
ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D/3DS
2011年6月に発売された3DS「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」。
1998年11月にN64で発売され、海外でギネス記録に載るほど高く評価されたアクションアドベンチャーゲームをリメイクした作品です。本記事では本作のレビューをしていきます。
目次
ゼルダの伝説 時のオカリナについて
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」とは、7年の時を行き来してハイラルを救うゲームです。
物語は子供時代から始まり、ストーリーに添って街やダンジョンを行き来して行くのですが、ゲーム中盤からは大人時代と子供時代を行き来することになり、謎を解いていきます。
それ以外にもオカリナ演奏による謎解き。シリーズでは初となる立体的な謎解き。
当時としては広大だったハイラル平原。馬に乗っての移動。数多くのミニゲーム、隠し要素。ゲームでしか味わえない感動など見どころ満載で、1998年を代表するゲームと言っても過言ではありません。
ここからはニンテンドー3DS版の変更点などを書いていきます。N64版のレビューはこちら。
2画面によって快適になったユーザーインターフェース
N64版「~時のオカリナ」では3個のボタンにアイテム登録をする事が出来ました。
でも、アイテム登録するにはいちいちポーズメニューを開かないといけなかったので、頻繁にアイテム登録の変更を行う事になる終盤のダンジョンではやや面倒だったんですよね。しかもポーズメニューを開く時、ほんの少しだけ画面が止まりますし。
それが今回のニンテンドー3DS版では下画面にアイテムメニューが表示されているため指で下画面をタッチして簡単にアイテム登録をすることができるようになっているのが嬉しいです!
まあ、僕の場合はオリジナル版に慣れてしまっているのでついついタッチでは無くスタートボタンを押してしまうんですけどねw
今作ではスタートボタンを押すとセーブ選択の画面に入るので、間違えて押した時はいつも「あれ?」ってなりますw
ちなみにアイテム登録は4つまでできるようになっていました。そのうち2つはタッチスクリーンを使用して行います。
シューティングが苦手な人には重宝するジャイロセンサー機能
ニンテンドー3DS版はジャイロ操作に対応しており、弓矢やパチンコで狙い撃つ時に本体を傾けての照準移動ができるようになりました。
僕はさほど使用しませんでしたが、アクションシューティングが苦手な人には重宝する機能だと思います。
ミニゲームの中にはロックオン不可能なシューティング要素が強いものもいくつかあるため、それらのミニゲームをプレイする時にジャイロ機能は重宝する事でしょう。
3D映像の恩恵をしっかり味わえる!
N64版「ゼルダの伝説 時のオカリナ」が発売された頃は丁度3Dポリゴン表示のゲームが本格的に出始めた時期なので、立体感をアピールしたゲームが色々と発売になりました。
N64版「~時のオカリナ」も例に漏れず、妖精ナビィの視点でコキリの森を飛び回るオープニングの演出、フクロウのケポラ・ゲボラに乗って一人称視点のまま空を飛びまわる演出など、様々な場面で立体感をアピールしています。
そのため3DS版は裸眼立体視によってさらに迫力が出ており、3D映像の恩恵をしっかり味わえます!もちろんゲーム面でも距離感が掴みやすくなって遊びやすくなっていますよ~。
基本的にはN64版を忠実に再現
本作はリメイクタイトルになりますが、マップやストーリーの変更はほとんど行われておらず、グラフィックもオリジナル版を再現する形で書き下ろされているので、リメイク作というより移植作をプレイしている感じ。
これは好みが分かれる所ですが、オリジナル版をやりまくった者としてはガラッと変えて欲しかった。でも、多少の変更はされているのでそこを主に楽しんでいました。
グラフィックはN64版から大きく変えていないためニンテンドー3DSソフトにしてはやや粗く、そのままデータを持ってきているのかと疑ってしまいますが、比較してみるとちゃんと作り直しているようですね。
例えば全体的に色鮮やかになっていて、よりファンタジーらしさが強まっています(逆に言えばちょっと子供っぽいアレンジになっている感はありますが)。
それ以外にもモーションの変更や部屋に飾られている家具の変更。地面のテクスチャを一新。
謎解きの微調整など細かい部分が何百も変更されていて、オリジナル版を飽きるほどプレイした人でも全く新鮮味を感じられないなんてことはありません。
嬉しい数々の追加要素
本編自体はN64版を忠実に再現した移植に近いリメイクですが、サブ要素ではいくつかの追加要素があります。
まずは初心者への救済措置として用意されたヒント映像。なんと130以上も用意されており、これがあれば謎解きに詰まった時も安心です!でも、ゼルダは謎が解けた時の達成感がたまらないので、見過ぎは禁物ですぞ。
続いてはボスチャレンジ。ある程度ゲームを進めると、過去に戦ったボスと再戦ができます。
「時のオカリナ」ではカッコイイシチュエーションのボス戦が多いので、もう一度戦えるのは嬉しい追加要素ですね!タイムレコード機能も用意されており、さらにある条件を満たすと連続でボスと戦うモードも追加されます。腕に自信がある人は試してみましょう!
