【レビュー】ライアン・マークス リベンジミッション [評価・感想] アクション映画の主人公になりきれるVR×FPSの決定版!


ライアン・マークス リベンジミッション/PSVR

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2019年5月に発売されたPSVR「ライアン・マークス リベンジミッション」のレビューをしていきます。

本作は一人称視点で展開されるPSVR専用のアクションシューティングゲームですが、アクション映画の主人公になりきれるVR×FPSの決定版でした!

PSVRのFPSはいくつかプレイしましたが、どれも今一歩な出来だったんですよ。

悪くはないんだけど、もう一味欲しい。

そういう作品が目立っていました。

そんな中で発売された今作はぼくがPSVRのFPSに求めていた「もう一味」が含まれていたんです!

ここからはPSVR「ライアン・マークス リベンジミッション」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 一人称視点で展開されるPSVR専用のアクションシューティングゲーム。
  • 銃を撃つ以外にも様々なアクションをモーション操作で楽しめる。
  • 一定時間辺りをスローモーションにして素早く銃弾を放つこともできる。
初リリース日 2019年5月30日
対応ハード PSVR
ジャンル アクションRPG
推定クリア時間 5~6時間
売上 初週0.2万本
発売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント

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良いところ

銃撃戦以外にも人間ドラマを体感してもらうための仕掛けが満載!

ファーストパーソンシューティング(FPS)。

一人称視点で展開されるアクションシューティングゲームのことですが、PSVR向けにもいくつか発売されています。

しかし、その多くはVR映像を除くと10年以上前のクオリティに感じました。
何故かと言うと銃撃戦以外の要素が淡白だから。

今の時代にAAA級タイトルとして発売されるFPSのキャンペーンモードって単に銃撃戦を繰り広げるだけじゃないんですよ。

銃撃戦以外にも人間ドラマを体感してもらうための仕掛けが満載で、飽きさせないように工夫されています。

そんな中、今回レビューするPSVR「ライアン・マークス リベンジミッション」はAAA級の非VRゲーム並みに銃撃戦以外の要素が凝っていたんです!

特筆したいのが、銃を撃つ以外のアクション。

鍵がかかった扉を開ける、はしごを登る、崖から崖へ飛び移る、ジップラインに掴まる。

なんと、これらのアクションをモーション操作とボタン操作を組み合わせて行うんです!

おかげでアクション映画の主人公への”なりきり感”がさらに増しました。

人によってはモーション操作が邪魔に感じるかも知れません。

ですが、モーション操作を行うからこそ主人公への”なりきり感”が増してゲームの世界に没頭できる訳なので、バーチャルリアリティを追求するという意味では良い試みに感じます。

映画のように凝ったストーリー

アクション映画の主人公になりきれる。

本作はそんなコンセプトがあるのでストーリーも凝っています。

主人公であるライアン・マークス。

彼はギャング組織の息子で、敵にかけがえのないものを奪われたために復讐を果たすことになります。

特筆したいのがストーリーの展開形式。

単に時系列で描くのではなく、取り調べシーンからの回想を挿入するなど前後するようになっていてまるで映画のような感じです。

“いかにも”ではありますが、本作はアクション映画の主人公をVRゲームとして楽しむというコンセプトがあります。

なので、展開がベタでもそれはそれで良いんじゃないかと。

スローモーションを使った駆け引きが熱い!

肝心の銃撃戦はスローモーションを使った駆け引きが熱く感じました。

主人公は一定のタイミングで辺りをスローモーションにして素早く銃弾を放つことが出来ます。

使用後にはクールダウンが必要になるので、どのタイミングで使用するのかの駆け引きを生み出すことに成功しました。

気になる移動方式は半オート。

画面に移動できる箇所が表示され、その部分に注目しながらボタンを押すことで自動的に進んでいく形式となっています。

それ故に移動の自由度が低下していますが、酔い対策としては良いんじゃないかと。

大迫力のレールシューティングパート

そして本作最大の見所がレールシューティングパート!

