
DSのようにタッチスクリーンを使った操作も再現できますし、WiiのようにコントローラをTV画面に向けてのポインター操作だって再現できてしまいます。
今回レビューする「グーの惑星」はタッチ操作、ポインター操作のいずれかを採用したゲーム機じゃないと成立しないゲームなので、Switchの高い汎用性を感じさせてくれました。
ここからはそんなSwitch「グーの惑星」の良いと思った点からまずは語っていきます。
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- 謎の生物「グー」をゴールとなるパイプまで導いていくステージクリア型のパズルゲーム。
- グー同士で繋げていくとクモの巣のような道が出来上がる。
- 重心が傾くと崩れてしまう。
初リリース日 | 2017年5月25日 |
対応ハード | Switch/Wii |
ジャンル | パズル |
価格 | 1,000円(税込) |
推定クリア時間 | 6~8時間 |
発売元 | フライハイワークス |
目次
良いところ
ポインター機能を使った直感的な操作性
本作をプレイしてまず驚いたのが、Switchソフトとしては珍しくポインター操作を採用していることです。
Switchの2世代前となるWiiではセンサーバーにWiiリモコンを向けることでカーソルを直感的に操作できました。
それと同じようなことをSwitchのJoy-Conでは行えます。
それもWiiリモコンとは違ってセンサーバーを必要とせず、Joy-Conの傾きに合わせてカーソルを動かすことができるんですね。
本作ではそんなポインター操作を駆使して謎の生物「グー」を掴んでゴールのパイプまで繋げていくのが目的となっています。
文字を読んでいるだけだと同じようなことがスティックを使ってのカーソル操作でもできるように見えるかもしれませんが、本作はポインター操作による”直感性”が面白さを高めているように感じました。
先ほども触れたように、ポインター操作はコントローラを傾けて行います。
イメージとしては手を動かす感覚に近いので、スティックを使ってのカーソル操作とは比べ物にならないくらい直感的で楽しいんですよ。
物理演算エンジンによるもどかしさ
本作には物理演算エンジンが搭載されています。
そのため重心が掛かると傾いたり崩れたりするんですね。
これがゲームプレイに良い感じのもどかしさを生み出してくれて、グーをゴールまで繋げていく場合、考えて繋ぐ必要があります。
例えば大きな溝があるエリアを越えるために「グー」を使って橋を架けるとしますよね?
しかし、細長い橋を架けようとした場合、重心が傾きすぎて溝を越える前に崩れてしまうことでしょう。
ではどうすれば良いのかと言うと、ラインを太くして安定感を持たせたら良いんですね。
(使えるグーには限りがあるので限度はありますが)
こんな感じで考えて繋がないとゴールできないのが面白く感じました。
物理演算エンジンを活かしているという意味では、積み木やバランスゲームの遊びを取り入れているのも注目です。
ゲーム終盤になると物体を積み上げたり1つずつピースを抜いていく工程が出てきます。
これらの工程をポインター操作で行うと積み木やバランスゲームをやっているかのようなので、不思議な感覚を味わえました。
バラエティ豊かなステージ
本作には50以上のステージが収録されています。
これだけのステージが用意されていると似たり寄ったりになりそうですが、それぞれに差別化を持たせているので感心しました。
ステージ毎に背景が異なるのはもちろん、様々な特性を持ったグーを登場させることでゲームプレイに多様性を持たせてくれます。
例えば
- 何度でも付け替えができる「緑のグー」
- 風船のように浮かぶ「赤のグー」
- 炎に触れると引火する「燃えるグー」
なんてグーが存在するんですよ。
ステージによってはそれぞれの特性を活かさないとクリアできないので、パズルゲームらしく頭を使う必要があります。
2人協力プレイが楽しい
本作は2人協力プレイに対応しています。
単純に同時プレイを楽しむ感じなんですが、前述のもどかしさと相まってワチャワチャするんですよw
Switch版の場合、Joy-Conのおすそ分けプレイによって気軽に楽しめるのが嬉しいですね。
(Wii版はWiiリモコンを2本用意しないといけませんでした)
時代の先を行くメタフィクション要素
このようにパズルゲームの側面が強い「グーの惑星」ですが、実は、芸術作品としての価値もあったりします。
アート的な魅力が漂う世界観はもちろん、ストーリーも秀逸なんですよね。
特に終盤は画面の奥に見えるプレイヤーを想定しているかのようなメッセージが頻繁に挿入されて不思議な体験を味わえました。
凄いのが、本作が初めて世に送り出されたのは2008年(国内では2009年)であることです。
Switch版が発売された2017年にもなるとメタフィクション要素を取り入れたインディーズゲームが増えてきましたが、Wii版が発売された2008年はまだ目立っていませんでした。
そんな時代にこれほど奇抜な演出を盛り込むとは、さすが海外で絶賛されただけのことはあります。
スコアアタックが楽しい
本作はスコアアタックも楽しいので、繰り返しプレイをしたくなりました。
スコアアタックで特に重要なのが、ゴールパイプに導いたグーの数です。
実は本作、単にゴールパイプまで繋げたら良いのではなく、余ったグーをパイプに指定された数量まで入れないといけないんですね。
しかし、一度繋げたグーは原則として掴むことができないので、ガムシャラに繋げていてはパイプに入れられる数が減ってしまいます。
そこで重要になってくるのが、如何に少ない手数でパイプに繋げられるのかということです。
手数が少ないほどより多くのグーをパイプに入れられるようになり、ハイスコアを更新できるので燃えました!
