【レビュー】はじめてゲームプログラミングとマリオメーカー2はどっちがおすすめ?【徹底比較】

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2021年6月に発売されたSwitch「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」のレビューをしていきます。

本作は任天堂が贈るクリエイトゲームですが、同社は既にSwitchで「スーパーマリオメーカー2」というクリエイトゲームを発売しています。

「はじめてゲームプログラミング」と「スーパーマリオメーカー2」

一見すると同じジャンルのゲームに見えますよね?

ですが、遊び比べてみたところ、この2作は似て非なるものだと思うようになりました。

そこで、今回は「スーパーマリオメーカー2」と比較したうえで「はじめてゲームプログラミング」のレビューをしていきます。

本記事を閲覧することで「はじめてゲームプログラミング」と「スーパーマリオメーカー2」の違いがよくわかると思いますので、興味がある方はぜひ、最後までご覧になってください。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 任天堂が贈るクリエイトゲーム。
  • ノードンというキャラクターを繋げることで色んなジャンルのゲームを作ることができる。
  • 7種類のナビ付きレッスンが用意されている。
初リリース日 2021年6月11日
対応ハード Switch
ジャンル クリエイト
売上 7.1万本
推定クリア時間 8~12時間(全レッスンクリア)
発売元 任天堂

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ゲーム概要

まずは両作品がどんなゲームなのか簡単に説明していきたいと思います。

「はじめてゲームプログラミング」は任天堂の開発室から生まれたプログラミングソフト。

「ノードン」というキャラクターを繋いでいくことで様々な動作を行えるようになり、色んなジャンルのゲームを作ることができます。

「ノードン」の種類は80以上。

組み合わせ次第で操作形式からマップデザイン、敵のAIまでを自分の好きなように設定できるので、2Dアクションから3Dアクション。

さらにはシューティングゲームだって作れてしまいます。

プログラミングソフトとは言いますが、長いコードを書く必要はなく、親切なナビゲート付きなので、プログラミング初心者でも安心の内容となっています。

一方、「スーパーマリオメーカー2」はと言いますと、「スーパーマリオブラザーズ」シリーズのコースを作成できるクリエイトゲームです。

こちらはブロックや敵を設置してコースを作っていく形式となっているので、マリオで遊んだことがある人は直感的に作ることができます。

そんな「スーパーマリオメーカー2」と「はじめてゲームプログラミング」ですが、一本だけを買うとしたらどちらか良いのでしょうか?

ここからは

  • わかりやすさ
  • ナビゲート
  • 自由度
  • 操作性
  • オンライン要素
  • 価格

といった観点から両作品を比べていき、どんな人におすすめできるのかを語っていきたいと思います。

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作りやすさ

まずはゲームの作りやすさについて。

この点に関しては「マリオメーカー2」に分があるように感じます。

というのも「マリオメーカー2」は既にマリオのプログラムが構築された状態でコースを作ることになるからです。

例えばノコノコという敵は踏みつけると甲羅の中に閉じこもり、もう一度踏むと転がすことができますよね?

マリオに慣れていたら当たり前に感じますが、本来はこういった仕様の1つ1つを長いコードで作っていかないといけません。

「マリオメーカー2」ではそういった手順を短縮した状態でコースを作成できるので、あっという間に完成します。

てっとり早く2Dアクションなどのゲームを作りたい場合、「マリオメーカー2」の方が良いでしょうね。

一方の「はじめてゲームプログラミング」はと言いますと、敵キャラクターの仕様から決めないといけないので、「マリオメーカー2」ほどすぐにはできません。

組み合わせが膨大である関係上、思うように動いてくれないこともあるので、「マリオメーカー2」と比べたら難しく感じます。

ただ、タイトルを見てもわかるように、「はじめてゲームプログラミング」はプログラムを設計・構築することに重点が置かれたゲームです。

本物のプログラミングソフトと比べたら圧倒的にわかりやすくなっていて、小難しいコードもノードンというキモかわいいキャラクターに置き換えられています。

ですので、プログラムを設計・構築してゲームを作りたい場合、「はじめてゲームプログラミング」の方をおすすめします。

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ナビゲート

続いてはナビゲートがわかりやすいのかどうかについて。

ゲームを作るとは言いますが、一度に色んな機能を覚えるのは大変なので、ナビゲートがわかりやすいのかどうかは重要です。

その観点から語らせていただきますと、「はじめてゲームプログラミング」のわかりやすさは群を抜いています。

本作では「ナビつきレッスン」というモードでプログラミングの基本を身につけることができます。

これがですね、ビックリするくらい親切に教えてくれるんですよ。

難しい言葉を省いて教えてくれるのはもちろん、プログラミングとテストプレイを繰り返す形で進んでいくので、何をやったら正確に動作するのか体で覚えていけるようになっています。

任天堂らしいのが、ゲーム感覚でレッスンを受けられるように作っていることです。

こちらの画面をご覧ください。

レッスンの選択画面ですが、マリオのコースセレクト画面みたいになっていますよね?

