
メトロイド ゼロミッション/GBA
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
ゲーム業界では名作のリメイクが大人気です。
でも、リメイク作の中には良い例と悪い例があるんですよね。
名作を綺麗に再現したタイトルもあれば改悪したタイトルもあったりして、意外と博打だったりします。
今回レビューするGBA「メトロイド ゼロミッション」もリメイク作になりますが、これは良い例に当たるタイトルです!
オリジナル版からグラフィックなどが向上しているのはもちろん、ストーリーに大幅な肉付けが行われていて、とんでもない進化を遂げました!
もし、ぼくが「リメイクに成功したゲームランキング」という記事を投稿する場合、本作を上位に入れたいですね。
ここからはそんなGBA「メトロイド ゼロミッション」の良いと思った点から語っていきます。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
- 1986年に発売された探索型2Dアクションゲーム「メトロイド」のリメイク作。
- ストーリーの肉付けやグラフィックの強化、操作性の向上が行われている。
- 新ストーリーを楽しめる「第二部」も追加された。
初リリース日 | 2004年5月27日 |
対応ハード | GBA |
ジャンル | 2Dアクション |
売上 | 初週3.7万本 |
推定クリア時間 | 5~10時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
圧倒的なテンポの良さ
本作で特筆したいのが、圧倒的なテンポの良さです。
見た目がアメコミチックなので、パッと見は地味に感じましたが、ゲームパートに突入してからは印象が一変。
主人公のサムスが機敏に動くので、一気にのめり込んでしまいましたw
その機敏さはオリジナル版を上回るどころか、前年に発売されたGBA「メトロイドフュージョン」を凌駕するほどで、触って楽しいを追求しています。
歩行速度が速いのはもちろん、ジャンプも軽快なので、足場から足場へ飛び移っていくのが楽しいです♪
オリジナル版は浮遊感のある動きをしていたので、あまりのギャップに驚かされましたw
しかもですよ?
合間に挿入されるイベントシーンが簡素なので、最近のゲームにありがちなぶつ切り感もありません。
ゲームによっては長ったらしいイベントシーンのせいでテンポを崩してしまうこともありましたからね。
本作の場合、サクサク楽しめることを追求している印象で、携帯型ゲーム機の特色を活かしています。
大幅に肉付けされたゲームプレイ
本作は1986年に発売されたFCD「メトロイド」のリメイク作です。
同作で目標だった「要塞惑星ゼーベスの内部に侵入し、深部に潜むマザーブレインを撃破する」という流れは共通していますが、大幅な肉付けが行われています。
オリジナル版では通路だったところに中ボスが登場したり、新しい仕掛けが配置されていたり。
マップも再構築されていて、イチから作り直しているので、文字通りのリメイクだと思いました。
リマスターの台頭によって近年は定義がわからなくなっているリメイクですが、本質はイチから作り直すことです。
本作はその点を徹底して作られているので、オリジナル版をプレイ済でも新鮮に楽しむことができます。
マイルドになった難易度
オリジナル版は難易度が非常に高く、プレイしたユーザーに様々なトラウマを与えてくれました。
一方、今作はオリジナル版と比べてマイルドになっています。
マップの至るところにセーブポイントが追加されましたし、特定の鳥人像に乗ると次の目的地を教えてくれるようになりました。
こうして聞くとゆとり仕様に感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
ボスは相変わらず強いので油断するとゲームオーバーになりますし、最低限の目的地しか教えてくれないので、迷子になる可能性は残されています。
簡単すぎず、難しすぎず、程よい難易度調整となっているので、プレイして感心しました。
クリア後にはハードモードが追加されるので、どうしても物足りないと感じた場合、そちらをプレイしてみてください。
周回プレイが楽しい
オリジナル版で好評だった周回プレイが楽しい点は今作も踏襲しています。
1周クリアまでのプレイタイムは6時間程度なんですが、
- 複数の攻略ルートが存在する点
- クリア時にアイテム入手率がわかる点
- クリアタイムに応じてご褒美が用意されている点
によって周回プレイをしたくなりました。
また、一度クリアすると難易度が上昇したハードモードが追加されるので、その点も周回プレイの意欲を高めている印象です。
ぼくの場合、今までに5周もプレイしましたw
