

超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido/Switch / 3DS
2018年6月に発売されたSwitch/3DS「超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido」を今回はレビューします。
Switch/3DS「超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido」は回転寿司を題材にしたパズルゲームです。
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- 流れてくる皿を7秒の間に同じ色で繋げていくパズルゲーム。
- スシガミをセットすることで様々な技を繰り出せる。
- 30分超のアニメーションムービーと主題歌を収録。
初リリース日 | 2018年6月8日 |
対応ハード | 3DS/Switch |
ジャンル | パズル |
推定クリア時間 | 10~15時間 |
売上 | 初週0.5万本/累計1.1万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
ツッコミどころ満載の世界観とストーリー
なんだこの世界観とストーリーはwww
本作の世界観とストーリーはツッコミどころ満載で逆に笑えてきます。
まず、寿司が原因で戦争が巻き起こるところから訳がわからん。
一応、ゲーム内ではそこに至るまでの経緯を描いていますが、どこか話が飛躍し過ぎています。
ストーリーも「ご飯に味噌汁をぶっかけるのか?味噌汁にご飯をぶっかけるのか?」で争うようなレベルでくだらないw
あまりにもくだらないので悪役を倒した後のオチには毎回「なんだそれw」と突っ込んでしまいました。
ストーリーはあくまでもバカゲーである事を念頭に入れて楽しむのがおすすめです。
おバカで憎めないキャラクター
バカゲーに付き物なのがおバカなキャラクター!
本作にも沢山居るので、おバカキャラクター見たさで先に進めてしまいました。
個人的に一番気に入ったのが、チャラオ。
「ま~ひ~ならムーゲーしません?」等と逆さま語で話し、変なポーズを取るので彼が登場する度に笑ってしまいます。
一体、彼は何者なのか!?
ゲームを進めていく事で明らかになるかも知れないので必見です!
それ以外には主人公(ムサシ)のライバル、コジローが気に入りました(ロケット団所属のアイツじゃないですよw)。
彼は様々な敵軍に加入しながら主人公に戦いを挑んでくるんですが、負けた時の姿が毎回情けなくて笑えるんですw
いずれにしてもみんなキャラが濃いので、プレイヤーに強烈な印象を与えてきます。
超気合が入ったアニメーションと主題歌
なんと本作。トータルで30分超のアニメーションムービーが収録されています!
アニメーションムービーの監督は「おじゃる丸」で知られる大地丙太郎氏が担当している事もあってクオリティはバッチリ!
発色は美しく、フルボイスで楽しむことができます。
驚いたのが、主人公の性別によって専用のアニメーションと声を収録している事。
基本的に1周しかプレイしないのにわざわざ2パターンも用意するとは!?
アニメーションみたさで1周目は男主人公。2周目は女主人公でプレイするのも良いと思います(男女逆でも良いと思いますが)。
そしてオープニングテーマとエンディングテーマ!
どちらもエイベックス制作の力作で、特にオープニングテーマの「スシ No.1」は「crash! crash! crash! crash!」「あかさたな、はまやらわ~」の歌詞が耳から離れず、思わず口ずさみたくなってきます。
最後までプレイするとまるで「忍たま乱太郎」や「おじゃる丸」のような夕方に放映されるデフォルメタッチのアニメ番組を見終えたかのような感覚を味わえました。
中毒性抜群のパズルバトル
肝心のパズルバトルは中毒性抜群でめちゃくちゃ面白い!
なんて思いながらプレイしていると・・・
なんて展開になるほど中毒性が高く、ついついプレイを続けてしまいます。
中毒性が高い要因は複数ありますが、個人的に一番大きかったのがプレイしている時の心地良さ!
パズルバトルの基本は流れてくる皿を7秒の間に同じ色で繋げていく事です。
これが10、20、30と繋がっていくと効果音階がどんどん上がっていき、「うぉぉぉぉ~繋がってるぅ!」とテンションも上がっていくんですね。
繋げ終わった時に聞こえる効果音も最高!
「バババババ~!」と物凄い勢いで繋げた皿をカウンターの上に乗せていくので、さらに心地良さを高めてくれます。
この快感を味わいたくてひたすらSwitchのタッチスクリーンに指を乗せて皿を繋げまくっていました。
そのせいで腱鞘炎になってしまいましたからw
スシガミによって変化するゲームプレイ
本作の奥をより深めてくれるのが、スシガミの存在!
スシガミは最大3体までセットする事が可能で、ゲージを溜める事で様々な技を繰り出すことができます。
例えばレーン上の皿をすべて同じ色に変えたり、すべてを回復アイテムのデザートに変えたり。
スシガミによってバトル中に発生する効果は全く異なるので、色々と使い分ける楽しさがあります。
そんなスシガミは敵もセットしているので、ステージ毎に異なる戦いが楽しめるんです!
中にはセオリーを封じるような嫌らしい攻撃をしてくる奴も居るから印象に残りますよ~。
スシガミの種類は100以上!
