どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はSwitch「マリオストライカーズ バトルリーグ」のレビューをしていきますが、まずはひとことコメント言わせてください。
このゲーム、ガチゲーマー向けの作りです。
軽い気持ちで手を出すと火傷します。
おそらく、本作を買われる方の中には
とか。
とか、そんな感覚で手を出されると思うんですよ。
確かにマリオのゲームって初心者向けに作られていることが多いんですが、この「マリオストライカーズ」というシリーズに関しては例外的にガチゲーマー向けの作りなんですよね。
15年ぶりの新作、ライトユーザーも多いSwitchでの発売ということで「今回は優しくしてくるだろう」と思っていましたが、そんなことはありませんでした。
今作もめちゃくちゃ難しいです。
こんなことを言うと
と感じた方もいそうですが、ちょっと待って下さい。
難しいことは確かですが、だからといって面白くない訳ではないんですよ。
操作方法とか、ルールとかを理解できたらめちゃくちゃ面白くなってきます。
ここからはそんなSwitch「マリオストライカーズ バトルリーグ」の良い点や惜しい点、注意点などを語っていきますので、購入しようか迷っている方は本記事を最後までご覧ください。
クリアまでプレイした者として、みなさんが気になっていることをできる限り語っていきます。
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- マリオたちが対戦を繰り広げていくサッカーゲーム。
- タックルしたりアイテムを使って相手を妨害できる。
- 前作のWii「マリオストライカーズ チャージド」から15年ぶりに発売された。
初リリース日 | 2022年6月10日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | スポーツ |
売上 | 初週3.2万本 |
推定クリア時間 | 2~3時間(カップバトル) |
発売元 | 任天堂 |
目次
マリオストライカーズ バトルリーグとは?
本作はマリオたちが対戦を繰り広げていくスポーツゲームで、開発はネクストレベルゲームズという、カナダの会社が手掛けています。
特徴的なのが、格闘技やサッカーを融合させたようなルールを採用していることです。
目的こそはサッカーと同じような感じで、2つのチームがひとつのボールを使って互いのゴールに入れていくことになるんですが、本作の場合、反則判定が全くなかったりします。
手を使って投げるのも良し!ボールを持った相手をタックルでぶっ飛ばすのも良し!
さらにはアイテムを使ってライバルのお邪魔をしたり、ド派手な必殺技でフィールドを炎の渦に巻き込むのも良いので、マリオらしいぶっ飛んだ試合を楽しむことができます。
元々はゲームキューブやWiiで発売されていた作品で一部では好評を博していましたが、今回、15年ぶりに復活を遂げました。
一体、何が変わったのでしょうか?
ここからは過去作と比較をしながらSwitch「マリオストライカーズ バトルリーグ」のレビューをしていきます。
良いところ
駆け引きが熱すぎる
本作で特筆したいのが、駆け引きが熱すぎることです。
どのくらい熱いのかというと、勝った時にガッツポーズをしたくなるくらい。
基本的な操作は
- 左スティック 移動
- ZRボタン ダッシュ
- Aボタン シュート
- Bボタン パス
- Yボタン タックル
- Xボタン アイテムの使用
- Lボタン 操作キャラの切り替え
といった感じで、ボールを相手チームのゴールに入れたらOKなんですが、細かいテクニックが満載なんですよね。
例えばシュートですと、
- Aボタン長押し チャージシュート
- タイミング良くAボタンを離す パーフェクトシュート
- Aボタン長押し + 左スティック エイムシュート
といった感じで打ち分けることができます。
さらには「Sオーブ」というアイテムを取った状態で(相手の陣地で20秒以内に)Aボタンを押し続けるとハイパーストライクが発動。
振り子のようなメーターの中にある青いエリアに入った時にボタンを押すことで強力なシュートをお見舞いすることができます。
どうでしょう?シュートだけを見ても色んなテクニックがありますよね?
それ以外のアクションにしても細かいテクニックが色々と存在するので、プレイすればするほど高度なアクションを行えるようになります。
この感覚は本物のスポーツのようで、練習中は上達する楽しさを感じましたし、試合中は激しい駆け引きを感じました。
例えば相手にボールを取られてしまい、パスをして連携プレーをされてしまったとしましょう。
そんな時、次にパスする相手を予測してタックルでひるませたらどうなると思いますか?