しかもレッスンを1つ終える度に派手な演出が挿入されるので、まるで、マリオのコースを1つクリアしたような感覚になりました。

極めつけとなるのがレッスンの合間に用意されているチェックポイントです。

チェックポイントではレッスンで教わったプログラミングの実践パズルとなっていて、ヒトがリンゴを獲得するようにノードンを組んでいくことになります。

といってもイチから組むのではなく、事前に組まれたノードンの一部を変更する形式となっているので、パズルを解くような感覚で楽しめるんですね。

そんなチェックポイントですが、わからなくなった場合の救済措置も用意されていて、「ノードンガイドでおさらい」したり、問題をスキップすることもできます。

「ナビ付きレッスン」で親切に教えてくれるだけではなく、「チェックポイント」で実践したり、「ノードンガイドでおさらい」できる。

ぼくのような物覚えがわるい人にもわかるよう、徹底的にナビゲートしてくれるので、「はじめてゲームプログラミング」はプログラミングやクリエイトの教育ゲームとしてもおすすめできます。

一方の「マリオメーカー2」のナビゲートはと言いますと、こちらもわかりやすいことはわかりやすいです。

ヤマムラ道場では操作方法からコース作りのコツを何十もの項目に分けて教えてくれるので、しっかりと目を通せば立派なマリオ職人になれます。

ただ、元がわかりやすいからなのでしょうか?

「はじめてゲームプログラミング」とは違ってサブ的な存在となっていて、モードセレクトの隅っこに置かれています。

スタンスとしては「わからなくなったら見てくださいね」といった感じなので、人によっては存在自体を知らないのかもしれませんね。

ナビゲートの面で両作品に共通して言えるのは、ユニークなキャラクターが登場することです。

「はじめてゲームプログラミング」ではナビやノードンが。

「マリオメーカー2」ではお姉さんとハトが会話を繰り広げながらモノづくりの楽しさを学んでいけます。

最初は不思議な光景に見えるかもしれませんが、会話の内容が軽快なので、いつしか、愛着を持ってしまいました。

ホンと、任天堂って魅力的なキャラクターを生み出すことに長けてますね。

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自由度の高さ

続いては自由度の高さについて。

この点は「はじめてゲームプログラミング」の方に分があります。

「マリオメーカー2」も工夫次第では色んなジャンルのゲームを作ることができますが、2Dマリオがベースである関係上、限界があります。

一方の「はじめてゲームプログラミング」はと言いますと、操作形式やルールなど、根本的な部分から設定できるので、自由度は「マリオメーカー2」よりも高いです。

例えば自由に絵を描いて操作キャラや足場、背景にすることもできるんですよ。

個人的にはこの点に可能性を感じました。

1つのパレットに描けるのは64×64ピクセル。

定規を使って真っ直ぐ線を引けないなど、ペイントツールとしては不便極まりないものではありますが、表現の自由度が大幅に向上しています。

また、カメラを操作できるようにしたり、文字を挿入することもできるので、2Dアクションはもちろん、3Dアクションやレース、シューティング、アドベンチャーなども作れてしまいます。

もし、2Dアクション以外のゲームを作りたい場合、「はじめてゲームプログラミング」の方がおすすめです。

気を付けてほしいのは、あくまでも「マリオメーカー2」と比べたら自由度が高いということです。

他社が発売した「ドリームズ ユニバース」などと比較したら制約が多く、ミニゲームレベルに留まってしまうので、もっと自由にゲームを作りたい場合は選択の余地があります。

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快適性の高さ

続いては快適性について。

この点に関しては「マリオメーカー2」に分があります。

特に携帯モードでの操作性は非常に優れていて、タッチペンを使えば自由自在にブロックや敵を設置することができます。

一方、「はじめてゲームプログラミング」はと言いますと、何十ものノードンを繋いだり、細かい数値を弄る必要があるので、煩雑なのは否めません。

ただ、USBマウスをSwitchのドックを差し込むことでパソコンのような感覚で操作できるようになるので、快適性がグッと増します。

あまりにも快適なので、ゲームソフトに同梱しても良いんじゃないかと思うくらい。

もし、テレビモードで本作を遊ばれている場合、試しにUSBマウスを接続してみてください。

ビックリするほど快適になりますよ。

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オンライン要素

続いてはオンライン要素について。

近年のクリエイトゲームではオンライン要素が常識と化しています。

自分が作った作品をオンライン上のサーバーにアップロードしたり、他人が作った作品をダウンロードしたり。

そういった機能は「はじめてゲームプログラミング」、「マリオメーカー2」共に搭載されています。

が、使える機能は雲泥の差となっているので、両作品が異なるスタンスで作られていることを実感しました。

簡単に言うと、「はじめてゲームプログラミング」のオンライン要素はサブ的な位置付けで、「マリオメーカー2」のオンライン要素はメインに据えても良いくらい充実しています。

