【レビュー】シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん [評価・感想] 現代のオタク文化を絡めたファン向けのギャグコメディ!

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STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん/Xbox 360 / PSP / PS3 / PSVITA
STEINS;GATE ダイバージェンシズ アソート/Switch

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2011年6月に発売されたXbox 360「シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん」のレビューをしていきます。

本作は科学アドベンチャーゲーム「シュタインズ・ゲート」のファンディスクになりますが・・・

思ったよりも楽しめました!w

本作はラブコメディに寄せた作品なので、正直なところぼくには合わないんじゃないかと思ったんですよ。

でも、思ったよりも萌え萌えしておらず、本編のノリを多少は持ってきてくれたのでそれなりに楽しめました!

あくまでもファンディスクなので過度な期待は禁物ですが、本編のキャラクターとまた会いたい場合はおすすめです。

そんなXbox 360「シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん」の良いと思った点からまずは書いていきます。

※2012年4月にはPSP版が。同年5月にはPS3版が。2013年3月にはPSVITA版が発売。
※2019年3月には本作を収録したSwitch「シュタインズ・ゲート ダイバージェンシズ アソート」が発売。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 科学アドベンチャーゲーム「シュタインズ・ゲート」のファンディスク。
  • 本編よりもラブコメディ色が強い。
  • いくつかの分岐ルートが存在し、様々な美少女と交流できる。
初リリース日 2011年6月16日
対応ハード Xbox 360/PSP/PS3/PSVITA/Switch
ジャンル アドベンチャー
推定クリア時間 15~25時間
売上 初週4.3万本
発売元 MAGES.

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良いところ

シュタインズ・ゲートの日常パートを楽しめる!

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2009年に発売されて以来、口コミで人気が広がった「シュタインズ・ゲート」(以下、シュタゲ)。

本作はそんなシュタゲのファンディスクに位置付けられ、本編で見られた日常パートを中心に楽しむことができるんです!

大好きなあのキャラクター達にまた会いたい!

本作ではそんな夢を叶えてくれます。

今でこそ沢山の派生作品が発売になっているシュタゲですが、本作が発売された当時はまだ本編しか出ていなかったので貴重でした。

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ラブコメディ色が強い!

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シュタゲはいわゆる美少女ゲームにカテゴライズされる作品です。

以下、シュタゲが美少女ゲームである理由を挙げてみました。

  • ヒロインが多い。
  • テキストメインのゲーム内容。
  • 様々な分岐ルートが存在する。

全体的に「ToHeart(トゥハート)」などの流れに沿ったビジュアルノベルとなっていますが、ラブコメディ色は薄めでした。

それよりもサスペンスやミステリーの側面が強く、美少女ゲームに興味がない人でも楽しめるようになっています。

その一方で今回レビューする「比翼恋理のだーりん」は思いっきりラブコメディ方面に寄せていました!

本編で見られたセクシーなシーンはさらに強化され、あんなことやこんなことまで巻き起こりますw

たまに挿入される一枚絵を見たら色々と想像してしまうかも!?

説得力を持たせているラブコメディ要素

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さすがにシュタゲでいきなりラブコメディをやるのは無理があります。

そのため「何故イチャイチャするのか?」の説得力を持たせるための動機付けを作っていました。

例えば他の美少女ゲームと同じく様々な分岐ルートが存在し、それぞれ特定のキャラクターにスポットを当てています。

しかし、単に主人公とベッタリ、イチャイチャするものではないんです。

時にはヒロインの恋愛対象が別の人物になったり、イチャイチャするにしても世界観に合った動機付けを持たせていました。

それでもご都合主義な感じはしますが、違和感をなくすために意識しているのは感じられます。

魅力的なキャラクター

ストーリーの全体的な印象としては良くも悪くも無難でした。

本編とは違って伏線の張り方が甘く、ある程度先の展開が読めてしまいます。

しかし、魅力的なキャラクターによってある程度はカバーしていました!

特に気に入ったのが、牧瀬 紅莉栖(以下、クリス)と橋田 至(以下、ダル)。

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クリスは「シュタインズゲート」のメインヒロイン的存在で、委員長的な優等生キャラクター。

だけどツンデレで、隠れ5ちゃんねらーなんです。

この設定が個人的にはツボでした!w

今作ではツンデレ的な描写はあまり見られませんでしたが、隠れ5ちゃんねらーっぷりを十分に発揮してくれたのが良かった。

表面は優等生なだけに、ギャップ萌えをしてしまうw

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ダルは主人公の友人で、絵に描いたようなオタク。

だけどHENTAIで妄想が激しく、ネットスラングを多用してくるから面白いんですw

思わず「え?ここでその台詞を持ってくるのか!?」と言いたくなるくらい台詞の1つ1つが痛々しくて笑えます。

特に印象的なのが、声フェチであること。

例えばヒロインが放つ台詞の一部分だけを抜き取って変態な台詞に変換させようとするんです!w

以下、ダルのHENTAIっぷりが分かる一部始終をご覧ください。

まゆり「ダル君、元気出して」

ダル「まゆ氏、元気のところ抜いて、もう一度喋ってみて」

まゆり「ダル君、出して」

ダル「あー、もっとゆっくりと、優しい声で」

一同「やめぇい!」

この妄想力は見習いたいところがありますなw

一方、ネットスラングではPS3/Xbox 360「エルシャダイ」ネタが印象的でした。

ダル「そんな装備で大丈夫か?」

オカリン「大丈夫だ、問題ない」

ダル「そんな装備で大丈夫か?」

オカリン「一番いいのを頼む」

本作が発売されたのは2011年6月。

「エルシャダイ」ネタがブームになったのは2010年末だったので、時事ネタとして入れてきたようです。

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惜しいところ

相変わらず課題が多いゲームシステム

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ここまでストーリーやキャラクターについて全面に触れてみましたが、肝心のゲームシステムは相変わらず課題が多く感じます。

