どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2020年7月に配信されたPS4/Xbox One/Switch「Superliminal (スーパーリミナル)」のレビューをしていきます。
本作は夢の世界を舞台にしたパズルゲームですが、一人称視点の新たな可能性を感じられました!
一人称視点。
ゲームの場合、プレイヤーキャラクターの視点を指します。
が、操作キャラクターを後ろから確認できる三人称視点のゲームと比べて苦手意識を持たれることが多くあるんですよね。
要因としては
- 操作キャラクターの姿が見えない
- 三人称視点と比べて視界が狭い
- グラグラ揺れて酔いやすい
などが挙げられますが、一方では可能性を秘めていると思うんですよ。
特に没入感の高さは三人称視点のゲームよりも遥かに優れています。
本作の場合、没入感の高さはもちろん、一人称視点だからこそ実現した仕掛けが満載で、他にはない体験を味わえました。
クリアまでのプレイタイムは3~4時間と短く、その割には2,000円以上もしますが、新しい体験に価値を感じられるのでしたら買って損のない作品です。
本作をひと言で表すと、「2,000円で遊べるトリックアート迷宮館」ですねw
ここからはそんなPS4/Xbox One/Switch「Superliminal」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- ステージクリア型の一人称視点パズルゲーム。
- 遠近法や錯覚を使ったパズルを解いていく。
- プレイヤーは特定のオブジェクトを持ち上げることができる。
初リリース日 | 2020年7月7日 |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | パズル |
価格 | 2,050円(税込) |
推定クリア時間 | 3~4時間 |
発売元 | Pillow Castle |
目次
良いところ
目の錯覚を活かしたパズル
本作で特筆したいのが、目の錯覚を活かしたパズルが多数盛り込まれていることです。
ゲームを始めると建物の奥へと進んでいくことになります。
すると、様々な仕掛けを解いていくことになるんですが、これが非常に不思議な作りなんですよ。
例えば小さいブロックを持ち上げて大きなブロックの隣に置いてみましょう。
さっきまで小さかったハズのブロックが大きくなりました!
人間は平面の絵から空間の奥行きを感じられる能力を持っていると言われていますが、それを逆手に取ってくるとはw
何これ!?
SwitchやPS4/Xbox Oneで配信されている「Superliminal (スーパーリミナル)」が不思議過ぎる!
目の錯覚を使ったエンターテイメントじゃないですか!? pic.twitter.com/Bvzh5bbURF
— KENT for ゲームレビュー/紹介 (@kentworld2) January 23, 2021
↑文章と静止画では魅力が伝わりにくいので動画を撮ってみました。
どうでしょう?不思議ですよね?
このような体験は一人称視点のゲームだからこそ実現できたように感じます。
三人称視点の場合、オブジェクトを間近で見ることはできず、操作キャラクターのケツが邪魔しますからね。
プレイヤーを飽きさせない工夫
本作をクリアするまでに掛かったプレイタイムは3~4時間。
2,000円のゲームにしては短く感じますが、その分、濃い体験を味わえました。
大きな要因となるのが、仕掛けのバリエーションです。
本作の仕掛けは大まかに言うと遠近法、錯覚によるものなんですが、応用の仕方が凄いんですよ。
扇風機を大きくして風圧で積み木タワーを崩したり、非常口誘導灯を大きくして足場にしたり。
さらには扉の大きさを変えることで先に見える世界の大きさが変わったりするので、プレイすればするほど不思議な気分になってきますw
そういう意味ではストーリーも不思議でしたね。
例えばね、ステージを進めていくとプレイヤーは寝室に何度も戻されるんですよ。
つまり、夢だったということなんですが、深くは語られません。
主人公の姿も見えないので、自分が誰なのかさえもわからなくなってきます。
頼りになるのは各地に設置されたラジカセから聞こえるピアーズ博士の音声のみ。
ストーリーを理解するには考察をしなければならず、難解ではありますが、不思議な体験をウリにした本作の作風を強調している印象です。
演出でカバーしているローディング時間
各ステージをクリアするとローディング画面が挿入されます。
一人称視点のゲームは没入感が重要なので、一見すると欠点に感じますよね?
ところがね、演出で見事にカバーしているんですよ。
ローディング画面の演出はステージによって変化するようになっていて、例えば100%ではなく1000%まで進んだりしますw
いずれも普通のローディング画面よりも趣向を凝らしているものになっているので、演出の1つとして楽しめました。
ロード時間の何が嫌なのかって、現実世界に引き戻されることなんですよ。
一人称視点のゲームの場合、没頭しやすいので余計に気になるんですが、演出の1つにしたらカバーできるんですね。
この辺りの問題は同系統のゲームである「ポータル」では解消できていなかったので、一歩先を進んでいる印象です。
戦闘の面白さに頼っていない
本作には敵キャラクターが登場しないので、戦闘の要素がありません。
しかし、目の錯覚を使ったパズルやミステリアスなストーリーによって全く退屈することがありませんでした。
多くのゲームでは戦闘の面白さに頼っているところがあります。
特に一人称視点のゲームは敵を狙って撃つ楽しさに重点が置かれがちで、本作のルーツになっていると思われる「ポータル」シリーズも終盤には戦闘の要素が存在しました。
それだけに戦闘の面白さに頼らずゲームとして成立させていることが凄いと思うんですよね。
わざわざ書くことではないのかもしれませんが、何気に凄いことだと思うので触れさせて頂きました。
惜しいところ
3D酔いをしやすい
一人称視点のゲームは酔いやすく感じます。
個人的には耐性がある方なので3D酔いは起きにくいんですが、本作の終盤はややキツかったw
というのも終盤では扉の大きさを変えて同じところを何度も行き来することになるんですよ。
前述の通り扉の大きさを変えることでその先に見える世界の大きさが変化します。
ゴールを目指すには正しい大きさの世界にしないといけないんですが、それがわからず何度も行き来していたら気持ち悪くなってきましたw
それと、終盤には無限ループするエリアも存在します。
法則がわからない限りは何度も同じような背景が続くので、視界の狭さと相まって3D酔いを起こすかもしれません。
Superliminal (スーパーリミナル)のレビューまとめ
最初から最後まで不思議な体験を味わえるゲーム。
目の錯覚を一人称視点のゲームに落とし込むとこんなにも不思議な体験を味わえるのですね。
クリアまでのプレイタイムは3~4時間で、価格は約2,000円。
やり込み要素としては消化器、火災報知器の作動、短時間クリアくらいなので長くは楽しめませんが、”体験”に高い価値を感じられました。
興味がある方は交通費を払って遠くのトリックアート迷宮館に入場する感覚で手を出してみてはどうでしょうか?
2,000円で遊べるトリックアート迷宮館!
こんな人には特におススメ。
・不思議な体験を味わいたい人。
こんな人にはおススメできない。
・やり込み好き。
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