
逆転裁判/GBA / DS / 3DS / PS4 / Switch
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2001年10月に発売されたGBA「逆転裁判」のレビューをしていきます。
本作は裁判を題材にしたアドベンチャーゲームですが、演出の力で地味な題材をエンタメショーにした意欲作でした!
ここからはそんなGBA「逆転裁判」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 弁護士となって被告人の無罪を証明していくアドベンチャーゲーム。
- 捜索パートと裁判パートを交互に進めて事件を解決していく。
- ステージクリア型形式で全4話を収録。
初リリース日 | 2001年10月12日 |
対応ハード | GBA/DS/3DS/PS4/Xbox One/Switch |
ジャンル | アドベンチャー |
推定クリア時間 | 15~25時間 |
売上 | 初週2.4万本/累計6.2万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
地味な印象を吹き飛ばす爽快な効果音と演出
「裁判って地味な題材だなぁ・・・」
本作を初めて知った時の印象を文章にしてみました。
裁判ってぼくの中では難しい法律用語が続出する堅苦しいやり取りという印象が強かったんですよ。
そう感じてしまったのが、「逆転裁判」が発売された当時に流行っていたTV番組の「行列のできる法律相談所」「ザ・ジャッジ! 〜得する法律ファイル」を見ていたからです。
どちらの番組も面白かったのは確かですが、同時に法律のややこしさも感じてしまったんですね。
ところが今回レビューする「逆転裁判」はそんな裁判の印象を吹き飛ばしてくれました!
まず挙げたいのが、漫画のような効果音と演出。
一般的なテキストアドベンチャーゲームと言えば「ピコピコピコ」と単調なメッセージ音が流れるくらいですよね?
本作の場合、それに加えてシーンに合わせた爽快な効果音が頻繁に鳴ります!
(しかもフラッシュ、画面振動、カットインなどの演出も用意されている)
おかげで文字送りをしているだけで爽快感を味わえるようになっており、まるで、アクションゲームをプレイしているかのような感覚になりました。
GBAソフトとは思えないキャラクターの生きている感!
続いて挙げたいのが、ゲームボーイアドバンス用ソフトとは思えないほど生き生きとしているキャラクターです。
本作では随所でキャラクターが大きく表示されます。
ゲーム機の性能を考えるとこれだけでも凄いのに、アニメーションによってキャラクターに命が吹き込まれているかのように錯覚してしまうんです!
そんな印象をさらに強調させるのが個性的なキャラクターデザイン&設定。
本作にはまるでモデルとなった人物が居るんじゃないかと思うほどリアルでデフォルメが効いたキャラクターが沢山居ます。
みんな個性的なので、髪のセットが大変そうな主人公のナルホドくんが無個性に感じるくらいw
変なキャラと言う意味では「ゼルダの伝説」シリーズに出て来る住人に通ずるものがあります。
マイルドなテキスト
「裁判が題材ってことは難しい言葉がいっぱい出てくるのかなぁ?」
そう感じてしまう人も居そうですが、そんなことはありません!
強調する文字はカタカナで表記され、一度に表示される文字数は横16文字×縦2行しかないので、非常に読みやすくなっています。
一度に表示される文字数が少ない故に文字送りの頻度は多くなりますが、効果音が爽快なのでむしろ利点に感じましたw
矛盾を探すのが斬新な法廷バトル!
本作の目的は、弁護士となって被告人の無実を証明することです。
そのために「捜索」「裁判」という2つのパートが用意されているんですが、後者の裁判パートがめちゃくちゃ面白い!
「裁判」パートでは証人の証言をまずは聞きます。
そこで得られた情報を証拠品と照らし合わせてみましょう。
すると、何らかの矛盾が見つかるんですが、それを探し当てられた時の快感が溜まらないんですよ。
ポイントなのが、矛盾した点を見つけるには文章をよく読まないといけないことです。
そのため物語に入り込みやすく、主人公のナルホドくんに自己投影してしまいます。
ぼくは文章を流し読みしてしまいがちなので、本作のゲームシステムはそれを逆手に取っていると思いました。
徐々に壮大になっていくストーリー
本作には4つの物語が収録されています。
いずれも登場人物が異なっており、バラエティに富んだ物語を楽しむことが出来ました!
以下、それぞれの物語について簡単に書いていきます。
第1話
⇒チュートリアル的な物語。
裁判パートのみとなっていてかなり短めの内容です。
注目したいのが、オープニングシーンによって最初から犯人が分かっていること。
そのため証人の嘘をどのようにして暴くのかが問われるようになっていて、あまり意外性はないものの本作のシステムを知るには良い物語だと思いました。
第2話
⇒第1話に続いてオープニングシーンによって最初から犯人が分かってしまう手法を採用w
ただし捜索パートが追加されて第1話と比べて物語のボリュームがアップしています。
登場キャラクターではナルホドくんにとって欠かせない人が初登場するので、「逆転裁判」の歴史上では非常に重要な物語。
第3話
⇒第3話は登場キャラクターの個性が凄い!
