2018/05/24/7:00 | ゲームレビュー

Doki Doki Literature Club!【レビュー・評価】Steamだからこそ表現出来た美少女ゲームの皮を被った衝撃作!

2017年9月に配信されたPC「Doki Doki Literature Club!(ドキ ドキ リテラチャー クラブ)」を今回はレビューします。

PC「Doki Doki Literature Club!(ドキ ドキ リテラチャー クラブ)」は文芸部に入部して4人の女性メンバーと交流する恋愛アドベンチャーゲーム(?)です。

ダウンロード専売で、価格は無料(有料ボーナスコンテンツは約1,000円)。

良いところ

美少女ゲームに見せかけて実は・・・

な~んだ、よくある美少女ゲームか・・・

本作の第一印象はこんな感じでした。

フワフワしたBGM。

都合良く主人公に話しかけてくる複数の美少女。

派手な髪色でそれぞれの区別が付きにくい美少女の外見。

異常な男女比率。

「THE・美少女ゲーム」という表現が相応しいほど王道な恋愛アドベンチャーゲームで、正直なところあまり惹かれません。

しかし、1~2時間ほどプレイして一周目を終えると一気に引き込まれてしまいました!

あぁ・・・そういう事なのね。と。

美少女ゲームの皮を被った”何か”とは聞いていましたが、こういう事だったのか!?

あまりにも刺激的なので、二周目は一周目とは全く異なる気持ちでプレイしてしまいました。

え?なんだこれ・・・何が始まるんです???

具体的には言えませんが、僕がプレイしていた時の気持ちを文章で表すとこんな感じです。

Steamだからこそ実現出来たストーリー表現

コンシューマー育ちのゲームファンとしては、本作をPS4やSwitchでも出してほしい思ってしまいます。

が、ゲームの構造上、それは不可能だと思いました。

こうして書くと「どうせスッポンポンになる描写が含まれているんだろ?」と思われるかも知れません。

違うんですよねこれが。

ヒントとしてはSteamの仕様を活かしたメタ要素です。

本来ならゲームってアプリケーション内で完結する物ですが、本作の場合はその枠から飛び出したところまでがゲームとなっているから凄いと思った。

このストーリー表現をPS4やSwitchで再現する場合、それぞれのゲーム機向けに様々な改変をしないといけないので移植は困難だと思います。

美少女ゲームのアンチテーゼと言える要素も含まれていて、個人的にはPS4「ニーア オートマタ」やPS4/PSVITA「UNDERTALE(アンダーテール)」を彷彿しました。

Steamの仕様を活かした小ネタも満載ですぞ!

詩の執筆をする事で変化するストーリー

文芸部に所属する主人公。

この設定は飾りではなく、きちんとゲーム要素に組み込まれていたから感心してしまいました!

ある程度ゲームを進めると複数のワードを選択し、詩を作成する事になります。

ここで作成した詩によってストーリーが変化するので、設定が飾りではなくなっているのが良いと思いました。

中にはユニークなワードが含まれているので、お遊びでそちらを選択してしまいましたよw

めちゃくちゃ良いことを言うヒロインがいる

ヒロインの中にはめちゃくちゃ良いことをとあるシーンで言ってきます。

個人的に共感出来たのが、こちらのセリフ。

例えばあなたがすごく好きな映画があったとするじゃない?

でも誰かがその映画を、アレをしてコレをやって失敗したからクソだと言ったら?

そう言われると自分自身が攻撃されてるって感じない?

それはその発言に、あなたの映画の趣味が悪いって意味もほのめかされているからよ

そこから感情的な口論に発展してしまったら、確実に両者は嫌な思いをして終わるわよね

でも言い方で変わるのよ!

発言をできるだけ主観的に聞こえるようにすれば、人は攻撃されたと思うことなく話を聞いてくれるわ

例えば「個人的にはそんなに好きじゃない」とか「アレやコレをしてくれたらもっと好きになれたと思う」・・・そんな感じね

これ、僕もついついやってしまうので気を付けたいと思っています。

まさかこんな良い話をゲームのヒロインから聞けるとは思いませんでした!

このようなセリフが流れるシーンは他にも妙にリアルな一般論が語られるので、つい聞き込んでしまいます。

僕は15分ほど聞いていましたが、話によると1時間以上のボリュームがあるらしい。

勘が良い人はすぐに進めてしまってここで挙げたようなセリフをお目にかかれないかもしれませんが、それは勿体無いです。

リアリティある雑談を聞き込むからこそ話しているヒロインに感情移入が出来、その後の展開で実在するキャラクターと認識する事が出来ますから。

苦手なタイプではありますが、普通のゲームではなかなか入り込めないラインまで感情移入をする事が出来たのでとても印象的に残るキャラクターです。

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個人的に合わない&気になったところ

良くも悪くも普通の一周目

一周目は良くも悪くも「THE・美少女ゲーム」です。

出来は悪くないのでこの手のジャンルが好きな人だったらそれなりに楽しめると思いますが、そうではない場合「ふ~ん」で終わってしまう。

詩の執筆が出来るのはユニークだなぁとは思ったんですけどね。

「起承転結」の中で「起」が少々長く感じました(最後までプレイしたら「起」の長さも納得出来ますが)。

じゃあなんで手を出したのかと言うと、無料ダウンロード可能で友達が猛プッシュするからです。

もし、僕が何かの間違いで事前情報を調べず本作に手を出していたらすぐ止めていたと思いますw

全体のまとめ


見た目はコテコテの美少女ゲームですが、中身は別物でした!

