2018/06/01/12:00 | ゲームレビュー

嘘つき姫と盲目王子【レビュー・評価】パズルアクションで味付けした心温まる高級絵本


嘘つき姫と盲目王子/PS4 / PSVITA / Switch

2018年5月に発売されたPS4/PSVITA/Switch「嘘つき姫と盲目王子」を今回はレビューします。

PS4/PSVITA/Switch「嘘つき姫と盲目王子」は目が見えない王子と共に冒険する2Dパズルアクションゲームです。

良いところ

絵本を読みながら楽しめる!

誰もが読んだ事があるであろう、絵本。

本作はそんな絵本を読み進めるかのような感覚でプレイする事が出来ます!

イベントシーンは複数の手描きイラストで構成。

流れるメッセージは女性の方が朗読調で読み上げるので、イベントシーンに関しては完全に絵本のようです。

昨今のゲームと比較したら地味な印象は否めませんが、絵本ならではの想像する楽しさがあるのは良いと思いました。

一方、ゲーム部分は2Dパズルアクションゲームとなっていて、こちらも手描き風のグラフィックになっています。

イベントシーンと調和させるためか、ゲーム部分の演出は控えめ。

例えばステージクリアの演出は挿入されず、サラッと次のステージに進み、たまにイベントシーンが挿入されます。

そのおかげでゲームをクリアした時には一冊の絵本を読み終えたかのような感覚を味わえました。

BGMは主張が弱いものの作品の雰囲気に良く合っています

ユニークな設定

本作の主人公は、姫に変身出来る狼と目が見えない王子!

プレイヤーは姫に変身出来る狼を操作して目が見えない王子と共にゴールを目指していく事になりますが、この設定、面白くないですか?

これまでほぼ無力のNPCと共にゴールを目指していくゲームはいくつも発売されてきました。

が、大抵は男キャラ(王子)が先導し、女キャラ(姫)は守られる側である事が多い一方、本作の場合は逆に姫が先導する事になります。

しかも姫の正体は狼なので王子と恋をする事も出来ず、王子には目が見えないのを良いことに人間であると嘘を付いているんです!

この目新しさはストーリーの面白さに一役買っていて、初回プレイ時は「どんな結末になるのだろう?」と興味深く進めてしまいます。

程良い難易度のパズルアクション

肝心のステージはパズル要素が強い構成となっていました!

プレイヤーは姫に変身出来る狼と目が見えない王子と共にゴールを目指していく事になりますが、そう上手くは行きません。

王子は目が見えないため自分の足で先に進むのは難しく、連れて進もうと思ったら大ジャンプや攻撃アクションが出来なくなるからです。

この制約をカバーするためには姫と狼の特性を使い分けてステージに存在する仕掛けを利用しなければならず、ちょっとしたパズルを解いているかのようでした。

難易度は簡単過ぎず、難し過ぎず程良いレベル。

ステージをスキップする機能も搭載されているので、先のストーリーが気になる方は絵本だけを読み進める事も出来ます。

いくつかの収集要素

2Dアクションゲームと言えば探索要素!

本作でもステージに隠されたいくつかの収集アイテムを探す要素が存在します。

中には分かりにくい場所に隠されているうえ、そのアイテムを離れた場所に居る王子まで届けないといけないシチュエーションに出くわす場合もあるので頭を使う事もありました。

収集アイテムを集める事で設定資料がアンロックされていくので、本作が好きな人ほどやり込みたくなる要素だと思います。

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個人的に合わない&気になったところ

価格の割にアッサリ

え?たったのこれだけ!?

ゲームクリアまでのプレイタイムは4~5時間。

全体的に上手くまとまっていると思うし、ゲームデザイン的には丁度良い長さではありますが、7,000円オーバーのタイトルとして考えるとあまりにも割高に感じました。

3Dアクションゲームだったらまだしも、本作はクラシックな2Dアクションゲームですからね・・・

雰囲気はとても良いと思うので、そこに価値を見出せないと価格設定には納得出来ないと思います。

ゲームクリア後はステージセレクトが出来ない

やったぁ!ゲームクリア!

これまでのステージに戻って取り逃したアイテムを回収するぞぉ!

あれ?セーブファイルをロードしてもエンディングからの再開でステージセレクト出来ない!?

このようにゲームクリア後はエンディングを見る事しか出来ず、やり込みをするには最初からやり直さなくてはなりません。

エンディングを迎える前まではステージセレクト機能を使って前のステージに戻れるので、やり込みはラスボスを倒す前に済ませておきましょうね!