カーチェイス、追跡、逃走、建物の崩壊。

このように動きのあるシーンではキャラクターが自動で動き、プレイヤーは照準合わせと銃弾の発射、リロードのみを行うことになります。

いわゆるガンシューティングゲームに近いんですが、この手のシーンはスピード感や環境破壊描写が凄いのでまさにアクション映画の主人公を体感しているかのようでした。

窓ガラスを割って隣のビルまで大ジャンプする。

ジップラインで移動しながら離れた敵に銃弾をぶっ放す。

滑走路にて車から飛行機へ飛び移る。

レールシューティングパートではこのような動きのあるシーンを360度映像で体感できるので、アクション映画好きだったら大興奮します。

さらに感心したのが、一瞬で通り過ぎるエリアを360度映像で細かく描いていること。

高速道路、荒野、ロンドンの街並み。

本作ではこのようなロケーションを車やハングライダーを使って一気に進むことになりますが、当然、VRゲームなので首を動かすことで辺りを眺めることが出来ます。

下手をしたらプレイヤーの目に止まらないかも知れないのにここまで細かく描くなんて!?

背景は非VRゲームと比べたら粗さも目立っていますが、こんなところにも労力を割けることから本作の開発費はそれなりに高いことが推測出来ました。

背景をよく見ると秘密の射撃ターゲットが隠されているかも!?

お遊び要素が満載

このようにアクション映画の主人公になりきれるPSVR「ライアン・マークス リベンジミッション」ですが、実はバカゲーの側面もあるんですw

バカゲー要素を強調しているのが、豊富に用意されたオブジェクトの干渉。

フィールドには様々なオブジェクトが設置されていますが、手を使って干渉できる場合もあるんですよ。

物を握る、物を投げる、引き出しを引く。

そんなのは序の口で、車内のシーンではカーステレオを弄る、ワイパーを動かすなんてこともできるんです。

さらには走行中に車のドアを開けたり・・・

あんた、戦闘中なのに何をやっているんだw

ラスボスの股間に銃弾をぶっ放すと専用のリアクションを見せてくれるんです!

ラスボスが憎いと思ったら股間に銃弾をぶっ放しましょうw

リアクションは発生しませんが、会話中は手をキャラクターの近くに持っていくなんてことも出来ます。

例えばスキンヘッドの男性キャラをナデナデするなんてこともw

こういうシュールな絵を生み出せるところも本作の醍醐味に感じます。

純粋にアクションシューティングとしても楽しめる

アクションシューティングゲームとして純粋に楽しみたい!

そんな声を意識したのか本作にはスコアアタックモードが存在します。

プレイするのは本編と同じステージですが、命中率やヘッドショットボーナス、タイムボーナスによって様々な駆け引きを楽しめました!

評価はクリア時のスコアに応じて決まりますが、最高ランク達成は簡単にはできないので燃えますよ~。

※やり込むことで新たな武器、武器改造パーツ、銃のスキンが手に入ります。

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惜しいところ

最適なコントローラがない

本作で使用するコントローラはDUALSHOCK 4かPS Move×2になります。

ですが、どちらも最適なコントローラとは思えませんでした。

PS Move×2で操作した方が没入感を味わえるのは確かなんですが、

ピッキングで鍵が掛かったドアを開ける、肩に背負った大型武器を取り出す、グレネード爆弾を投げる、ポケットから予備の弾薬を取り出して銃にはめ込む。

この辺りの操作をするうえでは精度がイマイチに感じます。

時には誤作動を起こしてしまい、そうこうしているうちにやられてしまったこともありました。

かと言ってもDUALSHOCK 4でプレイしてもモーション操作が簡略化されていて味気なく感じます。

本作は他のVRソフトと比べても様々なアクションを体感できるので、最適なコントローラを新たに作った方が良かったかも(セールス的に厳しそうですが)。

キャラクターの会話が長い

本作はアクション映画の主人公を体感させるため、キャラクター同士の会話シーンも用意されています。

が、どの会話シーンも長い!w

物語に緩急や深みを持たせるうえでは必要だとは思いますが、会話シーンは基本的に手を動かしたり辺りを眺めるだけなのでゲームとしては物足りなく感じました。

だからこそ、良いところで挙げたように手を動かせるシーンではオブジェクトで遊んだりキャラクターの頭に手を近付けてしまうんですw

幸いにもアクションシューティング重視のチャプターでは長話が一部を除いてないので、チャプターセレクトで周回プレイをする分にはさほど苦痛ではありませんでした。

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全体のまとめ

PSVRが発売されてから2年半。

その間にSIE製タイトルだけで数多くのFPSが発売になりましたが、ついに決定版が現れました!

そうだよ!ぼくはVRでこういうFPSをプレイしたかったんだ!

全体的に「コールオブデューティ4 モダン・ウォーフェア」のようなアトラクション寄りの作りになっていて、銃撃戦が苦手な人でも楽しめるようになっています(低難易度モードも用意されていますしね)。

クリアまでのプレイタイムは短めですが、充実感はかなりのものですよ~。

アクション映画の主人公になりきれるVR×FPSの決定版!