全く新しいアプローチでストーリーを描いていて、既存のゲームに慣れ親しんでいる人ほど衝撃を感じられる作品だと思います。

本作は海外産の美少女ゲームですが、だからこそこんなアプローチが出来たんですね。

海外産故にテキストは英語ですが、パッチを当てれば日本語化出来るので、日本人は是非当てて楽しんでください!

日本語化パッチの出来はかなり良好で、キャラクターにしっかりと感情移入する事が出来ます。

Steamだからこそ表現出来た美少女ゲームの皮を被った衝撃作!

こんな人には特におススメ。
・刺激を求めている人。

こんな人にはおススメできない。
・文字を読むのが苦手な人。
・パソコン音痴の人。

Doki Doki Literature Club!/お気に入り度【81/100%】
プレイした時間・・・約6時間

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コメント広場の住人(10)

  1. ほんま?ともふみ より:

    国産ゲームかと思いきや、がっつりと洋ゲーなんですね。
    そしてまさかこのゲームが「ひ〇〇〇」のように〇くてや設定が「ハ〇〇」のフォロワー的な感じでましてや「ア〇〇」のようなメタ要素を含んでいるとは思いもしませんでした。
    Steamもまだまだ捨てたものではないくらい魅力的な意欲作がありますね。
    確かにこればかりはコンシュマーゲームで表現できない気がしますね。

    ※伏せ字はこのレビュー文に気を遣って、自主的にやりました♡

    ケントさんがこれで例に挙げている作品がわかったらすごい(笑)

    • kentworld より:

      このゲーム、実は欧米ゲームなんですね。

      欧米発のギャルゲーは何度か見てきたけど、こんなにも和ゲーっぽいのは初めてなのでそういう意味でも驚きました!

      伏せ字のタイトルは分かるような分からないような・・・

  2. 天火星 より:

    just Monika!(挨拶) まさかケントさんがこれをレビューするとは…、語りたいことが色々ある作品ですがネタバレ厳禁ですから語れない……。噂じゃ次回作(?)もあるらしいので楽しみですね!

    • kentworld より:

      僕も1ヵ月前はこんなゲームのレビューをしている姿を想像出来ませんでしたw

      レビュー記事を書く時もネタバレに関してはこれまで以上に気を使いましたね。

      次回作があるとは、気になる!

  3. ナスタ より:

    リクエストにお答え頂きありがとうございました?
    普段だったらkentさんはまずやらないであろうジャンルのゲームだと思いますが、イノベーションを感じられる作品はこの手のジャンルにだってまだまだあるんだということを伝えたかったんですよね〜。
    ちょうどsteam導入されるという話をされていたのでタイミングが良いと思ってお願いしてしまいました笑

    個人的にこの作品の凄い所はゲームにおいて第四の壁を破るアプローチをすることに強い説得力を感じられることだと思っています。
    恋愛ゲームについて懐疑的な人でも今作の某ヒロインについてはまるで実在するキャラクターのように認識してしまうのではないでしょうか?

    実際のところ、既存のノベルゲームの中で今作と近いアプローチをした作品は僕の知ってる範囲でも何作かありますが、上記の点においては他の追随を許さないんじゃないかなと思います。

    kentさんが挙げられたセリフのシーンでは他にも考えさせられる内容の物が多いですよね。長丁場ですが僕は全て読みましたよ!
    とある事をすると見ることができる開発者からのメッセージを含めて、見事にガツンとやられてしまいました笑

    ちなみにお気に入り度が81なのは一体どんな意味があるんでしょうか?突っ込んだら負けですかね笑

    • kentworld より:

      おお!ナスタさんが珍しく絵文字を使っている!それだけで感謝の気持ちが伝わってきます(^^)

      伝えたかった事はよく分かりましたよ。これは見た目で判断したらいけない典型的なゲームですよね。

      僕も本当にキャラクターがパソコンに住み着いているような感じがしましたよ。あの演出は本当に凄かったと思います。最後の演出といい、パソコンならではですね。

      あの台詞のシーンをすべて読まれましたか!?そうなると、あのキャラクターはかなり思い入れがあるのではないでしょうか?w

      お気に入り度はこれを何時も通りの数値にしたら申し訳ないなぁと思って、せめてもの気持ちをプラスさせて頂きました笑

      おすすめをありがとうございます!

  4. sparrow より:

    このゲームは、ネタバレ厳禁のゲームですね
    事前情報を仕入れてしまうと、純粋に楽しめなくなってしまいます。
    ただやった人の評判はおおむね好評で、かなりうまくまとめていると思います。
    まあ、人は確実に選ぶタイプのゲームでもありますけども
    こういうタイプのゲームは、インディーズならではだと思います。

    • kentworld より:

      ええ。ですので、レビュー記事を書く時は細心の注意を払いました。

      気になった方は是非、まっさらな状態で楽しんでもらいたいですね♪

  5. 街毛 より:

    ギャルゲーにしてはやけに話題になってると思ったら結構仕掛けがあるんですか。やってみたいなぁ…

    ちなみにメタい仕掛けがあってプレイヤーにダメージ与えてくる「僕と彼女と彼女の恋。」っていうエロゲがすごいらしいのでどうでしょうか笑

    • kentworld より:

      今週発売の週刊ファミ通でアドベンチャーゲーム特集が行われていましたが、そこでも触れられていましたね(若干、ネタバレしていましたが)。

      「僕と彼女と彼女の恋。」調べてみましたよ。さすがに「これはちょっとw」って思いましたw

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