夜廻/PSVITA
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2015年10月に発売されたPSVITA「夜廻(よまわり)」のレビューをしていきます。
本作は懐中電灯を灯して街の中を探索していくホラーアドベンチャーゲームですが、割高ではあるものの唯一無二の魅力がある作品でした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
※2018年10月には本作が収録されたSwitch「夜廻と深夜廻 for Nintendo Switch」が発売されています。
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- 街中を探索する2Dのホラーアドベンチャーゲーム。
- 姿が見えない霊に近づくと奇妙な音が聞こえてくる。
- 霊に当たったら一発アウト。
初リリース日 | 2015年10月29日 |
対応ハード | PSVITA/Switch |
ジャンル | アクションアドベンチャー/ホラー |
推定クリア時間 | 6~10時間 |
売上 | 初週2.2万本 |
発売元 | 日本一ソフトウェア |
目次
良いところ
恐怖感を演出するサウンド
まずはこちらのグラフィックをご覧ください。
2015年のゲームとは思えないほどシンプルですよね?
しかし、こんなグラフィックでも本格的なホラーゲームと比較しても遜色ないホラー体験を味わえるんです!
その大きな要因となっているのがサウンド。
街の中には多数の霊が彷徨いており、近づくと心拍数の上昇とともに不気味な環境音が鳴ります。
この演出が秀逸で、思わず「あ!ヤバい!霊が近づいてきた!」と声に出したくなってしまうくらい怖いんです。
そう感じてしまうのは立体音響の技術を取り入れているから。
この技術を取り入れたことでゲーム画面を見なくてもどの方向から音が聞こえるのか分かるようになっているんですね。
おかげで臨場感が高まり、地味な見た目からは想像も付かないほど怖いゲームになっています。
ぼくは家の中でプレイする場合イヤホンは装着しませんが、本作に限っては装着してプレイしてしまいました。
それだけ本作は音周りのコダワリが凄いんです!
プレイする際はぜひ部屋を暗くしてイヤホンを装着しましょう!
それだけで雰囲気を味わえますよ~!
親近感が湧く世界観
本作は日本のどこにでもありそうな街が舞台となっています。
- 無数に並ぶ一軒家。
- 滑り台や砂場がある公園。
- 山の中にあるトンネル。
- 運動場やプールがある学校。
- 印象的な看板が立てられた商店街。
こういった身近な風景をクウォータービューで眺められるのはワールドワイド化が進む2015年のゲームとしては珍しく感じられました。
日本らしさと言えば、テキストやメニュー画面も作文デザインで良い味を出していますね。
このゲームをプレイしているとちょっとだけノスタルジーに浸れます。
程良い緊張感
ホラーゲームと言えば緊張感!
本作でも緊張感を高めるための調整が随所で行われていました。
例えば街の中をウロつく霊は触れると一発でアウトなんです!
当たった瞬間に画面が血まみれになるので心臓に悪いw
でも、チェックポイントは多く、ミスをしても入手したアイテムは引き継がれるのでリトライのリスクは低めに設定されています。
そのため戻されることへの苦痛さはそこまで感じられず、程良い緊張感を感じながら楽しめるんですね。
この調整は気軽さが求められる今の時代には絶妙で上手いと思いました。
高い自由度&探索性
街の中を探索するアドベンチャーゲームだけあって自由度&探索性は高く感じられました。
例えば学校の中への侵入が目的のミッションが発生するとします。
そのまま学校の中へ侵入するのも良いですが、無視して公園で遊んだり街の外れにあるトンネルまで行くこともできるんです!
もちろん、単に寄り道できるだけではありません。
各地には100近くのコレクションアイテムが隠されているので、それ目当てで探索する楽しさもあるんですね。
探索要素をさらに面白くしているのが、懐中電灯を灯さないとアイテムが見えない仕様。
この仕様によって視界が広いようで狭くなっていて探索性を高めています。
ゲームを進めていくとカギがかかった扉を開けるためにカギを探すことになりますが、各地をじっくり探索しないと見つかりませんよ~。
惜しいところ
シンプルで気持ち良くないゲーム性
本作は街の中をウロつく霊を避けることがゲーム性の大部分を占めています。
しかし、シンプルで奥が浅いうえにやっていて気持ちの良いものではありません。
これが2Dゲームではなく3Dゲームだったら360度動いて逃げ回れて少しはゲーム性が生まれてくるんですけどね。
クォータービューでそれをやられても操作性がシンプル過ぎて奥深い駆け引きを味わえません。
それを防止するためにダッシュとスタミナの概念を加えているようですが、制限が厳しすぎてストレスが溜まります。
また、いきなり突進してくる霊など初見殺しの仕掛けが多いのも気になりました。
前述の通り少しでも霊に触れたら即アウトなのでホラー演出になっているとは思いますが、あまり上手いやり方には感じません。
あまりにも割高なゲーム内容
このゲームの定価は約6,500円ですが、あまりにも割高に感じます。
そう感じてしまうのが以下の要素です。
- シンプルなグラフィック。
- シンプルなシステム。
- 薄いストーリー性。
- アッサリしたイベントシーン。
- クリアまで5時間程度。
スーパーファミコン時代だったらこの内容・価格でも問題ありませんが、今は一つの県を舞台にした超リアルなオープンワールドアクションが発売される時代です。
それらのタイトルと同価格でお店に並べるのは無理がある内容に感じます。
全体のまとめ
2015年のゲームとしてみるとあまりにも内容と値段が噛み合っていない作品。
それでいてゲームとしても爆発的な楽しさを味わえるものではないのでおすすめしにくい作品です。
しかし、大作病に侵されていた2015年のコンシューマーパッケージゲーム市場では珍しいタイプの作品で、唯一無二の魅力を感じました。
コストパフォーマンスを見るとかなり厳しいですが、光るものは感じられます。
非常に割高だが、唯一無二の魅力があるレトロ系ホラーゲーム!
こんな人には特におススメ。
・ホラー好き。
こんな人にはおススメできない。
・コストパフォーマンスを重視する人。
夜廻/お気に入り度【40/100%】
プレイした時間・・・約5時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
今は任天堂ハードもSCEハードもソフトが減ってきているし
短めのゲームが発売されることも良いと思うんです。
3DSやVitaで少し遊ぼう…的なこと私は結構好きですね。
ただ流石に値段が許容範囲を超えてる感じだろうか。
夜回は1,000円ぐらいのDLソフトだったら…
会社も苦しいのも分かるけどせめて今の半額程度におさめないと
クリアタイム5時間でフルプライスは流石に…(汗)
レビュー出てから考えるつもりだったので買わなくて良かったw
ホラーとしては秀逸でしたが悪い点は満場一致でしょうね
即死は緊張感とびっくり効果で重要な役割を果たしてますが終盤になると攻略法を見つけるまで死ぬ覚悟が出来ちゃってるので逆効果になってた印象です
あとやっぱり値段、1500円くらいのDLゲーだったら手放しでほめてるんですけど6000円は人にお勧めできませんね
ボリュームについては文句ないですかね、ホラーが冗長だとダレるので
どうも。
いつもレビューお疲れ様です。
自分はこの夜廻でホラーゲーデビュー(ノベル除く)しましたw
折角なので、部屋を暗くしてヘッドホンでプレイしてましたが、サウンドでのドキドキと緊張感は中々でした…。
でも絵柄のお陰で怖さはそれ程感じなかったので、案外ホラーが苦手な人にもオススメ出来るのではないかと。
アクションの難易度の方が自分にとっては難で……救済措置は大助かりですが、6章の肉オバケが避けられなくて詰んでます………;
うーむ…あと少しなのですが……。
そうなってくるともう怖いよりもイライラのが募ってくるのがもやもやします(6章は寄り道も出来ませんし)
折角買ったのでちゃんとクリアして、街をしっかり散策したい!
どうでもいいですが、このゲームの街並みが、自分の近所に凄く似てるんですよね……リアル夜廻出来そうですw
値段は…せめて3000円位ならオススメ出来るんですけどねぇ…
>MGMの名無しさん
>今は任天堂ハードもSCEハードもソフトが減ってきているし
プレイタイム・充実感を総合して価値は判断しますが、
このゲームに6,500円の価値を感じるのは僕は無理でしたねー。
ダウンロードで1,000円が妥当です。
>MGMの名無しさん
>レビュー出てから考えるつもりだったので買わなくて良かったw
定価での購入はおススメできません。安くなったらどうぞ!
>せんさん
そうですね、プレイタイムはかなり短いですが、
その分だけの充実感があったらそれで良いと思うんですよ。
でも、このゲームは定価に見合うほどの充実感を提供出来ていない。
即死に関しては心臓に悪い事は悪いですが、上手いやり方ではありませんね。
>夜珠さん
このゲームは描写が抽象的なので、
そういう意味ではホラーゲーム初心者向けではありますね。
結構エグイ展開も多かったりしますが。
このゲームの映像を具体化したらかなりの恐怖を味わえそう。
肉お化けは僕もかなり苦戦しました。
あれは引き寄せて引っかけてその好きに奥へ進む事になるのですが、
解法が分かった時はちょっと強引に感じました。
このゲームの街並みはどこかをモデルにしているかのようですね。
実際、モデルにしているのだろうか?