なんと、ボールを奪い取ることができます。
他にもアイテムを使って相手をひるませてからシュートをお見舞するとか、パスをした瞬間にタイミング良くAボタンを押してパーフェクトシュートを決めるとか。
テクニックを組み合わせることで漫画のようにぶっ飛んだアクションを行うことができます。
これがですね、上手くいくとめちゃくちゃ気持ち良いんですよ。
イメージ的には二輪車に初めて乗れた時のような感じでしょうか。
最初は上手くいかずにころんだりもしたけれど、苦労の末に乗れたあの幼少期の頃の達成感に通ずるものが本作でも味わえるんですね。
任天堂としても本作の楽しさは上達することだと思っているようで、発売前から攻略情報を積極的に発信していました。
YouTubeで攻略動画を配信 したり、公式サイト でテクニック集を公開したり。
楽しい雰囲気を全面に押し出すことが多い任天堂のゲームとしては異例の広告展開を行っていますが、それは、慣れてからが本番のゲームだからなんですね。
ゲーム内にも操作方法をレッスンできるトレーニングとか、説明書のような役割を果たすゲームガイドが収録されているので、初めてプレイされる方はそちらに触れてみることをおすすめします。
最初は大変ですが、慣れてくると世界が変わりますよ。
魅力的なキャラクターの演出
ここまで本作の駆け引きについて熱く語っていきましたが、中にはこう感じた方もいるのではないでしょうか?
てね。
確かにマリオらしくないと言えばそうなんですが、キャラゲー的な部分に目を向けるとマリオである必要性を感じました。
このゲーム、マリオたちの仕草に異常なくらい力を入れているんですよ。
ネクストレベルゲームズさんのマリオ愛、狂ってますw
特筆したいのが、ハイパーストライクという必殺技を発動する時の演出です。
ハイパーストライクを発動すると絵のタッチがイメージイラストのような感じになり、ド派手なアニメーションが展開されます。
カットインが入ったり、空高く飛び上がったり。
大袈裟すぎるくらいの演出が10秒くらい挿入されるんですが、この時の演出が各キャラクターの特徴をよく捉えているんですよね。
ぼくの場合、ドンキーコングが好きなので、彼のハイパーストライク見たさで遊んでいたりしますw
過去作にもハイパーストライクに相当する必殺技は存在しましたが、そこまで派手な印象はなかったので、15年ぶりの新作という重みを感じました。
それ以外にも
- シュートが決まった時
- シュートを決められてしまった時
- 試合終了時
には各キャラクター固有のカットシーンが挿入されるようになっていて、みんな良い味を出しています。
せっかくなのでカットシーンにツッコミを入れていきましょうか。
ヨッシー、ボールに乗ってるよw どんだけ軽量級なんですかw
いやぁゴリアピ、相変わらずムカつきますねw
ブレイクダンスしているよw
可愛い!手の広げ方が最高w
にんにくデカッ!
臭っ!w
どんだけ悔しがってるんですか!w
ちょっと待って!ルイージ、バネキノコでも食べたんですか?w
ロゼッタ様・・・美しい・・・
とまあ、こんな感じで短いカットシーンの中に各キャラクターの魅力が詰まっているので、マリオたちが好きでしたら楽しさがグーンと増します。
え?デイジーがいないじゃんかって?
えーっと、その辺りの話は後でしていきますね。
現代向けの新要素が追加
今作は15年ぶりの新作ということで、現代向けの新要素がいくつか追加されています。
1つめに触れたいのが、ギアシステムです。
今作ではギアと呼ばれるパーツをキャラクターに装着することができます。
ギアはヘッド、アーム、ボディー、レッグの4種類。
装着することで見た目が変化するほか、
- フィジカル
- スピード
- シュート
- パス
- テクニック
といったパラメーターをいじることができます。
しかし、特定のパラメーターを強くすると別のパラメーターが弱くなるようになっているので、キャラクターを強化させるというよりは特性を変化させるような感じとなっているんですね。
フィジカルばかりを強化してパワータイプにするとか、スピードばかりを強化してスピードタイプにするとか。
チームメンバーのギアを選んでいる時はRPGのパーティ編成を彷彿としました。
2つめに触れたいのが、「ストライカーズクラブ」モードの追加です。
このモードでは最大20人まで参加できるクラブチームに所属して、クラブメンバーと一緒にチームを組んだりしながらオンライン対戦でシーズン期間を戦います。
そして、シーズンポイントを稼いでクラブの昇格を目指し、報酬のコインを使ってクラブスタジアムをアップグレードしたりすることができるんですね。
本記事を投稿した時点ではシーズン期間が始まっていないのでハッキリしたことは言えないんですが、オンラインの人気を維持させるうえでは良い新要素なんじゃないかと思います。
オンラインの対戦モードって何かしらのモチベーションがないと人がすぐに居なくなってしまいますからね。
無料アップデートの予定もありますし、オンライン人口はある程度のところまでは維持できるんじゃないかと思います。
惜しいところ
とっつきが悪い
ここまで「マリオストライカーズ バトルリーグ」の魅力を語っていきましたが、このゲーム、とっつきが良いとは言えなかったりします。
