どうも!KENT(@kentworld2 )です!
最近、PS4/Xbox One向けに発売された大作がSwitchに移植されることが増えてきました。
これって凄いことだと思うんですよ。
元々はPS4/Xbox One向けのマシンパワーに合わせて設計されたタイトルを一世代前のスペックを持ったSwitch向けに移植するのですから。
普通に考えたら移植が困難なタイトルをあえて移植する。
その姿勢にぼくはロマンを感じているので、本記事ではその辺りについて語っていきます。
目次
無茶移植の歴史
そもそも、上位機種向けに発売されたタイトルを下位機種向けに移植するケースは珍しくありません。
それこそ30年以上前はアーケードゲーム→家庭用ゲームと当たり前のように移植されてきましたから。
今でこそ家庭用ゲーム機の性能が上がってアーケード版の完全移植ができるようになりましたが、昔は滅多にありませんでした。
それだけアーケードゲーム筐体と家庭用ゲーム機には性能差があったんです。
ですので、完全移植が出来た場合、今では考えられないくらい称賛を讃えられたものですよ。
ミリオンセラーとなったセガサターン版「バーチャファイター2」はその典型例ではないでしょうか?
「性能差の壁をどのように乗り越えて下位機種に移植するのか?」
かつての家庭用ゲーム機市場ではそこに文化的価値があったと思うんです。
例えば3Dポリゴン描写が苦手とするゲーム機があるとします。
そこにバリバリの3Dポリゴンで描写されたアーケードゲームが遜色なく移植されたらどうでしょう?素晴らしいではありませんか!
「一体、どのような工夫をして移植したのだろうか?」
ぼくはそう感じて移植版に対しての評価が上がります。
劣化移植が許されなくなった昨今の家庭用ゲーム機市場
上位機種から下位機種へ移植する場合、劣化するのは致し方ないありません。
問題はどれだけ劣化を抑えられるのかだと思うんです。
でも、昨今の家庭用ゲーム機市場はどうでしょうか?
上位機種から下位機種への移植作が少しでも劣化している場合、必要以上に叩かれているような気がするんです。
草の数が減っている、物凄い遠くに描かれているハズの建物が描かれていない。
限度はありますが、ここまで来るとアラ探しのような気がするんです。
もちろん、フレームレートが低下し過ぎてゲームにならないとか、本来のゲーム性に支障をきたすほど劣化している場合、話は別ですよ?
何故家庭用ゲーム機市場では劣化移植が許されなくなったのか?
何故、家庭用ゲーム機市場では劣化移植が許されなくなったのでしょうか?
ぼくは大きく分けて2つあると思っています。
まずはマルチプラットフォーム化が主流になったこと。
同一タイトルを異なる機種で発売するマルチプラットフォーム戦略は昔から存在しましたが、近年は完全に主流となりました。
そのハードでしか発売されない独占タイトルを探す方が難しいくらいで、大抵は同一タイトルを各機種で一斉に発売します。
後発移植ならまだしも、同時発売であれば同じ品質で楽しめるもんだと思うのは不思議ではありません。
もう1つはまとめサイトの台頭。
家庭用ゲーム機のまとめサイトは某掲示板の情報を元に記事を作成しているケースが大半だったりします。
某掲示板と言えばハード論争が絶えず行われている異世界ですから、劣化移植は格好のネタなんですよ。
同一タイトルが複数の機種向けに発売するのが当たり前になり、まとめサイトによってネガティブな情報が拡散されやすくなり・・・
そんな流れがこの10年間に生まれたことで無茶移植の価値観が歪んでしまったように感じます。
そもそも下位機種向けの移植版は誰が買うのか?
そもそも、下位機種の移植版は何のために発売するのでしょうか?
ぼくは新規層を開拓するために発売するものだと思っています。
アーケード発のゲームを家庭用ゲーム機に移植するのはその典型例でしょう。
でも、それで新規層を開拓して楽しんで貰えたら良いのではないでしょうか?
