ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-/Switch / PS5 / PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-
ファンタジー小説「ロードス島戦記」を題材にした探索型2Dアクションゲームで、Steamでは2020年3月からアーリーアクセス版が配信されていました。
評判も良好で、Steam版は「非常に好評」の評価を獲得。
インディーズゲーム期待の星として注目されていました。
そして、2021年12月には家庭用向けに完全版が発売。
ぼくもプレイしてみたんですが、率直な感想としては、コンパクトにまとまった良作だと思いました。
「Hollow Knight(ホロウナイト)」とか、「Bloodstained: Ritual of the Night (ブラッドステインド リチュアル・オブ・ザ・ナイト)」とか。
同系統の探索型2Dアクションゲームと比べたら物足りないところはありますが、軽い気持ちで遊ぶ分には及第点を超えてくる作品に感じます。
ここからはそんな「ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-」の良いと思った点から書いていきます。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- ファンタジー小説「ロードス島戦記」を題材にした探索型2Dアクションゲーム。
- 迷路のような世界を探索してストーリーを進めていく。
- 精霊や弓を駆使して敵を倒していく。
初リリース日 | 2021年12月16日 |
対応ハード | Switch/PS5/PS4/Xbox Series/Xbox One |
ジャンル | 2Dアクション |
売上 | 初週1.0万本 (Switch) |
推定クリア時間 | 6~10時間 |
発売元 | PLAYISM |
目次
良いところ
丁寧に作られたドット絵のアニメーション
「ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-」は探索型2Dアクションゲームで、ディードリットとなって入り組んだ迷宮を探索していきます。
ゲームを始めてまず驚いたのが、ドット絵の作り込みです。
最初は「解像度の低さ」が気になりましたが、そんな不満を吹き飛ばすほど映像の作り込みが凄く、ドット絵職人の底力を感じました。
特に凄いと思ったのが、最初に戦うボス「水竜エイブラ」の登場シーンです。
登場シーンでは水面からジャンプして端から端へ飛び移っていきます。
その時のアニメーションが尋常ではないほど滑らかなので、ドット絵ではなく、ポリゴンで処理しているのかと思いました。
主人公のアニメーションも素晴らしく、武器ごとに動きが変化するので、相当な数のドット絵を打ち込んだのではないでしょうか?
このように本作は第一印象がとても良いので、序盤だけがプレイできるアーリーアクセス版の評価が高くなるのも納得しました。
今は3Dゲーム全盛ですが、ヴァニラウェアといい、2Dグラフィックに命を懸けた企業が元気なのは嬉しいですね!
ユニークな精霊の切り替えアクション
ゲームを進めていくと
- 精霊シルフ
- 精霊サラマンダー
といった2体の精霊を入手することができます。
どちらの精霊もセットすることで主人公を強化することが可能で、精霊シルフの場合、
- 少し高い位置に移動できる
- 水や風の魔法を無効化できる
といった特性が。
精霊サラマンダーの場合、
- 攻撃でタルを破壊できる
- 火の魔法や溶岩などを無効化できる
といった特性が主人公に付与されます。
特徴的なのが、ボタン1つでセットする精霊の切り替えができることです。
つまり、シルフ → サラマンダー → シルフ → サラマンダーといった感じでスイッチのように切り替えられるんですね。
本作のゲームバランスは精霊を瞬時に切り替えること前提に調整されていて、例えばボス戦では炎や水の魔法が交互に飛んできたりします。
その場合、状況に応じてセットする精霊を切り替えないといけないので、2Dアクションゲームとしては新鮮な駆け引きを生み出していると思いました。
そんな精霊の切り替えアクションをさらに面白くしているのがレベルの概念です。
敵を倒したり、攻撃すると精霊のレベルが上がります。
レベルが上がると攻撃力が上がるほか、最大となるレベル3の状態で精霊を切り替えると自動回復が発動。
受けたダメージが徐々に回復していくので、精霊を切り替える必要性を生み出している印象です。
弓で狙い撃つ楽しさ
主人公のディードリットは弓を使った攻撃を得意としています。
この弓なんですが、左スティックを倒すことで指定した方向へ矢を飛ばすことができるので、シューティングゲームのような狙い撃つ楽しさを感じました。