上級者向けモードの裏ゼルダ
そして最大の目玉要素となるのが「裏ゼルダ」。
ダンジョンに設置されたオブジェクト、敵が一新された影響で謎解きや攻略法がガラっと変わり、さらにマップが左右反転。敵の攻撃力が2倍となった上級者向けのモードです。
裏ゼルダのダンジョンでは本編であまり役に立たなかったアイテム&テクニックが大活躍しましたね。
フックショットで燭台や宝箱に飛び移ったり、ボムチュウでバクダンでは届かない岩を破壊したり、炎の矢を持っていない時、ディンの炎で燭台に火を灯したり、「時の歌」を奏でて時のブロックを動かしたり・・・。
特に「時の歌」を奏でて時のブロックを動かす作業は何回もやった気がする。あれはちょっと面倒で嫌だったなぁ。オカリナを吹く→ブロック移動って凄いテンポが悪いんですよ。
これは裏ゼルダが初めて収録された非売品のGC「ゼルダの伝説 時のオカリナGC」をやった時も思いましたが、裏ゼルダの謎解きはちょっと強引な物が多いですね。
「時のブロック」の移動とか、何の変哲もないものを剣で斬るとロックが解除する扉とかね。まあ、このシュールさが裏ゼルダならではと言えばそれまでですが。
難易度はアクション面でも高まっていました。裏ゼルダの敵は攻撃力が2倍になっているので、本編を何周もプレイした僕でさえも手こずってしまう敵がいたんですよ。
一番厄介だったのが「森の神殿」で初登場するスタルフォス。奴は盾を持っているため隙をつかまないとダメージを与えられないし、何よりジャンプ斬りが厄介!
確かジャンプ斬りをまともに食らったらハートを4個も削られた気がする。急いでプレイしたため「森の神殿」を攻略した時点ではハートが7個しか無かったので、2回当たったらゲームオーバーになってしまうんですよw あいつのせいで5回は「森の神殿」でゲームオーバーになってしまったw
あと、ラスボスも攻撃力が凄い事になっていて、ほぼ一撃死でしたw
ゼルダの敵でここまで苦戦するのは本当に久しぶり。あまりにも敵が強いのでリンクの体力がゼロになった時に回復してくれる妖精さんにはめちゃくちゃお世話になりましたよ!
「嵐の歌」をある場所で奏でることで出現する妖精珠、「太陽の歌」を奏でることで動かなくなるリーデッドやギブトといった裏技的なものもめちゃくちゃ役に立った。これが無かったらクリアできなかったかも。
少々強引な作りの裏ゼルダですが、おまけとしては十分に楽しめる内容で、本編を含めたボリュームは相当なものですよー。
全体のまとめ
N64版から様々な部分を改良して、追加要素も用意された「時のオカリナ」の決定版。
N64版から13年経って発売されたため今、初めてプレイすると当時ほどの衝撃は味わえないと思いますが、それでも良く出来ていることには変わりなく、ニンテンドー3DSではマストバイと言えるゲームでしょう。
評価はオリジナル版と同じにさせていただきます。
こんな人には特におススメ。
・アクションゲーム好き。
・アクションRPG好き。
・思い出に残るゲームをやりたい人。
こんな人にはおススメできない。
・分からなくなったらすぐに投げる人。
・3Dアクションゲームが極端に苦手な人。
ゼルダの伝説 時のオカリナ3D/お気に入り度【95/100%】
プレイした時間・・・約34時間
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時のオカリナ懐かしいですね〜
私の初ゼルダがこれですが、シリーズの虜にされてしまったので、その意味でも偉大なゲームだと思います(^_^)
当時は、こんな広大なフィールドのゲームがあるんだと驚いたものです。
3DS版は流石に表と裏しかやってないですが、オリジナル版は当時何周しても飽きなかったです。
明日発売のムジュラも楽しみですね(^o^)