ゲームを進めていく事で仲間にできるので、色々使ってみると戦略の幅が広がります。
買い切り型ならではの良質なゲームバランス
本作の話をすると言われがちなのが「基本プレイ無料のスマホゲーでも良くね?」です。
確かに操作自体はタッチスクリーンのみで出来てしまうのでスマホでも出せなくはないですね・・・。
でも、買い切り型だからこその良さを感じられました。
分かりやすい要素としては30分超のアニメーションムービーや主題歌の収録、ストーリー性の高さですが、ゲームバランスも買い切り型ならではに感じます。
成長要素は存在しますが、課金ありきのゲームバランスではないので課金を促進されたり、レベル上げを強要されるようなパラメーターの暴力で解決するような調整にはなっていません。
そのためテクニックさえあれば以前訪れたステージに戻ってレベル上げをしなくてもサクサクと次から次へと先に進むことができるんですね。
個人的にはテクニックを活かしつつサクサクと先に進んでいけるところにも心地良さを感じられました。
もちろん、スタミナゲージは存在しませんよw
ミニゲームや対戦モードを収録!
本編に用意されているステージは100以上!
隠しステージも含めたら200を超えるほどの勢いで、これだけでもかなりのボリューム感があります。
本作ではそれに加えてミニゲームや対戦モードを収録していました!
ミニゲームは詰将棋のような感じ。5手ですべてのスシを食べられるように皿を繋げていくのが目的ですが、結構難しいw
対戦モードは2台のSwitch/3DSを使った通信プレイのほか、1台の本体で楽しめるおすそ分け対戦(※)やインターネット対戦も収録されていました!
おすそ分け対戦の場合Joy-Con片手持ち専用のうえ1人は奥のレーンを見ながら戦わなければならず、色々と不便ですが、気軽に対戦できるのは嬉しいです♪
インターネット対戦ではランダムマッチだけではなくフレンド対戦も出来たのは驚きました。
ストーリーモードがメインかと思ったのに、対戦要素も手を抜かずに作られているとは。
まあ、インターネット対戦はストーリーモードをかなり進めないと解禁されないので、オンライン人口はめちゃくちゃ少ないんですけどね(泣)
※おすそ分け対戦はSwitch版専用になります。
お楽しみ要素が満載!
ミニゲームや対戦モード意外にもお楽しみはまだまだあります!
まず、紹介したいのが「いのりの言葉」。
特定の言葉を入力する事でアイテムを入手できるんですね。
「いのりの言葉」はゲーム雑誌やウェブサイトなどに記載されているので、ちょっとしたお楽しみ要素として楽しめます。
寿司屋「スシロー」とのコラボも面白い試みです。
期間限定ですが、スシローで「いくらとろサーモン」を注文するとシートが一緒に付いてきます。
そしてシートに書かれたシリアルコードをゲーム内で入力すると、スシローとのコラボステージへ行けるんです!
コラボステージだけあってスシローのキャラクターが色々と登場してストーリーを盛り上げてくれました。
肝心の「いくらとろサーモン」は・・・いくらの味ばかりが印象に残ってしまったw
とろサーモンの食感は良いんだけど、個人的には別々にした方が美味しく味わえると思いました。
でも、寿司は美味しいですね。久しぶりにスシローへ行ったのもありますが、美味しくて10皿以上も口にしてしまいました!w
スシローのコラボステージをクリアするには「いくらとろサーモン」を最低5回は注文しないといけないので、コラボ期間内にまた行きたいです♪
惜しいところ
もう少し工夫が欲しかった進行形式
進行形式はステージクリア型となっていて、各ステージを順番にクリアしていく事になります。
が、フルプライスの買い切り型タイトルとして売り出すからにはもう少し工夫してほしかった。
例えば分岐ポイントをもっと用意してステージの合間にはゲームプレイを豊かにする様々な施設を設置するとか。
いくらストーリー性が高く、キャラクターが面白いとは言えある程度進めると単調に感じてしまったので改善の余地はあると思います。
進行形式に関してはスマホの基本プレイ無料ゲームと大差ないですね。
Joy-Conではプレイしにくい
本作は元々3DS専用で作られていたので、タッチ操作メインとなっています。
そのためSwitchでプレイすると携帯モードのタッチ操作を強要されるような形になってしまうのが気になりました。
一応、Joy-Conでも操作出来ますが、直感的ではないのでやりにくいです。
特に1画面で2人対戦をする時はJoy-Con片手持ちを強要させられるのが惜しい。
まあ、おすそ分け対戦はおまけのような位置付けだと思うので、+αと捉えたら良いんですけどね。
全体のまとめ
6,000円のパッケージタイトルとしては十分な満足感を味わえる作品。
昨今はパズルゲームの価値が下がり、フルプライスで売り出しにくくなっていますが、本作は様々な肉付けによって価値を高めています。
ですが、淡々とステージをクリアしていくだけのエリアも散見され、まだ改善の余地はあると思いました。
そこは気になりましたが、パズルゲームとしての完成度は高く、電車の中でプレイしていると目的の駅を通り過ぎてしまうほどの中毒性はあると思います。
短いステージを連続でこなしていく関係上、Switch版でも携帯機向けのゲームとして付き合うのがおすすめです。
パズルゲームをフルプライスで売り出せるよう詰め込んだ野心作!
こんな人には特におススメ。
・パズルゲーム好き。
・寿司好き。
こんな人にはおススメできない。
・飽きやすい人。
超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約12時間
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ストーリー
>地上でもっとも高い価値を持つ「スシ」をめぐって人々は争い、「第一次世界スシ大戦」が勃発する。
そして勝利した帝国軍は世界中のスシを独占し、誰もそれを食べることはできなくなっていた…
なるほど、わからん。