どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回はカービィのエアライダーの人気が爆発している理由を語っていきます!
11月20日に発売される「カービィのエアライダー」。
本作はゲームキューブで発売された「カービィのエアライド」の続編なんですが、大変な盛り上がりを見せています。

最新情報を発信する「カービィのエアライダー Direct」は僅か1日で300万回以上を再生。
Xでは「ダークマター」「グルメレース」「キャピィ」などの関連ワードがトレンド入りを果たし、話題を独占しました。

ただ前作である「カービィのエアライド」って、そこまで売れている訳ではないんですよね。
国内での累計売上は45万本で、全世界累計売上も135万本程度。Directでの盛り上がりを考えると、かなり低めの数字です。
にも関わらずなぜ「カービィのエアライダー」はこんなにも盛り上がっているのでしょうか?そこには深い訳がありました!
今回は「カービィのエアライド」をリアルタイムで遊んだぼくKENTが盛り上がっている理由を語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
カービィのエアライダー人気爆発の理由
その1:名作が奇跡の復活を果たした

1つめの理由は、名作が奇跡の復活を果たしたことです。
前作である「カービィのエアライド」は2003年に発売されまして、多くの方に愛されています。
テレビ朝日で放送されたTVゲーム総選挙では76位にランクイン。人気YouTubeチャンネル「まるピンクのアクションゲーム解説レビュー」さんが投稿された「全カービィ作品の人気ランキング番外作編」でも「カービィのエアライド」が1位となりました。
ここまで愛されている理由はいろいろありますが、端的に言うと独特なゲーム性にシティトライアルでの対戦、奥深いシステムが大きかったりします。

「カービィのエアライド」はワープスターに乗ってコースを走行していくレースゲームで、コピー能力を使って相手に攻撃をすることもできます。
こうして聞くと
「マリオカートでよくね?」
と思われそうですが、本作のディレクターは桜井政博さんです。
格闘ゲームのアンチテーゼとして「スマブラ」を生み出したように、「カービィのエアライド」でも既存のゲームの枠組みに入らないよう様々な取り組みが行われています。
アクセルボタンの概念を無くしたり、スティックと1つのボタンだけで遊べるようにしたり。ほかにはない操作形式を取り入れていました。

これだけでも斬新ですが、本作の人気を決定付けたのがシティトライアルです。
このモードでは街中を一定時間探索してパワーアップアイテムを集め、スタジアムで勝敗を競うというルールを採用しています。
用意されているマップは1種類だけですが、ランダム要素が非常に強いので、常に異なる体験を味わうことができました。
街中に設置されるアイテムやマシンがランダムなのはもちろん、一定時間ごとにいろんなイベントが発生したり、対戦するスタジアムが毎回変わったり。
同じ展開は二度も起こらないと言っても良いくらいパターンが多いので、何度も繰り返し遊びたくなる魅力があります。

CPUとも遊べるので1人でも十分に楽しむことができますが、真価を発揮するのが友達との対戦です。
実は本作、シティトライアルではライバルのマシンを壊すことができまして、相手を妨害するのも楽しかったりします。
特にパワーアップアイテムをたくさん集めている相手のマシンを壊すとバラ撒くので、プレイヤー同士で対戦するとめちゃくちゃ盛り上がるんですよね。
どのくらい盛り上がるのかと言うと、同じくゲームキューブで発売された「スマブラDX」に匹敵するくらい。

その盛り上がりは時が経つにつれて拡散。ソフトを持っていない友達はもちろん、ネットが普及してからは動画サイトの鉄板ネタとなり、多くのYouTuberが対戦動画を投稿しました。
すると、ソフトの販売価格が徐々に上昇。新品に関してはプレミア価格で販売され、入手困難な状況となります。

その一方でネット上での人気はさらに拡大。リアルタイムで遊ばれたことのない方の間でも「なんだか凄い伝説のゲーム」という印象が強くなり、ニンダイが開催される度に「カービィのエアライド」がトレンド入りを果たすほど注目されるようになりました。
しかし、ファンの期待とは裏腹に続編の発売は不可能とも言える状況となります。

