

ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ/PS4 / PS3 / PSV / Switch
2016年1月に発売されたPS4/PS3/PSV「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」を今回はレビューします。
PS4/PS3/PSV「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」は「ドラゴンクエスト」シリーズを題材にしたサンドボックスゲームです。
2018年3月にはSwitch版も発売。
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- 「ドラゴンクエスト」を題材にしたサンドボックスゲーム。
- ストーリーに沿ってモノづくりを行う。
- ストーリーとマップは「ドラゴンクエスト1」がモチーフ。
初リリース日 | 2016年1月28日 |
対応ハード | PS3/PS4/PSVITA/Switch |
ジャンル | クリエイト |
推定クリア時間 | 25~35時間 |
売上 | 累計59.1万本(PS4/PS3/PSVITA) |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
良いところ
街の発展が楽しい
ヤバい、これは時間泥棒ゲームだ!
本作の目的は美しい街並みを復活させる事なんですが、その過程が楽しい!
もう、プレイしていると時間を忘れてしまうほど。
街を発展させるには住人のクエストをこなしていくことになるのですが、クリアするには特定の素材アイテムが必要だったりします。
が、お目当ての素材アイテムを入手するには別の素材アイテムが必要になるので、まずはそちらを入手しなくてはなりません。
が、またしても別の素材アイテムが必要になるんですねw
つまり1つ1つ手順を踏んでいかなければお目当ての素材アイテムを入手できないので、それを考えながらプレイしているといつの間にか時間が過ぎてしまいます。
冒険している感を味わえる!
なんか聞いていてめんどくさそう・・・
ここまでの文章を読んでそう感じられた方もいると思います。
僕も序盤だけをプレイした時は退屈に感じました。
というのも序盤のストーリークエストは近くにある素材を集めるだけでクリア出来てしまうものばかりでやらされている感が強かったから。
しかも多くのクエストは本作の元となった「マインクラフト」でやっている事と同じだし。
が、20個ほどのクエストを終えてからはある程度遠くまで行かないと手に入らない素材を求められるようになり、冒険している感を味わえるようになりました!
求めている素材を入手するにはダンジョン探索をしないといけない場合があるので、感覚的にはアクションRPGのよう。
でも、「マインクラフト」をプレイ済の人は「ふ~ん」って感じかもしれません。
そんな声が聞こえてきそうですが、待ってください!
「ドラゴンクエストビルダーズ」のフィールドマップは「マインクラフト」のようなランダム生成ではなく、人の手で作られているんです!
そうなるとダンジョンも手作り感のある構造になるので、ある程度”計算された冒険”を楽しむことができます。
あまりにも計算された冒険になるとなぞっているような感じがして嫌ですが、あくまでも”ある程度”でクリアに関係のないサブクエスト的な寄り道要素も存在するのでとても理想的です。
ある意味正統進化したドラクエを楽しめる
本シリーズは1986年に発売されたFC「ドラゴンクエスト」から目覚ましい進化を遂げました。
今となってはフル3Dで等身の高いキャラクターたちが物語を繰り広げるシリーズになりましたが、「ドラゴンクエストビルダーズ」ではもう一つの進化系を垣間見ることが出来ます。
まず触れておきたいのが、フィールドは3Dの正方形ブロックで構成されている事。
そう、3Dドットで描かれているんですね。
四角形の塊なのでリアリティはありませんが、昔のゲームは「ドット」という小さな四角形の塊によって構成されていたので、ある意味、初期のシリーズ作品をそのまま立体化したかのように感じます。
それでいて初期のシリーズ作品みたいに適度な自由度があって寄り道も可能なうえに読み込みなしでフィールドを移動できるので、ある程度進めてからは胸が高まってきましたよ!
これだよ!僕がRPGに求めている事は!!!
程良い広さでサブ要素もある世界を読み込みなしでシームレスに冒険できるって最高じゃないですか!
個人的には突き放したような自由度にされると積んでしまうことが多く、かといって一本道すぎるとやらされている感が出て退屈してしまうというワガママな人間なので、その中間的な自由度で楽しめる本作は理想的に感じました!
BGMや効果音、登場するモンスター、演出はシリーズ作品を踏襲していますし、派生作品でありながらも「ドラゴンクエスト」シリーズ本編の片鱗を味わえますぞ!
そこそこ広いフィールドを歩きまわり、新たなロケーションを発見した時はワクワクします!
ドラゴンクエスト1のアフターストーリーを楽しめる!
ドラゴンクエスト【レビュー・評価】RPG1年生に捧げる教科書
実は本作、初代「ドラゴンクエスト」のラスボス戦で誤った選択をしてしまったあとのストーリーが描かれているんです。
本編ではアッサリなバットエンディングで詳細は描かれていませんでしたが、あれから30年経ってついに本作で描かれました!