しかもハイスコアを更新できるだけではなく、パイプに入れたグーはボーナスゲームに連れていくことができるんですよ。
ボーナスゲームでは各ステージで連れてきたグーを積み上げた高さを競うことになるので、多ければ多いほど有利になります。
ということは各ステージで多くのグーをパイプまで導けばボーナスゲームが有利になるということなので、ハイスコア更新の必要性を生み出している印象です。
親切設計で遊びやすい
本作は初心者の方でも楽しめるように作られています。
特筆したいのが、スキップ機能の搭載です。
エンディングを迎えるにはステージを順番にクリアしないといけないので、難しいステージに遭遇したら詰んでしまいそうですよね?
しかし、本作に搭載されているスキップ機能を使えば苦手なステージを飛ばすことができます。
ステージスキップ機能と言えば、2009年発売のWii「New スーパーマリオブラザーズ Wii」で取り入れたことが話題になりました。
本作のWii版が発売されたのは2008年になるので、それよりも前に搭載していたということじゃないですか!?
前述のメタフィクション要素といい、時代の先を行くゲームですな・・・。
救済措置という意味では、画面内に飛んでいる白いキャラクターを掴むことで一手前に戻せるのも助かりました。
パズルゲームにありがちな機能とは言え、うっかりミスをリカバリーできるのは有り難いです。
惜しいところ
Proコンでは楽しめない
本作はJoy-Conでしか楽しめません。
Proコンでプレイすることはできないので、TVモードでプレイする場合、本体に刺さっているJoy-Conを取り外す必要があります。
これがコタツでぬくぬくするようなダメ人間にとっては面倒なんですよw
Proコンにもポインター機能が搭載されているので対応してほしかった(HOMEボタンでさえも反応しない)。
プレイヤーが限定されるタッチ操作
本作を携帯モードでプレイする場合、タッチ操作で楽しむことができます。
が、指が太いと思うように楽しめないんじゃないかと思いました。
使用できるグーは自分たちを繋ぐクモの糸のような道をウロウロしているんですが、10匹以上も居ると掴みたいグーを思うように掴めないんですよね。
全部同じ種類のグーであればまだしも、色んなグーが混ざっていたら思うように掴めなくて困りました。
これは画面が小さい携帯モードだからこそ起きる問題だと思うので、指が太いと無理ゲーになりますw
タッチ操作の方がポインター操作よりも直感的に操作できますが、思うように掴めないのが玉に瑕です。
グーの惑星 (Switch)のレビューまとめ
Switchに搭載されているポインター操作、タッチ操作をフルに活かした作品。
元となる作品は2008年発売とかなり前になりますが、全く古さを感じられず、今でも通用するほどのレベルです。
こういう作品を見てしまうと「シンプルな方が時代に左右されず耐久年数が増すのかな?」と思ってしまいますねw
価格も1,000円程度と安く、その割には長く楽しめるので、買っておいて損のない作品です。
ニンテンドースイッチの可能性を感じさせてくれる意欲作!
こんな人には特におススメ。
・パズル好き。
・積み木好き。
こんな人にはおススメできない。
・めんどくさがり屋。
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グーの惑星はWiiで遊びました
斬新で不思議な手触りでとても面白かったです
続編のリトルインフェルノも(グーの惑星には及びませんが)とても楽しめましたし
ヒューマンリソースマシーンはメチャクチャ楽しめました
ここのゲームはどれも最高です