【レビュー】デスカムトゥルー [評価・感想] ゲームと実写映画とダンガンロンパのエッセンスを凝縮した小品!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2020年6月に配信されたSwitch「Death Come True(デスカムトゥルー)」のレビューをしていきます。

本作は実写映像で展開されるアドベンチャーゲームですが、ゲームと実写映画のエッセンスを融合させた意欲作でした!

ゲームと言えば他の媒体とは違って操作できることが特徴ですよね?

一方、実写映画は実在する人間が演技をしてストーリーが展開される映像作品です。

本作ではこれらの特徴を融合させ、そのうえで「ダンガンロンパ」シリーズを手掛けた小高和剛さんの味が強く出たストーリーを楽しむことができます。

が、「ダンガンロンパ」シリーズプレイヤーとしては既視感が強く、尺も短いのでこじんまりとまとまった作品に感じました。

ミステリアスな要素によって最後まで続けてプレイしたくなりましたが、アドベンチャーゲーム史に残るほどの傑作なのかと言われると・・・。

ここからはそんなSwitch「デスカムトゥルー」について詳しく書いていきます。

尚、本作は静止画・動画のアップロードが禁止されており、ゲーム開始時には出演者の本郷奏多さんにも注意喚起されたので、本記事ではスクリーンショットを一切使用していません。

いつものようにスクリーンショットで誤魔化せなくなっているので、ブロガーとしては文章力が試される作品にも感じますw

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このゲームを3行で説明すると?
  • 実写映像で展開されるアドベンチャーゲーム。
  • 選択肢によってストーリーが分岐する。
  • メダルを集めて特典映像をアンロックしていくやり込み要素も搭載。
初リリース日 2020年6月25日
対応ハード Switch/PS4
ジャンル アドベンチャー
価格 1,960円(税込)
推定クリア時間 2~3時間
発売元 イザナギゲームズ

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良いところ

豪華キャストによって展開される実写映像

本作は全編実写映像で展開されます。

スクリーンショットを掲載できないので魅力を伝えにくいのですが、実写だけあって3Dポリゴンで作られたゲームで見られる粗さは感じられません。

全体が暗い関係でセットの安っぽさも感じられず、映画館で普通に上映されても良いようなクオリティに感じます。

何よりも注目なのがキャストの豪華さ。

本作では

  • 本郷奏多
  • 栗山千明
  • 森崎ウィン
  • 梶裕貴
  • 山本千尋
  • 佐藤二朗

といった有名人が出演しています。

本郷奏多さんは「ダンガンロンパ」シリーズと縁が強い方なので、その繋がりで出演されたのでしょうか?

ゲームの主人公にピッタリのイケメン青年で、憧れてしまいました。

それ以外に印象的だったのが、ニュースキャスター役で出演された佐藤二朗さん。

シリアスな雰囲気が漂う本作の中ではコメディ系の役を演じられているので和みましたw

随所で感じられるダンガンロンパのエッセンス

本作のシナリオを担当しているのは「ダンガンロンパ」の小高和剛さんなので、同作品を彷彿とするような仕掛けが随所で盛り込まれています。

まず触れたいのがミステリー要素。

主人公は目を覚ますと記憶を失っており、自分が誰なのか分からなくなっています。

そして、テレビを確認してみたところ、衝撃の事実が発覚するのですが・・・。

ミステリー系では王道の展開ですが、先が気になる作りに感じられます。

続いて触れたいのがメタフィクション要素。

本作でもゲーム的な演出・お約束がストーリーと絡んでおり、中盤辺りで明らかになります。

それ以外にも「死」を絡めたストーリー展開など「ダンガンロンパ」シリーズとの共通点が多く、プレイしていて「あぁ、小高さんらしいなぁ」と思いました。

ただ・・・(惜しいところに続く)

ゲームオーバーの概念を破ったストーリー展開とやり込み要素

アドベンチャーゲームと言えば選択肢によってストーリーが分岐していきますよね?

本作でもゲームを進めていくと選択肢が挿入され、ストーリーが分岐していきます。

場合によってはゲームオーバーになることもありますが、時にはそれが演出であることもあるんです。

ゲームオーバーになった場合、普通だったらチェックポイントなどからやり直しになりますよね?

