2011年4月に発売されたPS3/Xbox 360「クライシス2」を
今回はレビューします。PS3/Xbox 360「クライシス2」は
大都市ニューヨークが舞台のFPSです。基本操作は従来のFPSと変わらず、
体力は自動回復制を採用。敵は人間とエイリアン。
主人公は特殊戦闘服「NANOスーツ」を装着しているため
人間離れしたアクションが可能で、シングルプレイでは
単に撃ち合うだけではなく、時には「NANOスーツ」に搭載された
機能を上手く使いこなして行かなければ先へ進めなかったりします。
「NANOスーツ」に搭載された代表的な機能としては
透明になって敵に気付かれなくなる「クローク」、
赤外線センサーによって暗い所でも視界を確保できるようになる「ナノビジョン」、
起動中は敵から受けるダメージが軽減する「アーマーモード」、
一部の大きなオブジェクトを前方に吹き飛ばすことができる「パワーキック」辺り。
ほとんどが人間離れしたアクション・機能のため他のFPSでは
出来なかった戦術が使え、新鮮に楽しめるのが嬉しいですね。また、戦術の幅も
他のオーソドックスなFPSよりも広いため、例えば1周目は正面突破で先へ進んだけど、
2周目からは「クローク」で回り込んでプレイするなど同じステージでも
また違った攻略方法で楽しめるため、リプレイ性の向上にも役立っていると思います。
ちなみにゲームを進めて行くと登場する”エイリアン”を倒すと
「ナノカタリスト」というアイテムを落とし、これを使って
新しい「NANOスーツ」の機能をアンロックする事も出来ます。
エイリアンが落とす「ナノカタリスト」の数は種類によって違ったりも。
![c2ccf899.jpg](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/c/2/c2ccf899.jpg)
オブジェクトは次世代ゲームエンジン「CryENGINE 3」によって「動き」の部分も
作り込まれており、プレイヤーの行動によって何らかの反応を起こしてくれます。
例 「PCを銃で撃つ→モニターが割れて壊れる」
「木を銃で撃つ→倒れて葉っぱも細かく揺れ動く」
「中型のオブジェにぶつかる→前に倒れる」
「小さいオブジェに近寄る→投げる事が可能」
「自販機に近づく→ボタンを押す事でジュースが出て来る」等。
海外産タイトルでオブジェクトが細かく反応する事に関しては
それほど珍しい事ではありませんが、ここまでしっかりと
作り込まれたゲームは見た事がありません。
![67559546.png](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/6/7/67559546.png)
基本的にゴールは一つだけですが、そこまでのルートは
複数存在するため攻略方法が複数用意されています。
そのためリプレイ性がアップしており、2周目以降も
ルートを変えて楽しめるようになっているのは嬉しいですね。
バイザーを使って武器・敵の場所や目的地・攻略ルートを
確認したり、マーカーを付ける事も可能なので、新しいエリアに
侵入した時はこの機能を使って戦略を練る事をおススメします。
![2ed5da67.png](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/2/e/2ed5da67.png)
進行ルートから外れた家の中、下水道など、
本作のフィールドはあまり攻略に関係の無い所まで
作り込まれており、海外産タイトルらしく力量に圧倒されました。
ちなみにFPS・TPSではお馴染みの収集要素もしっかり存在。
収集アイテムは「ニューヨーク記念品」「ドッグタグ」
「乗り物の鍵」「Eメール」の4種類で、それぞれ集める事によって特典が貰えます。
![762848bf.png](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/7/6/762848bf.png)
FPSでは重要視されるグラフィックはPS3版の場合
突出した美しさは感じられないもののかなりの高品質だと思います。
ただ、Xbox 360版、PC版の場合はさらに綺麗のようで、特にPC版は
最高画質でやった場合コンシューマーでは実現できないレベルになるそうです。
![54ac7a41.png](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/5/4/54ac7a41.png)
↑ゲームを進めて行くとビルの崩壊などの
演出が沢山見られ、迫力もかなり感じられました。
ただ、物語のスピード感は「コールオブデューティ」シリーズほど感じられず、
熱中度は同シリーズと比較してやや劣る気がします。
最大12人で協力・対戦ができるオンラインモードでは
「チームデスマッチ」「デスマッチ」「フラッグゲーム」など
他のFPSでお馴染みのルールを採用しており、システムも「スキル」
「レベル制」「アンロック式」「キルカメラ」など他のFPSでお馴染みの物が
採用されているため新鮮味こそ無いものの無難に楽しむ事が出来ました。
「コールオブデューティ」シリーズのように、マッチング中に
カスタマイズができるようになっているのもgood!
復活にかかる時間も短く、快適性はかなり高いと思います。
本作ならではの要素としては「NANOスーツ」による人間離れした
アクションが可能な事や、戦闘が有利になる特殊効果を発動できる
「キルストリーク」報酬の条件が倒した敵が落とす「タグ」を
死なずに連続で集める珍しいシステムである事などがあります。
後者のシステムは他のFPSと比較して「キルストリーク」報酬の条件を
厳しくしていますが、その分だけ相手との差が
付き難くなっており上手く考えられていると思いました。
シングルプレイの中盤辺りから人間よりもエイリアンと
戦う機会が増えますが、あまり種類は多いとは感じられず、
もう少し増やしてほしかった。特にボスクラスのエイリアン。
![d2f76660.png](https://kentworld-blog.com/wp-content/uploads/livedoor.blogimg.jp/kentworld/imgs/d/2/d2f76660.png)
基本的に敵のAIは賢いと思うのですが、
「クローク」を使って透明になるとアッサリと
見失ってしまうので、もう少し作り込んで欲しかった。
FPSではありがちな事なんですが、イギリス人小説家Richard Morgan氏が
書き下ろした本作のストーリーはややこしく、数多くの謎を
抱えたまま進行して行くので特に分かり難く感じてしまいました。
ゲーム自体リプレイ性が高いですし、周回プレイを前提にして
ストーリーも作っているのかもしれませんね。
ゲームとして特別目新しい物は感じられませんでしたが、
全体的に高水準にまとまっており、安定して楽しめる作品と感じました。
歴史に残るような作品になるにはあともう一つ”飛び抜けた物”が
必要だと感じましたが、シングルプレイのボリュームは
比較的多めですし、FPS好きにはおススメしたい作品。
難易度は全体的に高いので、FPSに慣れていない人にはあまりおススメできません。
ウリとなっている要素も「NANO」スーツの人間離れしたアクション以外は
慣れていない人の場合実感し難く、まずは他のFPSで
慣れてから挑むのが良いと思います。
こんな人には特におススメ。
・FPS好き。
・周回プレイ好き。
こんな人にはおススメできない。
・FPS初心者。
クライシス2/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約16時間
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気になっていたところだったので参考になります
ブラックオプスも飽きてきたし、買うとしますかね!
>名無しさん
ブラックオプスの次としては良いと思います。
FPSスキルもしっかり付いているでしょうし、
今作ならではの要素もしっかりと楽しめそうですからね^^
うーむ、素晴らしいレビューですね
伝えるべきことが全て書かれていてわかりやすい
>名無権兵衛さん
ありがとうございます!
レビューでは自分の伝えたい事を
出来る限り書いて行きたいと思っているので、
そう言ってもらえると本当に嬉しいです!
今後も参考になるレビューを書いて行きます!