

デビル メイ クライ 5/PS4 / Xbox One
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年3月に発売されたPS4/Xbox One「Devil May Cry5(デビル メイ クライ5)」のレビューをしていきます。
本作は人気スタイリッシュアクションゲームのナンバリング5作目ですが、11年ぶりに発売された旧シリーズファン向けの集大成でした!
今作が発売されるまでの4年間、ぼくは少し疑問に感じていたことがあったんです。
なんでこんなにもPS4/Xbox One向けに旧作のリマスターパッケージを発売するんだろうって。
移植大好きなカプコンだから小遣い稼ぎをしたいというのもあったんだと思いましたが、今作をプレイして本当の理由が分かりました。
このゲーム、歴代シリーズのストーリーを把握しているかいないかで感じ方が全然変わってきます!
それだけ過去作との繋がりが強く、シリーズの集大成に感じました。
ぼくは本作をプレイするまでに過去作の予習をしていたんですが、それは大正解でしたね。
そんなPS4/Xbox One「デビル メイ クライ5」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 戦闘メインの3Dアクションゲーム。
- 近距離と遠距離攻撃を使い分けて戦っていく。
- 新プレイアブルキャラクターとしてV(ブイ)が参戦。
初リリース日 | 2019年3月8日 |
対応ハード | PS4/Xbox One |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 10~15時間 |
売上 | 初週12.8万本/累計19.2万本 |
発売元 | カプコン |
目次
良いところ
3人の視点から語られる壮大なストーリー
あれ?デビル メイ クライシリーズのストーリーってこんなに壮大だっけ?
思わずそう言いたくなるくらい今作はストーリーに力を入れていました。
ポイントなのが、ネロ、ダンテ、Vといった3人の視点から描かれていること。
それも3者の視点が不規則に切り替わり、時系列も前後します。
そのため映画のように趣向を凝らしたストーリー展開に感じられ、最後まで飽きずに楽しめました!
歴代シリーズのキャラクターが勢揃いで見どころ満載!
今作のストーリーは「4」のその後を描いています。
凄いのが、歴代シリーズのキャラクターが勢揃いすること。
前作の主人公だったネロ、ダンテはもちろん、レディ、トリッシュなど懐かしのキャラクターも登場するんです!
さらには”あのキャラクター”まで登場し、ストーリーを盛り上げてくれます。
終盤には様々な伏線が回収されるんですが、シリーズを通してプレイしていたら「なるほどそういうことか!」と思うことでしょう。
ネロの右腕を奪ったのは誰なのか?
謎のキャラクターV(ブイ)の正体は何なのか?
この辺りの伏線は最後までプレイすることで回収され、シリーズファンであればあるほど唸ると思います。
新規ユーザーへのフォローが満載!
今作からシリーズデビューを果たしたから置いてきぼりを食らいそう・・・
そんな声が出てくることを想定していたのか、今作は新規ユーザーへのフォローが満載でした!
まず触れたいのが、「HISTORY OF DMC」というムービーの収録。
このムービーでは歴代シリーズのストーリーをダイジェストでまとめているので、新規ユーザーでも大まかな流れを理解できるようになっています(2の扱いは酷いけどw)。
続いて触れたいのが、ニコの「NICO’S REPORT」。
こちらでは登場キャラクターから敵、アイテム、武器などあらゆる分野のレポートをまとめています。
個人的に助かったのが、登場キャラクターのレポート。
ムービーシーンで起こっていることをニコの視点から丁寧に追記してくれるので、
あれ?このシーンでは何が起こっていたんだっけ?
なんてことがあっても補完することが出来ました。
それと、自信家であるニコの視点から描かれているのも面白いですね。
時には登場キャラクターを小馬鹿にしたような書き込みも散見され、思わず「クスリ」と笑ってしまいます。
滑らかな動きとシームレスを両立したゲームプレイ
ここまでストーリーを中心に触れてみましたが、アクション部分も前作から大きくパワーアップしていました!
特に印象的だったのが、PS3/Xbox 360「DmC Devil May Cry」(以下、ディーエムシー)の要素を輸入してきたこと。
以下、「ディーエムシー」から輸入してきた要素になります。
- フィールドが「シームレス」になった。
- カメラを自由に動かせるようになった。
- 環境破壊描写やリアルタイムでの会話要素が追加。
- フィールドがリニア式になり複数の部屋を行き来する手間が減った。
- 謎解きが簡略化されて詰まることが減った。
- 難易度がマイルドになり、ゲームオーバーの頻度が減った(難易度デビルハンターでの話)。
全体的にぶつ切り感がなくなり、「4」で感じていた古臭さが薄れていました。
注視機能によって道に迷うこともなくなりましたし、サクサク進むことが出来ます。
加えて「ディーエムシー」の欠点だったフレームレートの低さも改善。
60fpsによる滑らかな動きを実現し、シームレスとの両立を果たしました!
全体的なパフォーマンスは過去作の良いとこ取りという印象で、さすがPS4/Xbox One世代の新作です。
ちなみにゲームエンジンは「バイオハザード」シリーズでお馴染みのREエンジンを使用。
そのためか生々しい質感の敵キャラクターが多く、思わず「気持ち悪っ!」と口に出したくなりますw
コンテニューシステムの刷新で増した没入感
ぶつ切り感といえば、過去作ではポーズメニューを開いて回復アイテムなどを使うことが出来ました。
が、今作では廃止され、回復をするには周辺に落ちているアイテムを拾うしか方法がなくなったんです!
