1998年3月に発売されたSFC「星のカービィ3」を今回はレビューします。
SFC「星のカービィ3」は横スクロールアクションゲーム「星のカービィ」シリーズのナンバリング3作目です。
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- ホバリングアクションを駆使してゴールを目指していく2Dアクションゲーム。
- 合計7匹もの仲間が登場する。
- すべてのステージに「ハートスター」という収集アイテムが存在する。
初リリース日 | 1997年11月27日 |
対応ハード | SFC |
ジャンル | 2Dアクション |
推定クリア時間 | 6~10時間 |
売上 | 初週1.0万本/累計7.6万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
相変わらず万人向けな難易度
カービィと言えば、幅広い層が楽しめる難易度で定評があります。
それは今作でも健在で、アクションゲームが苦手な方でも通常クリア”だけ“だったらそこまで難しくはありません。
もし、強いボス敵がいたとしても得意なコピー能力を使って戦いに挑めば案外簡単に倒せてしまいます。
逆に上級者はコピー能力なしでボスと戦ってヒット&アウェイを楽しむ事も出来ますので、相変わらず難易度の幅が広いです。
通常クリア”だけ“なら様々な層が楽しめるようになっています。通常クリア”だけ“なら。
心温まるパステル調のグラフィック
本作のグラフィックは、絵本のようなパステル調を採用しています。
そのためスーパーファミコンで発売された前作の「星のカービィ スーパーデラックス」とは一線を画したグラフィックとなっており、より可愛らしくなった印象です。
プレイしていて「スーパーファミコンはこんな表現もできるのか!?」と思いました。
スーパーファミコンは1画面に32,000色中256色しか使用できませんからね。
ほのぼのしているので、特に春のプレイにおすすめです!
協力プレイに対応
SFC「星のカービィ スーパーデラックス」に続いて、本作でも協力プレイに対応しています。
今回はカービィの体力最大値を1つ減らす代わりにグーイという相棒を呼び出す事で協力プレイができるようになっており、カービィと似たような操作感覚で楽しめるんです!
親子や友達と協力プレイを楽しむゲームは当時としてはまだ珍しかったので、これは有難い。
ますます賑やかになったカービィファミリー
今作では仲間キャラが6匹も存在します!
「2」に続いて合体コピー技は健在なので、攻略の幅がさらに広がりました!
仲間キャラは「2」に登場したリック、カイン、クーに加えてナゴ、チュチュ、ピッチが追加。
グーイという相棒もいますので、なんと、合計7匹も仲間がいるんです!
シリーズ1作目では一人ぼっちだったカービィも今作では沢山の仲間が加わって賑やかになりました。
この恩恵はゲームだけではなく、コミックでも味わえるようになっていて、当時連載されていた漫画ではキャラクターが増えたことで盛り上がりを見せていたものです。
仲間キャラが多すぎる故に使い勝手の悪いキャラクターも多く、普通にプレイする分には使用しない事もありますが、攻略の自由度を高めたという意味ではプラスに感じます。
デザインセンスが良いおまけモード
ある条件を満たすと、様々なおまけモードが追加されます。
そのおまけモードの多くは専用のタイトル画面やメニュー画面が用意されていて、センスが良いんです!
例えば文字フォントがスタイリッシュだったり、スーパーファミコンやN64のパロディだったりして。
おまけモード自体はボスラッシュやサウンドテストなど、シリーズではお馴染みの物で珍しくはないんですけどね。
本作に生み親の桜井政博さんは関わっていませんが、おまけモードのタイトル画面やメニュー画面には桜井イズムを感じます。
パワーアップしたやり込み要素
シリーズではお馴染みのやり込み要素は、さらにパワーアップしていました!
今作ではすべてのステージに「ハートスター」という収集アイテムが存在し、様々な条件をクリアして入手する事になるんですが、シリーズではトップクラスと言って良いほどやり応えがあります。
果たしてコンプリート出来たプレイヤーは何人居るのだろうか?
それだけ本作の「ハートスター」集めは歯ごたえがあったんです。
その分だけコンプリートの報酬は大きく、真のエンディング達成フラグとなっているんですね。
そう!先程通常クリア”だけ”なら難しくないと何度も念を押したのは、「ハートスター」集めは鬼畜だからなんです!
鬼畜なのは上級者にとっては良いことだとは思いますが・・・(後述に続く)。
個人的に合わない&気になったところ
凶悪過ぎる謎解き
な、なんじゃこの難しさはぁぁぁ~!?
やりこみ要素の「ハートスター」集めはビックリするほどコンプリートの難易度が高いです。
難易度を高めている大きな要因の一つに、謎解きの難しさというのがあります。
謎解きの鍵となるコピー能力自体は8種類と「2」の水準まで戻っていますが、前述の通り仲間キャラが倍増して6体になり、6×8で実質48通りの攻撃技があるんですね。
ステージの謎を解くにはこれら48種類の攻撃技を使用することになるんですが、ヒントが少なく、どの技を使えば良いのか分かりにくいです!
しかも困った事にステージの多くは一方通行のため間違えたコピー能力を身に着けた状態だと最初からやり直しなので、下手をしたら何十回も同じステージに入るなんて事もあります。
仲間キャラが倍増したのは攻略の自由度を高めていると同時にやりこみ要素の難易度を高める役割も果たしているんですね・・・
星のカービィ3、恐るべし・・・
N64「スーパーマリオ64」のパワースター集めのように1行のヒントメッセージを用意したら難易度はグッと下がると思うんですけどね~。
凶悪なミニゲーム
「星のカービィ3」の恐ろしさはこんな物ではありません!
「ハートスター」を入手するには、時にはミニゲームをクリアする必要があります。
が、このミニゲームも難易度が高く、しかもルールの説明もない事から何回も失敗してはやり直してを繰り返す事になるんです。
どのミニゲームも覚えゲーに近い内容で3問用意されているんですが、1問でも間違えたらアウトでリトライするにはステージの最初からやり直さないといけないんですよ。
ミニゲームに挑戦できるエリアがステージの終盤にある事も珍しくないだけに、失敗したらかなり前に戻されます。
特に5-3の正しい音を当てるミニゲームの難易度は異常で、10回はやり直してしまいました。
その度にステージを最初からやり直してミニゲームに挑戦できるエリアまで進めて行ったので、超大変だった。
全体のまとめ
基本はいつものカービィで普通にプレイする分にはさほど問題はありません。
しかし、最終ステージへ行くために必要な「ハートスター」をすべて集めようとしたら凶暴化してプレイヤーに牙をむけて来ます。
パッケージ画像ではほのぼのした表情のカービィですが、ゲーム内容の凶悪さを知ってしまうと腹黒さを感じてしまう・・・
羊の皮をかぶった狼という表現が相応しい恐怖の作品。
こんな人には特におススメ。
・作業ゲー好き。
・記憶力が良い人。
・温かい雰囲気のゲームがやりたい人。
こんな人にはおススメできない。
・短気な人。
星のカービィ3/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約15時間
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