架空のコンテンツが登場したかと思ったら現実にいそうなおばちゃんや悪ガキ、絵に描いたようなオタクなど、一度見たら忘れられないほど強烈なキャラクターが続出します。
そのため彼らの話を聞いているだけでも楽しいんですが、捜索パートで探索する事になるマップが不便な構造で中だるみしやすかった。
第4話
⇒それまでライバルだったキャラクターとナルホドくんの間に隠された秘密が明らかになる物語。
2+1の事件が徐々に繋がっていく壮大な物語で、それまでの話と比べても大ボリュームな内容です。
法廷バトルでは前代未聞となる人間以外のキャラクターを尋問するのが印象的した。
蘇る逆転で追加された超大作の第5話!
ここまで触れた4話はオリジナル版での話。
オリジナル版の移植+αとなるDSソフト「逆転裁判 蘇る逆転」では第5話が追加されているんです!
しかもこの5話、ボリュームがめちゃくちゃ凄い!w
なんと、ここまで挙げた第1~4話をすべて足して同等と言えるほど長いんです!
ポイントなのが、DSの機能を活かしていることです。
表現面では3Dポリゴンを使った演出が追加され、遊びの面ではタッチやマイク機能を活かしています。
そのため過去作にはない新鮮味を感じられました。
ここからはそれぞれを細かく触れていきます。
ハイクオリティな防犯カメラの映像
3Dポリゴンを使った演出としては、防犯カメラのアニメーションシーンや証拠品の確認が凄かった!
防犯カメラの映像はDSソフトとしてもハイクオリティです。
あらかじめ収録した映像を流しているのか、等身が高いキャラクター達がリアルに動くんですよ。
証拠品は「バイオハザード」のようにカメラを動かして様々な角度から眺められるようになったのが面白かった!
しかも単なるおまけ要素ではなく、証拠品の新たな秘密を知ることができるから良いですね!
タッチペンとマイクを使って指紋を検出できるシステム
タッチペンとマイクを使ったシステムとしては指紋検出が印象的でした。
なんと、マイクで粉を吹き飛ばして指紋を浮かせることができるシーンが用意されているんです!
かなり息を吹きかけないといけないので酸欠になってしまう恐れもありますが、ボタンを押しまくっても粉を吹き飛ばせるので安心しましたw
惜しいところ
地味な印象は否めない捜索パート
前述の通り本作には「捜索」「裁判」といった2つのパートが用意されています。
が、前者の捜索パートが地味で面倒に感じてしまいました。
捜索パートはオーソドックスなコマンド式のアドベンチャーゲームになります。
各地を探索して様々な証拠品を見つけ出し、ストーリーのフラグ立てを行うんですが、目的を見失うと総当たりになってくるんですよ。
先の話になるほど探索できるエリアが増えて移動が面倒になりますし、もう少しコンパクトにテンポ良く楽しめるようにしてほしかった。
裁判パートが面白いだけに余計気になってしまいました。
PS4/Xbox One/Switch版は調べ終わった箇所にチェックマークが付くのでテンポが良くなっていると思われます
長すぎて胃もたれする第5話
前述の通り第5話は物凄いボリュームですが、個人的には長すぎて胃もたれしましたw
確かに複数の事件が最後に繋がっていくのは欠けたピースが揃った時のようで素晴らしいんですが、1つの物語としては冗長なんですよ。
なので、個人的にはもう少しコンパクトにまとめてほしかった。
この物語のみ登場するアカネちゃんはマヨイちゃんよりも好みですがw
全体のまとめ
「裁判ってこんなにも楽しいエンタメショーなのか!?」
初めて本作をプレイした時、こんな風に興奮しました。
それだけ本作の裁判パートは魅力を感じます。
一方、捜索パートは良くも悪くも古臭いアドベンチャーゲームという印象でパンの耳に感じてしまいました。
物語の規模も後半の話になるほど大きくなり、もうちょっとテンポ良く楽しみたかったです。
個人的にはその辺りが合わず、お腹いっぱいになってしまったんですが、光るものは感じました。
演出の力で地味な題材をエンタメショーにした意欲作!
こんな人には特におススメ。
・推理モノ好き。
・感情移入できるゲームが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・文章を読むのが苦手な人。
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待ってました!
これからじゃんじゃん逆裁レビューがくるわけですね。楽しみにしてる!
後、順番通りにやってくれて嬉しいです。
当時味わった本来の面白さと進化した面白さが伝わったと思うよ。