
デジモンストーリー サイバースルゥース/PSVITA
ハッカーズメモリー/PSVITA / PS4 / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2015年3月に発売されたPSVITA「デジモンストーリー サイバースルゥース」のレビューをしていきます。
本作は「デジタルモンスター」を題材にした育成RPGですが、デジモンの先入観を打ち破ったメガテンライクな育成RPGでした!
男の子版「たまごっち」という位置付けで誕生した「デジタルモンスター」。
人気の浮き沈みが激しいたまごっちとは違って安定した人気を誇り、今もなお親しまれています。
今回レビューするPSVITA「デジモンストーリー サイバースルゥース」はそんなデジモンを題材にしたゲームなんですが、何だこれは!?
あの「真・女神転生」や「ペルソナ」を彷彿とさせる現代を舞台にしたアドベンチャーRPGじゃないですか!?
ストーリーも本格的なので、小学生の頃にデジモンを触れて以来ご無沙汰の大人でも楽しめる内容になっています。
ただ、個人的に本作は合いませんでした。
ここからはその辺りも踏まえてPSVITA「デジモンストーリー サイバースルゥース」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 電脳と現実2つの世界を冒険していく育成RPG。
- 240種類のデジモンを仲間にして戦える。
- 戦闘はターン制のコマンドバトル。
初リリース日 | 2015年3月12日 |
対応ハード | PSVITA/PS4/Switch |
ジャンル | 育成RPG |
推定クリア時間 | 25~35時間 |
売上 | 初週7.7万本/累計11.6万本(PSVITA) |
発売元 | バンダイナムコ |
目次
良いところ
ストーリーが良い
本作で一番「良い!」と思った点。それはストーリーです。
「デジモンのストーリー?」なんて侮るなかれ!
あの「真・女神転生」や「ペルソナ」のように現実世界と異世界(電脳世界)を融合させた凝ったシナリオが展開されるので、大人のぼくでも惹き込まれてしまいました。
ポイントなのが、デジモンとのキズナはもちろん、オリジナルキャラクターによる人間模様も細かく描かれていること。
一見すると人間ドラマはデジモンと関係ないように感じます。
が、ある程度プレイするとデジモンに結ばれていくような伏線の張り方をしているんです。
キャラクターの掘り下げも2010年代中盤のゲームらしくしっかりしています。
とんでもない組み合わせのコーヒーを飲ませる暮海杏子。ポジティブで天然すぎる白峰ノキア。
皮肉屋に見えて実は良い奴の真田アラタなど、ユニークで奥の深いキャラクターが数多く登場するのでストーリーの魅力をより引き立ててくれました。
作り込まれたデジモンの3Dモデル
本作は全部で240種類ものデジモンが登場しますが、作り込みが凄かった!
デジモンって「ポケットモンスター」ほどではないものの色違いで種類を水増しするゲームじゃないんですよ。
一部を除くとそれぞれが異なる姿をしているので、それを240種類も用意するとは驚きました。
しかもモデリングだけではなく動きも凝っています。
特に戦闘時、クリティカルが決まった時のリアクションが大袈裟過ぎて印象的でした!
あまりにも大袈裟過ぎるので、状態異常の混乱時に間違えて自らにクリティカル攻撃を加えた時はドジっぷりが半端なくて笑えるくらいw
(それで体力がなくなって消えたら尚更w)
これだけ多くのモデリングを用意して動きまで作り込むとは恐れ入りました。
作り込まれた東京の街並み
プレイしてまず「おっ!」と思ったのが、東京の街並みです。
秋葉原!
渋谷!
浅草!
新宿!
あくまでも「デジタルモンスター」というキャラゲーの先入観を持ったうえでの感想ですが、背景がかなり作り込まれていたので感心してしまいました。
ゲームを進めていくと中野、秋葉原、新宿、渋谷、浅草、上野など東京の代表的な街へ訪れることが出来ます。
いずれも実際に現地へ足を踏んだことはありますが、再現度の高さが凄い!
通行人の多さなど一概には比較できませんが、本作よりも少し前に発売されたPS3/PSVITA「アキバズトリップ2」よりもクオリティは高く感じられます。
特に感心したのが中野ブロードウェイ。
本作の拠点になっているだけあって行ける範囲が広く、各階層をしっかりと再現していたんですよ。
↑こちらは本物の中野ブロードウェイ。
様々な雑貨屋やゲーム屋などが並んでいて不思議なショッピングセンターになります。
本作をプレイしていた当時、丁度東京に出かけていたのでゲームの世界と上手くシンクロすることが出来ました。
まさかデジモンのゲームでこんな体験ができるとはねぇ。
スタイリッシュなデザイン
本作のキャラクターデザインは「デビルサバイバー」シリーズのヤスダスズヒトさんが描かれています。
そのため全体的にスタイリッシュなデザインになっていました!
あまりにもスタイリッシュなので、プレイしていると見とれてしまう勢いですw
加えてBGMもスタイリッシュでカッコよさを強調しています。
調べてみたら「ダンガンロンパ」シリーズで知られる高田雅史さんが担当しているので納得してしまいました。
特に気に入ったのがタイトル画面のBGM。
高田節が炸裂しているので、「ダンガンロンパ」シリーズでそのまま使われていてもおかしくないくらいw
寄り道要素が満載
本作の主人公は探偵なのでゲーム中は様々な依頼をこなしていきます。
中にはゲーム本編と関係のない依頼もあるので寄り道する楽しさも感じられました。
ゲーム本編と関係のない依頼。言ってしまえばサブクエストになるんですが、作り込みが凄かった!
