どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「牧場物語 Let’s! 風のグランドバザール」のレビューをしていきます。
「牧場物語」といえば「オリーブタウンと希望の大地」が色々言われているので、
と感じられた方もいるかもしれませんが、今作は見違えるほど良くなっています!
ファンが求めていたキャラクターの魅力は過去最大級に良くなっていますし、快適性もグーンと上がっています。
それでいてバザールでの商売も楽しくなっているので、中毒性がヤバいですw
「まさか『牧場物語』にまたこんなハマるとは!?」
一週間前は予想もできませんでしたw
本記事ではそんな本作の良い点や惜しい点を語っていきます。
後半ではSwitch版とSwitch2版の違いについても語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 2008年に発売されたDS「牧場物語 ようこそ!風のバザールへ」のリメイク。
- グラフィックが3Dになりゲームシステムやイベントが一新された。
- 街のバザールでは牧場生活で得た畜産物を販売できる。
初リリース日 | 2025年8月28日 |
対応ハード | Switch2/Switch |
ジャンル | シミュレーション |
推定クリア時間 | 40~60時間(街の発展最大) |
発売元 | マーベラス |
目次
牧場物語 Let’s! 風のグランドバザールとは?

まずはゲームの概要を簡単に紹介します。
本作は牧場経営をするシミュレーションゲーム。
日々の生活で農業や畜産、恋愛、採取などをするスローライフ系のゲームで、ほのぼのした体験が好評を博しています。

今作で特徴的なのが、バザールの要素です。
「そよ風タウン」では毎週土曜日にバザールが行われて、牧場生活で得た畜産物を販売します。
すると、売上に応じて街が賑やかになっていき、お客さんが増えたり、飾りが豪華になったり。目に見えて発展していくので、牧場生活以外の楽しみが増えました!

もう1つ注目なのが、風の要素です。
今作では風の力を使ったシステムが搭載されていて、風車で作物や副産物を加工できます。
加工のスピードは風の強さによって変化。強い日ほど短時間で加工できるので、天気予報を見て計画する必要性が生まれました。

さらにグライダーで空中散歩する要素も搭載。上手く使えば近道ができるので、移動の面でも楽しみが増えています。
元々は2008年にDSで発売された作品ですが、今作はフルリメイク。グラフィックが3Dになったほか、システムなどが一新されています。
そんな「牧場物語 Let’s! 風のグランドバザール」ですが、実際のところどうなのか?ここからはプレイして感じたことを語っていきます。
良いところ
アクションゲーム的な気持ち良さ

本作でまず良いと思ったのが、アクションゲーム的な感覚で遊べることです。
この点がマンネリ化しやすいゲームプレイに抑揚を持たせていると思いました。
「牧場物語」は地道なゲームで、毎日同じようなことをしていきます。
朝起きたら農作業や家畜の世話をして、昼になったら街の人と交流して、夕方になったら採取や釣りをするとか。
ルーチンワークを楽しむゲームなんですが、長いこと遊んでいると刺激が足りなくなるんですよね。
そんな中で本作ではアクション性を強化。マリオのようにジャンプができるので、移動するだけでも楽しいです!
ジャンプしながら進むのはもちろん、崖を飛び越えてショートカットするとか。
いつもとは違ったルートで牧場から街へ行けたりするので、マンネリ化しやすい牧場ライフに刺激を与えてくれます。

さらにバザーのとあるお店で二段ジャンプの極意を買えば二段ジャンプが解禁。飛距離が伸びたことで川を飛び越えて向こう岸まで行けたりします。
この点はDS版でも共通しているんですが、今作ではグライダーが使えるようになったので、移動がさらに楽しくなりました!

というのもこのグライダー、風の力を使って遠くまで飛んでいけるんですよ。
上手く使えば高台からふもとまで一気に飛んでいけるので、まるで「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」のパラセールで滑空する時のような気持ち良さがあります。
まあ風向きは変更できないので、飛んでいける方角は限定されているんですけどね。
それでも近道ができたりするので、今日はどんなルートを開拓するのか考えながら帰り道を進んだりしましたw
ほかにもジャンプしながら水やりとか草刈りをすると効果範囲が広がるとか。農作業にも活かせるので、アクションゲーム的な楽しさが強くなっています。
キャラクターの深堀りが凄い

ここまでの話を聞いて
と感じた方もいるかも知れません。
確かに今の時代スローライフゲームってありふれていますから、「牧場物語」ならではって言うとキャラクターの魅力が大きいですよね。
開発者もその点は分かっているようで、今作はビックリするくらいキャラクターの深堀りがなされています。
大きな要因となるのが、イベントシーンが大幅に強化されたことです。
ある条件を満たすと、町中などでキャラクターの掛け合いが聞けます。
シリーズではお馴染みの要素ではありますが、今作は質・量ともに凄いです!

