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【レビュー】STEEP(スティープ) [評価・感想] オープンワールド化によるメリットとデメリットがハッキリと現れたUBIらしいシリーズ1作目


STEEP/PS4 / Xbox One
STEEP ウインター ゲーム ゴールド エディション/PS4

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2016年12月に発売されたPS4/Xbox One「STEEP(スティープ)」のレビューをしていきます。

本作はオープンワールドマップでウインタースポーツを楽しめるゲームですが、とても快適に楽しむことが出来ました!

ウインタースポーツを楽しめるゲームは数あれど、ここまで快適に楽しめる作品は見たことがありません。

しかし、ゲームデザインは洗練されておらず、個人的にはそこが足枷となりました。

そんなPS4/Xbox One「STEEP(スティープ)」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • オープンワールドの雪山を舞台にしたウインタースポーツゲーム。
  • 用意されているウインタースポーツはスキー、パラグライダー、ウィングスーツ、スノーボードの4種類。
  • 多彩なシェア機能を搭載。
初リリース日 2016年12月22日
対応ハード PS4/Xbox One
ジャンル スポーツ
推定クリア時間 10~20時間
売上 ランキング圏外
発売元 ユービーアイソフト

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良いところ

オープンワールドマップの採用によって実現したシームレスプレイ

今までに数多く発売されたウインタースポーツゲーム。

これまでの作品ではコースやチャレンジのセレクトを行い、その度にロード時間が挿入されましたが、本作ではその様なことはありません。

というのも本作はオープンワールドマップを採用しているからです!

本作はオープンワールドマップ内を縦横無尽に動き回ることが可能で、各地に設置されているスタート地点に触れることで瞬時にチャレンジが始まります。

そう!これまでの作品で行っていたコースやチャレンジのセレクトを実際にキャラクターを動かして行うことができるようになったんですね。

テンポ良くウインタースポーツを楽しめる

え?オープンワールドマップだと移動が面倒なんじゃないかって?

本作の場合、ファストトラベル(ワープ)機能が充実しているのでそんなことはありません!

例えばファストトラベルポイント地点は数百も用意されているんですよ。

しかも読み込みなしで瞬時に目的地までワープ出来ますし、双眼鏡を使えば目に見えた地点まで瞬時に移動することも出来ます。

もちろん、従来通りコースやチャレンジのセレクトを行うことも可能です。

え?ここまで快適だとオープンワールドマップの必然性が問われるんじゃないかって?

その辺りはアンロックの仕様によって必然性を生み出していました。

新しいコースやチャレンジのアンロックは開催地まで”実際”に訪れないとされませんからね。

なので、オープンワールドならではの探索する楽しさを残しつつ快適さも併せ持っていました。

簡単操作だけど楽しいスポーツ

本作ではスキー、パラグライダー、ウィングスーツ、スノーボードといった4種類のウインタースポーツを楽しめます。

どれも瞬時に切り替えることが可能で、それぞれ異なる面白さを持っていました!

ここからはそれぞれの感想を軽く書いていきます。

スノーボード

ウインタースポーツといったらスノボ!

単に滑るだけではなく、ジャンプが可能で上手く行けばトリックを決められます。

トリックは右スティックを使って行いますが、上手く行くと超気持ちいい♪

着地するまでにどれだけ派手なトリックを行うか?

着地時にスノーボードと地面の軸を合わせられるのか?

このような駆け引きが求められるので、スポーツゲームらしい上達する楽しさを味わえます。

スキー

基本的にはスノボと同じです。

だけど、こちらの方が安定感があり、思うように滑れます。

ウイングスーツ

高速移動時に便利な道具。

ただし、急な斜面じゃないと地面に激突します。

スピードが速いため、リングをくぐるチャレンジは難しく感じました。

パラグライダー

のんびりと空の旅を楽しむ時に便利な道具。

風の影響を受けやすく、そちらを計算に入れないと上手く飛べません。

上手く行けば上昇できるので、ファストトラベルに頼らず山を登りたい時にも便利に感じました。

広大で作り込まれた雪山

本作の舞台となっているのは広大なアルプスです。

さすがウインタースポーツに特化して作られているだけあってアルプスの作り込みもかなりの物でした!

凄いと思ったのが、頂上から見える無数の木。

さすがPS4/Xbox Oneソフトだけあって描写範囲が広く、頂上からふもとを見ても大量の木が描写されます。

それ以外にも村やダム、湖などのロケーションを細かく描いているなど見どころは多く、オープンワールドゲームならではの楽しみはあると思いました。

ちなみにダムの上は自由に歩くことも出来ます。

一昔前のウインタースポーツゲームだったら見えない壁で通行不能にしていたので驚きました!

特に何かある訳ではないですが、こういう細かいところも作り込まれているのは嬉しいです。

多彩なシェア機能

本作はオンライン専用ゲームということでシェア機能が充実しています。

例えばリプレイ機能。

さっきまで滑っていたところがあらかじめ録画されるので、ある程度自由にリプレイできるうえシェアすることだってできるんです!