被害に遭った人からのアドバイスでした!泣

※追記!ゲームクリア後はオープニングムービーさえ見たらステージセレクト出来るようになっています。

全体のまとめ


とても丁寧に作られていて、一本のゲームとして上手くまとまっていると思います。

全体的に短く、サクッと楽しめるので大作ゲームの息抜きにプレイしたい作品。

ただ、価格が高めに設定されているので、高い絵本を購入したかのような印象は否めません。

本屋で販売されている大人の絵本は割と高いのでそちらを基準にして見たらこんな物かも知れませんが、ゲームとして見てしまうと割高に感じてしまいます。

出来は悪くないので、その点が気にならなければおすすめです!

パズルアクションで味付けした心温まる高級絵本。

こんな人には特におススメ。
・絵本好き。
・パズルアクションゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・コストパフォーマンスを重視する人。

嘘つき姫と盲目王子/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約5時間


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コメント広場の住人(20)

  1. ホンマ?トモフミ より:

    このゲームは夜廻みたいな「おもしろそうだけど、値段がリスキー(もしくは強気価格)」なゲームですね。
    確かに上質な電子絵本を買うと考えれば、安いかな(笑)

    せめてでも体験版でどんな感じなのかはやってみたくあります。

    確かに設定は面白いですね(^^)
    王子を守る姫に化けた狼っていう設定がそそります。

    • kentworld より:

      日本一ソフトウェアのゲームって内容の割に高いんですよね笑

      それでもそこそこ売れるから凄いなぁと思います。

      新規タイトルですし、体験版を配信しても良いとは思いますね。

      設定はかなり温めていたようで、そこが本作の大きなウリに感じました。

  2. ナスタ より:

    先程クリアしましたよ〜。クリアまで3時間かからなかったので流石に吹きました笑
    雰囲気ゲームとしての期待にはしっかり答えてくれたので、個人的にはまずまず満足してますね。後BGMがかなり好みでした。特に青淵の洞(だったかな?)の曲が良かったですね。

    こういうゲームはミドルプライス位で売り出しても良いと思うんですけどねー。まあ色々事情があるんでしょうね。

    • kentworld より:

      おお!早い!まさか3時間を切ってしまうとはw

      価格を無視して評価するのであれば、本作は一定の水準に達すると思います。BGMも主張は弱いものの作品の雰囲気に良く合っていますね。

      インディーズゲームのような作品をフルプライス販売するのは日本一ソフトウェアのお家芸になりつつあります笑

      • ナスタ より:

        ゲームクリア後はエンディングじゃなくてオープニングに戻るみたいなので、オープニングムービーさえ見終わればステージセレクトできましたよ〜。

        • kentworld より:

          え!?マジですか!?

          オンラインストレージの中途半端なセーブデータをダウンロードして上書きしてしまいましたよ(泣)

          まあ、1、2時間程度のロスではありますが。

          記事は訂正しておきます。

  3. K より:

    この手のゲームって、最近はインディーズで高くても2000円程で購入できるものが多いので、フルプライスで売るのは無理がありますねー

  4. koji経済研究所 より:

    このソフトのパッケージデザインが大好きなので、パッケージ版が欲しくはあるんですが、いかんせん値段が高くて躊躇しちゃいますw

    vitaのドクロを10とすると、どれくらいの難易度なのか知りたいです。

    • kentworld より:

      Dokuroは2,500円であの歯ごたえとボリューム感で満足度が非常に高い作品でした♪

      NPCと力を合わせて進んでいくゲームデザイン。2Dパズルアクションというゲームジャンル。絵本が題材と共通点も多いので、レビュー記事でも触れようか迷ったくらいです。

      難易度に関しては、Dokuroが10だとしたら本作は5や6に感じます。

      • koji経済研究所 より:

        ありがとうございます。参考になります。
        最近はサクッとプレイできるゲームが好きなので、そのうちプレイしたいです。

  5. くっぞこ より:

    こんにちは。
    まだ購入していませんが面白そうですね~
    盲目男とうそをついて姿を偽る女(狼)と言うのは、
    男女の役が逆ですけど、何だか
    チャップリンの映画「街の灯」みたいなストーリーですね。

    • kentworld より:

      固定化されつつある男女の役割をあえて逆転させる作品はたまにありますよね♪

      それでも珍しい題材ではあるので、本作の大きな魅力になっていると思います。

  6. らす2 より:

    夜廻といい日本一はボリュームの割に高い気がします。
    ロゼと黄昏の古城といい仕掛け絵本のような作風が最近のウリですね。

    • kentworld より:

      僕もそういうイメージはあります。でも、パッケージだとつい買ってしまうんですよねw

      どうせパッケージで出すならもう少し特典を付けて欲しいですが(・ω・)

  7. ナギ より:

    しっかりと買いましたよ〜

    高いとはいえ、やっぱりこのメーカーの特殊性?を応援している方は一定数いるのでしょうね
    僕もその中の一人ですし
    ゲームが売れにくくなる昨今売れる為に右にならえになりつつあるのは仕方ないとはいえ、独自性があり(買い手個々にとって)一定レベル以上のゲームはやりたいものです
    映画だって漫画だって同じジャンルしかなかったらつまらないじゃないですか!

