どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はSwitch2版「星のカービィ ディスカバリー + スターリーワールド」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。
このゲーム、2,000円で売って良い内容じゃないです!
本作のパッケージ版は8,578円で、既にSwitch版を持っていたら2,000円でアップグレードできるんですが、その割には中身が詰まっています。
新ステージはボリューム満点ですし、ほかにも新曲や新ボス、新ほおばりヘンケイなど、いろいろ追加されました。
そのうえでファンサービスも満載なので、「ディスカバリー」本編を楽しめた人は絶対に買ったほうが良いです!
ただ本作、あくまでも「ディスカバリー」の追加コンテンツなので、完全新作とは性質が異なっているんですよね。
本記事ではその辺りも含めてしっかり触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- カービィが主人公の3Dアクションゲーム。
- 「ディスカバリー」の強化版に新作の「スターリーワールド」を収録。
- 「スターリーワールド」では既存のステージが魔改造されている。
初リリース日 | 2025年8月28日 |
対応ハード | Switch2 |
ジャンル | 3Dアクション |
推定クリア時間 | 3~6時間 |
発売元 | 任天堂 |
目次
星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールドとは?

まずはゲームの概要を簡単に紹介します。
本作はカービィが主人公の3Dアクションゲーム。
文明と自然が融合した未知なる”新世界”を舞台に冒険を繰り広げていきます。
元々は2022年にSwitchで発売された作品ですが、Switch2版は様々な点が強化。グラフィックやフレームレートが向上したほか、新作の「スターリーワールド」が収録されています。

特徴的なのが、本編としては初となる完全3Dアクションであることです。
従来の作品は2Dアクションゲームで、基本的には左右にしか移動できず、左から右へ進んでゴールを目指していく形式となっていました。
一方、本作は「マリオ」のような3Dアクションに変化。
360度好きな方向へ移動することができるようになり、手前から奥へ移動できるのはもちろん、縦横無尽なアクションが可能になりました。
好きな角度から「ハンマー」攻撃をしたり、奥に見える的を「狙撃」したり。コピー能力と組み合わせることで立体的な攻撃を仕掛けることができます。

さらに「ほおばりヘンケイ」という新アクションが追加。未知なる世界に散らばるアイテムをほおばることでカービィが様々な姿にヘンケイします。
車をほおばって駆け抜けたり、三角コーンをほおばって地面を打ち砕いたり。
コピー能力ではできなかったアクションが可能になったので、ゲームプレイの幅がさらに広がりました!
そんな「星のカービィ ディスカバリー」ですが、Switch2になって何が変わったのか?ここからは新作の「スターリーワールド」を中心にレビューしていきます。
良いところ
魔改造された新ステージ

「スターリーワールド」最大のポイントが、新ステージが追加されたことです。
ステージの舞台こそは本編を流用していますが、不思議な流星の力で大変貌を遂げています。

例えば最初に挑戦するステージは本編ですと、ビルの右へ進んでいく感じでした。

一方、「スターリーワールド」ではビルに足場が追加されまして、どんどん上に登っていきます。
さらにスプリングが設置されていて、ほおばるとカービィがバネのような姿に変化。
大ジャンプでビルの上に登っていくという本編とは全く異なる展開になります。
なんでも本作のステージコンセプトは「これまでは行けなかったところに行ける」みたいですね。
これによって本編では背景に過ぎなかったところにも行けるので、舞台が同じながらも新鮮味を生み出しています。
中には原型を留めていないと言っても良いくらい魔改造されてるステージもあるので、完全新規かと思いましたw

個人的に驚いたのが、「ひらけ!星降りビーチ」です。
このステージでは海が舞台になっていますが、「スターリーワールド」では真っ2つに割れた海の道を進んでいきます。
その際に見える海の絶壁がめちゃくちゃ綺麗で、周辺のサンゴと合わさって夢の国なのかと思いましたw