2周、3周もすると飽きてくるんですが、10年くらい経ってからプレイすると細かいところを忘れてしまうので、年代が変わる毎に再プレイしています。
第二部の追加
本作は初代「メトロイド」のリメイク作ではありますが、新規ストーリーの第二部が追加されました。
これがですね、本作の価値を飛躍的に高める役割を果たしているんですよ。
最大の要因が、第一部の伏線を回収していることです。
先ほども話したように、第一部は初代「メトロイド」のリメイク作ではあります。
ですが、大幅な肉付けが行われていて、その中には不可解な要素があったりするんですね。
「一体、コレはなんだろう?」
第一部のマップを探索しているとそんな感情を持つこともあるんですが、第二部で謎が解けるようになっています。
その時のカタルシスが非常に大きいので、サムスに自己投影することができました。
そういう意味で良かったのが、サムスの戦闘力が一時的に低下する要素です。
第二部に突入した直後のサムスは戦闘力が著しく低下し、敵を倒すことができなくなってしまいます。
一方で敵の攻撃力は高いので、見つからないように行動を取らなくてはなりません。
イメージ的には「メタルギアソリッド」を代表とするステルスアクションゲームをプレイしている感じでしょうか。
この状況が改善される頃には第一部で謎だった要素が判明するようになっているので、これ以上ないほどのカタルシス効果が生まれました。
「まさか、初代『メトロイド』のリメイク作でこんな体験を味わえるとは!?」
このゲーム、ただのリメイク作じゃないですよ。
初代「メトロイド」を収録
ゲーム本編をクリアすると海外版の初代「メトロイド」をプレイできるようになります。
これがですね、ファンであればあるほど嬉しい特典なんですよ。
国内版の初代「メトロイド」はバーチャルコンソールなどでもプレイできますが、海外版は本作にしか収録されていませんからね。
特徴的なのが、国内版よりも同時発音数が少ないことです。
海外版はディスクメディアではなく、ロムカセットで供給されましたので、国内版よりもBGMが寂しいんですよ。
その代わり条件を満たすとスーツを着ていない状態のサムスでプレイできる要素が追加されました!
スーツを着ていないサムスは肌色成分が強いので、一気に華やかさが増します。
こんなことを言うと
と思いますよね?
確かに解禁条件は厳しいんですが、初代の海外版はセーブ方式がパスワード制なんですよ。
ということは・・・
惜しいところ
1周プレイだけでは物足りない
本作はオリジナル版と比較したら大幅にボリュームアップしています。
しかし、難易度がマイルドになっているので、クリアまでのプレイタイムはオリジナル版よりも短くなる可能性が高いです。
ぼくの場合、1周目は6時間程度でクリアできました。
このプレイタイムは同時期に発売されたゲームボーイアドバンスソフトと比較しても短いので、人によっては物足りなさを感じてしまうかもしれません。
ただ、1周の密度は非常に濃く、クリア特典も色々あるので、やり込みを考慮に入れると価格以上の満足感が生まれてきます。
テンポの良さや手軽なボリュームの恩恵は周回プレイをすればするほど感じられるので、100%楽しみたい場合、2周以上のプレイがおすすめです。
メトロイド ゼロミッションのレビューまとめ
ゲームボーイアドバンス後期に発売された隠れた名作。
初代「メトロイド」を極限までパワーアップさせた作品で、ぼくは本作をプレイしてシリーズファンになれました。
完全新作ではない点、ゲームボーイアドバンス後期に発売された点などが影響したのか国内売上は10万本以下となってしまいましたが、これはもっと売れるべきです!
そのくらい、ゲーム内容と売上本数が噛み合っていないので、気になる方はプレイしてみてください。
1作目を極限までパワーアップさせた傑作!
こんな人には特におススメ。
・探索ゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・周回プレイが苦手な人。
累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ
Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
僕も昨年に初めてゼロミッションをプレイしました。
古きよきメトロイドの面白さと、新たに加えられた要素が組み合わさっていてとても面白かったです。
フュージョンのSA-Xのような「強大な敵から逃げる」というスリリングなシーンも楽しかったです。
あの逃げ回って追い詰められたときの絶望感は
何とも言えないものがありますw
発売の近いotherMも、これくらいシンプルかつ爽快なゲームであることを期待します。
kentさんのブログのここ最近のメトロイドシリーズプッシュでもっと盛り上がればいいですね!