特にそう感じたのが、弓を使って仕掛けを作動する時です。
仕掛けを作動するには空中に浮かぶ歯車に矢を何発か命中させないといけないんですが、当てる向きを間違えると逆方向に回転してしまい、元の状態に戻ってしまいます。
先のステージになってくると矢を壁に反射させて飛ばしたり、磁石の力を借りて軌道を変える仕掛けが出てくるので、シューティングだけではなく、パズル的な面白さを感じました。
とあるエリアでは的あてゲームを楽しむこともできますし、本作の面白さの2割は弓を使ったシューティング要素が含まれている印象です。
迷路の中を探索する楽しさ
本作は探索型2Dアクションゲーム(メトロイドヴァニア)になるので、舞台となるステージは入り組んでいます。
左から右へ進むだけでは目的地にたどり着くことはできず、上層や下層にも移動しなければいけません。
探索型2Dアクションゲームらしいと思ったのが、パワーアップアイテムを集めて移動能力を強化させる要素です。
パワーアップを入手することでジャンプ力が上がったり、水中で呼吸ができるようになるので、今まで行けなかった場所にも行けるようになります。
探索をすることで行動範囲が徐々に広がっていく快感は探索型2Dアクションゲームらしく、プレイしていてワクワクしました。
アクションRPG的な面白さ
本作はアクションRPGの色も強く感じます。
武器や魔法を切り替えて戦ったり、属性やレベルの概念が存在しますからね。
探索型2Dアクション、ことメトロイドヴァニアはアクション寄りの「メトロイド」。
アクションRPG寄りの「悪魔城ドラキュラ」と切り分けることができますが、本作は後者の影響を色濃く受けているように感じます。
注意点
大作ではない
ゲームクリアまでのプレイタイムは6~10時間。
ステージ数は6種類、ボス戦は10種類を少し超えるくらい。
武器や敵の種類も50前後になるので、RPGの要素が含まれた探索型2Dアクションゲームとしては小規模な部類になります。
体感的には「Hollow Knight(ホロウナイト)」や「Bloodstained: Ritual of the Night (ブラッドステインド リチュアル・オブ・ザ・ナイト)」の半分以下でしょうか。
クリア後のやり込みもステータスを変更できる「New Game +」やボスとの連戦を楽しめる「ボスラッシュモード」のみ。
隠しステージはないので、大作として期待すると肩透かしを喰らいます。
ダウンロード版の価格は2,480円(税込)。
パッケージ版の価格は特典付きで3,980円(税込)になりますが、人によっては高く感じるかもしれません。
気持ち悪い虫が登場する
ゲームを進めていくと気持ち悪い虫が敵として登場します。
巨大なムカデとか、クモとか。
そんな奴が壁に張り付いており、カサカサと音を鳴らしながら猛スピードでこちらに接近してくるので、人によってはトラウマに感じてしまうかもしれませんw
ドット絵の滑らかさは凄いんですけどね。苦手な人は苦手な描写だと思います。
原作を知っていること前提のストーリー
ストーリーは原作を知らないと「?」に感じてしまいます。
特定のエリアに到達すると短いイベントシーンが挿入されるんですが、各キャラクターがどんな関係性なのか?
知っていること前提で展開されるので、新規の方は置いてきぼりをくらいます。
終盤には幻覚など、意味深な描写も散見されますが、原作を知らないぼくはよくわかりませんでした。
とは言えイベントシーンの比重はかなり低めなので、ゲームとして面白いのかどうかを重視するぼくとしては、原作を知らなくてもさほど問題には感じません。
むしろ、本作をプレイして「ロードス島戦記」に興味を持ったので、同作の入り口として手を出すのも良いんじゃないかと思います。
ロードス島戦記-ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-のレビューまとめ
コンパクトにまとまった探索型2Dアクションゲーム。
同系統のゲームとして突出した部分は少なく感じますが、精霊の切り替えシステムなどの見どころも多く、この手のゲームが好きな人は手を出しても損はありません。
比較的短時間でクリアできるので、「ロードス島戦記」ファンはもちろん、仕事などで時間がない人。
探索型2Dアクションゲームがどんな物なのか試しにプレイしたい人におすすめします。
個人的には大作ゲームの箸休めとして楽しめました。
毎回100時間級のゲームをプレイしていると疲れてしまうので、こういうゲームを合間に挟むと良いんじゃないかと思います。
過度な期待は禁物だが、コンパクトにまとまった良作!
こんな人には特におススメ。
・ロードス島戦記ファン。
・探索型2Dアクションゲーム初心者。
こんな人にはおススメできない。
・ボリュームを重視する人。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |