そだてて!甲虫王者ムシキング
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
みなさんは「たまごっち」を遊んだことがありますか?
たまごっちはキーチェーンのように小さい電子ゲーム機で、架空のキャラクターを育成していきます。
映像こそはシンプルなドット絵ですが、時間が経つとお腹が空いてピーピー鳴いたり、夜になると眠ったりするので、育てていくと愛着を持ってしまうんですよね。
今回レビューする「そだてて!甲虫王者ムシキング」はそんな「たまごっち」の流れを汲んだ電気ゲーム機です。
しかし、あの桜井政博さんが手掛けているだけあって独自性が強く、「たまごっち」とはまた違った印象を受けました。
そこが良かったり悪かったりもしますが、本作をプレイしていると本物のカブトムシやクワガタを飼っているかのような印象を持ってしまいます。
ここからはそんな「そだてて!甲虫王者ムシキング」をレビューしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 「昆虫王者ムシキング」を題材にした電子ゲーム機。
- タマゴから生まれたムシを育てていく。
- ゲームデザインを担当したのは桜井政博さん。
初リリース日 | 2006年2月23日 |
対応ハード | etc |
ジャンル | 育成シミュレーション |
価格 | 2,667円 |
推定クリア時間 | 1週間(世代交代) |
発売元 | セガ |
良いところ
ムシに愛着を持ってしまう
本作最大の魅力は、ムシに愛着を持ってしまうことです。
見た目こそはシンプルなドット絵なんですけどね。
表現がリアルなので、本物のムシを飼っているような印象を持ちました。
ぼくがそう感じた最大の要因は、エサを与えた時の動作がリアルなことです。
普通のゲームでしたらテンポ感を重視してすぐに食べるものですが、本作の場合、ゆっくり食べます。
早くても10秒。長いと30秒以上もかけて食べます。
一見するとテンポが悪く感じますが、ゆっくり食べるからこそのリアリティを感じました。
ほら!実際のムシもゆっくり食べるじゃないですか?
感心したのが、エサの消化状況を数字で表現していることです。
エサを与えると画面に「888」という数字が表示されます。
で、時間経過と共に数字が欠けていくので、与えたエサをどれだけ食べたのか視覚的に分かるようになっているんですね。
この点は解像度が低い電子ゲーム機ならではの工夫に感じました。
細かい描写ができないところは数字や記号を使ってカバーするとは!?
RPG要素が強い
このように本作はムシたちに愛着を持てる作りになっていますが、RPG要素も強かったりします。
ムシたちにはパラメーターが設定されていまして、
- 特訓をする
- エサを与える
- 技を装備する
といった行為を行うことで体力やテクニックなどの数値が上昇するようになっています。
で、数値が上がると戦闘での勝率が上がるようになっているんですね。
戦闘が発生する条件は大きく分けて3種類。
特訓のメニューから「チャレンジ」「かちぬきバトル」を選択した時。
何もしていない時に現れるムシとの戦闘を受け入れた時。
そして、友達との通信プレイをする時ですね。
どの戦闘もグーチョキパーを選んでいくジャンケンのような形式となっていますが、そこはムシキング。
グーチョキパーによって攻撃力が違っていたり、特殊な効果を与えたりするので、単純ながらも読み合いが楽しい作りとなっています。
例えばチョキを出した時だけ攻撃力が極端に高い相手がいたといたらどうでしょうか?
チョキばかり使いそうなのであえてグーばかり出したくならないでしょうか?
(相手のステータスは事前にわかるようになっています)
このように本作の戦闘は単純ながらも奥深く、CPU戦でも楽しめました。
ムシたちのステータスは与えたエサによって変化。
エサは特訓をすることで入手できるので、定期的にやらなくてはいけません。
そのためか特訓のメニューは充実していまして、戦闘に加えて2種類のミニゲームも用意されています。
アイコンが表示された瞬間にボタンを押していく「いあい」、迫りくるアイコンに合わせたボタンを押していく「ずんずん」。
どちらも単純ながらも夢中になれるミニゲームとなってます。
特に「いあい」は「星のカービィ スーパーデラックス」で見られた「刹那の見切り」にそっくりなゲーム性なので、桜井政博さんの色が出ていると思いました。
データ削除する時には「こうかいしませんね?」というメッセージが挿入されますし、題材はムシキングではありますが、桜井イズムはしっかりと継承されていますw
惜しいところ
飼い始めると目が離せなくなる
「たまごっち」系のゲーム全般に言えることですが、飼い始めるとマメな育成を心掛けないといけません。
お腹が空かないよう、定期的にエサをあげないといけませんし、病気になったら「おせわ」のアイコンを選択して治す必要があります。
気になったのが、「たまごっち」とは違ってエサが有限であることです。
エサは特訓をしないと手に入らないので、なくなったら戦闘やミニゲームをしないといけないんですね。
「たまごっち」でもご機嫌を取るためにミニゲームをする必要はありましたが、本作の場合、かなりのスピードでお腹が減るので、割と頻繁に遊ばないといけません。
時間がある時に特訓しまくってエサを温存できたら良かったんですけどね。
5回くらい連続で特訓をするとムシが疲れてしまい、できなくなってしまうので、温存するのも難しかったりします。
なので、3時間に1回とか、コンスタントに触らないといけないんですね。
最初の頃は良いんですが、1ヶ月くらい経つと面倒に感じてしまいました。
「だったら放置したら良いじゃん?」と言われそうですが、お腹が空くとピーピー泣くのでエサを与えないと罪悪感を持ってしまうんですよw
しかもですね、アダーが忍び寄るイベントがランダムで発生するようになっていまして、3回襲来されるとムシが改造されておかしくなってしまいます。
数日に1回くらいならまだしも、割と頻繁(1日に1〜2回)に発生するので、そういう意味でも世話が焼けるんですよね。
バランス調整が難しいところですが、個人的にはもう少し空腹の減少速度を減らし、アダーのイベントが発生する確率も減らしてほしかった。
そだてて!甲虫王者ムシキングのレビューまとめ
たまごっちとムシキングの魅力を上手く融合させた電子ゲーム。
飼い始めるとムシたちに愛着を持ってしまうので、カブトムシを飼っていた子供の頃を思い出しました。
少々世話が焼けるので忙しい人には不向きですが、ムシを飼いたいけど、環境的に難しい人には良いゲームなんじゃないかと思います。
もちろん、桜井政博さんファンも触れてみる価値はあると思いますよ。
こんな人には特におススメ。
・昆虫好き。
・ムシキングファン。
・桜井政博ファン。
こんな人にはおススメできない。
・忙しい人。
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