どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はSwitch2「Drag x Drive(ドラッグ アンド ドライブ)」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください!
このゲーム、迷っていたらすぐにやった方が良いです!
というのも本作、とある事情によって今しか楽しめない可能性があるからです。
その辺りの話は後でするとして、色んな条件を加味したうえで面白いのか?面白くないのかを言いますと、面白いです!
両手のJoy-Con2を滑らせて遊ぶ操作感や上達した時の達成感など、本物のスポーツみたいな快感を味わえるので、バーチャルリアリティって感じがしました。
間違いなくSwitch2でしか味わえない感動があるので、本体を持っていたら一度は触ってほしいです!
そんな「ドラッグ アンド ドライブ」ですが、短所も目立っていまして、万人向けでは決してないと思いました。
合わない人は合いませんし、逆に合う人にはぶっ刺さります。
一体どういうことなのか?本記事では本作の良い点や惜しい点を語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 2つの車輪を操作して3×3風のバスケを楽しむスポーツゲーム。
- Joy-Con2のマウスやジャイロ機能を使って操作する。
- パーク内で自由に過ごして試合やミニゲームを楽しむ。
初リリース日 | 2025年8月14日 |
対応ハード | Switch2 |
ジャンル | スポーツ |
価格 | 1,980円(税込) |
推定クリア時間 | 2~8時間(全トロフィー獲得) |
発売元 | 任天堂 |
目次
ドラッグ アンド ドライブとは?

まずはゲームの概要を簡単に紹介します。
本作はJoy-Con 2のマウス操作で遊ぶスポーツゲーム。ボールを掴んで相手のリングにシュートしていきます。

特徴的なのが、マウスとジャイロ機能を使った操作システムです。
両手のJoy-Con 2を前にスライドすると前進して、左のJoy-Con 2だけを前にスライドさせると旋回するとか。
車椅子のような感覚で操作できますし、片手を前に振るとボールを投げてシュートできます。
用意されているルールは大きく分けて2種類。3分以内に多くのポイントを獲得したチームが勝利となる試合、レースなどで勝敗を競うミニゲーム。
オンラインではそれぞれが交互に展開されて、参加スタンスを切り替えることで試合を観戦したり、空いている場所でシュートやトリックの練習をすることもできます。
そんな「ドラッグ アンド ドライブ」ですが、長所短所ともに尖っていまして、忘れられない体験を味わうことができました。
ここからは本作の魅力を語っていきます。
良いところ
上達する楽しさ

「ドラッグ アンド ドライブ」最大の魅力。それは、上達する楽しさです。
このゲーム、操作が独特なので、慣れるまでが大変でした。
前に進もうとしても真っすぐ進めなかったり、カーブを曲がろうとしても逆方向へ進んでしまったり。
車輪すらもロクに操作できなかったので、シュートを決めようにもトンチンカンなところへ曲がってしまい、相手にボールを取られてしまうことがザラにありました。

ところが練習を重ねたことで一変。今では車輪を的確に操作できるようになりましたし、試合ではダンクシュートを決めることができるようになりました!
これが実に爽快で、特にオンライン対戦で上手く行ったときは自分を褒めたくなってきますw
そして思ったんです。車椅子の操作をゲームに落とし込む場合、Joy-Con2の二刀流マウスが最適解だと。
マウス操作って昔からありますが、二刀流にして前後に滑らせるようにすることで車椅子の操作を再現できるものなんですね!
これはまさに枯れた技術の水平思考で、任天堂が昔から好きな者としてはヨコイズムを実感することができました!
任天堂って昔から新しい遊びを提供していますが、その多くは既にあるものを別の用途へ移行させたものが中心だったりします。

電卓の技術を応用して作られたゲーム&ウオッチやモーションセンサーをコントローラーに搭載したWiiなど、みんなが馴染んだものを別の角度からアプローチすることを得意としているんですが、本作はまさにそれを成し遂げています!
トリックシュートによる駆け引き

試合中、相手のリングにシュートすると得点が入ります。
3ポイントラインの内側からゴールを決めると2点が。外側から決めると3点が加算されます。
この辺りは普通のバスケと一緒ですが、本作にはトリックシュートが存在しまして、決まるとそれに応じた得点が入ります。
普通にダンクシュートを決めると0.2点が加算されて、後退しながらバックフリップで決めると0.5点も入るとか。トリックによって入る得点が変わるので、ついつい魅せプレイをしたくなります。

まあペイントエリアでボールを投げたらほぼ確実に入るので、堅実に攻めるのでしたらトリックシュートは無理に狙わないほうが良いのかも知れませんけどね。
トリックシュートが決まると最高に気持ち良いので、たった0.1点の差でも狙いたくなりますw

