
星のカービィ Wii
2011年10月に発売されたWii「星のカービィ Wii」を今回はレビューします。
Wii「星のカービィ Wii」は2Dアクションゲーム「星のカービィ」シリーズのWii版です。
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- ホバリングアクションを駆使してゴールを目指していく2Dアクションゲーム。
- 最大4人での協力プレイに対応。
- コピー能力を使って攻略するチャレンジステージも収録。
初リリース日 | 2011年10月27日 |
対応ハード | Wii |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 8~12時間 |
売上 | 累計69.5万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
純粋なカービィが据え置き機で久しぶりに遊べる嬉しさ
2000年に発売されたN64「星のカービィ64」から11年。
それまでの間、据え置き機では正当なカービィの新作は一切発売されませんでした。
携帯機でも完全新作は2006年に発売されたDS「星のカービィ 参上!ドロッチェ団」以来6年も発売されていません。
それだけに正当な新作である本作を初めてプレイした時は思わず「おかえり」と言いたくなりました!
ふわふわと飛べるホバリングアクション。吸い込んだ敵を飲み込んで能力をコピーするシステム。
扉の前に立って十字キー上で別のエリアへ移動するステージ構成。
無敵キャンディー、マキシムトマトといったお馴染みのアイテム。
タイミング良くボタンを押して高い所にジャンプしていくゴールゲーム。キャッチーなBGM。
もう、何もかもが懐かしい!!!
基本的な部分は過去作品をなぞって作っているだけに、往年のファンほど感動できる作品だと思います。
気軽にできるマルチプレイ
本作最大の特徴は、最大4人でのマルチプレイ!
メインモードではWiiリモコンが人数分あれば最大4人までの同時プレイを行うことができるんです!
キャラクターは色違いのカービィだけではなく、ワドルディ、メタナイト、デデデ大王を選択することも可能。それぞれ特殊な攻撃で戦う事が可能です。
さらに特筆したいのが、いつでもどこでも参加・離脱が可能な事。
この仕様によってボス戦だけの参加も可能なので、ゲームが苦手な方でも気軽に参加することが出来ます。
マルチプレイはミニゲームや一部の隠しモードでも可能なので、パーティゲームとしても十分楽しめるのではないでしょうか?
みんなでやるとちょっと簡単になってゴリ押しで進められてしまいますが、その大雑把さも含めてパーティゲームらしいです。
演出重視のスーパーコピー能力
ある敵を吸い込むと、通常よりも技が派手なスーパーコピー能力が使えるようになります。
使用時は演出によって操作できない時間が発生するため人を選びますが、Wiiのマシンパワーを活かした派手な物なので爽快感がありました。
ポイントなのが、スーパーコピー能力は「ここぞ!」というシーンで使えるように仕組まれていること!
スーパーコピー能力のおかげでゲーム終盤はドラマチックな展開を楽しむ事が可能で、”カッコイイ”カービィを見たい人は必見です!
チャレンジステージが面白すぎる
ナニコレ面白い!!!
「エナジースフィア」と呼ばれるアイテムを集めると、コピー能力を使って攻略するチャレンジステージで遊べるようになります。
どのチャレンジステージもスコアアタック形式になっているのですが、コインや敵の配置、仕掛けが絶妙で、何回もプレイして高得点を獲得したくなってしまうほどの中毒性を持っていました。
ポイントなのが、ステージクリア後に銅・銀・金・プラチナの4段階で評価される事。
プラチナメダルを獲得するのは困難なので、よほどゲームが上手い人でないとコンプリートは不可能でしょう。
正直、チャレンジモードはプラチナメダル目当てで本編以上にハマってしまいましたw
上級者向けの要素が盛り沢山
本作はチャレンジモードのほかにもやりこみ要素が満載です!
一度ゲームをクリアするとお馴染みのエクストラモードが出現しますし、SFC「星のカービィ スーパーデラックス」や「大乱闘スマッシュブラザーズDX」でお馴染みの”アレ”も出現します。
どちらも上級者でも手ごたえを感じる難易度を持っているので、メインゲームが物足りなくてもこちらでカバーできると思います。
クリアするとさらに要素が追加されますので、本作はゲームクリア後が本番ですぞー!
個人的に合わない&気になったところ
イマイチな異空間
今作には「異空間」と呼ばれる秘密のエリアが一部のステージに存在します。
一見すると「スーパードンキーコング」の「ボーナスステージ」と同じようなものに見えますが、様々な要因でイマイチに感じました。
まず、「異空間」はスーパーコピー能力を使って先に進むエリアに必ず配置されているのがちょっと。
スーパーコピー能力は性能が非常に優れているため障害物を壊しやすく、そのまま進んでいくと初見でもほぼ確実に「異空間」見つけることができるんですよね。
全然難しい場所に隠されていないので、実は「異空間」って隠れているようで隠れていないんです。
「異空間」自体もイマイチに感じました。
「異空間」内では強制スクロールステージ→中ボス戦といった感じで完全にパターン化しているので、何度もプレイしていると単調に感じてしまいます。
「異空間」を通してプレイしていたら1ステージクリアがかなり長くなってしまいますし、もう少し上手くまとめて欲しかった。
アトラクション的な仕掛けが欲しかった
一見するとN64「星のカービィ64」のような2.5Dアクションに見える本作。
しかし、実際には3Dポリゴンで作られた2Dアクションゲームとなっているので、ダイナミックなカメラアングルになったり、カービィが動くと同時にカメラが回転するなんて事はありません。
また、Wii「毛糸のカービィ」で見られたようなアトラクション的な仕掛けもスーパーコピー能力以外は控えめでした。
画面の奥にある障害物が倒れてくるなど奥行きを生かした仕掛けは多少存在しますが、せっかくWiiで発売したからにはもっと立体感やアトラクション的な仕掛けが欲しかった。
おそらく、4人同時プレイ対応にしたことでギミックまで作り込む余裕がなかったんでしょうね~。
全体のまとめ
4人同時プレイに力を入れているためかギミック面では物足りなさを感じてしまいました。
しかし、サブ要素のチャレンジステージが面白く、クリア後には上級者向けの要素が沢山出てくるので隅々までプレイするとやり応えのある内容になっています。
正直なところN64「星のカービィ64」やWii「毛糸のカービィ」のようなアトラクション要素に期待していたので少し思っていた作品とは違いましたが、これはこれで面白く、久々に据え置き機で正統なカービィを楽しめたのが嬉しかったです。
良いところには挙げませんでしたが、本作に収録されているBGMの人気は非常に高いですし、2010年代に発売されたカービィ作品の中ではトップクラスの人気なので、シリーズ作品の中では抑えておいた方が良いと思います。
Wiiらしいマルチプレイ重視の本編カービィ!
こんな人には特におススメ。
・正当なカービィがやりたい人。
・アクションゲーム初心者。
・マルチプレイで楽しめるゲームがやりたい人。
こんな人にはおススメできない。
・クリアだけで満足する上級者。
星のカービィWii/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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