桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番! ~/Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2020年11月に発売されたSwitch「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番! ~」のレビューをしていきます。
本作は鉄道をモチーフにしたパーティゲームですが、令和になっても変わらない「あの味」を感じられました。
1988年に誕生した「桃太郎電鉄」シリーズ。
戦略性の高さやエゲツないマイナスイベントが人気を博し、パーティゲームの代表格となりました。
今回レビューするSwitch「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番! ~」は据え置き機向けの新作としては実に11年ぶり。
そして、令和に発売される「桃太郎電鉄」としては初の作品になりますが、良い意味で過去作から変わっていません。
キャラクターデザインこそは過去作から大きく変わっていますが、ゲームとしての面白さは健在で、定番タイトルに相応しい内容となっています。
ランダム要素が多く、同じような展開が起こりにくいので、繰り返しプレイしてしまいました!
ここからはそんなSwitch「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番! ~」の良いと思った点から語っていきます。
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- 鉄道をモチーフにしたボードゲーム。
- サイコロを振って鉄道を進めて指定された駅を目指していく。
- フレンドとのオンライン対戦にも対応。
初リリース日 | 2020年11月19日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | パーティ |
売上 | 初週34.6万本 |
推定クリア時間 | 1プレイ15分~ |
発売元 | KONAMI |
目次
良いところ
変わらない面白さ
本作で特筆したいのが、変わらない面白さがあることです。
物件を購入して総資産を稼いでいく戦略性、キングボンビーのエゲツないマイナスイベント、コミカルなBGM。
この辺りは過去作と大差なく、久しぶりにプレイしたら思わず「懐かしい!」と声を出さずにはいられませんw
悪く言えばマンネリになりますが、「桃太郎電鉄」シリーズは長年、新作が発売されませんでした。
家庭用向けに限定すると4年。
据え置き機向けに限定すると実に11年も新作が発売されなかったのですから、このタイミングでいつもの「あの味」を堪能できるのは大きなプラスポイントに感じます。
インターネット対戦に対応
本作はフレンドとのインターネット対戦に対応しています。
これは、昨今の外出自粛を考慮に入れるとめちゃくちゃ大きなプラスポイントに感じました。
こういうパーティゲームは同じ空間で楽しむのが一番ではありますが、2020年末にそれをするのは難しい情勢となっています。
インターネット対戦に対応した作品は過去にも発売されているとは言え、シリーズ最大級の有り難みを感じられました。
今作ならではなのが、スタンプを使ってのコミュニケーションを楽しめるようになったことです。
スタンプには可愛いキャラクターが描かれているので、「LINEスタンプ」のように今の感情をわかりやすく伝えることができます。
今の時代はボイスチャットが気軽にできるとは言え、見た目の可愛さからつい使いたくなりました。
ただ、最初から全てのスタンプを使用できる訳ではなく、対戦をする毎に増えていくんですよね。
この辺りは好みが分かれるところですが、色んな人と対戦をするきっかけにはなっていると思います。
快適なユーザーインターフェース
「桃太郎電鉄」シリーズは30年以上の歴史を誇り、20作以上が発売されてきました。
これだけ多くのタイトルが発売されたこともあり、今作のユーザーインターフェースは洗練されまくっています。
パーティゲームをCPUと楽しむ場合、どうしても待ち時間が発生しますよね?
本作では設定を変更することでメッセージや演出を爆速にできるので、パーティゲームにありがちなテンポの悪さを感じられませんでした。
若干、暗転の多さが気になりますが、その点を除けばサクサク楽しめます。
快適なユーザーインターフェースという点でもう1つ触れておきたいのが、サイコロを振っての移動や物件の購入に気配りを感じられることです。
「桃太郎電鉄」シリーズのマップは日本の鉄道をモチーフにしているので、迷路のように入り組んでいます。
特に首都圏は1マス進む毎に道が分かれるほど複雑なので、サイコロの目が大きく出た場合、大抵のマスには止まれるんですよね。
そんな時に便利なのが「いけるかな」機能。
この機能を使えばコンピュータが今、止まれる全てのマスを自動で計算してくれるうえ、選択したマスまで進めてくれます。
ゲームのルールとして「指定された駅にピタッと止まれば賞金が貰える」というものがあるので、この機能はめちゃくちゃ便利なんですよ。
それと、物件を購入する際の気配りも行き届いています。
1つずつ購入するか、まとめて購入するかを選べるのはもちろん、5個中2個をまとめて購入することもできたりして、かゆいところにも手が届く作りになっているなと思いました。
細かいことではありますが、塵も積もれば山となるです。
同じことを繰り返し行うゲームだからこそ、細かい部分にも拘ってくれるのは嬉しいですね。
初回特典としてFC「スーパー桃太郎電鉄」のダウンロードコードが封入されていますが、本作に慣れてしまうと不便に感じます。
テンポは遅いわ、目的地がわかりにくいわ。
逆に言えば30年以上の歳月を経て洗練されていったということでもあるので、そういう意味では有意義な特典だったと思います。
一発逆転を狙えるイベントの数々
今作にも一発逆転を狙えるイベントが大量に用意されています。
その中でも印象的なのが、キングボンビーです。
キングボンビーは疫病神が取り憑いたプレイヤーに一定確率で出現するんですが、今作でもエゲツないことをしてくるんですよw
サイコロで出た目に応じて大量のお金を奪ったり、マイナス効果のマスだらけのボンビラス星に強制連行されたり。
さっきまで2位のプレイヤーに大差を付けていたとしてもキングボンビーの手にかかれば最下位に転落してしまうかも!?