    日本一ソフトウェアさんはパッケージも含めて好みのものが多いのです
    集合絵(それはそれでカッコいいけれど)のようなロゴ的な感じではなく、物語内風景を切り取るイラスト系が多いからでしょうねー

    僕にとっての難点はトロフィーがゲーマー的なとこでしょうか
    「○○以内にクリア!」とか「倒さずにクリア!」とかは苦手なトロフィーです
    かと言ってふつーにクリアするだけで全トロフィー取得可能ってのも味気ないですけど(トロフィー&実績についてのコラムも読んでみたいです)

    まだまだ初期段階ですが姫さんのウソがいつバレてしまうかドキドキ

    そして伏線読みの悪いクセが絶賛発動中っす
    さて当たるかな?

    • kentworld より:

      日本一ソフトウェアは良いポジションを確保したな~と思います。

      仰る通り値段の高さに目を潰れるような独自性があるのは確かですから。

      それだけ、今のパッケージゲーム市場は多様性に欠けている事の裏返しでもあると思います。

      日本一ソフトウェアのフォロワーみたいな会社がもっと増えても良いと思うなぁ。

      言われてみるとパッケージデザインは良い作品が多いですね。夜廻のパッケージデザインも気に入っています♪

      トロフィーはプラチナ取りましたが、案外、簡単でしたよ~。

      タイムアタック系は緩い設定ですし、倒さずクリアも一部を除けばそこまで難しくはありませんでした。

      ストーリーの展開はお楽しみに!笑

      • ナギ より:

        トロコンクリアしました〜!
        かなり久方振りだなぁ‥

        確かに短い!ですけど、ヌルゲーマーの僕にとってはこれくらいの長さが丁度いいですね
        ギミック色々体感してみたいけど、あまり操作が煩雑になるとクリア出来ないストレスの理由が増えてしまいそうでモヤりますから

        それにしても、女性にすすめられるゲームがまた1つ増えましたね〜
        同じような雰囲気の日本一ソフトは前にもでてましたけど、そっちは万人受けはしなさそうなストーリー展開になってたからなぁ‥

        今回も最後にそっちじゃなくてこっちのアレをああしたから、やろうと思えば鬱エンド作れたと思うんですよね‥それこそ収集品の収集率と絡めて2エンド作れそうだし
        でも、そうしなかったのはゲームの難易度も含めて今回は万人向けに、と配慮したのかなぁ
        あ収集品、集めないとエンドロールのイラスト変わるそうです

        実は物語の外の方が醜悪なんだよなぁ‥
        某サイトさんだけ姫の性格含め指摘してまして、共感しましたわ

        物語の外まで(妄)想像すると印象かなり変わりますね

        王子実は超アグレッシブです(笑)

        同じ2Dの、ドットアニメのように動きをすごく丁寧に作られていていちいち可愛らしいのはさすが日本一だなぁと思います
        これからもこの路線続けてほしいなぁ
        流行神系やディスガイア系もですがもっている路線を大切にしていってほしいメーカーっす!

        これからもやりたいソフト出た時はお布施する(すぐ買う)ぞー!

        しかし‥この手のゲームはさくっとクリア出来るのにRPGは数ヵ月たってるというのに未だ終わりが見えず‥まいったな

        • kentworld より:

          短いと気軽にクリア出来るところが良いと思います。あとは価格とゲームプレイが釣り合っていると感じるかどうかですかね。

          本作は女性にも勧められる作品だと思います。ストーリーも盲目がテーマなのは好みが分かれますが、そこまでエグイ描写もないですし。こういうゲームも必要なのかなと思います。

          日本一ソフトウェアはコンシューマーのパッケージ市場に掛けている何かを見つけるのが上手いメーカーですねえ!確かにこういうゲームはもっとパッケージで発売されても良いと思います。

          RPGはどうしても繰り返し作業が付き物ですので、余程物語に惹かれないとクリアまでモチベーションを保つのは難しく感じます。

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