こんな人には特におススメ。
・アクション映画好き。
・アトラクション好き。

こんな人にはおススメできない。
・ボリュームを重視する人。

ライアン・マークス リベンジミッション/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約6時間

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10件のコメント

レビュー読ませていただきました。
僕も昨日注文し、到着待ちなのですが移動形式の半オートなのが知れて良かったです。酔い対策もバッチリですね
VR好きとしては、やはり一度はプレイしておきたい作品です!

ありがとうございます!この記事が参考になったようで嬉しいです♪

移動は半オートで、画面揺れもOFFに出来ます。

酔いやすい人への配慮がいろいろされていますよー♪

酔い対策がどの程度なのか体験版が有れば良いのですけどね。以前別のVRゲームのチュートリアルを終えた段階で半日寝込むはめになったのでVR系は慎重にならざるを…。

体験版はいずれ配信してほしいですね!

アストロボットも配信されたので期待しても良さそうですが・・・

 はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいていますが、書き込みは今回初です。(ちとドキドキ^^;)これをプレイするためにmove2本購入しましたが、やっぱり「自分が動いている」感覚がすごいですね。初めて手榴弾をスローモーションで撃ち落とした時は、変な声が出ました(笑)
 ストーリーの展開について特筆されている点については、自分も同感です。個人的な意見で恐縮ながら、冒頭からカジノミッション前の作戦会議までの流れが、いい感じのペースで物語への没入感を高めてくれるように思えました(45分ドラマの初回エピソードのような印象でした)。
 各メディアでも公表済みですが、Newgame+もアップデートで後日配信されるとのことなので、ぼちぼちとながら長く遊べそうです。
 加筆後にkentさんがどのような総評を出されるのか、楽しみにしております。長文失礼しました。

コメント返信おそくなってすみません。

本作のためにMoveを2本も購入されましたか!?

ストーリーの展開は実に映画的で良いですよね~。

この手の映画に慣れ親しんでいる方は陳腐に見えるかも知れませんが、お約束と思えば楽しめます。

週末は出掛けていてプレイ出来ませんでしたが、これから一気に進めていく予定です♪

 レビューお疲れさまです! カーソンの頭ナデナデのスクリーンショットは、思わず「そんな絵面もできたのか!」と笑ってしまいました。今度自分もやろう(笑)
 キャラの会話は確かに長く感じる部分もありますね。ライアン(プレイヤー)も喋ってくれますし、オブジェクトに触ったり台詞に合わせて手振りを入れたりもできるので、一方的に「聞かされている」感じはそれほど強くない(ような気分にもなれる)のがありがたいですが。
 トラッキングについてはソフト側だけの責任ではないのでしょうが、確かに誤作動で「あれ? リロードできてない?」とかなってる間に瀕死orやられることも経験しました。カメラとプレイヤーとの距離や、デバイス側の認識とプレイヤー側の感覚との微妙なズレも影響してそうなので、もどかしい部分ですね……。
 ボリュームは確かに物足りないところもありますが、ヘッドセット被ってmove持って……なんて姿勢だと休憩もなかなか取れないので、6時間くらいで一周できるのは妥当なところかなと思います。充実感もたっぷりですしね!
 暑さが厳しくなってきそうですが、お身体にお気をつけて〜( ^_^)/~~

加筆記事も読んでくださってありがとうございます!

頭ナデナデのスクリーンショットは良い絵になったと思いますw

こういうシュールな絵を作り出せるのも本作の醍醐味だと思うので是非w

オブジェクトの干渉要素は素晴らしいですね!ビックリするほど細かいところまで作り込まれています。

この辺りは「VRワールズ」の「ロンドンハイスト」を良い感じに踏襲していると思いました。

確かにトラッキングはPSカメラの認識や位置関係も関わってくるとは思いますが、もう少し快適だったら良かったですね。

ボリュームはVRソフトらしく控えめですが、最近はアクションシューティング部分を周回で楽しんでいます。

暑くなってきたので水分補給に気をつけます♪

自分もこのゲーム遊んでるんですけど
会話シーンで色々触って遊んでるのが一番面白いと思います
操作方法がわからなくてなかなか進めなかったりしましたが

会話しながらありえない行動を取れるのはシュールで面白いですよねw

操作にはコツが要りますが、画面に白いサインが出てくるので助かりました。