しかもフィールドマップは「ドラゴンクエスト1」を意識して作られているので、原作ファンにとってはたまりませんぞ!
前の項目で「初期のシリーズ作品をそのまま立体化したかのように感じる」と書きましたが、実際、舞台は同じなのでその通りなんです!w
楽しみながらサンドボックスゲームのルールを学べる
本作は「マインクラフト」をかなり意識して作られています。
ユーザーインターフェースからアイテムの種類、ゲームシステムまでかなりそっくり。
大きく違う点は、ストーリー要素が存在するのかしないかです。
「ドラゴンクエストビルダーズ」の場合はストーリー性が高く、ストーリーを楽しみながら目的をこなしていけるので、楽しみながらサンドボックスゲームのルールを学べると思いました。
ストーリー自体はそれほど面白いものではありませんが、良い導線になっているのは確かで、そういう意味でストーリー要素は重要なんだなと思いましたね。
まずはメインモードでルールを覚え、フリーモードで自由にモノづくりをするのが良いと思いました。
本作は「マインクラフト」のように地形を1マスずつ掘ったり作ったりできるので、その気になれば凄いアートを作ることができますよ~。
章ごとに存在する異なる楽しさ
本作は全4章で構成されていて、それぞれ舞台や物語が異なります。
別の章をプレイするとそれまでのアイテム、レシピはすべてなくなって1からのスタートになるのでそこは好みが分かれるところですが、それぞれ違った味付けなのは良いと思いました。
例えばとある章では病人を探して看病させるのがメインだったのに、別の章では呪われた大地を浄化して素材を集めるのがメインになっていたりとか。
街を最高レベルまで発展させるまでの過程もそれぞれ異なっていて、テンプレなところはあるものの章によって最強アイテムが異なるなど飽きさせない工夫はされていると思いました。
おかげですべての章をクリアした頃にはかなりのボリューム感を味わえますよ~。
主人公がカワエエ!!!
個人的にこのゲームの大きな魅力、それは、主人公が可愛い事です!
それも女主人公ではなく、男主人公が!なんなんでしょう、このキュートな瞳は。
まるで我が子みたい。これってショタ萌えというのでしょうか?
さすがに自分の分身と思ってプレイは出来ませんが、自分の息子を遠隔操作しているかのような気分でゲームをプレイしております。
鳥山明さんと言えば男らしい筋肉キャラクターのデザインを得意とするイメージでしたが、実はこんな可愛い男の子もデザインできるんですね!
個人的に合わない&気になったところ
カメラワークに問題アリ
カメラは時々見難くなる事があって、困りました。
特に建物や洞窟の中に入った時はカメラが近すぎてよく分からなくなりましたね。
ブロックを正確な場所に設置するのもやや難しく、「マインクラフト」のように一人称視点モードが欲しかった。
「ドラゴンクエスト」の世界観的に一人称視点モードは難しいのかもしれませんけどね。
○(A)ボタンに機能を集中させすぎ
人に話をかける。メニューを開く。ベットで寝る。倉庫を利用する。扉を開ける。
これらの操作はすべて○(A)ボタンを押すと実行できるのですが、1つのボタンに機能を集中させすぎて住人やベット、倉庫が重なった時は誤作動が起きやすいです。
カメラワークの悪さ。ブロックを正確な場所に設置する難しさと相まって快適性はイマイチで、少々煩雑な印象を持ってしまいました。
空がどんよりしている
どの章も平和を取り戻すまでは空がどんよりしてこちらまで気が重くなってしまいます。
せっかく「ドラゴンクエスト」の世界観を採用しているだけに、もっと明るくて楽しげな世界で街を発展させたかったな~。
ストーリー中心でプレイしていると、華やかな印象はやや薄いです。
全体のまとめ
実は本作、2016年1月に当ブログで行ったアンケートの「ゲームレビューしてほしいリクエストランキング」で1位になった事をきっかけに購入した作品で、当初は手を出すつもりはなかったんです。
そのような経緯もあって当初の期待度はあまり高くなかったんですが、予想以上にハマりました!
購入動機がブログありきでもたまには良いですね。
あくまでもベースになっているのは「マインクラフト」なのでチマチマ感はありますが、時間を忘れてしまうほどの中毒性は感じられる作品で、ついついプレイを続けてしまいました。
細かい部分の不満は多いですが、よく出来た作品だと思います。
ドラクエ本編の片鱗を感じられる日本人向けサンドボックスゲーム。
こんな人には特におススメ。
・作業ゲーム好き。
・クリエイト好き。
こんな人にはおススメできない。
・作業ゲームが苦手な人。
・アクションを楽しみたい人。
ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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