多少の劣化はあれど、良作が多くの人の元に届くのですから。
もちろん、作品の良さを100%共有するためにオリジナル版をプレイしてほしいという意見も分かりますが、それってエゴだと思うんですよ。
ユーザーは自分が慣れ親しんでいる環境で発売されたバージョンの方が例え劣化していたとしても手を出しやすいんです。
上位機種→下位機種の移植とはちょっと違いますが、ぼくは「ドラゴンクエストIII」をプレイしたことがありません。
なので、PS4/Switchリメイク版に手を出そうと思っています。
このリメイク版は「オリジナル版の良さを潰している」と不評ですが、ぼくにとっては現行機で出ているこのバージョンが一番手を出しやすいんですよ。
「I」や「II」も同じリメイク版で初プレイしましたが、さほど気にせず最後まで楽しめました。
きっと、オリジナル版と比較したら色々劣っているんでしょうが、初プレイの場合、余程支障をきたさない限り「そういうもんだろう」と思うんですよ。
少なくともぼくはそう。
そこで「劣化しているからオリジナル版をプレイしろ!」だの言われても「大きなお世話です!」と言いたいです。
ましてや「劣化版プレイヤー()」「俺の方が良い環境でプレイしている」なんてマウントを取ってくる輩は人間性を疑います。
上位機種→下位機種の移植とはちょっと違いますが、オリジナル版から劣化しているという点は共通しているので触れてみました。
全体のまとめ
少々話がそれてしまいましたが、上位機種のタイトルを下位機種に無茶移植する件について色々語ってみました。
上位機種から下位機種への移植は劣化が付き物ですから、必要以上に騒ぎ立てないでもらいたいです。
そうではなく、
「本来なら再現不可能であるハズの物をどのようにして移植するのだろう?」
と興味深く見たほうが色々楽しくなってくるのではないでしょうか?
また、本来なら再現不可能であるハズの物をそれらしく移植するのも大変な作業ですから、もっと敬意を払っても良いのではないでしょうか?
少なくともアーケードゲーム→家庭用ゲームの流れが主流だった昔は称賛を讃えられていました。
個人的には元々はPS4/Xbox One向けに発売されていた「ウルフェンシュタインII:ザ ニューコロッサス」や「ウィッチャー3 ワイルドハント」がSwitchの携帯モードでどれだけ遜色なく動いているのか想像するだけでワクワクします。
あそこまでリッチなゲームを携帯機でプレイできるなんて一昔前まではあり得ませんでしたから、ロマンを感じられずにはいられません。
- 上位機種から下位機種に移植するケースは昔からよくある。
- かつてのアーケード→家庭用ゲーム機への移植作は如何に劣化せず移植出来ているのかに文化的価値があった。
- マルチプラットフォーム化が主流になった今は少しでも劣化していたら許されなくなった。
劣化移植が許されないっていうのはたしかにあげられた点もありますし、それ以外にも最近のゲーム機の性能が向上したからこそっていうのもありますよね。
昔はアーケードゲームの方がCS機より性能が良いっていうのがありましたけど、PS2辺りかなぁ。AC並みにCSの方が性能良くなってきたのは。
今となっては下手すりゃ基本的にCSの方が圧倒的に上ですからね。PCを除けば。
それとマルチタイトルのせいで余計に劣化が許せないんでしょうね。
最たる例はベヨネッタかな。PS3版は通称「ベヨ劣化」って言われるくらい酷かったですからね。ゲーム性自体は変わってはなかったんですが、グラフィックの劣化、フレームレートの低下、ロード時間の延長とかありましたからね。
マルチプラットフォームは個人的に功罪だと思ってます。
ユーザーを獲得するうえでは必要かもしれないけど、それによっていらない弊害が出てしまったと思ってるんで。
まあ、自分は本気で好きなタイトルだったらマルチタイトルだと全機種網羅するタイプですがwww
メタルギアやクラッシュはよくそういうのやってましたwww