どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「夜廻三」のレビューをしていきます。
結論から申しますと、見かけによらずめちゃくちゃ怖いゲームでした!w
本作はクォータービュー視点で展開するホラーアドベンチャーゲームで、自身にかけられた呪いを解くため、各地を探索して失われた記憶を探し求めます。
キャラクターは2等身のデフォルメタッチ。カメラも離れているので、迫力という意味ではほとんどありません。
ですが、音や演出の力が強烈で、見た目からは想像もつかないほどの恐怖感を味わえます。
過去作と比べて自由度やボリューム、ストーリー性が強化されていますし、ホラーアドベンチャーゲーム好きにはたまりません。
ところどころで不親切な点があったり、価格設定の面で人を選ぶところはありますが、光るものを感じました。
本記事では本作の良い点や惜しい点を語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 夜の街を探索する夜道探索アクションゲーム。
- 主人公にかけられた呪いを解くための手がかりとなる「思い出」を探す。
- 「思い出」はある程度は好きな順番から探すことができる。
初リリース日 | 2022年4月21日 |
対応ハード | Switch/PS4 |
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
売上 | 初週1.6万本 |
推定クリア時間 | 12~18時間 |
発売元 | 日本一ソフトウェア |
目次
良いところ
恐怖感を高める音の演出

一見するとフリーゲームのような見た目の「夜廻三」。
静止画だけだと地味に感じますが、実際にはめちゃくちゃ怖いゲームです!
どのくらい怖いのかと言うと、和製ホラーゲームの最高峰に位置する「零」シリーズと肩を並べても良いくらい。

ぼくがそう感じた最大の要因が、音と演出への拘りです。
夜道から聞こえるススキやフクロウの鳴き声、コンクリートの足音、そして霊が近くにいる時に鳴り響く鼓動。
見た目からは想像もつかないほどリアルな音が鳴り響くので、臨場感が凄すぎます!

個人的に怖いと思ったのが、各エリアで発生するイベントの演出です。
各エリアの最奥では巨大な霊から逃げるようなイベントが発生するんですが、夢に出てきそうなくらい怖い演出が挿入されます。
おかしな見た目の赤ちゃんが登場したり、目玉がいくつもある海坊主が顔を出したり。
悪夢に出てくるような化け物の手から逃げるようなシチュエーションに出くわすので、コンディションが悪い時にプレイしたら体調が悪化しそうですw
このように本作は音や演出の拘りが半端ないので、イヤホンなどを付けてプレイすることをおすすめします。
一発ミスによる恐怖感

過去作同様、本作にも体力の概念はありません。
霊に触れたら一発アウト。血が「ブシャー!!!」と飛び散ってゲームオーバーになり、最後にセーブしたエリアからやり直しになります。
この仕様が心臓に悪く、特に5分以上も死なずに進めた時はハラハラドキドキの体験を味わうことができました。
霊が怖いのって命を奪われるかもしれないことだと思うので、当たったら即ミス⇒セーブポイントからやり直しになる仕様は恐怖感を高めています。

今作ならではなのが、目を閉じることで気配を隠せるアクションです。
上手く使えば霊に見つからず素通りできるので、見つかった時に役立ちます。
過去作でも草むらなどに隠れてやり過ごせましたが、目を閉じるアクションは歩きながら行えるので、ジッとする必要がなくなりました。
オープンワールドゲーム的な高い自由度

実は本作、オープンワールドゲーム的な楽しさがあったりします。
ゲームの目的としてキーアイテム(思い出)を集めて主人公の記憶を取り戻すというものがあります。
多くは特定のエリアの最奥に隠されているんですが、どこから進めるのかはプレイヤー次第。学校から探索しても良いですし、竹やぶから進めることも可能です。
集めることになるキーアイテムは7種類。中には特定のキーアイテムがないと侵入できないエリアもありますが、ある程度は好きな順番から進めることができるので、広大なマップと相まってオープンワールドゲームに近い楽しさがあります。
「夜廻」シリーズって毎回、開けた町中を探索することになりましたけど、実質的にはステージクリア型だったので、3作目にして大きく変えてきたと思いました!
失った思い出を取り戻していくストーリー