キャラクターの音声を聴いたり文字を読むのがメインなのは、ファンディスクとして見たら良いと思うんですよ。

ただ、本編と同じくプレイヤーがゲームに介入できるポイントが問題に感じました。

本作でゲームに介入できるポイントは以下の通りです。

  • 携帯電話を取り出して送られてきたメールのワードを選択してメッセージを送信する。
  • 特定のシーンで過去の自分にDメールを送るか否かを決める。

メールのシステムは面白いと思いますが、相手から送られたメールの本文で青くなっている部分を選択するだけなんですよ。

そのためどんな内容のメールを送るのかは選択するまで分からないので主人公との一体感を味わえませんし、相手とコミュニケーションを取った感じもしません。

また、今回も特定のルートに行くには特定のキャラクターに特定の返信を一定数しなければならないんですが、ノーヒントなので攻略サイトを見ないと分かりにくく感じます。

謎のやり込み要素が追加

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今作では謎のやり込み要素が追加されています。

なんと、各キャラクターから送られてきたメールの収集要素が追加されたんです!w

トロフィーや実績をコンプリートするにはすべてのメールを集めなければならず、なんでこんな面倒な要素を入れてきたのかと突っ込みたくなってしまいましたw

まあ、本編の快適なユーザーインターフェースを踏襲しているうえメールリストが新たに追加されたのでコツを掴めばそれほど時間は掛からないんですけどね。

ぼくの場合、コンプリートする時はメールリストを見ながらセーブ&ロードを繰り返していました。

この技を多用して効率良く進められれば短時間でトロフィーや実績をコンプリート出来ます。

コンプリートの難易度自体はかなり低いので、こんなにも簡単に出来て良いものかと思ってしまうw

一部で見られた違和感

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様々な分岐ルートが存在する「シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん」。

基本的には楽しめましたが、唯一漆原 るかのルートは違和感を持ってしまいました。

漆原 るかは男の娘なんですが、本編とは微妙にキャラクター性が異なるんですよ。

どうやら本作のシナリオを担当している人は本編とは異なるらしく、そのズレが出ています。

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全体のまとめ

各キャラクターを掘り下げたファンディスク。

本編からの流れで違和感を持たせないようにする気配りは感じられます。

しかし、ラブコメディありきなのでどうしても生まれてくる違和感はありました。

本編のような先の読めないシリアスな展開や過度なお色気要素を求めると中途半端な印象を持ってしまうかもしれませんが、もう一度彼女たちと会いたい場合は良いんじゃないかと。

個人的には本編に少しあったギャグコメディの要素を堪能できたのが良かったです!

現代のオタク文化と上手く絡めた展開が個人的にはツボで、何度も「クスッ」と笑わせてもらいました。

正直なところ、ゲームのコンセプト的に拒否反応を示すかと思っていたので意外です。

それでも本編には遠く及ばない完成度ですが、過度な期待をしなければ悪くありません。

現代のオタク文化を絡めたファン向けのギャグコメディ!

こんな人には特におススメ。
・シュタインズゲートのキャラクターが好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・シリアスな展開を重視する人。
・過度なお色気要素を求める人。
・ゲーム要素を求める人。

シュタインズゲート 比翼恋理のだーりん/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約16時間

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9件のコメント

エルシャダイのパロディはもはや時代を感じますね〜。

シュタゲのネットスラングは今となっては時代を感じるものばかりだったりします。

登場する携帯電話もガラケーですしねw

カオスヘッドやカオスチャイルド、ロボノのファンディスクはしっかりと続編(本編の続き)だったけどシュタゲはファンディスクを多めに出していますね。シュタゲは物語の性質上色々なストーリーが作りやすいので仕方がないか。
各ルートいい意味でぶっ飛んでいるストーリーが多かったですね。確かにるかルートは唯一の男(男の娘)だったので読み進めていくのは当時はかなり辛かった。

これもシュタゲだからこそ出来る芸当ですね。

いくらでもアフターストーリーを作れるから便利なコンテンツです。

やはり、るかルートは辛かったですか。ぼくの感覚はおかしくなかったようでよかったw

同じ立ち位置としてこの前に出たCHAOS; HEAD らぶChu☆Chu!(カオスヘッドらぶちゅっちゅ)が名前こそふざけているものの、カオスヘッドの完結編ともいうにふさわしい内容(サービスシーンやファンディスク的内容も網羅しつつ)だったんで、期待値が高くなり、当時の2chなどでは発売後ガッカリする声が多数あった記憶があります。
私もガッカリした1人です。
更に本編では途中でDメールの取り消しに入りましたが、適当に送り続けていれば別のハッピーエンドルートが開拓される感じもしてちょっとな…と。
購入した当時は本編の結末こそが絶対正義という感じでしたし。
今になって、難しいことを考えず純粋にファンディスクとして捉えればそこまで悪くない内容だったかな、と思います。

確かにこのゲーム、あまり良い評判を聞きませんもんね。

ぼくの場合、いかにもお色気推しでプレイする前から合わない気がしたので期待度は低めにしていました。

そうしたら案外楽しめたんですが、位置付け的に中途半端なのは否めません。

うーん、プレイしたのがずいぶん前なので、どんな内容だったか全然覚えてないw
トロコンまでしたんですけどねー。
はっ、まさか機関の陰謀か!?
線形拘束のフェノグラムの方ならまだ記憶にあるんですが…w

あはは、忘れてしまいましたかw

ぼくはクリスとオカリンがくっついてしむところは覚えていますよ~