どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年6月に配信されたSwitch「Hollow Knight(ホロウナイト)」のレビューをしていきます。
本作は英雄とムシたちによって築かれた広大な王国の廃墟を探索していく2Dアクションゲームですが、探索・戦闘・アスレチックのすべてが高水準の傑作でした!
インディーズゲームと出会ってから10数年。
これまでに何百本もプレイしてきましたが、ここまで質・量ともに飛び抜けた作品は見たことがありません。
本作の土台となっている「メトロイド」や「悪魔城ドラキュラ」シリーズもビックリするほどの完成度ですよ!
ここからはそんなSwitch「Hollow Knight」の良いと思った点からまずは書いていきます。
攻略プレイ日記はこちら。
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- 入り組んだ地形を探索する2Dアクションゲーム。
- 敵に攻撃を与えることでソウルゲージが溜まって回復や必殺技を放てる。
- 各地には隠し通路や隠しアイテムなどの秘密が満載。
初リリース日 | 2018年6月13日 |
対応ハード | Switch/PS4/Xbox One |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 30~40時間 |
価格 | 1,480円(税込) |
発売元 | Team Cherry |
目次
良いところ
定価を考えると信じられないほどのボリューム感
1,500円
アナタはこの価格帯の2Dアクションゲームを見てどの程度のクリアタイムを想像しますか?
僕の場合、5時間程度が妥当だと思っています。
しかし、本作の場合はクリアするまでのプレイタイムが30時間前後と想像を遥かに上回りました!
え?ボリュームは時間だけでは判断できないって?
140種類以上の敵、30種類以上のボス、20以上の入り組んだエリア。
↑では、こちらの物量をご覧ください。
探索型2Dアクションゲーム(以下、メトロイドヴァニア)としてみたら異常な数であることが分かるでしょう。
しかも本作の場合、流用したような敵や地形は少ないので、手抜き感は全くありません。
これだけでも凄いのに、PS4/Xbox One/Switch版は4つのダウンロードコンテンツを収録しているのだから恐ろしい!
いずれのダウンロードコンテンツも新しいエリアやボス、クエストなどが追加されるので、ますますやり込み甲斐のある作品になります。
隠し要素も非常に多く、プレイすればするほど奥深さを感じられることでしょう。
歯ごたえ抜群で中毒性が高い
「ボリューム満点だと胃もたれしそう」
本作のボリューム感は発売当初から知っていたので、プレイする前は胃もたれを懸念していました。
しかし、実際に手を出してみるとどうでしょうか?
一週間以内にクリアしてしまうほどハマってしまい、全くの杞憂に終わったんです!
本作の中毒性が高い要因はいくつもありますが、特に大きいと思ったのが難易度の高さ。
実は本作、全体的に難易度が高く、メトロイドヴァニアでありながらも緊張感を持って楽しめるように作られているんです。
難易度を高めていると思った点としては
- 敵の攻撃が激しく、プレイヤーを殺しにかかってくる(特にボス)
- 体力が少ない
- 倒れてしまうと持っているお金をすべて失う
- マップ機能が制限されている
- チェックポイントが少ない
などが挙げられます。
簡単に書いてしまいましたが、これらは大きな意味を成しているんですよ!
ここからはそれぞれの要素を掘り下げていきます。
非常に高い完成度の戦闘システム
「メトロイドヴァニアは探索重視で戦闘が淡白」
個人的にそんな先入観を持っていましたが、本作は違いました!
戦闘システムの完成度は非常に高く、探索を抜きにしてひたすら強敵と闘い続けたくなるくらいw
まず大きいのが、ダメージを与えた時や受けた時の感触が心地良いこと。
攻撃は釘を使っての近接武器中心なんですが、敵にダメージを与えると
「パシュッ!」
と気持ちの良い音が鳴り、黄色い汁が飛び散って反動で少しだけ後ろに位置がズレるんです。
この演出や仕様がムシを撃退しているような感触に良い意味で近く、プレイヤーに爽快感を与えてくれます。
そしてダメージを受けた時の感触!
