どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年11月に配信されたPS4/Xbox One/Switch「The First Tree(ファーストツリー)」のレビューをしていきます。
本作はキツネを操作して2つのストーリーを楽しむ3Dアクションゲームなんですが、見た目からは想像も付かないほどの魅力を持っていました!
これは芸術作品として見ると高得点になりやすいタイプのゲームだと思います。
しかし、我々日本人には最適な形で届いておらず、個人的にはそこが足を引っ張ってしまいました。
そんなPS4/Xbox One/Switch「The First Tree」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- キツネを操作してオープンワールドマップを探索するゲーム。
- ゲームを進めていくとジョセフという男の語りが始まる。
- オープンワールドマップにはジョセフの語りと連動した仕掛けが多数用意されている。
初リリース日 | 2018年11月29日 |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | アドベンチャー |
推定クリア時間 | 3~4時間 |
価格 | 1,019円(税込)(PS4) |
発売元 | David Wehle |
目次
良いところ
3Dアクションゲームとビジュアルノベルが連動!?
一見するとキツネが主人公の3Dアクションゲームに見える本作。
しかし、実際にはジョセフという青年と彼の父親が絡んだ物語を楽しむビジュアルノベルなんです!
キツネを操作していくとどこからともなくジョセフの語りが始まります。
ポイントなのが、ジョセフの語っている内容とフィールドが連動していること。
操作することになるキツネは特定のポイントを掘り起こすことが可能で、掘り起こすことで何らかのオブジェクトが出てきます。
すると、ジョセフがそのオブジェクトと父親を絡めた自身の思い出を語り始めるんです。
このように本作は目の前に起こっている出来事とジョセフの語りを連動させたゲーム体験が大きな特徴となっています。
プレイしている時はまるで3Dアクションゲームとビジュアルノベルを一度に触れているかのようでした。
当初は何の関連性も感じなかった2つのストーリーが1つに繋がる瞬間は衝撃的ですよ~!
幻想的な世界観とピアノサウンド
舞台となる森はとても幻想的です。
決してリアル調のグラフィックではないんですが、トゥーンレンダリング技術を使用することで温かみのある表現を実現していました。
特にライティングの使い方が絶妙で、木から差し込む光が美しいのなんの。
実は本作の舞台はジョセフの夢になるんですが、それも納得出来てしまうほど儚くて幻想的な映像表現を実現しています。
そんな映像表現をさらに彩るのが儚いピアノサウンド!
本作のBGMは思わず「良い音色だ」と口に出してしまうような美しさで、幻想的な世界観と見事にマッチしています。
世界観をじっくり堪能するため、たまには足を止めて景色を眺めるのも良いかも知れない。
ロマンティックな最後の演出
ゲームが終盤に差し掛かる頃、予想外の展開が起こりました。
ネタバレになるので具体的には言いませんが、終盤にはジョセフとの距離がグッと縮まる演出が用意されているんです。
ぼくはキツネが主人公の3Dアクションゲームという先入観を持っていたのであの演出には驚かされました。
極めつけは最後の最後に挿入される演出!
なんと、本作は名作と名高い「風ノ旅ビト」にもあった”あの要素”を別の形で取り入れているんです!
具体的には言いませんが、「ロマンティックだなぁ」と思いましたね。
惜しいところ
表示される字幕が多すぎて読みにくい
本作はビジュアルノベルの側面が強く、100%楽しめるのかはジョセフの語りを読み解く必要があります。
にも関わらず英語音声&日本語字幕方式なんです!
そこは百歩譲るとして、問題なのが字幕の大きさと表示されるテキストの量。
こちらのスクリーンショットをご覧ください。
文章がギッシリ詰め込まれた字幕が表示されていますよね?
ぼくの読解力が低く、改行なしの詰め込まれた文章を読むのが苦手なのもありますが、情報量が多すぎて文章を頭に入れるまでの時間がかかってしまいます。
困るのが、ジョセフの語りは二度も聞けないこと。
英語の語りが終わったら字幕も消えてしまい、「あれ?この人は何を語っているんだろう?」と思うことが何度もありました。
本作はジョセフに感情移入できるのかが楽しめるのかどうかの分かれ道だと思うので、その辺りが不親切だと厳しいです。
字幕OFFがデフォルトですし、英語が分かること前提で売り出しているのでしょうか?
ジョセフの語りが地味
読みにくい字幕に綴られたジョセフの物語は地味に感じます。
全く感情移入できない訳ではないんですが、かと言って見入ってしまうことはありませんでした。
前提条件として、ぼくはジョセフのことをよく知りませんからね。
なので、読みにくい字幕を進んで読む気にはなれないんです。
例えばこれが自分と関連性のある人物による語りだったら見入っていたと思うんですけどね。
3Dアクションゲームとしては淡白
これは前情報から分かっていたことですが、本作は3Dアクションゲームとしては非常に淡白です。
3Dアクションゲームらしい駆け引きはほとんど存在せず、一部で2段ジャンプして高い壁を飛び越えるくらいでした。
あとは淡々と森の中を駆け抜けて光っているところへ行くくらいで3Dアクションゲームとしては何の面白みもありません。
スクリーンショットを見ているとキツネが主人公の3Dアクションゲームに見えますが、それはフェイクだと思った方が良いです。
全体のまとめ
これまでにないストーリー表現をゲームの中で実現した意欲作。
ゲームとストーリーを融合させようとした作品は数多く存在しますが、本作は新しい表現方法を編み出しています。
惜しいのが、我々日本人に最適な形で届いていないこと。
あの小さくて読みにくい字幕に綴られた内容を限られた時間の中で頭に叩き込むのはハードルが高く感じます。
一応、物語の理解度を高めるためにPSVRのシネマティックモードで2周したんですが、やっぱりあの字幕は頭に叩き込みにくいです。
物語自体の起伏もあまり感じられませんし、ぼくにはこのゲームの世界に浸るのは難しく感じました。
試み自体は良いと思うので、もう少しマイルドにした同系統のゲームが出たら化けそうな気がします。
初見だからこそのインパクトがあるので、二匹目のドジョウだと弱いかも知れませんが・・・。
3Dアクションゲームとビジュアルノベルを融合させようとした意欲作!
こんな人には特におススメ。
・雰囲気に浸りたい人。
・ナラティブ(語り)好き。
こんな人にはおススメできない。
・文章を読むのが苦手な人。
・ゲーム性を重視する人。
The First Tree(ファーストツリー)/お気に入り度【55/100%】
プレイした時間・・・約4時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
娘がキツネ好きなんで、いざ買って遊んでみたら
娘と自分でポカーンとなったゲームですね(笑)
テキスト多過ぎだし、もうちょっと子供と遊べたら良いゲームなのにって感じでした(笑)
このゲームは子供が買うもんじゃないですね笑
なんとなーくスクリーンショットを見て買うと思ったものとは違う内容に感じられそうです。
そこは狙っている部分もあるでしょうが、裏目に出ることもあるでしょうね。
英語の勉強に良さそうなゲームだな〜。
いっそのことリスニング力を鍛えるためのゲームになるんじゃない?
長文なのでハードルが高いですw
英語は苦手なのでもう少し簡単なのにしてほしいなぁ///