操作が難しいのはもちろん、初めて触った時の感触も良いとは言えないので、第一印象は微妙でした。
まず、メニュー画面の手触り感がよろしくありません。
タイトル画面でボタンを押すとローディングという文字が5秒以上も表示されたままになったり、キャラクターの選択画面でスティックを左右に倒してボタンを押さないとキャラクターの一覧が表示されなかったり。
任天堂のゲーム、マリオのゲームという基準で見ると直感性に欠ける印象で、この辺りは洋ゲーっぽさを感じました。
肝心の試合に関しても操作キャラクターの切り替え方式がわかりにくかったり、ボールが小さいせいで見失いやすかったり、ハイパーストライクの演出が飛ばせなかったりと、人によっては印象が悪くなりそうな部分が散見されます。
初めての遊ばれる人に対してもトレーニングのレッスンに丸投げしていますし、悪い意味で前作を踏襲しているなと思いました。
ただ、15年ぶりの新作ということで、改良点も多いんですよ。
今のゲームを基準にすると遊びにくいですが、前作と比べたらめちゃくちゃ遊びやすくなっています。
特にそう感じたのが、カップバトルの仕様です。
カップバトルとはCPUチーム相手にトーナメントを勝ち抜いて優勝を目指すモードで、オフライン・ソロプレイの目玉に位置します。
前作であるWii「マリオストライカーズ チャージド」の場合、トーナメントに参加するには10戦近くも試合を行わなければならず、トーナメント中に1回でも負けたら最初からやり直しになってしまいました。
体感的には30分以上も前のところに戻されてしまうので、とんでもない鬼畜仕様となっていますw
一方、本作ではトーナメントに最初から参加できますし、1回負けても敗者戦に参加できるようになりました。
さらに2回以上負けてもコインを払えば再開できるようになったので、前作のことを思うとだいぶ優しくなっています。
まあ、負け続けると支払うコインがどんどん増えていくので、金欠になってしまうんですけどねw
それでもCPUの強さにしても緩和されている印象で、誰でもエンディングを見れるように調整されています。
エンディング後の裏モードに関しては相変わらずの鬼畜仕様ですが、前作のことを思うと時代に合わせて変えてきたのかなと思いました。
試合のルールに関しても細かい調整が行われていまして、
- 条件を満たすと観客がアイテムボックスを投げる仕様に変更
- ハイパーストライクを放つ時のゲージが押しやすくなった
- スタジアムのギミックが緩和された
といった感じで改良点も目立っています。
ただ、他の任天堂ゲーム、マリオゲームと比べたらまだ遊びにくい点が目立っているので、批判されるのは無理も無いのかなと思いました。
注意点
本作は運営型の方式を取っていて、発売後に複数回の無料アップデートが予定されています。
そのためか初期のプレイアブルキャラクターやスタジアムの種類は少なく感じました。
プレイアブルキャラクターは10種類。
マリオやルイージはもちろん、ドンキーやロゼッタがいるのは良いと思いしたが、過去作で活躍したデイジーがいなくなってしまいました。
おそらく、無料アップデートで追加されるとは思いますが、デイジーが好きな方は注意が必要です。
スタジアムは5種類。
お馴染みのBGMがヘビメタル調にアレンジされているのは良いと思いましたが、前作と比べると減っています。
このように発売時点のコンテンツは多いとは言えず、少しずつ追加されていく形式になっているので、購入される方は注意が必要です。
「Nintendo Switch Sports」をプレイしている時も思いましたが、オンライン対戦がメインのゲームは長く遊んでもらうために新要素を少しずつ追加していく形式が定着してしまったのかもしれませんね。
マリオストライカーズ バトルリーグのレビューまとめ
ここまで「マリオストライカーズ バトルリーグ」の良い点や惜しい点を語っていきました。
簡単にまとめると
- とっつきは悪いが慣れたらめちゃくちゃ面白い!
- 色んな意味で狂った作風が最高!
といった感じです。
過去作と比べたら多少は優しくなりましたが、今作でも尖った部分は健在で、マリオのゲームとしては異彩を放っています。
マリオのゲームに対して強いこだわりを持っているようですと否定的に捉えてしまうかもしれませんが、これはこれでしっかりとした思想で作られている印象で、ぼくとしてはアリなんじゃないかと思いました。
「大乱闘スマッシュブラザーズ」で友達とガチガチの対戦をするのが好きな人とか、「スプラトゥーン」のガチマッチでウデマエXを目指すのが好きな人とか、そんな人におすすめしたい作品です。
ターゲットを絞った作品なので売上的にはそこまでいかないでしょうし、本記事も大して読まれないと思いますが、みんながみんな万人向けにする必要はありませんから、こういうゲームも必要なんじゃないかと思いましたね。
こんな人には特におススメ。
・ガチな対戦をしたい人。
こんな人にはおススメできない。
・気軽にワイワイ楽しみたい人。
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