そのくらい、恐ろしいことをしてくるので、友達がハマった時はめちゃくちゃ気まずくなりますw
でも、キングボンビーの元凶となる疫病神が取り憑く条件は決まっていて、指定された駅から最も離れたプレイヤーに取り憑くようになっているんですよね。
ということはコントロール次第ではCPUに取り憑くようにもできます。
CPUがキングボンビーにイジメられている様子を見る分には誰もが楽しめるので、盛り上がる要素にもなるんじゃないかと思いましたw
一発逆転を狙えるという意味では、「カード」の存在も忘れてはいけません。
今作では100種類以上の「カード」を使用することができます。
その中には
- 使い切るまでサイコロを8個振れる
- 大量のお金を貰える
- 他の人と持ち金を交換できる
などの一発逆転を狙える「カード」もあるので、キングボンビーに取り憑かれても勝てる可能性があるんですよね。
こういった対戦ゲームは順位が固定化されると面白くありません。
本作の場合、頻繁に順位が入れ替わるようなバランス調整となっているので、そこに面白さを感じられました。
1人でも楽しめる
「桃太郎電鉄」と言えばパーティゲームのイメージが強いので、1人では楽しめないと思われる方も居るかも知れません。
確かに複数人で楽しむ側面は強くありますが、1人でも十分に楽しめます。
100年プレイで日本全国の物件を買い占めたり、10年トライアルで総資金の最高額を競ったり。
家庭用ゲームらしく腰を据えて楽しめるモード、アーケードゲームのようにサクッと楽しめるモードの2つが用意されているので、多くの人のニーズに応えてくれます。
個人的にはアーケードスタイルのゲームが好きなので、10年トライアルで総資産の最高額を競う遊びにハマりました。
どのように進んで物件を購入すれば効率良く稼げるのか?
突き詰めていくと何十回も挑戦することになり、プレイタイムはあっという間に30時間は超えてしまいます。
そのくらい戦略性が高く、繰り返しプレイしても飽きないんですよね。
今作もマップは1種類しか存在しませんが、非常に広く、用意されている駅、物件、カードがシリーズ最大級となっています。
そこがリプレイ性を高める要因となっていて、面白さにも繋がっている印象です。
パーティゲームの中には1人プレイが微妙なこともありますが、本作は1人でも十分に楽しめます。
惜しいところ
好みが分かれるゲームバランス
これはシリーズ全般に言えることかもしれませんが、今作のゲームバランスも好みが分かれます。
運が悪いとそれまでに築き上げてきた資産が一瞬にして消えてしまうこともあるので、自分が被害に遭った時は辛いのなんの。
キングボンビーの悪行はこれまでに何度も触れてきましたが、数十億円も持っている時、スリに遭って全額失った時なんかはもうねw
人によっては怒りのレビューを投稿する恐れがあるほど極端なマイナスイベントが存在するので、万人向けのようで万人向けでないところがあります。
知恵を身に付けることで回避できるケースも多いんですけどね。
パフォーマンスにやや難アリ
インターネット対戦をしている時、ややカクつくことがありました。
アクションゲームではないので致命傷ではありませんが、有線環境でプレイしてもカクつくのは気になります。
それと、初回起動時のロード時間がやや長く、プレイ中は画面暗転が目に付きました。
今の時代、没入感が重視されるようになってきただけに、画面暗転に頼った演出をなくしたらさらに良くなるんじゃないかと思います。
桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番! ~のレビューまとめ
タイトルに定番と謳っているように、安定した面白さを感じられる作品。
キャラクターデザインが一新している点が往年のファンからしたら評価が分かれるところではありますが、基本的な面白さは変わっておらず、いつもの「あの味」を堪能できます。
何よりも
据え置き機で、HD画質で、インターネット対戦を楽しめる
といった点の有り難みが大きく、最高のタイミングで発売された印象です。
Switchにはみんなで遊べるパーティゲームが数多く発売されていますが、その中でも5本指に入れておきたいほど気に入りました!
これさえあれば2.3年は新作が出なくても安泰です。
令和になっても変わらない「あの味」
こんな人には特におススメ。
・パーティゲーム好き
・日本好き。
こんな人にはおススメできない。
・短気な人。
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