
TOKYO JUNGLE/PS3
2012年6月に発売されたPS3「TOKYO JUNGLE(トーキョージャングル)」を今回はレビューします。
PS3「TOKYO JUNGLE(トーキョージャングル)」は人間たちが居ない東京を舞台に動物たちの過酷な生存競争を描いたサバイバルアクションゲームです。
目次
良いところ
サバイバルをコミカルに再現
野生の動物たちは、毎日がサバイバル!肉食系は獲物と命を懸けた戦いを繰り広げ、草食系は肉食系から逃げつつ草を食べて毎日を生き延びる。
本作ではそんな動物たちのサバイバルをアクションゲームとしてコミカルに描いており、生きる事の大変さを感じられる作品になっています。
↑コミカルといっても大きな動物たちの戦いは血みどろの争いとなり、子供達にはあまり見せる事が出来ません。確かにコレはCEROで「C」になるようなゲームだなぁ。
いろんな動物を操作できる


本作は色んな動物を操作することができます!
最初は可愛いポメラニアンやビーグル、ニホンジカ辺りしか操作キャラとして選べませんが、条件を満たして行くとヒヨコから恐竜、さらにはソニーが昔発売したあのロボット犬まで操作する事が可能で、動物好きとしてはたまりません!
しかも動物によっては毛色を選択出来たりしますし、操作性も全然違ったりしますしね。
リプレイ性が高い
リプレイ性は高いと思いました。
本作のメインモードとなるサバイバルモードはストーリーなどは存在せず、スコアアタックに近い作りとなっており、毎回同じ場所からスタートしてひたすら狩り、マーキング、交尾などしつつ与えられた条件をクリアしてポイントを稼いでいきます。
文字だけだと簡単に見えるかもしれませんが、空腹と戦いながら狩りを何十年間も続けるのは難しく、自分の納得が行くスコアはなかなか出せません。そのためミスをして最初からやり直しになっても、ついつい何度もプレイしてしまうんですよね。
また、何回もプレイしているとポイントが溜まって、それを使って動物たちに着せると能力がアップする装備品や新たな動物の使用権をアンロックできるので、何度もプレイする必然性もあったりします。
秘密がいっぱいのフィールド
フィールドには秘密がいっぱいでした。
全体マップだけを見てしまうとさほど広く感じませんが、実際にはビルの上から地下道まで細かい場所も探索ができるため、予想以上に広く感じられると思います。そういう一見すると行けなさそうな所を探すのも地味に楽しかった!
惜しいところ
無理やり長く遊ばされる
全体的に引き伸ばし感がありました。本作にはサバイバルモードの他にもストーリーモードが収録されているんですが、最後まで進める手順が面倒なんです!
ストーリーモードでは各動物の物語が描かれており、東京に何故人間がいなくなってしまったのかが分かるようになっていて、最後まで進める事でゲームクリアという扱いになっています。
問題なのが、サバイバルモードも交互にプレイしないといけない事。
ストーリーモードの各チャプターをアンロックするにはサバイバルモードのマップ上に隠されたアイテム「アーカイブ」を一定数見つる必要があります。
面倒な事に1つのストーリー分の「アーカイブ」を見つけない限り次のストーリー分の「アーカイブ」は出現せず、ストーリーモードをクリアするにはサバイバルモードでアーカイブを一定数見つける→ストーリーモードのチャプターアンロック→そのチャプターをクリアする→という手順を数十回繰り返さなければなりません。
ストーリーモード見たさにやっていると、この手順の繰り返しがとにかく面倒なんです!
ある程度先のチャプターをアンロックさせる「アーカイブ」が出現するようになると、スタート地点からかなり離れた場所までいかないといけなくなるしね・・・。
サバイバルモードとストーリーモードを無理やり交互にプレイさせられるこの遊ばせ方は試行錯誤に感じ、もっと良い遊ばせ方は無かったのか?と思いました。
移動が面倒


小動物の場合、東京の隅から隅まで移動するにはそこそこ時間がかかります。
そのため一回のプレイではそれほど移動が面倒には感じないのですが、何度もプレイしているとジワジワと面倒さが増してきました。
移動中は進行したい方向にスティックを倒すだけなので、退屈ですしね。
何気にプレイの4割くらいは進行したい方向にスティックを倒すだけの移動だったりするので、そのせいで本作をプレイしているとどこか薄味に感じてしまいます。戦闘の奥もそんなに深くないしね。
例えで言うなら、「スーパーマリオブラザーズ」で何のブロックも配置されていない、殺風景なコースを何十秒もひたすら走っているかのような薄味さ。
同じ事の繰り返しなので飽きやすい
リプレイ性が高い作りとは言え基本的には同じ事の繰り返しなので、長い事やっていると飽きてしまいます。前述の通り戦闘はシンプルで、移動ばっかりする事になりますしね。
全体のまとめ
ただでさえ飽きやすい作りなのに、ゲームをクリアするにはサバイバルモードとストーリーモードを無理やり何十回も遊ばせるような条件になっているのが残念。発想は良いと思ったんですけどね。
4,980円とは言え、パッケージタイトルとしては長く遊べるように作ろう!と開発者はきっと思ったんでしょうが、長く”遊ばされる”ように作るのは違うだろう。もう少し素直な遊ばせ方にしてほしかった。
こんな人には特におススメ。
・動物好き。
・スコアアタック好き。
こんな人にはおススメできない。
・グロイゲームが苦手な人。
・作業ゲーが苦手な人。
TOKYO JUNGLE/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約20時間
発想は面白いけど飽きるのが早かった。もう少し練り込んでから出して欲しかったですね。