それぞれ専用のストーリーが用意されており、キャラクターの掘り下げをしています。
中には思わず「クスッ」と笑ってしまうような展開も待ち受けているので、本編とは気分を入れ替えて楽しめました。
寄り道要素としてはそれ以外にも以下のような要素が存在します。
- 500種類ものメダルを集め
- デジモンの収集
- 連戦バトル
本編だけでも十分にボリュームがあるのにここまで用意するとは!?
惜しいところ
お使い感が強すぎる
良いところはトコトン良いPSVITA「デジモンストーリー サイバースルゥース」。
しかし、ぼくは本作を心から楽しむことは出来ませんでした。
大きな要因となったのがお使い要素の強さ。
主人公は探偵ということで同じところを行ったり来たりします。
様々な街を行き来するのはまだ分かりますよ?
でも、一度攻略したダンジョンに何回も足を運ぶのは辛かったw
ダンジョンの構造もシンプルなので移動して楽しいものではありませんし、出現する野生のデジモンも変わらないので水増し感が出ています。
ゲームを進めることで行ける場所は増えますが、それ以上に同じところをダンジョン含めて行ったり来たりするのでお使いしている感は拭えませんでした。
ダンジョンの入り口や探偵事務所に一瞬で戻れるアイテムがあるのでそれを使えば多少は移動の手間が省けますが、それでも面倒に感じます。
イベントシーンの比率が高いので、おそらく、本作はアドベンチャーゲームのノリで作られているのでしょう。
「ダンジョンの探索や戦闘は二の次。ストーリーが面白いのかどうかがすべて!」
プレイしていてそんな印象が強くありました。
奥が浅い育成システム
ぼくが本作をアドベンチャーゲームだと思ったのは育成要素の大雑把さも大きかったりします。
ゲームジャンルこそは育成RPGと表記されていますが、バランス調整が大雑把なので奥深さを感じられませんでした。
簡単にレベルが上がってしまうのは良いとして、育成ゲームとしてのバランスがカジュアル過ぎるんですよ・・・。
デジモンは一定数倒せばゲット出来てしまいますし、特訓や育成、戦闘の要素も簡略化されていますから。
しかし、本作をストーリー重視のアドベンチャーゲームであると考えたら見方が変わってきます。
「デジモンのバトルも育成も添え物。ストーリーを楽しむことが第一なんだ!」
そういうコンセプトで作られているのであればこれはこれでベストなバランスではあります。
全体のまとめ
「え?これがデジモンのゲーム?」
思わずそう疑ってしまうほどストーリーが凝っているので良い意味でデジモンの先入観を打ち破る作品となっています。
イメージ的には「デジモン」をベースに「真・女神転生」「ペルソナ」「シュタインズ・ゲート」辺りの要素を加えたような感じ。
個人的に「デジモン」はもっと子供向けのイメージだったのでこの組み合わせには驚かされました。
ただ、ゲーム性という部分に目を向けると平凡な印象で、ストーリーは良いなぁと思ったもののハマれなかったのも確か。
アドベンチャーゲームとしてみるか?育成RPGとしてみるか?
それ次第で評価が大きく変わってくる作品に感じます。
デジモンの先入観を打ち破ったメガテンライクな育成RPG!
こんな人には特におススメ。
・デジモン好き。
・ラノベチックなストーリー好き。
こんな人にはおススメできない。
・お使いが苦手な人。
・育成や戦略性を重視する人。
デジモンストーリー サイバースルゥース/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
ケントさんもサイバースルゥースやったこと、あるんですか!?いつの間に(笑)
このゲームは当初、久々のデジモンということでかつてアニメが途中でついていけなくなりちょっと敬遠してましたが、CMで主人公がデジモンをぞろぞろと従えているのを見て興味本意で買ったゲームでした。まさにあの当時、深夜アニメっこだった僕が釣られました(笑)
240体のデジモンのモーションはあの当時でもポケモンと比べたら部が悪いですが、どの子も作り込んでいますよね(^^)デジモンアドベンチャーでお馴染みのアグモンや02のブイモンも使えるので嬉しかったなぁ〜\(//∇//)\
ストーリーも記憶喪失の主人公が美人探偵の助手になり、デジタル事件を解決するうちに自分の素性を暴く展開がとても良かったです。ちょっと終盤は個人的に微妙な点もありますが、PSVではじめてエンディングまで進めて楽しんだゲームです。
不満点は戦闘システムですね(苦笑)ポケモンXYがすでにある中だとどうしても比べてしまい本作は相性などのもろもろが作り込み不足だと思いました。またイーター戦が属性相性が全くないので理不尽な難易度で僕の場合は何度もデジモンを復活させて戦ってました。あとデジモンの進化方法が一部のキャラの場合、何度も進化と退化を繰り返さないといけないのがめんどくさかったなぁ。レベルが簡単にあがるのはいいけど、進化のたびにレベルがリセットされるのはちょっと育成好きには辛かったです。
僕も☆5くらいの評価ですが、育成ゲー好きでPSVやPS4を持ってたら一度は遊んでみてほしいゲームです。