ストーリーは怖いけどグッと来るものがあります。
最初は断片的な展開なので「?」でしたし、通常エンディングを見たときもよくわからないところがありました。
思い出に出てくる女の人は一体誰なのか?主人公が飼っている白いネコはなぜ神出鬼没するのか?謎は深まるばかりでした。
ですが、真エンディングまで到達する頃には謎が解けるので、欠けていたピースが繋がります。
具体的な内容は伏せておきますが、前作同様どこか温かみがあるので、「怖い」だけのゲームには感じませんでした。
その点がクリアする頃には良い思い出になるので、人によっては名作に感じるかも!?
ノーヒントで真エンディングまで行くのは大変ですが、見ると印象が変わるので、これからプレイされる方は挑戦してみてください!
ストーリーが独立しているので、基本的には問題ありません。
ただシステムなどが類似しているので、過去作を遊んでいると馴染みやすかったりします。
惜しいところ
思い出を集めるまでの導線がイマイチ

本作は攻略ルートが固定化されておらず、ある程度は好きな順番から進めることができます。
その点は良いと思いましたが、暗くて目的のエリアが分かりにくいので、最初はどこへ行けば良いのか分かりませんでした。
そのうえ霊に当たったら一発アウト。下手をしたらかなり前のチェックポイントからやり直りになるので、人によっては挫折すると思いました。
もう少しチェックポイントであるお地蔵さんの設置箇所を増やしてくれたら良かったんですけどねぇ。
町中では広い割に少ないので、「奥深くたどり着く⇒家の前のお地蔵さんからやり直しになる」ような展開に何度も遭遇しました。
オープンワールド的な要素は探究心を高めている反面、コツが分かるまでは面白さを感じにくいです。
霊の対処法が分かりにくい

霊にはいろんな種類がいて、それぞれ対処法が異なっています。
基本的には目を閉じて気配を隠すことで対処できるんですが、中には「一定時間ジッとする」「明かりが点いた時に進む」など変わった方法を駆使しないといけません。
この点が分かりにくく、何度も命を落としてしまいました。
メモにヒントが書かれていることもあるとはいえ、初見殺しのポイントが多いので、恐怖よりもストレスの方が勝ってしまうこともあります。
特に「浜辺の思い出」「通常エンディング前のボス戦」「真エンディング前のボス戦」はキツかった。
ミスを繰り返しながらも難関を突破できたと思ったら初見殺しの攻撃を喰らってしまい、また最初からやり直りになる展開に何度も遭遇しましたからw
移動速度も遅く、チェックポイントも長いので、間違っても爽快なアクションゲーム感覚でプレイしないほうが良いでしょうねw
人によっては割高な価格設定

過去作同様、本作の価格はフルプライス(7,678円)です。
3Dゲームだったらまだしも、フリーゲームのようなグラフィックでこの価格設定は人によっては割高に感じてしまうかもしれません。
過去2作よりもボリュームアップしているので、個人的には少し改善されていると思いましたけどね。
1作目の「夜廻」が5時間で、2作目の「深夜廻」が10時間でクリアできた一方で、今回の「夜廻三」は15時間でクリアできましたから。
ホラーアドベンチャーゲームとしては及第点のボリュームには達しているので、この辺りは過去作の流用が効いている印象です。
夜廻三のレビューまとめ

過去作で見られたオープンワールド的な要素をさらに強めたホラーアドベンチャーゲーム。
フルプライスの割にフリーゲームのようなグラフィック&システムではありますが、キラリと光るものがあるので、安価で購入できたら満足できる作品です。
特に夏の時期に肝試し感覚でプレイする分には最高のゲームなので、夏の思い出を作りたい方はプレイして損はありません。
こんな人には特におススメ。
・肝試し好き。
こんな人にはおススメできない。
・テンポを重視する人。
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