
1999年2月に発売されたN64「牧場物語2」を今回はレビューします。
N64「牧場物語2」はプレイヤー自ら牧場を運営し、自然やさまざまな
動植物と触れ合ったり、作物や畜産物を生産して
生活するほのぼの生活シミュレーションゲームです。

コツコツと積み重なっていく過程が楽しい
牧場を経営するゲームという事で、本作には様々な作業が用意されています。
作物を育て、出荷する。家畜の世話をして、ミルクや卵を出荷する。
岩や雑草の処理をする。どれも面倒なもののコツコツと作業をするのは地味に楽しく、
コツコツ真面目に積み重ねていくのが好きな日本人に合ったゲーム内容だと思います。

自由度が高い
・村の人と交流をする。
・彼女を作る。
・釣りを楽しむ。
・アルバイトをする。
・資材集めをする。
・定期的に開催されるイベントを楽しむ。
一見すると本作は牧場経営だけを楽しむゲームに見えますが、そんな事はありません。
牧場経営以外にも上記の要素が用意されており、さらには必ずしも
牧場経営をする必要は無いので、自由度が高いゲームだと思います。
極端な話、何もせず1日ベットで寝続けても良いくらいですからね。
ちなみに彼女候補は5人存在するのですが、
何故か僕はツンデレでヤンキーなカレンと絡んでばかりいました。
結婚して赤ちゃん誕生のイベントまで用意されているとは、当時感心したものです。

リプレイ性が高い
本作のエンディングは複数用意されており、
隠しパラメーターである幸せ指数の数で決まるようになっています。
また、1回のプレイで彼女にできるのは一人だけで、
見れるイベントにも限りがあるため、1周プレイで本作を極めるのは不可能だったりする。
そのためリプレイ性が高く、イベント見たさに何度もプレイしてしまいました。

RPG的な要素が存在
・道具は使い続けるとレベルアップして使い勝手が良くなる。
・体力を増加させるアイテムが存在。
・全体マップがどこかRPG風。
・鉱山で探索ができる。
ジャンル的にはシミュレーションゲームになる本作ですが、
成長要素などRPG的な要素もいくつか存在して、
時々RPGをプレイしているかのような気分になりました。
今ではRPG要素が強まった派生作の「ルーンファクトリー」シリーズが
存在する「牧場物語」ですが、この頃からRPGっぽさがあったのだった。
人間キャラはもちろん、動物は2Dのスプライトで描かれているのですが、
N64ソフトとしては珍しく丸みのあるデザインで、世話をして行く度に
愛着を持ってしまいました。特にふっくらした牛が可愛くってたまらん!
これ、牧場を経営するゲームでは何気に重要なことだと思うんだ。

1日の生活パターンが出来て、作業的に感じてしまう
朝起きたら作物の水やり、出荷。家畜の世話・出荷。
昼になったら気になる人に話しかけて好感度を上げる。
夕方になったら山へ出かけて資材を調達・出荷してお金稼ぎ。
良いエンディングを目指そうとなるとどうしても
このように1日の生活パターンが出来て、作業的に感じてしまいます。
この作業感がまた良い物だと思うし、飽きないよう定期的に
イベントが発生するのですが、それでも単調に感じる時はありました。
これはシリーズ全般に言える事なんですけどね。
まあ、N64版はロード時間が短いので良い方だと思いますが。

もうちょっと快適にしてほしい
道具を入れ変える度にポーズメニューを開く必要がある。
作物は1個1個出荷しなければならず、その度にポーズメニューを開く必要がある。
長い事作業を続けていくと、このような不満を持ってしまいました。
特に牧場が大きくなって1日何十個も作物や卵、ミルクを出荷できるようになったら超面倒。
自由度が高く、色んなことができるのでバグはやや多く感じました。
幸いにも、進行不能になるほど酷いバグには遭遇していませんが・・・。
あと、これはバグでは無いのですが、マップが3Dのクォータービューで
作られているせいで街などでは家に近づくと屋根のポリゴン欠けが高確率で
起きたりして見栄えが悪く、もう少しカメラを離す事が出来たら良いなと思いました。
「牧場物語」シリーズは数多く発売になっていますが、
バランス面、テンポ面で個人的に一番良いと思っているのがこの作品。
発売された当時は単調さを感じながらもイベント見たさに何度も遊んでいたものです。
全体から感じるほのぼのさも良い味を出していて、
サードパーティ製N64ソフトの中では凄く好きな部類のタイトル。
こんな人には特におススメ。
・コツコツを作業をするのが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・作業ゲーが苦手な人。
牧場物語2/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約60時間
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