ほかにもクリスタルの道を進んでいく「ワンダリアロードをかけて」、夜の遊園地跡を探索する「転回のスカイパレード」、マグマとクリスタルの対比が綺麗な「崩れゆく禁足地へ」などなど。
既存のステージに結晶が合わさることで化学反応が巻き起こっているので、見惚れながら進めてしまいましたw
Switch2のマシンパワーを活かした要素

本作はSwitch2専用タイトルですので、同ハードの性能を実感することができました。
まず感じたのが、画面の滑らかさです。
Switch版では30fpsだったところが60fpsになっているので、カービィたちがスムーズに動いてくれます。
特にソードやハンマーなどの武器を使う時の気持ち良さが一段と増している印象で、無意識に攻撃したくなりましたw
あとはステージのロード時間。単純に早くなっているのはもちろん、新ステージは繋ぎ目が減っている印象で、かなり進まないとロード時間が発生しなくなりました。

特にそれを感じたのが、ほおばりヘンケイで高速移動するエリアです。
ステージの中には高速移動で一気に進むエリアがあります。
くるまほおばりでターボダッシュしたり、かんばんほおばりで地面を滑ったり。アトラクション的な感覚で進んでいくんですが、本編よりもエリア毎の全長が長くなっている印象です。
これによって気持ち良い時間を長く味わえるので、マシンパワーの恩恵を感じました。
ゲーム機って性能が上がるとより多くのデータを読み込めますからね。
「スターリーワールド」の新ステージはそんなSwitch2の性能を活かしている印象で、かなり進まないとロード時間が発生しないエリアがあります。

あとは新ボス。ネタバレになるので具体的には伏せますが、最後に最後に挑む戦闘はかなり複雑な処理がなされています。
どのくらい複雑なのかというと、仮にSwitchで動かそうとした場合、処理落ちが起きるんじゃないかと思うくらいw
見た目がポップなのでパッと見はSwitchでも出せそうな印象ですが、新要素の多くはSwitch2のマシンパワーによって実現している印象です。
BGMのアレンジが最高

そしてカービィと言えばBGM!
今作でも聴き惚れてしまうくらい神がかっています。
個人的にビビッと来たのが、「ムーンナイトラビリンス」です。
この曲、最初に聴いた時は「カフェで流れるシックな曲だなぁ」と思っていたんですが、「ムーンライトキャニオン」のアレンジなんですね!
「ムーンライトキャニオン」はメロディアスな勇ましい感じの曲だったので、まさかこんなアプローチでアレンジしてくるとは思いませんでした!w

あとは「流星のビーストバトル」も好きです。
こちらは中ボス戦で流れるんですが、エレキギターやドラムによってカッコいい曲になっていまして、聴いているとテンション上がるんですよね。
これ、音だけ聴いたらどこかのロックミュージシャンの曲だと思うんじゃないでしょうか?w

こんな感じで本作も神曲満載ですが、実は歴代シリーズの曲も収録されています。
「スターアライズ」のアレとか、「Wii デラックス」のアレとか。コアなファンの間で人気が高い曲がどこかで流れるので、初めて知った時は驚きました。
まさかあんなところで流れるとは!? 油断していると見逃してしまうので、プレイする際は音量を大きめにすると良いかも!?
惜しいところ
短所が露呈したミッションシステム

「ディスカバリー」本編に登場したミッションシステムは「スターリーワールド」にも搭載されています。
これを達成することでスターリーが貰えまして、全部集めると良いことがあります。
このミッションシステム、「ディスカバリー」本編では割と好きだったんですが、「スターリーワールド」ではやや苦痛なところがありました。

理由としては2つありまして、1つめはステージのボリュームが増したことです。
「スターリーワールド」のステージは本編と比べてボリュームが増しています。
めちゃくちゃ急いでクリアしようとしても5分。くまなく探索していたら15分はかかるくらい長いです。
それでミッションをクリアできるんだったら良いんですが、ミッションの中には条件を満たさないと分からないものがあります。
中には特定のコピー能力で中ボスを倒すとか。探索をするだけでは達成できないミッションもあるので、コンプリートするには2~3周はしないといけません。
リプレイ性を高めていると言えば聞こえは良いのですが、これだけ長いステージを何度もプレイしないといけないのはやや胃もたれするところがありました。

