
アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝 PlayStation Hits/PS4
2016年5月に発売されたPS4「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」を今回はレビューします。
PS4「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」はアクションアドベンチャーゲーム「アンチャーテッド」シリーズの本編4作目です。
開発は「クラッシュバンディクー」シリーズで知られるノーティドッグが担当。
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- ストーリーに沿って進めていくアクションアドベンチャーゲーム。
- PS4のマシンパワーによって迫力やスケール感が大幅に増した。
- シリーズを締めくくるストーリーが描かれている。
初リリース日 | 2016年5月10日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 12~18時間 |
売上 | 初週12.8万本/累計18.5万本 |
発売元 | SCE |
目次
良いところ
シリーズ最終章を締めくくる壮大なストーリー
PS3で生まれた「アンチャーテッド」シリーズ。
主人公・ネイトはこれまでに数え切れないほどの世界を駆け抜け、様々な人物と出会いましたが、今作ではそんな彼の冒険活劇を締めくくる壮大なストーリーが描かれていました!
ポイントなのが、PS3などで発売された過去作を振り返るシーンが満載である事。
シリーズを通してプレイしていると「あの時はこんな風だったなぁ」とか思い出に浸ることが出来て動きが少ない序盤も別の意味で楽しめると思います。
それ故にムービーシーンの比率は過去作と比べて多く、少々じれったいところはありますが、描くべきところはちゃんと描いていてシリーズの幕を見事に下ろしています。
兄・サムとの兄弟愛
今作で大きな鍵を握るのが、主人公・ネイトの兄・サム。
ネイトは彼との再会を期に冒険の旅へ出掛ける事になりますが、旅の道中では兄と過ごした少年時代が頻繁に回想されるんです!
おかげでネイトとサムの兄弟愛を感じられ、サムがぽっと出の脇役ではないと実感出来ました。
もちろん、兄弟愛と言っても単にベタベタしている訳ではありません笑
再開を果たした後も2人の関係は波乱万丈で、様々な試練に遭遇します。
正直なところ兄・サムの第一印象は頭が後退した老けたおっさんって感じで悪かったんですが、行動がイケメンなのでそんな印象はどこかへ吹き飛んでしまいましたw
PS4のマシンパワーによって描かれた大自然
「アンチャーテッド」と言えばアドベンチャー!冒険です!
今作でも様々なロケーションを冒険する事が可能で、PS4のマシンパワーによって描かれる大自然が印象的でした。
特に印象的だったのが、中盤に訪れるマダガスカル。
原色で開放感のある荒れた大地をジープに乗って走行する事が可能で、まるでオープンワールドゲームをプレイしているかのような感覚を味わえました。
ノーティドッグは過去に「クラッシュバンディクー」「ジャック×ダクスター」といったカラフルポップな3Dアクションゲームを作っていましたが、その時のノウハウをここで活かしています。
フォトリアル系のゲームでもこんな色彩豊かな絵作りができるんだなぁ・・・。
ちなみにマダガスカルはちょっとしたオープンワールドマップになっていて、ある程度の寄り道が出来ます。
「アンチャーテッド」シリーズはリニア式のゲームで寄り道がほとんどできないゲームデザインだと思われていたので、初めてこのエリアに訪れた時は驚きました!
アスレチックと融合した銃撃戦
「アンチャーテッド」シリーズのゲームプレイで重要な役割を果たす銃撃戦。
今作では戦場の高低差がさらに激しくなり、草むらゾーンの追加、AIの向上によって面白さがさらに増していました。
草むらゾーンの追加によって敵に見つからずこっそり倒す楽しさが増していますし、敵が賢くなったおかげで同じところに籠って戦う事が出来なくなり、縦横無尽に動いてドンパチを繰り広げる必要がありますからね。
こんな駆け引きを楽しめるようになり、同系統のTPSとの差別化に成功しています。
1作目の頃はフィールドが平面的でステルス性が低く、平凡なTPSという印象は否めませんでしたが、そこから作品を重ねて独自のゲーム性を生み出してきました。
難易度プロでプレイすると高い判断力やエイム力、反射神経が求められて歯ごたえ抜群ですぞ!
個人的にはシリーズ最高難易度に感じました。だって、クリアまでにリトライを600回以上もしてしまいましたからねw
これだけリトライを繰り返すとストレスを溜めてしまいそうですが、リトライ時のロード時間は一瞬なので思ったほどは溜まりませんでした。
前作と比べてグラフィックが劇的にパワーアップしているのにロード時間が早いとは素晴らしい!
マルチプレイモードのマッチングも良好ですし、全体的なパフォーマンスは非常に高いです。
唯一の弱点となる起動時間の長さもPS4のスタンバイモードを活用すればカバーできるので、待ち時間に関する不満はほとんどありません。
レールシューターの常識を打ち破ったカーチェイスシーン
な・・・なんだこの迫力は!?やべやべやべやべ!!!!!
「アンチャーテッド」シリーズと言えばダイナミックなアクションシーンも特徴的ですが、今作はゲーム史上最高に迫力のあるシーンを体感することができます。
特に印象深かったのが、中盤で体験する事になるカーチェイスシーン!
これまでの作品にもカーチェイスシーン自体はありました。
しかし、今作では自分で車を操作する事が可能で、相手の車に飛び移ったり、銃での攻撃もできるんです!
