
エストポリス/DS
2010年2月に発売されたDS「エストポリス」を今回はレビューします。
DS「エストポリス」は1995年にスーパーファミコンで発売された「エストポリス伝記II」をベースにオリジナルスタッフが再構築した完全新作のアクションRPGです。
※注意!管理人はこのレビューを書いた時点ではオリジナル版は未プレイです。
目次
良いところ
パズル要素が強いダンジョン
本作で一番良かったのが、パズル要素が強いダンジョンです。
本作のダンジョンにはブロックを押したり引いたりして謎を解くようなギミックが数多く存在し、全体的にパズル要素が強い構造になっています。
こうして書いてみると「ゼルダの伝説」を思い出す方も多いと思いますが、本作の場合は複数のキャラクターと一緒にダンジョンを潜り、各キャラクターが持っている専用の能力を使い分けながらダンジョンの奥に進む事になるので、また違った魅力を持っていると思いました。
やっぱりダンジョンにはギミックが沢山あった方が充実感があって良いね!
随所にちりばめられたギャグ要素
ストーリーは全体的にギャグが多く感じられました。ノリ的には少年漫画風。
時にはギャグ要素によってシリアスな雰囲気がぶち壊しになるシーンも散見されましたが、この要素によって各キャラクターに愛着がわいたのも事実なので、どちらかと言うとギャグが多いのは良かったと思います。
ストーリー自体は昔のゲームをベースにしている事もあって若干唐突な部分もありましたが、その分テンポ良くゲームをプレイ出来たので良くもあり、悪くもありと言った所かな。
キャラクターデザインもスタイリッシュでお気に入り。
PS2「アンリミテッド:サガ」の方が手掛けているようですが、良い感じにスクウェア・エニックスのゲームっぽくなっていました。
オリジナル版からデザインが大きく変わっているキャラクターがいるので、オールドファンにとっては賛否両論かもしれませんけどね。
作品単体で見たらなかなか良いデザインだと思います。
懐かしさを感じられるBGM
BGMは素晴らしかった!
本作のBGMはオリジナル版の物をそのまま使っている事もあって、SFC黄金時代を感じさせるクオリティの高い物になっています。
SFC時代のBGMは同時発音数がさほど多く無い事もあってメロディ自体が耳に残り易く、本当に名曲が多いですね。
やり込み度が高い「いにしえの洞窟」
やり込み要素として「いにしえの洞窟」というものが存在します。
こちらは入る度に地形が変わり、レベル1からの挑戦となる「不思議のダンジョン」を思い出すダンジョンになっていました!
地形が変わると言っても大したギミックが登場しないので若干単調な面もありますが、最下層に辿り着くまでには非常に時間がかかるので、やり込み好きにはたまらないダンジョンだと思います。
ちなみにやり込み要素はこの他にも2周目プレイなどいくつか存在するので、すべてを極めようと思ったらそれなりに長く遊べると思います。
惜しいところ
大雑把な作りの戦闘システム
戦闘は大雑把に感じました。
本作の戦闘システムはシームレスのリアルタイムアクションなんですが、ローポリゴンで描かれた敵のモーションが安っぽくてゴリ押しが通じてしまうんですよ。
魔石とかタレントスキルなどの細かいシステムがいくつかありましたが、これらは大雑把な作りの戦闘システムを搭載した本作にはあまり必要が無かった気がします。
ゲームバランス自体はレベルアップして再スタートできる「レベルブレイク」を搭載している事もあって何とかなっていますが、このシステムの採用自体ちょっと乱暴な印象も。
かゆい所に手が届かない各システム
リメイク作の割にシステムは痒い所に手が届いていません。
ダンジョンでパズルが解けなくなってしまったら「リセト」という装置を使って時間を戻すことができますが、場所によってはかなり前に戻されてしまって萎えてしまう事がありました。
あと、「いにしえの洞窟」に入ったら魔石ボードに設置した魔石がリセットされてしまうのも何とかしてほしかった。
見栄えの悪い3Dグラフィック
3Dモデルは見栄えが悪く感じました。
3Dモデル自体はDSにしては頑張っていると思いますが、それでもやっぱり粗さを感じられるし、3Dにしてしまった事で処理落ちも見られるのでやっぱり2Dで出してほしかった。
随所で感じられる違和感
違和感を持ってしまう事が随所でありました。
ガタガタ音がならないトロッコ。ついさっきまで別の場所にいたのにダンジョンに潜ったらなぜか先回りしているキャラクター等など。せめてトロッコの音は鳴らしてほしかった。
あるダンジョンではトロッコに乗って障害物を避けつつ敵を追いかけて行くシーンがあったけど、ガタガタ音が鳴らないので何か虚しくなってきました。
街の作り込み
RPGと言えば街!ですが、本作の街は作り込みが足りません。
3Dポリゴンで丁寧に作られた街では一見するといろんな事が出来そうですが、実際にはお店で買い物ができるくらいでサブイベントなどはほとんど無く、スッカスカの印象です。
アクションRPGなんだから屋根の上に登ってアイテムを探せるなどの遊び心が欲しかった。
マップの数が少ないのも不満。特に終盤は一度行った事のあるマップに何度も足を運ぶ事になるのでお使いをしている感がめちゃくちゃありました。
ワールドマップから行き先を指定して移動する形式じゃなかったらキレているレベル。
全体のまとめ
スーパーファミコンの名作をベースにしている事もあって良い点は沢山あるのですが、全体的には大味な印象。
ボリュームもそこまで多くないし、これで5,980円はちょっと割高な気がします。
大味で大雑把な作りの謎解きアクションRPG。
こんな人には特におススメ。
・ゼルダの伝説シリーズが好きな人。
・SFC時代のRPGが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・原作に思い入れのある人。
エストポリス/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約15時間
思ってることをまんま書いてくれた気がするw
全体的に大雑把でしたね。★5は納得できる評価です。
戦闘システムは個人的にはわりと好きでした。連打でコンボが繋がるしチャージアタック、ウェーブアーツと結構攻撃の種類は豊富でしたからね。
5980円は個人的にも割高な印象。2980円くらいなら妥当かな・・・と。
自分はほぼフルプライスで買ってしまいましたが(笑)、後悔はしてません。なんだかんだで割と面白かったので。もうちょっと煮詰めてくれればいいゲームになりそうなんで、続編がでたら買うと思いますが・・・売上は悪かったですしこれで終わりそうですよね(・ω・`*)
最近マリギャラ2があのクオリティであの値段だったんで、どのゲームも割高に見えてきてしまいました(笑)。DVDまでついてたのが大きいかも・・・。
そういえばサントラはきました?
凄い豪華でしたよ~!