どうも!KENT(@kentworld2 )です!
2024年4月9日、3DSとWii Uのオンラインサービスが終了します。
これによってインターネットに接続して遠く離れた人と対戦したり、コミュニケーションを取ることができなくなってしまいます。
「マリオカート7」で世界の人とレースをするとか、重たいゲームパッドを持ちながら「スプラトゥーン1」でフレンドと一緒にインクをぶっかけるとか。
そんなことがもうできなくなってしまうわけですが、そもそもなぜ終了してしまうのでしょうか?
いや時代の流れとか、なんとなくわかる方もいると思いますが、実はもうちょっと深い事情があるんですよね。
そこで、今回は3DSやWii Uのオンラインサービスが終了してしまう理由を詳しく解説していきます。
後半ではオンラインサービスが終了することによって何が変わるのかを語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
3DSとWii Uのオンラインサービスが終了する理由
その1:無料で続けるのが困難
1つめの理由は、無料で続けるのが困難であることです。
3DSやWii Uのオンラインサービスは一部を除いて無料で利用することができます。
Switchは月額200円から300円必要になるのでユーザーからしたら有り難いことですが、任天堂にとっては無料ではありません。
サーバーというユーザーがオンラインで遊べるようデータを送受信するコンピューターにお金を払う必要があります。
他のもので例えると、大きな会場の電気をつけっぱなしにする感じでしょうか。
電気をつけっぱなしにしていると電気代がどんどん増えていくのはわかりますよね?
そんなことを無償でやっている訳なので、長く続けているとお金がどんどんかかってしまいます。
また、オンラインサービスを継続するには安全を確保し続けないといけません。
世の中にはブラックハッカーという他人のコンピューターを乗っ取って悪用する人がいます。
3DSやWii Uに登録されたみなさんのアカウント情報やクレジットカード情報を盗んだり、搭載されたマイクやカメラで不正に録音・録画するとか。
放って置くとそんなことをブラックハッカーにされてしまう可能性があるので、任天堂はみなさんが安全に利用できるようセキュリティを確保する必要があります。
実際、2022年から2023年にかけて任天堂のオンライン対応ゲームに脆弱性が指摘されて、その中には「マリオカート7」「マリオカート8」「スプラトゥーン1」といった3DSやWii Uソフトが含まれていました。
そのため「マリオカート7」は2022年に10年ぶりのアップデートを行い、「マリオカート8」や「スプラトゥーン1」に関しては緊急メンテナンスを開始。
実に5ヶ月もの時間を費やしてオンラインプレイの脆弱性を修正しました。
ということはサーバー代の他にも人件費がかかっている訳なんですね。
これは任天堂にとっては非常にもどかしい話だと思います。
本音としては最新のゲームを作ることに専念したいのに、昔のゲームもメンテナンスしないと大変なことになってしまう。
でもメンテナンスをしたところで利益が発生するわけではなく、むしろ維持費が掛かってしまう。
そんな状況だからこそ、3DSやWii Uのオンラインサービスを2024年4月に終了するのではないでしょうか?
その2:オンラインプレイを成立するのが困難になってきた
2つめの理由は、オンラインプレイを成立するのが困難になってきたことです。
ぼくも最近3DSやWii Uのオンラインプレイを再開してみたんですが、正直なところ昔のように楽しむのは難しいと思いました。
まず人が少ないので、対戦ゲームとして楽しみにくいです。
人が集まるまで時間がかかったり、集まったとしても少人数で駆け引きを味わいにくかったり。
特に平日の昼や深夜には人が集まりにくいので、ちょっと厳しいと思いました。
例えば「マリオカート7」の場合、最大8人まで対戦できるんですが、ぼくがプレイした時は多くても6人。
少ない時は4人以下で走ることになったので、ドタバタ感を味わうのが難しく感じました。
「マリオカート7」と言えば、国内だけで300万本以上。
全世界累計に至っては1,898万本という爆発的なヒットを記録した超人気タイトルです。
にも関わらず今となってはオンラインにあまり人が集まらない状況ですから、もっと売上が低いタイトルでしたらオンラインプレイすらも出来ないでしょう。
さらに問題なのが、民度が低下していることです。
3DSやWii Uのオンラインは無料なので、誰でも気軽に利用することができます。
これは良いことでもありますが、一方では悪い人も集まりやすく、Switchと比べても民度の低さが目立っています。
特に有名なのがチーターの蔓延でしょうか。
チーターとはデータを改ざんして不正にゲームを攻略する人のことで、通常ではあり得ない動きを見せます。
強力なアイテムを連続で使ったり、不自然なくらいポイントやレートが高かったり。
まともに対戦しようと思っても勝ち目がないので、ゲームバランスが崩壊してしまう恐れがあります。
対戦というものは同じ土俵に立ってこそ成立するものですから、こんな人達が蔓延していたら迷惑ですよね。
他にも妨害目的でプレイする人がいたり、わざと負けて試合を放棄する人がいたり。
全体的な民度も低下しているので、気持ちよくプレイするのが困難な状況になっています。
ですので任天堂側が対策を練らないといけないんですが、そこまでの人件費を割けないのでしょうか?