というのも、トリックシュートの多くは昔の格闘ゲーム並みに達成難易度が高いからです。
片輪を浮かせるティルティング、両輪を浮かせてジャンプするバニーポップ、ハーフパイプで後方宙返りするバックフリップなどなど。
これらのトリックを使ったうえでシュートしないと成立しないので、相当な練習が必要になります。

そんな魅せプレイの魅力をさらに高めているのが、ブザービートの概念です。
残り時間が僅かになった時にボールを投げるとスローモーションの演出が入ります。この時にシュートが決まるとめちゃくちゃ熱いんですよねw
ただこの演出、時間が僅かな時にボールを投げるだけで発生するので、たまに見当違いなところでスローモーションになったりしますがw
そういうガバガバなところも含めて盛り上がるので、ナイスな要素に感じました!
充実のチュートリアル

ここまで上達する楽しさを語っていきましたが、実践で鍛えるのはキツイですよね?
本作ではそんな人に向けたチュートリアルが充実しているので、万全な体制で挑むことができました!
ゲームを起動すると、チュートリアルが強制的に挿入されます。
ここでは車輪の操作を学べるほか、シュートの練習やCPUとの実践をすることになります。
これだけでもある程度は基礎を理解できますが、それ以上に上達できたのが、ミニゲームです。

パーク内ではミニゲームに挑戦できる箇所があります。
三角コーンに当たらないようチェックポイントを通過したり、制限時間内にシュートして得点を稼いだり。様々なルールでタイムアタックやスコアアタックを楽しむことができます。

注目したいのが、目標スコアが存在することです。
達成した場合、トロフィーが貰えまして、一定数集めると様々な要素が解禁されます。
特別なヘルメットが貰えたり、強力なCPUと戦えたり。いろんなご褒美が用意されています。

ただミニゲームの中には達成が難しいものがあるので、何十回も挑まないと厳しいんですよね。
その結果、気が付いたらテクニックをマスターできていたりするので、チュートリアルとしてしっかり機能していると思いました。やっぱりご褒美があると頑張ってしまいますねw
仮想現実感が凄い

ゲームを起動すると、オンラインのパークに移動します。
ここでは他のプレイヤーが試合をしたり、練習をしているんですが、リアルタイムで展開するので、仮想現実感が凄いです!
人間プレイヤーってCPUとは違って不規則な動きをしますからね。
観戦をしている時にこちらへ近寄ってくるとか。人間らしい行動を取るので、パーク内で一緒に過ごしていると、バーチャルリアリティを強く感じます。

そんな印象をさらに強めてくれるのが、モーション操作を使ったやり取りです。
Joy-Con2を上に振ると、キャラクターもそれに合わせて手を振ってくれます。
これによってジェスチャーをしたり、相手とハイタッチできるので、人間とコミュケーションをしている印象を強く持ちました!

「Nintendo Switch Sports」のテニスでは試合前にラケットを振ってコミュケーションができましたけど、あの発展形に感じましたね。
惜しいところ
長く遊べる仕組みが少ない

このように「ドラッグ アンド ドライブ」は他にはない体験を味わえますが、重大な短所もあります。
それは、長く遊べる仕組みが少ないことです。
オンライン対戦ができるのは良いんですが、現状はレートシステムが存在しないので、勝っても負けても数字が変動するようなことはありません。
ランダムマッチの説明文には同じくらいの腕前の人と書かれているので、内部レートは存在するんだと思いますけどね。
「マリオカート ワールド」のレートとか、「スプラトゥーン」のウデマエみたいに前面には出てこないので、数字を積み上げていく楽しさは感じませんでした。
この点に関してはまったり楽しめるという長所はありますが、本作はオンライン重視のゲームです。
オンラインに人がいるのかどうかで面白さが大きく変わってくるタイプのゲームなので、ランクマッチ的な要素が存在しないようですと、すぐに人がいなくなる恐れがあります。

個人的には「Nintendo Switch Sports」みたいにオンラインで遊べば遊ぶほど特典が貰える要素があったら良いと思いました。
同作のオンライン対戦では1試合ごとにポイントが貯まっていきまして、100を超える毎にアイテムをランダムで入手できます。
これによってついつい遊び続けてしまったので、「ドラッグ アンド ドライブ」にもそういった要素があったら良いと思いました。