本作でもゲームオーバーになると最初からやり直しになる場合もありますが、実は戻されているようで戻されていません。

というのも主人公がゲームオーバーになっても記憶を保持している関係上、前回と同じように見えてもストーリーに進展が起きる場合もあるからです。

そのため本作をクリアするには必ずゲームオーバーになる必要があります。

ゲームオーバーはストーリー上の演出となっているので、「選択肢を間違えたぁ!」なんて焦る必要がないところは珍しく感じました。

もちろん、選択肢によっては本当の意味でのゲームオーバーになってしまい、チェックポイントに戻されてしまう場合もありますが、その際には「デスメダル」を入手できます。

これを集めることで特典映像などがアンロックされるので、全てを集めてみましょう!

特典映像ではメイキング映像などを視聴できるので、本編では見られなかった出演者の意外な一面が見られます。

こういう特典映像が収録されている辺りは映画のBlu-rayやDVDっぽく感じました。

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惜しいところ

既視感が強いストーリー展開

ミステリー、殺人、メタフィクション。

本作で印象的だった要素をまとめてみました。

これらの要素は「ダンガンロンパ」シリーズでも見られたので既視感があります。

それでいて実写映像の作品である関係上、尺が短く、こじんまりとまとまっているので物足りなく感じました。

価格は1,960円(税込)と映画館で新作映画を観た時と同じくらいの値段なので妥当ではありますが、数十時間楽しめる一般的なアドベンチャーゲームとしてみると・・・。

プレイヤーが干渉できる要素が少ない

実写映像で展開される作品なので、プレイヤーが干渉できる要素が少なく感じます。

アドベンチャーゲームらしく選択肢を選んでいくシーンはありますが、そういうものはごく僅か。

ゲームプレイの大半は映像を見ているだけです。

テキストアドベンチャーの場合、ボタン送りをすることになるのでまだゲームに干渉している感がありますが、本作は本当に見ているだけ。

戦闘要素も存在しないのでゲーム的な駆け引きも味わえません。

本作は動画サイトでのアップロードを禁止とされていますが、確かにこれは映像だけで済まされる恐れがあるので納得しましたw

もちろん、ゲームならではのインタラクティブ性がストーリー上の演出に一役買っているので、「ゲームである必要ないじゃん」と全否定することはしませんよ?

ですが、いわゆるゲームを期待して買ったら物足りなく感じるのも確かだと思うんです。

逆に言えば普段、ゲームをプレイされない方でも楽しみやすい作品ではありますが、なんだか腑に落ちないところがあります。

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Death Come True(デスカムトゥルー)のレビューまとめ

コンパクトにまとまった実写映像を使ったアドベンチャーゲーム。

チャレンジングな面もありますが、「ダンガンロンパ」の焼き直しっぽい部分も多く、同作品をプレイした者としては既視感があります。

「ダンガンロンパ」シリーズ未プレイだと新鮮に感じるかもしれませんが、ストーリー系は同じネタが通用しないことを痛感してしまいました。

よく「○○は名作だよね!」なんて話すとストーリーものに詳しい人が「それ、○○のインスパイアだから」と突っ込む場合があるじゃないですか?

本作もプレイヤー同士が感想を共有する場合、そういったやり取りが見られそうな内容に感じます。

ゲームと実写映画とダンガンロンパのエッセンスを凝縮した小品!

こんな人には特におススメ。
・邦画好き。

こんな人にはおススメできない。
・ゲーム性を重視している人。

お気に入り度【60/100%】

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4件のコメント

ケントさん、お久しぶりです。長らくコメント出来なくて申し訳ございません。

即購入して4時間で全クリアしました。ケントさんと同じく、ゲームオーバーの演出が好きです。ゲームオーバーした時は本当に焦りました。UI周りもおしゃれで好きです。この辺りから本作ならではの創意工夫を感じられます。

ストーリーの尺は短いですが、破綻とかなくて、感動できます。俳優さんの演技も素晴らしいです。

でもやはり割高感を払拭しきれないと思います。もう少しキャラクターとストーリーを掘り下げてほしいところです。例えば、サブキャラのネネさんが気になります。謎めいた魅力的なキャラクターなのに、出番は一回だけ。すごくもったいないです。
好きなゲームですが、今のままでは1980円はちょっときついです。

に・せ・も・の
本物は皆が盛り上がってる方です。(私)
途中まででいいので読んでください、お願いします。
盛り上がるのには理由があります、信じてください
あと、だいぶ痩せましたよわたし笑

フルボイス、フル動画、無駄のないストーリーで、テンポよく進むし、最後に大きな選択肢を選べるし。
映画を見に行ったと思えば、個人的には、お手頃価格だと思います。