そのうえグラフィックのクオリティが高く、視点が近いのでこれまでに体験したカーチェイスシーンとは迫力の次元が違う!
この迫力は旧世代機では実現不可能なほどのレベルで、細かい操作が可能になったゲームプレイと相まって衝撃を味わえます。
間違いなく2016年に発売された作品の中では最先端を走っていて、初見プレイ時の衝撃は相当なものです。
充実のやり込み&おまけ要素
シリーズでお馴染みのやり込み&おまけ要素は今作でも健在でした。
代表的なのが、各地に隠された収集アイテムのお宝集め。
お宝は巧妙に隠されているのでちょっとやそっとじゃコンプリートする事は出来ず、トレジャーハンターとしての腕がなります。
さらに今作では手帳・メモという新たな収集要素が追加されました!
特定のシーンでしか聞けない会話イベントも存在しますし、過去作よりも寄り道の楽しさが増しています。
2作目から追加されたマルチプレイモードは今作にも収録。
新たにロープアクションやお金の概念が追加された影響でさらにアスレチック色が強いドンパチが楽しめるようになり、他のマルチプレイ型TPSと差別化を図っています。
チュートリアルも充実しているので取っ付きやすく、アンロック要素も満載なのでボリューム満点です!
おまけ要素としては他にもキャラクターコスチュームの変更、武器のチート、グラフィックトーンの変更、無重力やスローモーションなどのゲームプレイオプション。
キャラクターギャラリー、コンセプトアートギャラリー、収集アイテムの閲覧が存在し、サービス精神旺盛です。
有料ダウンロードコンテンツが主流となっている中でここまでおまけ要素に力を入れるとは恐れ入ります。
惜しいところ
アスレチックエリアが多過ぎる
ゲームクリアまでのプレイタイムは15~25時間になると思います。
レールシューター系のゲームでこの長さは過去最高レベルですが、その大部分をアスレチックエリアが占めていたので蛇足に感じました。
アスレチックといっても進むべき方向にスティックを倒してジャンプボタンを押せば勝手に進むので「スーパーマリオ」のようにテクニックを求められる事はほとんどなく、ハッキリ言うと退屈なんですよね。
それでいてどこに行けば良いのか分かりにくいので思わぬ場所から転落してリトライを繰り返す事も多々あり、ゲーム的にはあまり面白いシーンではありません。
今作では新たにロープやハーゲンアクションが追加されて多少のテクニックが求められるようになり、仲間との楽しい会話をリアルタイムで繰り広げてくれますが、それでも長く続くとパターン化するので飽きてきます。
前作と比べてフィールドのスケールが増しているので移動時間が長くなるのも無理ははありませんが、「アンチャーテッド」シリーズはジェットコースター的な体験もウリなだけにパンの耳が増えたように感じてしまいました。
何度も言うように「アンチャーテッド」シリーズのアスレチックはアクション性が低く、低難易度でプレイしたらグラフィックが綺麗なだけの雰囲気ゲーという誤解を招く可能性が過去作よりも高くなっていると思います。
導入部分が長すぎる
今作はシリーズ最終章という事で良くも悪くも丁寧に描きすぎています。
その拘りは素晴らしいと思うのですが、動きが少ないシーンの比率も増えているのでゲームプレイのエンジンが掛かるのは遅くなってしまいました。
ジェットコースターのようなゲーム体験を味わいたい!
そんな思いを強く持たれていると冗長なアスレチックと相まってじれったく感じるかもしれません。
個人的にもチャプター10辺りまでなかなかエンジンがかからず、やきもきしてしまいました。
全体のまとめ
シリーズを締めくくる作品だけあってボリュームが半端なく、綺麗にまとめています。
それでいてゲームプレイもしっかりと進化していて、長年待たされただけのことはありました。
今作はナンバリングで表すと「4」に位置付けられますが、数字を上乗せしても差し支えないほどあらゆる部分が進化しています。
ただ、何でもかんでも入れてしまったせいで蛇足と言える部分も目立っていて、パンの耳が増したのは残念。
そのパンの耳もシリーズへの愛があれば味わい深くなるんですけどね。
今作を100%楽しみたい場合はPS3向けの3作品をまとめて収録したPS4「アンチャーテッド コレクション」から入るのがおススメです。
少々蛇足だが、あらゆる部分が進化した続編の名に偽りない作品。
こんな人には特におススメ。
・PS4のマシンパワーを堪能したい人。
・冒険好き。
こんな人にはおススメできない。
・せっかちな人。
アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
クリアしましたー!ps4 初クリアゲームです。
いやー、面白かったです。1.2はクリアして3を飛ばしたのですが、それでも面白かった。確かに途中のアスレチックが面倒なところもありましたが、すごく綺麗な映像の中を動けて本当に映画の世界でした。ラストはちょっとあっけなかった気がしましたが、エピローグの演出はかなり素敵だと思います。ネイトの物語が終わるのは寂しいですね。いつかまた別の話を観てみたいです。
難易度は初級だったので、途中少し詰まるくらいで、ストーリーを楽しみながらクリアできました。
買って良かった!次は3も体験したいので、思い切ってコレクション買おうかなー。