まず驚いたのが、イベントシーンのクオリティ!
人気声優によるフルボイス仕様になっているので、セリフを全部読み上げてくれます。
そのうえシーンに合わせてカメラアングルが変わったり、専用の効果音やモーション、表情が用意されているので、まるでアニメを見ているかのようですw
「牧場物語」では重要な立ち絵もしっかりと残されていますし、これだったらキャラクターに愛着を持てると思いますね。

そんなイベントシーンですが、物量が凄いことになっています。
家庭教師のユリスがシギュンとララミーに勉強を教えるシーンとか、エンジュがシェルファに人と話すのが苦手なことを相談するシーンなどの新規イベントが序盤から大量に発生するので、やることが少ない序盤でも退屈せずに楽しめました!
嬉しいのが、イベントの発生タイミングを教えてくれることです。
これによって簡単に見れるので、気になるイベントも見逃さずに済みました。
その結果、毎日のように新規イベントが発見して、一年目春だけで10時間以上も遊んでしまいましたw
確か原作では5時間も遊べば一年目の春は過ぎたハズですから、めちゃくちゃボリュームアップしていますw
今作は発表時、
DSの「ようこそ!風のバザールへ」を原作とし、全てを一新したシリーズ最新作
とアナウンスされていましたが、今になって腑に落ちました。
リメイクと言えばリメイクですが、「ファイナルファンタジーVII リメイク」並みに手を加えているので、ほぼ新作と言っても良いんじゃないでしょうか?w

個人的に好きなキャラクターは、メイプルです。
じつは彼女はDSの時とは姿と名前が変わってしまったキャラクターで、最初は「どうなんだ?」と思いましたが、イベントシーンでドジをしてしまっても頑張る姿に惹かれました。
やっぱりこういう健気な子って応援したくなるんですよ。声もかわいくて声優さんがキャラクター性をさらに引き出してくれましたね。
バザールの発展が楽しい

そして今作の目玉となるのがバザール!
これはですね、原作と比べても商売をするのが楽しくなっています。
先程も触れたように、「そよ風タウン」では毎週土曜日にバザールが行われてます。
プレイヤーはそこで牧場生活で得た畜産物を販売するんですが、かなり本格的な作りなんですよね。
販売する商品を選択・配置したり、屋台のオブジェを配置したり。
細かい設定ができますし、開催中は次々に来る人にベルで興味をひかせて欲しがっている商品を素早く出すとか。とにかく忙しいので、接客業の大変さを思い出しましたw

そんな時に役立つのが、コロボックルのボーナスタイム!
左上のゲージが溜まるとコロボックルが手伝ってくれて、ボーナスも付くのはもちろん、かわいく踊りながら商品を売りまくるので見ていると癒やされるんですよね。
このようにバザールでは楽しく商売ができますが、重要になってくるのが売上金です。
一定に達すると街が発展していきますので、牧場ライフに大きな目的が生まれました!
「牧場物語」って結婚や牧場の発展が主な目的でしたが、今作では街の発展も重要な要素になっているので、より目的が明確になった印象です。

ちなみに、バザールでは自分以外のキャラクターもお店を出店しています。
そこではここだけの限定品が売っていたりしますので、稼いだ後は奮発して便利アイテムを買うとか。そういう楽しみもあるので、バザールが開催される土曜日が近づくとワクワクしてきます。
しかもですね、街の規模を大きくして、キャラクターごとのクエストをクリアしていくと新しいお店がオープンするんですよ。
すると、牧場設備の改築など、商品を集めるのに有利な環境が手に入るので、上手く巡回するように作られていると思いました。
こんな感じで
- バザールで色んな商品を販売する
- 売上金で牧場設備の改築をする
- 色々な畜産物を作る
というのを繰り返していくと町がどんどん発展していきますが、果たして街を最大まで発展させると何が起こるのか?
大変ですが、気になる展開になっていくのでぜひ挑戦してみてください。
快適な操作性・UI

「牧場物語」は地道な作業をしていくゲームなので、快適性が重要です。
そういう意味で本作は洗練されまくっているので、ストレスなく楽しめました。
まず今作はボタン割り振りが上手いです!
消耗品をLボタンで。道具をRボタンで瞬時に切り替えることができるので、農作業の煩わしさが薄れています。
例えば瞬時に鎌とハチェットを切り替えできるので、採取が捗るんですよね。
というのもこのハチェット、ハンマーとオノの役割を果たしまして、木と石の両方を切ることができるからです。
昔だったらハンマーとオノを切り替える度にわざわざポーズボタンを押して装備するとかしていましたから、ノンストップで作業できるのは感慨深いです!