オンラインプレイの脆弱性を修正する程度に留まっていて、チーターそのものを排除する方面には力を入れていない印象です。
このままですとイメージダウンに繋がりかねないですから、それもサービスが終了する一因ではないかと思います。
その3:もうすぐ二世代前のゲーム機になる
3つめの理由は、もうすぐ二世代前のゲーム機になることです。
みなさん、3DSやWii Uっていつ発売されたと思いますか?
3DSは13年前。Wii Uは12年も前に発売されました。
一見すると最新に感じるSwitchでさえも7年も前に発売されたゲーム機になるので、もう世代交代をしてもおかしくない時期なんですよね。
そんな中で二世代前のゲーム機になりつつある3DSやWii Uのオンラインサービスを無償で提供するって、普通に考えたら神対応も良いところです。
実際、3DSやWii Uの前身となるDSやWiiはもっと早い段階でオンラインサービスを終了していました。
DSはサービス開始から8年半。Wiiに至ってはサービス開始から7年半で終わっているので、12年から13年も続いた3DSやWii Uは長持ちした方なんじゃないかと思います。
おそらくこれは任天堂の状況が良好であることも影響しているんでしょうね。
DSやWiiのオンラインサービスが終了した当時の任天堂は赤字続きでコストの削減をしないといけない状況に陥っていました。
一方、最近の任天堂は過去最高益を更新するほど好調なので、それもあって3DSやWii Uのオンラインサービスをここまで続けられたんじゃないかと思います。
その4:オンラインサービスの仕様がSwitchと違う
4つめの理由は、オンラインサービスの仕様がSwitchと違うことです。
3DSとWii U。そしてSwitch。
これらのサービスは仕様が全然違っていて、アカウントが別々になっています。
3DSやWii UではニンテンドーネットワークIDが。Switchではニンテンドーアカウントが必要になります。
これらのアカウントは全然違うもので、任天堂はそれぞれを管理しないといけません。
そういった煩雑さが3DSやWii Uのオンラインサービスを終了する要因にもなっている気がしますね。
えっとそれはですね、ニンテンドーネットワークIDが使い勝手の良いシステムではなかったからです。
このアカウントサービスは本体と紐づけになっていて、ダウンロードしたソフトを2台以上の本体と共有することはできなかったりします。
ということは本体が壊れてしまったらダウンロードしたソフトを復元できなくなるので、アカウントサービスとしては旧世代的な感じは否めませんでした。
当時のニンテンドーはネットワーク関係には疎く、他社と比べても遅れを取っていて、多方面から指摘を受けていました。
そんな中で誕生したのがニンテンドーアカウントです。
こちらのアカウントサービスはDeNAとの共同で作られた洗練されたシステムで、3DSやWii U。
そしてSwitch、スマホ、パソコンといったあらゆるデバイスと統合できるほか、Switchに関しては2台以上の本体とゲームデータを共有することもできます。
そのためニンテンドーネットワークIDと比べても使い勝手が良いので、今後はニンテンドーアカウントに統一させる方針のようです。
ですので、これからはユーザーとしても任天堂としても管理が楽になりそうで、その結果オンラインサービスを継続しやすくなることもあるのではないでしょうか?
オンラインサービス終了後はどうなる?
ここまで3DSやWii Uのオンラインサービスが終了する理由を語ってきました。
- 無料で続けるのが困難である
- オンラインプレイを成立するのが困難になってきた
- もうすぐ二世代前のゲーム機になる
- Switchとオンラインの仕様が違う
といった感じですね。
名残惜しいところですが、いろんな要因が重なって続けるのが難しくなっているので、どうかご理解いただけたらと思います。
ただオンラインサービスが終了するからといって、3DSやWii Uそのものが遊べなくなる訳ではないんですよね。
そこで、オンラインサービス終了後はどうなるのか?