本来、こちらがダメージを受けると不快感を持つものなんですが、本作の場合は逆に心地良くなってきます♪
というのもダメージを受けるとヒット&ストップの演出が掛かって一瞬だけ無音になり、黒い液体のようなエフェクトが飛び散るからです。
この演出が入るおかげでダメージを受けているのにどこか安心感が生まれ、むしろ当たらないと物足りなくなってしまいますw
そんな戦闘システムの完成度をさらに高めてくれるのがソウルを消費して行う特殊技!
敵に攻撃を与えるとソウルが溜まるんですが、回復・必殺技と大まかに2通りの使い道があるんです!
体力を回復させて体制を整えるか?必殺技を放って一気に倒すか?
戦闘の中盤以降は常にそんな選択肢を与えられ、プレイヤーを悩ましてきます。
嬉しいのが、完成度が高い戦闘を堪能できる要素が満載であること。
各地には数え切れないほどの隠しボスが潜んでおり、驚くほど長期戦となる闘技場も用意されているんです!
特に闘技場の最高ランクは何百もの敵と連戦しなければならないので、体力を温存しながら戦わなくてはなりません。
ついついムキになってしまい、何十回もやり直した末にクリア出来た時の達成感は相当なものでした。
これをクリアするだけで6時間も持っていかれたよ!w
緊張感が高まるお金のロストシステム
この世界の通貨となるジオ。
ジオは敵を倒したり各地を探索することで貯まり、ゲームを有利に進めるアイテムの購入や施設を利用する時に使用します。
が、体力が無くなるとその場にすべてを落としてしまい、最後に訪れたチェックポイントまで戻されてしまうんです。
せっかく集めたお金がパーになるってショックですよね?
そんな時は倒れた地点に戻ってみましょう。周囲の敵を倒すことで回収することが出来ます。
ただしチャンスは一度キリで、回収せずに倒れたら二度とお金を取り返すことは出来ません。
あれ?このシステム、どこかで聞いたことがありますよね?
そう!本作のロストシステムはかの有名な「ダークソウル」シリーズを参考にしているんです!
時には厳しく感じますが、メトロイドヴァニアとの相性は良く、ゲームに緊張感をもたらす役割を果たしています。
「沢山のお金を持っている時、体力が残り僅かになった!」
そんな時の緊張感は半端ないですよ~。
絶妙な調整のマップ機能
広大なフィールドを探索する時に欠かせないのがマップ機能!
しかし、エリア毎に地図屋さんで購入しないと見れないようになっています。
そのため新しいエリアに訪れたらまずは地図屋さんを探すという目的を自然に作っているのが上手く感じました。
広大なフィールドを探索するゲームって色々ありますけど、中にはプレイヤーをコントロールするためにお節介なくらいナビゲートをするゲームがあるんですよ。
「○○へ行け!」
「○○で○○をやってこい!」
なんてナビがあると分かりやすくはなりますが、一方ではゲーム側に命令されているような気がして興ざめてしまうところがあります。
その点、本作は自然な形でプレイヤーに目的を持たせているので上手く感じました。
もう一つ上手いと思ったのが、制限された地図の機能。
地図屋さんから購入したマップは万能ではなく、割と簡略化されており、プレイヤーの位置も表示されません。
そのため自分がどこに居るのか予測しながら利用しなければならず、マップ入手後も頭の中で地図を描かないといけないのが素晴らしく感じました。
取捨選択が楽しいキャラクターの装備システム
「マップ機能が不便!」
「体力を回復するまでの時間が長い!」
ゲームをプレイしていると気になる点がいくつも出てくることでしょう。
そんな不満を解消するのが「チャーム」と呼ばれるアイテムをセットするカスタマイズ要素!
各地を探索することで様々な「チャーム」が見つかり、チェックポイントでセットすることが出来ます。
すると、多くのプレイヤーが不満に思っている点が解消されるようになっているんです!
が、強いものほど少数しかセット出来ません。
そのため常に取捨選択が求められ、今の状況に最適なチャームの組み合わせを考える必要が生まれます。
この取捨選択が非常に楽しく、状況に応じて使い分ける楽しさを感じられました。
今の時代、カスタマイズ要素を搭載したゲームは数あれど、本作ほど装備画面で頭を悩まされることはほとんどないでしょう。
徐々に行動範囲を広げていく楽しさ
メトロイドヴァニアと言えば徐々に行動範囲を広げていくことに面白さの重点が置かれています。
当初は行けない場所が多いけど、新しい能力を身に付けることで徐々に行動範囲が広がっていく。
そこが大きな魅力だと思っていますが、本作も例外ではありませんでした!