その代わり体力が0になったらレッドオーブを使ってその場で復活するシステムが追加。
最初は戸惑いましたが、シームレスの追求という意味では良い変更点に感じます。
これまでの作品では体力が少なくなったらポーズメニューを開いて回復アイテムを使うことになり、その度にゲームを止めていましたからね。
ポーズメニューを開いてアイテムを使用する作品って未だにありますけど、それって没入感が削がれる行為だと思うんですよ。
「デビル メイ クライ」シリーズはテンポの速さが求められるので、良い感じに崩してきたなぁと思いました。
デビルブレイカーによって生まれた新たな駆け引き
プレイアブルキャラクターの1人となるネロ。
今作ではひょんなことから彼の右腕(デビルブリンガー)が奪われてしまいます。
その代わり義手「デビルブレイカー」を装着することになるんですが、その影響でアクション性が一新されました!
なんと、○ボタンで発動するアクションが使い捨てになったんです!
基本的には○ボタンを押すことで何度も使えるんですが、発動時に敵からダメージを受けてしまうと使えなくなってしまいます。
また、別の義手を使う場合はL1ボタンや○ボタン長押しで今使っている義手を捨てなければなりません。
加えて持ち運べる義手には限りがあるので、まるでカードゲームのデッキを組むかのような駆け引きを楽しめました。
他の技を組み合わせてのコンボも幅が広がりましたし、新要素の「デビルブレイカー」によって戦闘の新鮮味がグッと増しています。
気分転換には良かった新プレイアブルキャラクターのV(ブイ)
今作から初登場となるプレイアブルキャラクターのV(ブイ)。
彼は魔獣を使役して戦いますが、ネロやダンテとは全く異なるアクション性を持っていました!
なんと、魔獣を召喚して戦うことができるんです!
△ボタンや□ボタンを押すことで召喚した魔獣が敵に攻撃をしてくれるので、V自体は敵から距離を開けることが出来ます。
でも、魔獣はトドメを刺すことはできないので、その時だけは攻撃をしなくてはいけません(敵の体が水色になったらトドメをさすことができる)。
ネロやダンテと比べて直感性に欠けますが、リアルタイムストラテジーのような感覚を味わえました!
「デビル メイ クライ」シリーズは爽快感が重要なので彼が終始プレイアブルキャラクターだったら困りましたが、気分転換には良いんじゃないかと。
さらにパワーアップしたダンテ
「デビル メイ クライ」シリーズと言えばダンテ!
という訳で今作でもプレイアブルキャラクターとして登場しますが、さらにパワーアップしていました!w
前作に続いてスタイルチェンジで様々な技を使い分けられますし、持っている武器も最初からかなりあります。
さらに真魔神に変身できるようになりました!
真魔神時のダンテは魔神時よりもさらに強く、ボスでさえも大ダメージを与えることが出来ます。
さすが歴代シリーズの主人公!今作では最強キャラとして大活躍を果たします。
というか、いつの間にか渋いおじさんになっているじゃないですか!?
こういう渋いおじさんって昔は良さが分からなかったんですが、最近は共感を持てるようになりました。
これが歳を取るというものなのか・・・。
惜しいところ
ムービーの多用でテンポが悪い
今作はシリーズの集大成にしたかったのでしょうか?
従来の作品と比べても操作できないムービーシーンが多く、せっかくのシームレスプレイを遮ってきます。
その辺りは百歩譲るとして、2019年になっても仕掛けを解除した時や敵の出現時にムービーが小刻みに挿入されるのはさすがに古臭く感じました。
幸いにもスキップ出来ますが、こういうところはリアルタイムで描写しても良かったんじゃ?
また、チャプタークリア前後は頻繁にロード時間が挿入され、完全にゲームプレイがぶつ切りとなります。
PS2/PS3時代だったら許されるレベルですが、PS4/Xbox One世代のリニア式アクションゲームとしてみるといただけません。
この辺りが旧式であるせいで没入感の追求という意味では最先端とは言えない印象です。
印象に残らないマップデザイン
今作はマップがリニア式になり、探索や謎解き要素も薄れました。
その辺りは良いと思うんですが、代わりの要素は何もないのでスポイルされただけに感じます。
「ディーエムシー」の場合、探索や謎解き要素を廃止した代わりにアスレチック要素が強化されていました。
二段ジャンプやエアダッシュ、ワイヤーアクションを駆使しての高速移動が楽しかっただけに、今作でもその辺りの要素を輸入してほしかった。
単に探索や謎解き要素をスポイルしただけではマップデザインの印象が薄れてしまいますからね。
実際、今作のマップは全然印象に残っておらず、ただひたすら走って戦闘を繰り返していただけに感じました。
全体のまとめ
シリーズの集大成に相応しい良作。
ナンバリングタイトルとしては「4」以来11年ぶりとなりますが、見事に過去作と絡めています。
それだけにリアルタイムでシリーズを追ってきた人ほど感慨深い作品になっているのではないでしょうか?
その一方でストーリー偏重の印象が強く、長々としたムービーシーンによってせっかくのシームレスプレイを遮っている感じがしました。
そのため最先端のアクションゲームとしてプレイしてみるとやや古臭く感じられ、その辺りを重視していると普通に面白いの域を出ないように感じます。
個人的にはシリーズの集大成となるストーリーとアクション部分を中心に楽しめました。
でも、頑張れば全編ノーカットのシームレスなゲーム体験を実現できると思うので、次回作こそはぶつ切り感のない作品になることを期待しています!
11年ぶりに発売された旧シリーズファン向けの集大成!
こんな人には特におススメ。
・シリーズファン。
・バトルアクションゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・テンポを重視する人。
デビル メイ クライ5/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約12時間
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大作ゲームということなのか、思った以上に気合が入ってますね。
歴代主人公総出演ってことで各キャラのアクションをもたせてるのはナイスですね〜。
未だに課題点もあるみたいですが、シリーズでは最もスタイリッシュなDMCになってるのでしょうか。