キャラ選択のタブでは見た目を変更することができます。
ヘルメットの形とか、タイヤの色とか。色々と設定できるんですが、オンラインをやり込むことで見た目をもっと華やかにできるとかしたら長く遊びたくなると思うんですけどねぇ。
どうも世界観といい、プロトタイプの状態で出してしまった感が強いです。
その可能性はゼロではないですし、ほかにもルールを追加することはあると思います。
ただこういう対戦ゲームって初動が重要です。基本プレイ無料にするとかしたらまだ分かりませんけど、対戦ゲーム市場は競争率が激しいので、後から色々追加したとしても盛り返すのは厳しいと思います。
慣れるまでの導線がイマイチ

本作の操作は独特なので、最初は慣れが必要です。
そのため初回起動時はチュートリアルを強制的にプレイすることになるんですが、終わったらオンラインのパークへ進むんですよね。
いくらチュートリアルで基本を学べるとは言え、時間にすると約15分です。この程度の練習量では基礎を理解するのは困難なので、その状態でオンラインに行かせるのは体育会系すぎると思いましたw
まあこうしないとオンラインが過疎る恐れがありますし、意思決定で試合への参加を控えめにすることもできますけどね。
下手をしたらオンラインでボコボコにされて心の骨を折られる恐れがあるので、慣れるまでの導線が上手くできていないと思いました。

先ほども触れたように、本作の基礎をマスターするにはミニゲーム。それも強制的な試合の参加がないオフラインのパークでするのが一番だったりします。
楽しみながら操作をマスターできますし、CPUと実戦に挑むこともできますからね。
バーチャルリアリティ的な楽しさは薄れてしまいますが、自分のペースで練習ができるので、気持ち良くスキルアップができました。
いろいろ事情があるとは言え、オンラインへ強制的に行かせる現状の導線は初心者に優しいとは言い難く、挫折する人が出てくるんじゃないかと思いました。
本作の操作システムって本当に独特で、慣れるまでは真っ直ぐ進むことすらも困難ですから…。
繰り返しますが、気持ち良くスキルアップをしたい場合、まずはオフラインのパークでの練習をおすすめします。
ドラッグ アンド ドライブは買いなのか?

ここまでの話を聞いて、
と感じた方も多いと思いますが、ぼくとしては迷ってるなら買ったほうが良いと思いますね。
というのも、本作が盛り上がっているのは発売直後だけの可能性が高いからです。
オンライン重視のゲームである関係上、今後も要素の追加やイベントの開催などはあるかもしれませんが、
- 基本プレイ無料ではなく、2,000円の買い切り型である
- キャラクター的な魅力が薄い
- 長く遊べる要素が少ない
- そもそも長時間続けて遊ぶのがキツイ操作である
ことから数年後もオンラインが盛り上がっている状況を想像しにくいからです。
今の対戦ゲーム市場って競争率が激しくなっていて、人気タイトルの影では過疎ってしまったタイトルをたくさん見てきました。
本作がどっちに転ぶのか?早計だとは思いますが、ロングヒットする可能性は低いと見ています。
キャラクター的な魅力が薄いので広がりが限定されていますし、長く遊べるのかどうかも怪しいですからね。

また、本作はスキル重視のゲームです。「マリオカート」みたいな逆転の要素がないので、試合に勝つにはプレイヤーの腕前が勝率に直結します。
ですのでプレイするのが遅いと周りからどんどん離されてしまうので、早めに手を出すことをおすすめします。
一応、内部レートで同じくらいの腕前の人とマッチングする機能もありますが、過疎ってくるとガチ勢ばかりになる恐れもありますので、初心者が多い発売直後のほうが公平な試合を楽しみやすく感じますね。
という訳で、Switch2を持っている方はぜひ手を出してみてください。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてくると楽しいですよ!
ドラッグ アンド ドライブのレビューまとめ

ここまで「ドラッグ アンド ドライブ」について語っていきました!
簡単にまとめると、
- 任天堂らしい発想で作られた新感覚ゲーム!
- 物足りない点は多いが、Switch2の可能性を感じることができた!
といった感じです。
土台だけを作って、そのうえに乗せるトッピングはほとんどされていないので、プロトタイプみたいな仕上がりになっています。
だからこそ1,980円(税込)なんだと思いますが、もっと味付けをしてほしいと思いました。
キャラクターや世界観を作り込むとか、オンラインのやり込み要素を増やすとか。いくらでも拡張できそうな気がしています。
その辺りは惜しいところですが、本作をプレイしたことでJoy-Con2の可能性を感じたので、今後も展開が楽しみです。
車椅子で行うサッカーや大規模なレースなど、いろんなゲームに応用できそうですからね。
こんな人には特におススメ。
・スポーツ好き。
・仮想現実好き。
こんな人にはおススメできない。
・スポーツが苦手な人。
・ストーリーやキャラクター重視の人。
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