「はじめてゲームプログラミング」でオンライン上のユーザーが作った作品をダウンロードする場合、ゲームID、もしくはプログラマーIDを入力しないといけません。

それ以外の方法はないので、もし、誰かが作った作品を受け取りたい場合、TwitterなどのSNSでゲームIDやプログラマーIDを探さないといけないんですね。

逆に「マリオメーカー2」の場合、めちゃくちゃ充実しています。

IDでの検索はもちろん、お気に入り、フレンド、ランキングなどなど。

何十もの項目から探せるので、手軽にダウンロードすることができます。

また、自分が作ったコースをユーザーがプレイした場合、コース職人ポイントなどの数字が蓄積されるので、承認欲求を満たすことができます。

「はじめてゲームプログラミング」で同じようなことをする場合、TwitterなどのSNSを活用しないといけないので、ちょっと不便です。

おそらく、クリエイトの自由度が高いので、意図的に制限しているのでしょうね。

その昔、「メイドイン俺」というクリエイトゲームが任天堂から発売されたんですが、オンライン上にアップロードされる作品に卑猥なものが目立っていたんですよ。

股間に付いたバナナを穴の中に入れるプチゲームとか、胸に乗っかった饅頭を吸うプチゲームとか。

自由に絵を描けると弊害が生まれるので、任天堂はそれを恐れているのかもしれません。

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価格

続いては価格について。

この点は「はじめてゲームプログラミング」の方がお求めやすくなっています。

本作の価格はパッケージ版が税込み3,480円。

ダウンロード版が税込み2,980円となっています。

対して「マリオメーカー2」はパッケージ版、ダウンロード版ともに税込み6,578円になるので、倍近くも違うんですね。

その分、ゲームボリュームは全然違っていて、「はじめてゲームプログラミング」はレッスンとフリープログラミングしかありませんが、「マリオメーカー2」の場合、めちゃくちゃ充実しています。

オンラインでは1人プレイのほか、協力、対戦プレイなどが用意されていますし、オフラインのストーリーモードでは100種類近くのコースを遊ぶことができます。

ですので、ゲームボリュームに合わせて価格設定をしっかりと決めているんだなと思いました。

ちなみに「はじめてゲームプログラミング」のパッケージ版はダウンロード版よりも500円ほど高くなっている代わりに「ノードンふりかえりカード」が84枚も同梱されています。

このカードの裏面にはゲーム内に登場するノードンの特性が掲載されているので、レッスンの復習にも最適です。

こういうプログラミングソフトって、本来なら分厚い参考書を同梱するものだと思うんですが、あえてキャラクターのカードを同梱するとは考えましたね。

キャラクターのカード、見ているとワクワクするじゃないですか!

今の時代、プログラミング教育が小学校で必修化して行っていますので、「はじめてゲームプログラミング」は子供の教材としてもおすすめです

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はじめてゲームプログラミングの比較レビューまとめ

ここまで「はじめてゲームプログラミング」と「スーパーマリオメーカー2」の比較レビューをしてきました。

簡単にまとめると、

  • 「はじめてゲームプログラミング」はモノづくりを”学ぶ”ことに重点が置かれたゲーム。
  • 「スーパーマリオメーカー2」はモノづくりで”遊ぶ”ことに重点が置かれたゲーム

といった感じです。

もし、あなたがモノづくりの楽しさを学びたい場合、「はじめてゲームプログラミング」の方がおすすめですし、モノづくりを通じて遊びたい場合、「スーパーマリオメーカー2」をおすすめします。

「はじめてゲームプログラミング」と「スーパーマリオメーカー2」

どちらも任天堂から発売されたSwitchのクリエイトゲームですが、方向性は180度異なっています。

今回、両作品を比較して改めて実感しました。

以下、「はじめてゲームプログラミング」の総評です。

こんな人には特におススメ。
・プログラミング初心者。

こんな人にはおススメできない。
・遊べるクリエイトゲームを求めている人。

お気に入り度【80/100%】

比較まとめ
商品名 スーパーマリオメーカー2 はじめてゲームプログラミング
わかりやすさ 超わかりやすい ややわかりやすい
ナビゲート 親切 超親切
自由度の高さ 普通 やや高い
快適性の高さ 快適 やや快適
オンライン要素 充実 控えめ
価格 6,578円 (税込) 2,980~3,480円 (税込)

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