毎度のコメントになりますが、「リアルサウンド」のような音だけのゲームがジャンルとして確立しなかったのは残念だなぁと思います。だとしたらこのようなソフトへの見方も変わっていたはず。きのう落語を聞いてきたんですが、最も強力なグラフィックエンジンは脳内の想像力であると改めて思いました。
音ってプレイしないと伝わりにくいですからねぇ。
一方、グラフィックはスクリーンショットだけでもある程度は伝わるので、そういった情報の拡散性が問題だったのかもしれません。
ラジオドラマCDドラマに選択肢を追加させたジャンルでもあるリアルサウンド方式は面白かったな。
個人個人の想像力を鍛えられているか、今時の検索世代に、見えないことが通用するのかと気にはなるがね。
PSstoreではちょくちょくセールしていたな。
Switch版はフルプライスで、セットとは言え少々高いか。
秋の夜長にホラーは独特の空気感を持っていることもあるがね。
映像の派手さではなくモノクロで、音のリアリティでホラー感を出したのはワンダースワンのテラーズが凄いと思ったことはある。
イヤホン推奨も当時はなかなか堂々言われることはなかったパッケージにイヤホンアダプター同梱とかな。
PSストアでもセールになることがありましたね。そこまで派手な値下げにはなっていない印象ですが。
オリジナル版の夜廻も秋に発売されました。秋の夜長にホラーも良いもんですよーw
ワンダースワンでそんなゲームがあったとは!?
白黒画面の携帯機でそんなことをやっていたとは・・・リアルサウンドといい、時代を先取りしていますな。
スワンは縦方向に持ってプレイするモードがありましたから、電子書籍プレイヤーとして使う構想もあったんだと思います。だから光文社のような出版社がサードパーティーとして参加していたし、ノベル系のゲームもいくつか出た。PSPにも縦画面モードがありましたけど、そういう風に使うにはちょっと大きすぎて持て余したんじゃないかと思います。それこそ松尾芭蕉になって、行く先々で俳句をひねりながらスパイ活動に勤しむゲームを作んなきゃいけない…。
なるほど。
書籍構想か、それは面白い事も考えていたのだな。
電子ペーパーではあるが現在もモノクロが残っている事を考えるとビジネスとして十分可能性はあったやも知れん。
PSPの場合は縦に文字を表示するのに時代が適していなかった。
ケータイ小説やら隙間で楽しむものだが、ケータイメール等、全て横文字。
ノベルゲームも敢えて縦にする必要もなく。
PSPの電子コミックに至ってはコマ事に送る横向きに最適化したのが一番見やすかった。
サイズの問題はスマホを見ていると言うほどではないやも知れん。
まあ、と言うよりは結局スマホアプリも横持ちが増えてきている事から、ゲームジャンル的には右手にスライドパッドを割り当てて面白いアイディアが出てこなかったのだろう。
スマホのようなフル画面の造形なら縦でも問題ないと思いますけど、やはりPSPは横に持つことを前提とした造形ですよね。だから縦画面モードには無理があった。その点スワンはよく考えられていました。ただの長方形ではなくジグソーパズルの一片のようにも見える造型は、「縦方向にも横方向にも使っていいんですよ」というコンセプトの表れだと思います。スワンクリスタルはちょっと大きくなり過ぎた感がありますけどね。
ワンダースワンは横だけではなく縦でも楽しめるのが斬新でしたよね!
PSPの縦画面モードはあまり活用しませんでした。確かにあの大きさだと使いにくいですね。
スタンドがあれば使いやすくなるのですが・・・。
ホラーゲームの逃げるタイプは苦手なんですよね〜・・・!いっつもプレイしてて[殴れれば勝てるのに!]とか思っちゃってダメなんですよ・・・、やることにはやるんですけどもね。
このゲームはイベントとかも怖いらしいのでいつかはプレイしてみたいです。
このゲームは逃げるのが基本なのでそれだと厳しいかもしれませんw
爽快感とかは皆無で逃げることに面白さの焦点が置かれています。
高いのは分かりますが、初めてやる人にはまあまあお買い得だと思います。どちらも、新品単品で五千円はしますから二つ合わせて、六千ちょいはいいかと。
やってみて、一つ欠点があるとすればせっかくのスイッチ版なのに、スイッチのウリであるHD振動に対応していない点ですかね。HD振動でリアルに鼓動やオバケが来る方角が分かれば、素晴らしかったのですが。
コメント失礼しました。
それぞれ5000円以上で販売されていたタイトルですもんね。
Switch版の場合、それらがセットで同じくらいの価格なので確かにお買い得だと思います。
あぁ、HD振動の仕掛けは何かあったら楽しそうですもんねぇ。
このゲームスイッチの操作にちょっと合わないかも 場所によっては斜め入手を求められる場所もあるし