もう1つ気になったのが、意地悪なミッションが増えたことです。
めちゃくちゃ分かりにくい場所に隠れているスターリーフラワーを全て咲かせるとか。
初見だったら高確率で見逃しそうな要素がミッションになっています。
探し甲斐があるのは確かですが、中には一方通行で戻れないエリアもあったりしますから、見逃してしまったら最初からやり直すこともしばしばありました。
昔のカービィではよくあったとは言え、本作のステージは全体的に長いので、コンプリートを目指そうとしたらややキツイところがあります。
ストーリーをクリアするうえでは必要ありません。
ただこういうプラットフォームアクションゲームってコンプリートしたくなるんですよw
特に「星のカービィ」の場合、丁度良い難しさに抑えていますから、毎回コンプしたくなるんですよねw
その観点で本作のミッションシステムを見た場合、「3」に通ずるキツさを感じました。
注意点
あくまでも改変した要素が中心

「スターリーワールド」は2,000円の追加コンテンツなので、完全新規の要素は控えめです。
新ステージに見えるところも既存のステージを改変している感じですし、新ボスにしても完全新規はほとんどありません。
多くは既存のボスを強化したり、新モーションを加えたような感じになっているので、全く新しいボスを期待するとやや物足りなく感じる可能性があります。

この点に関しては大人の事情が絡んでいるのだと思いました。
完全にイチからステージやボスを作る場合、膨大なコストが掛かりますからね。
特に「ディスカバリー」の場合、1つのステージだけで遊園地のアトラクションを作れてしまうレベルですから、簡単には作れないのだと思います。
なので今作の既存のステージを魔改造する作りは非常に理にかなっていると思いました。
という訳でこれから本作を購入される方は、あくまでも「ディスカバリー」をベースに改変したコンテンツが中心であると思ったほうが良いでしょうね。
この点は人によって印象が変わると思いますが、2,000円の追加コンテンツであることを考えると十分すぎるくらいあります。
普通にクリアするだけでも3時間。完全クリアしようと思ったら10時間は遊べますからね。
まあプレイタイムだけを聞いたら「たったの3時間!?」と感じるかもしれませんが、本作は3Dプラットフォームアクションゲームです。
次から次へと新しいところを進んでいくので、たった3時間でも濃密感を味わうことができます。
用意されているステージは12種類以上。本編の半分以下ですが、1ステージ毎に各ワールドのいろんなエリアに訪れるので、2ステージ分の充実感があります。

それでも物足りないと感じた場合、86種類の「新フィギュア」を集めたり、「The アルティメットカップZ EX」で最短クリアを目指すというやり込みもありますので、リプレイ性も抜群です。
特に「The アルティメットカップZ EX」に関してはここだけの限定ボスが待ち構えているので、戦闘民族の方はぜひ挑戦してみてください。
最後の最後に挑戦するボスに関してはマジで狂ったような攻撃をしてきますのでw
星のカービィ ディスカバリー + スターリーワールドのレビューまとめ

ここまでSwitch2版「星のカービィ ディスカバリー + スターリーワールド」について語っていきました!
簡単にまとめると、
- 大満足の追加コンテンツ
- 本編の流用が目立ってはいるが、その分だけのボリューム感がある!
といった感じです。
正直、もっとアッサリしたものだと思っていたので、ここまで充実感を味わえるとは思いませんでしたw
こんな凄いコンテンツを2,000円で売っても良いんでしょうか?w
そう感じてしまうくらい満足できる内容になっていますので、「ディスカバリー」を持っている人。まだ「ディスカバリー」を持っていない人は合わせて手を出してみてください。
カービィのゲームっていろいろありますけど、「ディスカバリー」に関しては飛び抜けた面白さがありますので、もっと多くの人に遊んでもらいたいです!
本当にこのゲーム、よくできていますので。
こんな人には特におススメ。
・綺麗な世界で癒やされたい人。
・3Dアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
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