
ベヨネッタ2/Wii U(パッケージ版) / (ダウンロード版)
2014年9月に発売されたWii U「ベヨネッタ2」を今回はレビューします。
Wii U「ベヨネッタ2」はプラチナゲームズが開発を手掛けたスタイリッシュアクションゲームシリーズの2作目です。
目次
良いところ
より強調されたベヨネッタのカッコ良さ
ベヨネッタのカッコ良さは「2」になってさらにパワーアップしていました!
前作で良かった派手なパフォーマンスアクションはそのままに髪形はショートヘアーにチェンジ。演出もより洗練されて今作では思わず「ほぇぇぇ~」と口に出してしまうほど魅了されてしまいました。
プロローグでは怒涛のアクションシーンからベヨネッタのスタイリッシュさを強調したド派手なムービーシーンが挿入され、今作からのプレイヤーも釘付けになってしまうほどの威力を持っています。
爽快なアクション
アクションの爽快感は前作から大幅に増していました。
前作は打撃攻撃の効果音量が低く、意外と爽快感がなかったんですが、今作ではより強調されて爽快感のあるアクションを楽しめます。
爽快感が増したおかげで相手を殴ったり斬ったりする際、自分と相手が一瞬で止まることで手ごたえを生み出すヒットストップの演出も際立っていますね。敵にダメージを与えるのがとにかく気持ち良い!
敵が攻撃するタイミングが分かりやすくなったのもポイント。攻撃する際は光を放つので、回避しやすくなりました。
本作ではタイミング良く回避をするとウィッチタイムが発動して辺りがスローモーションになり、無敵時間が生まれるのでこれは有難い!
これらの改善によって爽快なヒット&アウェイアクションができるようになり、アクションゲームとしての完成度は確実に増しました。
マイルドになったストーリー
ハッキシいって前作のストーリーは意味不明でした。
ムービーシーンも中身が薄く、ベヨネッタの華麗なアクションが印象に残った程度。全編ベヨネッタのプロモーションムービーなのかと思っていました。
ところが今作の場合はある程度理解できる内容になっていて、ストーリーもそれなりに楽しめました。
まず良かったのが、序盤で絶界の霊峰という目的地がハッキリするのと新キャラクターの少年・ロキと行動を共にする事。
明確な仲間との触れ合いを少し描いているのでストーリーは中身あるものになっていると思うし、日本語ボイスも追加されたのでそれも分かりやすさを強めていると思いました。
魔女のベヨネッタと少年ロキの掛け合いは典型的なお姉さんとヤンチャボーイそのもので微笑ましかったです。
鮮やかなで派手なグラフィック
グラフィックのテイストは前作から大きく変わりました。
前作は灰色を基調としたグラフィックで地味な印象だった一方、今作は色彩が強調されてカラフルで華のある映像となっています。
ベヨネッタも個人的に好みの髪形に変わったし、表面上の見栄えはグンと良くなりました。
ゲームシーンの派手さはさらにパワーアップ!環境破壊描写をふんだんに取り入れ、高速移動で奥へ進んでいくシーンも増えて迫力のジェットコースター体験を味わえるようになっています。
それでいてフレームレートは60fpsを維持していて、Wii Uのマシンパワーをフルに引き出している印象です。
怒涛のゲーム展開
ゲームクリアまでのプレイタイムは10時間未満となりました。
クリアタイムだけを見ると短く感じるけど、展開が怒涛過ぎて10時間未満とは思えないほどの充実感があります。
もう、最初のプロローグ(約30分)だけでも充実感が凄いですからね。
あらすじを聞きながらの戦闘。ラスボスにも出来そうな派手過ぎるボスとの連戦。そして、ビューティフルなムービーシーン。
これらをたったの30分で味わうことができるので、すぐに魅力を感じられると思います。
おまけ要素が満載
おまけ要素は相変わらず多彩でした。
高難易度モード、任天堂キャラクターをモチーフにした新コスチューム、充実のギャラリーモード、オンラインでの協力プレイモード、戦闘をとことん楽しめるEXTRAステージなど長く楽しめる要素が満載です。
前作がおまけで収録されているのも嬉しい!
しかも、任天堂キャラクターのコスチューム、日本語ボイスが追加され、Miiverseにも対応してWii U向けに最適化され、細かい調整もされているのだからPS3/Xbox 360版をプレイ済みでもまたやりたくなってしまいます。
僕も「2」の出来が良かったので、どこが変わったのか気になってつい比べながらプレイしてしまいました。
惜しいところ
まだ少し残っている前作の悪いところ
前作の悪いところ。と言うかプラチナゲームズの個人的に合わない&気になったところは今作でもまだ少し残っています。
具体的に言うと冗長なボスラッシュや長いムービーシーンですね。
どちらも前作ほどのしつこさはなくなっているし、クイックタイムイベントもマイルドになっているから拒否反応を示すほどではないけど、苦手な人は出てくると思います。
全体のまとめ
より洗練され、マイルドになっているので、前作が合わなかった僕でも楽しめました。
プラチナゲームズの悪い癖が全体的に薄くなっていて、それでいてアクションゲームとしての爽快感が増しているのでより多くの人におススメ出来ます。
より洗練され、マイルドになったプラチナゲーの決定版!
こんな人には特におススメ。
・アクションゲーム好き。
・スタイリッシュなゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
ベヨネッタ2/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約10時間
確かにps2〜3時代に頻発していたDMCライクの作品(てかそのディレクターの人の作品だけど)の中では突出したデキだと思います。
前作でどうしても気になったQTEやバランスブレイカー要素が修正されてゲームバランスが引き締められた、理想的な形の「2」ですね。
気がつくと愛青4丁に戻っているのは皆通る道と思いたい。
ただ…かなーり前に戻る必要のある隠しヴァースだけはやめてほしかったなぁ。