他にも以下のような楽しみ方が出来ます。

  • さっきまで滑っていたところをチャレンジとして作成できる。
  • 作成したチャレンジをシェアできる。
  • オンラインプレイヤーの姿がフィールドに表示される。
  • 最大4人での対戦が可能。

このようにオンラインプレイヤーとは緩い繋がりを楽しめるので、オンライン要素はフレンドが居なくてもある程度は楽しめます。

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惜しいところ

全体的に単調

全体的に単調なのは否めません。

やる事は基本的にタイムアタックやスコアアタックのうえにどのスポーツも操作が単純で奥深さがありませんからね。

探索要素やストーリー要素などアクセントとなるものは用意されていますが、核となる要素は深みを感じられませんでした。

なぞっている感がある

多くのチャレンジはなぞっている感がありました。

チャレンジ中はお手本のゴーストが表示され、しかもラインが表示されるので高スコアを獲得するためなぞるように滑ってしまうんですよね。

スピード感があるスノボやスキーだったらなぞるのも大変なのでまだ良いんですが、パラグライダーの場合はゆっくり移動する関係で完全になぞっている感がありました。

これだったらラインを表示せずにコースのフチに仕切り板を設置してくれた方がまだ良かったです。

それと、マップが広すぎる故にコースデザインを計算して作っている印象がありませんでした。

そのため一度チャレンジをクリアしたらもう一度やりたくはなりません。

ウイングスーツのチャレンジが難しすぎる!

ウイングスーツは高速移動ができるのは良いんですが、速すぎるあまりハングライダー系のチャレンジが難しく感じられました。

時速数百kmのスピードで狭いリングをくぐるのって大変なんですよ。

1回だけならまだしも、ノーミスで10回とか無理ですw

難易度ハードだとそのようなチャレンジが続出するので難しく感じました。

雑な作りのストーリーチャレンジ

ストーリーチャレンジは雑な作りに感じられました。

ストーリーチャレンジはキャラクターボイスを聴きながら目標の地点まで行ったり誰かに着いていく感じなんですが、前者のチャレンジが首をかしげるものだったんです。

前者のチャレンジは目標地点に辿りつけたら何でも良いので、極端な話、スノボで滑って目的地を通り過ぎたとしても徒歩でその場まで戻って辿りつけたらクリアになります。

親切設計のような気もするし、大雑把な気もしてなんかモヤモヤしてしまった。

オンライン専用の必然性

このゲームはオンライン専用です。インターネットに接続しないとプレイ出来ません。

でも、プレイ中はオンライン専用にする必然性を感じられませんでした。

確かにシェア機能は充実していますが、オンライン・オフラインとモード切り替えをできるようにしたら良いだけのような?

同社の「ウォッチドッグス」はそれを実現しているだけに、なんでそれができないのかと思ってしまいました。

オンライン専用にすると再起動時にサーバー接続する必要があったり、時間帯によってはプレイ出来なかったり、サービス終了したら無価値になってしまうので色々と不便なんですよね。

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全体のまとめ

オープンワールド化したメリットとデメリットがハッキリと表れた作品。

快適にサクサク楽しめるのは良いけど、ステージ選択式のウインタースポーツゲームと比較したらゲーム性が洗練されておらず、一長一短に感じました。

特に気になったのがコース設計です。

オープンワールド化するとコースの再利用がしやすくなるのは良いけど、それぞれを計算して作るのが難しくなって雑になりがちなんですよね。

個人的には適当に作られた100コースが収録された作品よりも計算して作られた10コースが収録された職人気質な作品の方が好きです。

オープンワールド化によるメリットとデメリットがハッキリと現れたUBIらしいシリーズ1作目。

こんな人には特におススメ。
・ウインタースポーツ好き。
・冬の気分を味わいたい人。

こんな人にはおススメできない。
・ネット環境がない人。
・すぐ飽きる人。

STEEP/お気に入り度【55/100%】
プレイした時間・・・約10時間

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  1. y.crash より:

    映像表現が凄そうですね。ウィンタースポーツの迫力はこれで味わえるかな? 雪の表現はパッと見違和感がなさ過ぎて恐いですw 

    一昔前だと歩けない場所なんてざらにあって、それでも行こうと挑戦してバグを駆使したりするってゲームが多かったですけど、特に意味はなくても歩けるって結構いいですね。

    UBIが出す1作目ってなんで洗練されていないって印象があるんでしょうね。 まだ探り探りなのか、粗削り気味なのか、それとも意図的なのか。

    オンライン専用だから、自分は楽しめませんwww

    • kentworld より:

      雪の表現は個人的には満足しています。足跡がしっかり残るので!
      PS4/XboxOne専用タイトルだけのことはありますね。

      そうそう、見えない壁はかつていっぱいありましたよ。
      そんなものはほとんどなくなっているから凄いですよ。

      シリーズ1作目は開発期間の関係でなかなか洗練できないんですね。
      シリーズ物は作品を積み重ねて洗練されていきますから、
      新規タイトルはどうしても見劣りしてしまいます。

  2. トミマル より:

    ちょっと個人的に気になってたんですが
    やっぱり単調ですか。
    んー買うか悩んでたんですがやめときそうですね笑。

  3. ウユニ より:

    完全に予想通りの評価です笑
    絶対単調って言うと思ってましたw

    ウィンタースポーツ好きとしてはどの程度リアルなのかこだわっちゃいそうです。
    gifとか動画見ても雪を切ってる感が少し弱いかなと思います。
    ミニゲームでスノボがあるならともかくメインがそれならもう少し上を求めたいかな。
    まぁプレイしないとなんとも言えない気がしますが。
    触ってみたくはあるので誰かの家に行った時にやらせてくれないかな←

    • kentworld より:

      ウユニさんは完全に僕の脳内を読めていますねw
      単調なのは苦手です・・・

      僕は表現面に不満ないですが、ウユニさんだと厳しいかも。
      スノボはもっと色んなトリックが出来たり、
      コース上に隠し通路みたいなものがあったら良かったんですけどね。

      分かりました。遊びに来た時、用意しますよ!事前に教えてくださいねー♪

  4. kazu より:

    自分が最後にこの手のゲームをやったのは、N64のテンエイティーとスノボキッズですが、まぁそれは置いておいて、オープンワールドのゲーム、例えばGTAの中で雪山があってスキーやスノボをプレイ出来るとかだったら良いけど、「広大な世界でプレイできるのはウィンタースポーツだけです」というのはあんまり魅力的には感じられないですね。ウィンタースポーツ自体が地味なので(笑

    • kentworld より:

      N64のテンエイティーとスノボキッズ、懐かしい!そんなにも前になるのか・・・

      オープンワールドを採用している故にGTAとかと比べてしまいますよね。
      せめてウインタースポーツゲームとして作り込まれていたら良いんだけど、
      GTAのミニゲームと大差ないからなぁ。

  5. 雷野 より:

    調べたらこれクロスカントリースキーもできるんですね。みんなスキーというとアルペンしか知らないのでちょっと嬉しい。自分は臆病で高所恐怖症なので、なぜアルペンがあんなにポピュラーなのか理解できないw

    • kentworld より:

      お、欲しくなってきましたか?

      アルペンがポピュラーなのは、広瀬香美さんの影響が大きいとか?よくわかりませんが。

      • 雷野 より:

        自分の場合ゲーム買いに行くよりスキー場の方が近いぐらいなのでw(居住地がバレる!)ゲームよりは実際に滑りたいですね。と言ってももう十五年くらいご無沙汰で板も無いですが。
        クロカンいいですよクロカン。競技というより雪山の散歩ですね。のんびりできます。

        • kentworld より:

          スキーをやり易い環境だったんですね!この時期は寒くて大変そう(^_^;)

          雪山の散歩と聞いたら少しは安全そうかな?スキーやスノボはスピードあって怖いですからね~((((;゜Д゜)))

  6. 匿名 より:

    ずーっと悩んでいたのですが
    やっぱりオフライン(個人で遊ぶ)が向いてないソフトのようですね
    後なぞると言う説明は習字の授業で先生のお手本である
    綺麗な文字をなぞってそれが正解みたいな時のもやっと感が
    思い出されてしっくりきましたw
    皆でワイワイガヤガヤやるのとなぞるwのは
    楽しめそうにないので止めときます
    解りやすいレポートを有難う御座いました

    • kentworld より:

      この記事が参考になったようでうれしいです!
      なぞっている感は本当に強かったんですよー。
      国語の勉強で綺麗な文字をなぞる問題があったけど、
      あれってあまり面白くないですよね。
      最初から最後まで自分の力で書きたいですもん。

  7. またとち より:

    ウインタースポーツというよりウインターレジャーですね。疑似体験に重きを置いたゲームデザインのような気がします。
    その昔、冬季五輪をモチーフにしたゲームを遊んでた時にジャンプ競技で「さあ原田の2回目、高いぞ、高くて、高くて~」と自分で実況の真似しながら遊んでたことを思い出しました。

    • kentworld より:

      あぁ、言われてみるとそんな感じがします。

      レジャーを楽しむという視点で見たら今作のゲームデザインは納得かも。

  8. カムイ より:

    これって確か今月のフリープレイですよね?
    確か一緒に同じUBI製のディビジョンもありましたがそれも遊びましたか?
    私はこっちの方にうつつ抜かしとります
    最近はcoopできるゲームが少なかったのでこれは嬉しかった

    • kentworld より:

      はい!そうです!

      ディビジョンはフリープレイじゃなくても何度かプレイしました。

      レビュー出来るほどプレイ出来ていないのでなんとも言えないんですけどね(^_^;)

      • カムイ より:

        もしかして発売初期の方から遊んでましたか?
        ディビジョンは初期ほど問題が多かったらしいので悪評も凄くて
        私もこの前の箱一のセールが来るまでためらってました。
        今は数々のアプデでかなり出来のいいゲームになってますね。

        • kentworld より:

          そうですね、ぼくがプレイしたのは初期になります。

          オンライン専用のゲームはアップデートでガラッと印象が変わりますよね。

  9. C より:

    やっぱpsプラスに入ってないとなにもできないのですか?

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