大きな要因となるのが、本作の発売直後。ディレクターである桜井政博さんがHAL研究所を退社されたことです。
これによって「星のカービィ」関連の開発からは遠ざかってしまい、フリーの立場で活動をしていきます。
すると、「メテオス」や「大乱闘スマッシュブラザーズX」「for」「SPECIAL」「新・光神話パルテナの鏡」と名作を次々に展開。
任天堂ハードの普及に大きく貢献しますが、「カービィのエアライド」の続編を作る可能性はどんどん遠のいてしまいました。

というのも、「カービィのエアライド」は桜井さんなくして作れないタイトルだからです。
同作はHAL研究所が開発をしており、桜井さんは当初、統括ディレクターという一歩引いた立場から携わっていました。
ですが、開発は難航。始まって1年以上が経っているにも関わらずワープスター1つもろくに動いていない状況に陥ってしまいます。
そんな中、担当プログラマーの直接的な要望も受け、桜井さんが本ディレクターに就任。全面的な作り直しをしましたが、なんと僅か3ヶ月半で完成します。
これだけ短期間で完成したのは
- コースやマシンなどの素材がだいぶできている状態である
- 開発スタッフが尽くしていた
のもあるとは思いますが、桜井さんの作家性が強く出ていたのも確かなので、彼を抜きにして続編を作るのは難しいと思われていました。

また、今の時代に出すのであればオンライン対戦機能が必須になってきます。
搭載しなかったら批判が集まるのが目に見えていましたが、HAL研究所はオンライン関連が手薄の会社です。
一応、搭載された作品があるものの、多くは問題点が指摘されていたので、オンライン対応のエアライドをリメイクすることは難しいと思われていました。

ところが2025年4月2日。ニンテンドーダイレクトにて「カービィのエアライダー」が電撃発表され、ディレクターが桜井政博さんであることが判明します。
なんでも「スマブラSP」の追加コンテンツを制作している途中で、任天堂の高橋伸也さんとHAL研究所の三津原元社長に強くお願いされたようですね。
これにはファンの方も大歓喜。ティザートレーラーが僅か2日で100万再生を突破するなど、大変な盛り上がりを見せました!
ですが、ここまでの話はまだまだ序章です。カービィのエアライダー Directが配信されたことで第二の盛り上がりが発生しました!
詳しくは次の項目で語っていきます。
その2:歴代キャラの共演が熱い

2つめの理由は、歴代キャラの共演が熱いことです。
今回の「エアライダー」ではカービィ以外にも様々なライダーが登場します。
前作で隠しキャラとして登場したデデデ大王、メタナイトはもちろん、
- バンダナワドルディ
- ワドルドゥ
- コックカワサキ
- ナックルジョー
- グーイ
- キャピィ
- スターマン
- マホロア
- スージー
など歴代シリーズのキャラクターが使えるようになりました。
と感じる方もいそうですが、桜井さんの作品であることを考えると一大ニュースだったりします。
桜井さんはこれまで「スマブラ」などにカービィネタを盛り込んでいましたが、その多くは自身が手掛けた作品からの出展でした。

デデデ大王やメタナイトが参戦する一方、マホロアやスージーなど、他の方がディレクターを務めたカービィ作品からの出典はほとんどありませんでした。
あったとしてもBGMとか、スピリッツや小ネタくらい。自身が手掛けた作品とそうでない作品の扱いに明確な差があったので、ファンの間では境界線があるものだと思われていました。
実際、カービィシリーズはディレクターが異なることで作風が微妙に変化します。
2面性があるのは共通していますが、下村カービィはファンシー。桜井カービィはスタイリッシュ。熊崎カービィは可愛いなど、表面的な部分は異なっているので、ファンの間で派閥が生まれることもあります。

そんな中で今回の「エアライダー」では作品を問わずにキャラクターが参戦したので、多くの方が驚かれました。
下村真一さんがディレクターを務めた「星のカービィ3」からはグーイが。熊崎信也さんがディレクターを務めた「星のカービィ Wii」からはマホロア。「ロボボプラネット」からはスージーが参戦するなど、まさかの共演を果たしました!
とは言え歴代シリーズの共演は「スターアライズ」など、他の作品で実現しています。
本作が凄いのが、桜井カービィで共演していることに加え、プレイアブルキャラクター全員が対等な立場になったことです。

実は前作ではカービィしかマシンを選択することができず、コピー能力も使えませんでした。
それ故にデデデやメタナイトが弱キャラ扱いされていたんですが、今作では一変。ライダー全員がマシンを選択できるようになり、カービィの専売特許だったコピー能力もキャプチャーによって全員ができるようになりました!