ゲームを進めていくと新しい能力が手に入り、今まで行けなかった場所にも行けるようになります。
アナタが序盤に見かけた通行止めのエリアも新しい能力を使えば行けるようになるかも知れませんよ?
マップの広さは本家の「メトロイド」に匹敵するどころかそれ以上なので、現時点では行けない場所もピン機能を活用して目印を付けていきましょう!
ショートカットポイントを見つける楽しさ
本作は難易度が高く、チェックポイントも少なめです。
倒れてしまったらめちゃくちゃ前の場所まで戻されることも珍しくありません。
そこで重要になってくるのがショートカットポイント!
入り組んだフィールドにはいくつものショートカットポイントが存在し、先に進めば進むほど近道できるようになっています。
ショートカットポイントを上手く利用すればチェックポイントの少なさもある程度はカバーすることができるかも!?
この辺りも「ダークソウル」シリーズを彷彿としました。
惜しいところ
好みが分かれるグラフィック
非常に魅力的な「Hollow Knight(ホロウナイト)」ですが、グラフィックは好みが分かれると思います。
世界観が暗く、地味なのはまだしも、登場キャラクターすべてがムシですから・・・。
体に沢山の穴が開いた敵、沢山の足がグネグネ動く敵、大量に飛び散るダンゴムシや卵 etc…
書いていて気持ち悪くなってきたw
一応、絵のタッチはイラスト風なので本物よりはマイルドですが、それでも特に女性にはおすすめしにくいです。
かくいうぼくも最初はイマイチに感じました。
「なんか凄いゲームみたいだけど、地味だし気持ち悪い虫が居るからなぁ」
なんて敬遠していますから。
しかし、仲の良い友人が激推しするので「じゃあやってみるか」と手を出してみたらあらビックリ!
寝る間も惜しむほどハマってしまい、今では主人公が愛しく見えるほど気に入ってしまいました!
プレイする前と後でここまで印象が変わるとは珍しいw
もう少しワープポイントを増やしてほしい
本作のマップはめちゃくちゃ広大です。
その広さはフルプライスのゲームに匹敵するほどで、地図をこまめに見ないとホウロウ(放浪)してしまいます。
しかし、これだけ広いのにワープポイントは10ヵ所程度しか無いんです。
さすがにこの程度だと少なく感じられ、クリア後のアイテム収集をする時は不便に感じました。
なので、「ダークソウル」のようにチェックポイント間でのワープ機能も欲しかった。
※一応、ゲームを進めるとワープポータルの設置も可能になりますが、かなり先。
全体のまとめ
「まさかこんなにも面白い作品だったとは!?」
見た目の地味さからは想像も付かない程の中毒性があり、それでいてホウロウ(放浪)するほどマップが広くてボリュームがあるので満足度の高さは相当なものでした。
ゲーム自体は「メトロイドヴァニア」と「ソウルライク」の良いとこ取りで目新しくはないんですが、混ぜ合わせがあまりにも絶妙で、工夫次第で欠点に感じられる要素も帳消しにできるのでスキのない作りです。
当初は気になっていたグラフィックも睡眠時間を惜しんでプレイし続けたおかげでむしろ好きになってしまい、ホンロウ(翻弄)されていますw
こんなゲームが1,500円程度で買えてしまうって事件ですよ!
個人的には7,000円程度のフルプライスで販売されても不満が出ないほどのレベルに感じました。
このゲームを勧めてくださった友人には感謝しています。
ホウロウするほど大迷宮かつ中毒性抜群の内容にホンロウされてしまう傑作!
こんな人には特におススメ。
・メトロイドヴァニア好き。
・高難易度ゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・ムシが苦手な人。
Hollow Knight(ホロウナイト)/お気に入り度【95/100%】
プレイした時間・・・約70時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
主人公のアクションは何か可愛らしくみえるが、相手は虫なのか。
個人的には飛んでる?空中をダッシュしているスクリーンショットのが何かツボにハマったが。
そこまでスキルを手に入れる為に戦い続けなければならない所が悩ましそうだ。
レビューを見て体感の良さそうな点は気になるな。