ここからはその辺りを解説していきます。
オンラインサービス終了後に出来なくなること
まずオンラインサービス終了後にできなくなることですが、インターネット対戦はできなくなります。
「マリオカート7」で世界中の人とレースをしたり、「スプラトゥーン1」でナワバリバトルやガチマッチを楽しんだり。
そういったことはもうできなくなりますし、「モンスターハンター4G」で遠く離れた人とクエストを攻略したり、「スーパーマリオメーカー1」で世界中のユーザーが作ったコースを遊ぶこともできなくなります。
また、3DSに搭載されている「いつのまに通信」もインターネットに接続しないといけないので、そちらのサービスも利用できなくなります。
例えば「トモダチコレクション 新生活」ではここでしか手に入らない特別な品がお店に入荷したり、旅に出した子供からの手紙が届いたものですが、今後はそういった遊びを体験できなくなるんですね。
他にもフレンドリストの「ひとことコメント」を使ってのチャット、バッジとれ~るセンターの起動、「とびだせ どうぶつの森」の「夢見の館」を使ったおでかけなどなど。
インターネットを使ったあらゆるサービスが終了するので、3DSやWii Uのゲームを100%楽しむことができなくなってしまいます。
特にオンラインの比重が高いタイトルは存在価値が大きく落ちるでしょうね。
例えばWii Uの「スプラトゥーン1」や「スーパーマリオメーカー1」はオンラインを使った遊びに重きを置いているので、サービス終了後は出来ることが大きく減ってしまいます。
幸いにもどちらのタイトルも続編がSwitchで発売されているので、ゲームバランスは変わってしまいますが、今後はそちらに移行するのが良いでしょうね。
ただ「スーパーマリオメーカー1」に関してはオンラインのイベントコースをクリアしないと手に入らないキャラマリオがあるので、こちらは今のうちに集めておくことをおすすめします。
スーパーマリオくんや伝説のスタフィーなど、今では考えられないようなキャラとコラボしています。
このキャラマリオ、見た目が変わるだけではなく、ジャンプした時の効果音やクリアした時のBGMもコラボキャラに合わせて変わります。
Switchの「スーパーマリオメーカー2」にはない要素なので、サービスが終了するまでにゲットしておきましょう!
いずれは出来なくなること
このようにオンラインサービス終了後はいろんなことができなくなりますが、引き続き利用できるサービスもあります。
「ポケモンバンク」や「ポケムーバー」でポケモンたちを預けたり、引き出したり。
そういうことはまだできますし、過去にニンテンドーeショップで購入したソフトや追加データ・更新データを再ダウンロードすることはできます。
ただこれらのサービスも永久に続く訳ではなく、いずれは終了する予定のようです。
もし終了日が判明したら追記しておきますね。
オンラインサービス終了後も出来ること
続いてはオンラインサービス終了後も永久にできることを語っていきます。
それは、インターネット通信を必要としない機能です。
「マリオカート7」のグランプリモードでCPUと対戦するとか、「スプラトゥーン1」のヒーローモードでステージを攻略するとか。
そういった遊びはインターネットに繋げなくてもできるので、今後も遊べなくなることはありません。
また、3DSに搭載されている「すれちがい通信」は近くの本体同士でローカル通信を行う仕組みになっているので、オンラインサービスが終了しても引き続き利用できます。
最近は少なくなってきましたが、街ですれ違った人と「パズルピース」を交換するとか、「とびだせ どうぶつの森」ですれ違った人のお部屋を訪問するとか。
そういったことはできるので、これからも3DSを外に持ち運んだら稀に誰かとデータ交換ができるかもしれません。
全体のまとめ
という訳でオンラインサービス終了後にできなくなること、できることを語ってきました。
簡単にまとめると、
- インターネット通信を用いたほぼ全てのサービスが利用できなくなる
- ただし「ポケモンバンク」や購入したソフトの再ダウンロードなど、まだ利用できるサービスはある
- インターネット通信を必要としない機能・遊びに関しては引き続き利用できる
といった感じです。
ゲーム自体はこれからも遊べるので、その点は安心してください。
3DSやWii Uにはたくさんの面白いゲームがあります。
昔よりも購入できる機会は減ってしまいましたが、オフラインプレイでしたらこれからも遊ぶことができるので、まだ見ぬ名作を発掘していきたいですね!
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