加えて今作ではシステムとしてスペシャルワザを搭載。ゲージを溜めることでキャラクター毎に固有のワザを使えるようになったので、ファンの間で注目が集まっています。
後ろに光線を放った反動でさらに加速するマホロア砲、前後に向かって6つの玉を発射するダークマターもどきなど、原作で見られたワザをエアライダー向けに落とし込んでいるので、SNSでは推しキャラについての熱い想いが投稿されています。
カービィシリーズってキャラクター人気も高くって、仲間はもちろん、敵側のキャラにもファンが付いています。
デデデやメタナイトはもちろん、近年だと「Wii」のマホロアや「ロボボプラネット」のスージーなど、まるでタレントのような形で愛されています。

大きな要因となるのが、キャラクターごとに設定が存在するからです。
実は近年のカービィシリーズはボス毎に設定が存在しまして、戦闘中にポーズ画面を押すと確認できます。
それがファンの想像を掻き立ててくれまして、たった1作品だけの登場でも長く愛されています。
そんなキャラクターたちがライダーとして参戦するのですから、前作ファンだけではなく、カービィファンも注目するようになりました!
カービィと言えば今や一大コンテンツで、ゲームソフトはもちろん、グッズ人気も非常に高いです。
中にはキャラクターを中心に楽しまれている方もいるので、そういった方々にも注目されているからこそ、エアライダーがこれだけ盛り上がっているのでしょうか?
その3:ユーザーが求めてたものをそのまま形にした続編である

3つめの理由は、ユーザーが求めてたものをそのまま形にした続編であることです。
いくら続編ものでも、22年も期間が空いているようですと、別ゲーになってしまうことがあります。
課金要素ありきの作りになっていたり、本体の機能を無理やり使った操作システムを採用したり。ユーザーが求めるものとは真逆の方向へ行ってしまった続編を何度も見てきました。
一方、今回のエアライダーは驚くほどユーザーに寄り添った進化をしています。

前作で好評を博したシティトライアルは続投。マップは広くなり、新イベントや新スタジアムが追加。同時に走行するキャラクターはレースでは4台から6台。シティトライアルでは4台から16台に増加。
さらにはオンライン・ローカル通信に対応して、オンラインでは最大16人。ローカル通信では最大8人での対戦が可能になりました!
これは、前作をプレイした多くのユーザーが求めていた進化です。
かくいうぼくもシティトライアルの強化やオンライン対戦の実装を望んでいた身なので、今作の進化具合には胸がトキメイています。

この辺りは桜井政博さんの思想が強く出ていると思いました。彼が作る作品はユーザー心理や遊びの導線がしっかり練り込まれていて、ストレスを感じないよう徹底されています。
前作の「エアライド」にしても爆速のロード時間、簡潔にまとめたチュートリアル、ゲームテンポの設定など、ユーザーフレンドリーな仕上がりでした。
今作ではその辺りがさらに磨かれていて、前作で課題だった点を解消しようとする跡が伺えます。

特にそれを感じたのが、スタジアムの仕様変更です。
今作でもシティトライアルの最後ではスタジアムで勝敗を競います。
その際にはそれまでに集めたパワーアップアイテムの数が重視されますが、前作はランダムだったので、スタジアムによっては強みを活かすことができませんでした。
そういったランダム性が面白さを引き立てていたとは言え、プレイヤーによってはストレスだったのも事実です(予言である程度の内容がわかることもありましたが)。

一方の今作はランダムで出てくる4つの中から選択する形式に変更。これによってある程度はマシンの特性に合った競技を選択できるので、どんなマシンでも奮闘できるようになりました!
これだけでもユーザー目線ですが、育てたマシンの傾向に合わせて選択画面に「おすすめ」が表示されたり、1人だけのスタジアムに入ったら「戦わずして完全王者」になったり。
ユーザーの心理を完璧なくらい把握されていて、どんな方でもストレスなく楽しめるよう徹底されています。
いやぁ続編を出してくれるだけでも嬉しいのに、ここまで正統進化した作品を出してくださるとは!?もう感謝の気持ちでいっぱいです。
その4:ファンの想像を掻き立てる未公開要素が多い

