2018年3月に配信されたNew3DS「Back in 1995 64」を今回はレビューします。
New3DS「Back in 1995 64」はローポリゴンのグラフィックが特徴的なアドベンチャーゲームです。
ダウンロード専売で、価格は約1,000円。
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- ストーリーに沿って進めていくアドベンチャーゲーム。
- グラフィックはローポリゴンで描かれている。
- 操作は懐かしのラジコン形式。
初リリース日 | 2016年4月28日 |
対応ハード | PS4/Xbox One/Switch/3DS |
ジャンル | アドベンチャー |
推定クリア時間 | 3~5時間 |
価格 | 1,000円(税込) |
発売元 | Throw the warped code out |
目次
良いところ
20年以上前のチープな3Dゲームを再現!
今から20年以上前の1995年。
プレイステーションやセガサターンなどのCD-ROM機が台頭した頃、3Dポリゴンで表現されたゲームが増えていきました。
しかし、当時の技術では限界があり、ポリゴンはカクカクだし、テクスチャは歪んでおり、解像度やフレームレートも低かったんですね。
本作ではそんな当時の3Dゲームを再現しており、分かる人には分かる3Dポリゴン黎明期を再現しています!
人によってはただの汚い3Dグラフィックに感じるかもしれませんが、個人的には超ストライク!
思わず「あったあった!こういうの!」と叫びたくなるような古臭いグラフィックで、当時を思い出さずにはいられません。
極限まで拘った古臭さ
見た目が古臭ければ中身も古臭い!
という訳で本作はゲームシステムやバランス調整まで古臭さを感じました。
まず、キャラクターの操作が初期の「バイオハザード」みたいなラジコン操作なんです!w
つまり、十字キーで体の向きを変えなければ別の角度に進む事が出来ず、とてもぎこちないんですね。
アクションも超古臭く、打撃攻撃をする時のモーションが超もっさりでリーチも短い!w
どこかの洋ゲーにあったあったこういうの!w
他にもメニュー画面でメッセージを送る時はいちいち十字キーを上下に連打しないと行けなかったりして現代のゲームを基準にしてみると古臭さを感じられずにはいられません。
一見すると欠点にしか感じられない事ですが、本作のコンセプトを考えるとそのまま利点になると思います。
N64をオマージュした遊び要素
本作は32bit機で発売された作品のN64向け移植作をプレイするという設定となっています。
そのためNewニンテンドー3DSの下画面にはN64風のゲーム機が映し出されているんですが、これは単なる飾りではありません。
なんと、下画面に映し出されているN64風のゲーム機を定期的にメンテナンスしないと以下のような様々な不具合が起きるんです!
⇒テレビの電源を切ってステレオAVケーブルを抜き差しすれば治る。
・キャラクターの操作が出来なくなる
⇒コントローラを抜き差しすれば治る。
・画面にカセットマークが表示されて操作不能になる
⇒カセットを抜き差しすれば治る。
このようにデメリットしか存在しませんが、割と上手く調和していました。
というのも本作は探索の比重が多く、やや淡白に感じる部分があるから。
そこに上記のようなお邪魔要素が加わる事で良い塩梅となり、ちょっと薄く感じられたゲーム要素が丁度良いレベルになりました。
それなりに楽しいアドベンチャー要素
本作の目的は、崩壊した都市と自分自身についての謎を解き明かして行く事!
物語に沿って各地を探索し、目当てのアイテムを回収する事になるんですが、初期の「バイオハザード」みたいに探索する楽しさがありました。
各地を探索する事で鍵を入手出来て新たな場所へ行けるようになったり、謎解きのカギとなるメモを発見できるんですが、適度な難易度ですし、徐々に行動範囲が広がっていく楽しさもあります。
それでいて少し強い敵が各地を彷徨っているため多少の緊張感を味わう事が可能で、当時流行っていた探索型アドベンチャーゲームの楽しさも再現していました。
ゲームクリアまでのプレイタイムは約3時間。コンパクトにまとまっていますが、ラストのオチといい、考察したくなるストーリーでした。
惜しいところ
利点がそのまま欠点になる
良いところでも挙げましたが、本作のコンセプト上、利点がそのまま欠点になる作品だと思います。
人によっては汚いグラフィックにしか見えないでしょうし、モッサリ過ぎるアクションや煩雑なメニュー画面の操作は「なんじゃこれ!?」と感じるかもしれません。
個人的に気になったのが、十字キーでしか操作できない事。New3DSの十字キーは固いので、長いことプレイしていると指が痛くなってしまうんですよねぇ。
あと、敵キャラクターはもう少し強くしても良かったと思います。
攻撃がモッサリの代わりに敵の動きまで鈍いので、割と簡単に逃げ切れてしまうんです。
弾薬も割と余裕がありますし、ホラーゲームなのかは微妙なところですが、もう少し心細さがあっても良かったと思います。
全体のまとめ
1990年代中盤の3Dポリゴン黎明期に発売されたゲームの雰囲気を見事に再現した作品。
ただ、再現しているのは決して名作レベルの作品ではなく、週刊ファミ通のクロスレビューなどで6点や5点が混在するような凡作レベルの作品に感じられました。
ゲームシステムこそ名作の初代「バイオハザード」に酷似していますが、すべてにおいて劣っており、どちらかというと当時腐るほど発売されたフォロワータイトルを再現しているように感じられます。
なので、本作の出来も(意図しているとは言え)決して良いとは言えませんが、そこに魅力を感じるのも確かなんですよね。
非常にニッチですが、突き刺さる人には刺さる意欲作だと思います。
個人的にもN64のあまり知られていないB級の大人向けゲームに色々と触れていた事もあり、本作をプレイしていると当時の事を思い出してしまいました。
現実世界を一生懸命再現したローポリゴンのB級ゲームなりの良さってあるんですよね。
3Dポリゴン黎明期のB級ゲームを再現した意欲作!
こんな人には特におススメ。
・ローポリゴン好き。
・1990年代中盤が青春な人。
こんな人にはおススメできない。
・ローポリゴンが苦手な人。
・不便なゲームが苦手な人。
Back in 1995 64/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約3時間
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まだ未プレイですが、レビューを読んだ限りだと、事前の情報から判明していた内容と良くも悪くも変わらない感じですかねー。
当時のゲームを徹底的に再現した、ある意味一発ネタ作品ではあると思いますが、PS1やN64時代に思い入れのあるユーザーにとっては堪らない魅力のある作品という感じなんでしょうね。
New 3DSに移植されるにあたって追加された要素がどのようなものかとも思っていましたが、それも思った通りの内容でしたねw
その辺もいかにも一発ネタっぽい感じで面白そうですw
3時間程度で終わる内容のようですが、ゲームクリアになかなか時間をかけられない自分にとってはちょうどいい長さなんで、懐かしさに浸りつつ一気にクリアしたいと思います!