さらに良いと思ったのが、街での挨拶。「牧場物語」では住人ごとに好感度の概念が存在して、毎日挨拶をすることで少しずつ上っていきます。
そのため仲良くなりたい人とは毎日挨拶をすることになるんですが、突き詰めていくと作業感が生まれてしまうんですよね。
本作の場合、ZLボタンで簡易的な挨拶を周囲にできるようになったので、会話のウインドウを開かずに挨拶できます。
住人との挨拶って形骸化していましたけど、まさかこんな形で解決してくるとは思いませんでしたw
Switch2で遊んだら全くしません。
フレームレートは60fpsで滑らかですし、エリア間のロード時間も一瞬です。
「オリーブタウンと希望の大地」と比べたら雲泥の差ですので、初めて遊んだ時は驚きましたw
え?Switch版はどうなのかって?えっとそれは、別の項目でしていきます。
惜しいところ
クエストシステムによる強制感

今作ではクエストシステムが搭載されています。
つまり、RPGのような課題や目標が課せられて、特定のキャラクターに素材アイテムを渡していく要素が存在するんですね。
このシステム、ゲームプレイの動機付けとしては良いんですが、短所もあると思います。
それは、クエストの報酬には好感度の上限を解放するものがあるからです。
これによってクエストをクリアしないと特定のキャラクターの好感度を最大まで上げることができなかったりするので、自由度を下げているところもあるとも思いました。
「牧場物語」って好きなようにキャラクターと接して好感度を上げるものだと思っていたので、クエストの要素が挿入されたことで攻略法が固定化されている気がしますね。

ぼくの場合、アラタというキャラクターが気になっていたんですが、好感度の上限を上げるクエストが発生して、そこで詰まってしまいました。
温泉卵を3つ作るというものなんですが、なかなか作れなくて、その間は好感度を全然上げられませんでした。
好感度がその時点の上限に達するとクエストクリアするまで交流する気がなくなってしまいますから、モヤモヤしましたねぇ。
ただクエストシステム、一概に悪いわけではなくて、ゲームプレイの動機付けを生み出しているのは確かなので、中毒性を高めているところがあります。
それに、クエストシステムのおかげで何をしたら良いのか分かりやすくなっていると思うので、人によっては良い要素かもしれませんね。
バザールの出店で操作ミスが起きやすい

バザールの出店パートは改善の余地があります。
まず気になったのが、商品を思うように置けないことです。
最初の頃は良いんですが、規模が大きくなるとミスが起きやすくなりました。
というのも、左右に置かれるテーブルが斜めを向いているからです。
これによって奥行きを掴むのが難しく、1マスずれたところに商品を置いてしまうことがありましたし、お客さんの位置も分かりづらく感じました。
確かにテーブルが斜めだった方が見栄えは良いと思いますが、完全な頭上視点ではないので、やや快適性を失っている印象です。
Switch版の動作について

本作はSwitch2のほか、Switchでも発売されています。
そこで気になってくるのがSwitch版の動作です。
Switchって今となってはロースペックなマシンなので、タイトルによっては処理落ちや長いロード時間が発生します。
そんな中で本作のSwitch版はどうなのかと言うと、ストレスのない範囲で留めている印象です。
起動後に1回だけ発生するファイル選択後のロード時間は20秒前後とちょっと長いんですが、屋内から屋外へ出た時の待ち時間は2秒程度。
牧場から町のエリアへ向かう時は4秒程度なので、だいぶ早いです!
よく言われている「オリーブタウンと希望の大地」はアップデート前だと27秒。アップデート後でも9秒掛かっていましたからねw
処理落ちにしてもほぼ発生することはなく、30fpsを少し下回るくらいの動作をします。
「オリーブタウン」が20fpsも行くのか怪しいくらいカクついていたことを考えると、かなり安定しています。

もちろんSwitch2版に慣れてしまうとロード時間が長く感じたり、画面もカクついているように見えますが、Switchソフトとしては標準的な水準に留まっている印象です。
という訳でSwitch版でも不満に感じないレベルですので、Switch2を持っていない方にもおすすめできます。
正直、もう少し不安定な動作をするのかと思っていたので、安心しましたw
ちなみに、Switch版を先に買ってしまった人も1,000円でSwitch2版にアップグレードできます。
今後、Switch2を買ってアップグレードしたくなった時は購入すると良いでしょうね。
牧場物語 Let’s! 風のグランドバザールのレビューまとめ

ここまで「牧場物語 Let’s! 風のグランドバザール」について語っていきました!
簡単にまとめると、
- ファンが求めている要素を徹底的に盛り込んだ傑作!
- DS版と比べても別ゲーレベルで進化してる!
といった感じです。

Switchには「牧場物語」が色々出ていますが、どれも方向性が違っていて一長一短だったりします。
「ミネラルタウン」はオーソドックスだけど、グラフィックがシンプル。
「オリーブタウン」はクラフト重視で中毒性が高いけど、キャラクター性や快適性がイマイチ。
「ワンダフルライフ」はストーリー重視で、牧場要素が控えめ。
そんな中で今回の「風のグランドバザール」は各タイトルで見られた短所の全てを解消しています。
グラフィックは強化されていますし、キャラクター性や快適性もバッチリ。バザールの要素はやや人を選びますが、原作で薄かった牧場の要素は強化されています。
六角形のグラフで表すとかなり綺麗な形になるので、シリーズトップクラスの完成度と言っても良いんじゃないでしょうか?
どうも「オリーブタウン」で見切りをつけた人が多いのかイマイチ盛り上がっていませんが、今作はマジで良くなってるので
と感じている人も騙されたと思ってもう一回、手を出してみてください。
きっと、大好きだった牧場物語が戻ってきたと思いますので。
こんな人には特におススメ。
・スローライフ好き。
・キャラクターゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・作業を繰り返すのが苦手な人。
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