4つめの理由は、ファンの想像を掻き立てる未公開要素が多いことです。
今回の「カービィのエアライダーDirect」でいろんな情報が明かされましたが、謎に包まれている部分もあったりします。
代表的なのが、Directのラストに挿入された謎の映像です。

何やら黒い竜巻が発生してバイクに乗ったキャラクターが出てきましたねぇ。
ぼくは髪型やマントからして「星のカービィ2」などに登場したダークマターだと思っていましたが、よくよく見ると目の形が違うことに気が付きました。これは、マスクド・デデデなのでしょうか?
同じように感じた人も多いようで、SNSでは議論が巻き起こっています。
YouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー」のコメント欄でも
ダークマターっぽいけどバイオスパークっぽさもある
最後の映像がストーリーモードかもな〜
などの意見が挙がりました。

2つめの匂わせ要素は、公式サイトで見られる不自然な空白です。
ライダーの欄は3列になっていますが、少なくとも3キャラ分の空きが確認されています。
そのことから参戦キャラはほかにもいそうで、SNSでは予想が盛り上がっています。
YouTubeチャンネルのコメント欄でも
シティトライアルが16人対戦だからまだキャラ増えそう
アドレーヌ、マルク、ドロッチェ、タランザあたりに参戦して欲しい
俺的には、三魔官シスターズ、女爪豹キャロラインにも参戦して欲しいぜ
などの意見が挙がりました。
個人的には「64」のリボンが登場したら嬉しいんですが、どうでしょうか?
その5:桜井政博さんのプレゼン能力が凄い

そして5つめの理由が、桜井政博さんのプレゼン能力が凄いことです。
彼は「星のカービィ」や「スマブラ」の生みの親で、圧倒的な実績を誇ります。
そのうえで広報展開でも全面に出てきまして、自身が作られたゲームを丁寧にプレゼンされています。
今回の「カービィのエアライダー Direct」も45分と長丁場でしたが、そうとは感じないくらい中だるみせずに視聴できました。
構成が丁寧なのは言うまでもないですし、ファンとして気になったのが、「クスッ」と笑えるパワーワードが詰まっていたことです。

Directでは桜井さんがCP相手に遊んでいるコーナーがあったんですが、そこではいろんなハプニングが巻き起こりました。
熊崎カービィに登場した「スージー」をイジメちゃったり、グルメレースで「ワドルドゥ」に対して食が細いと話されていたり。
分かる人には分かるおもしろ発言をサラッと盛り込んでいたので、SNSでは大きな話題となっています。
この点に関しては間違いなく桜井さんの作品で歴代キャラをクロスオーバーさせたことが大きいでしょうね。
先程も話したように、カービィシリーズはキャラクター人気が高く、それぞれにファンが付いています。
そんな中でカービィを生み出した桜井さんの口から愛のある弄りが聞けた訳なので、昔からシリーズを追いかけている人ほど「クスッ」と笑えるのではないでしょうか?
キャラクター毎にブランドが付いていますと、こういうことがあるから面白いですね!
カービィのエアライダー人気爆発の理由まとめ

以上!カービィのエアライダーの人気が爆発している理由を語っていきました!
- 名作が奇跡の復活を果たした
- 歴代キャラの共演が熱い
- ユーザーが求めてたものをそのまま形にした続編である
- ファンの想像を掻き立てる未公開要素が多い
- 桜井政博さんのプレゼン能力が凄い
といった感じです。
ただでさえ名作が復活しただけでも熱いのに、そのうえでファンが求めていた要素を搭載したり、カービィファン・桜井政博ファンにも訴求できる要素が満載なので、これだけ大きな盛り上がりを見せているんですね。
Switch2専用ではありますが、現状の盛り上がりを見た感じですと、前作の売上を大きく上回るんじゃないかと思います。
この20年間のうちに人気が拡大しましたし、何と言っても今作はオンライン対戦に対応していますからね。
SNSとの相性が抜群なので、「スプラトゥーン」や「マリオカート」「スマブラ」に続く人気を獲得する可能性があります。
果たしてどこまで売れるのか?ゲーム内容はもちろん、売上にも期待しています。
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