

キングダム ハーツ II ファイナル ミックス+/PS2
キングダム ハーツ – HD 1.5+2.5 リミックス-/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2005年12月に発売されたPS2「キングダム ハーツ2」のレビューをしていきます。
本作はスクウェアとディズニーがコラボした作品のナンバリング2作目ですが、PS2後期に相応しい超大作でした!
とにかく詰め込み具合が半端なく、それでいて上手くまとめているから物凄い作品だと思います。
ただ、個人的には合わない部分も多く、“そこそこ好き止まり”でした。
そんなPS2「キングダム ハーツ2」の良いと思った点からまずは書いていきます。
※2007年3月には英語音声版のPS2「キングダム ハーツII ファイナル ミックス+」が発売。
※2014年10月には本作を収録したPS3「キングダム ハーツ HD 2.5 リミックス」が発売。
※2017年3月には本作を収録したPS4「キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス」が発売。
※本記事ではPS4版のレビューをしています。
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- 様々なディズニーワールドを探索してストーリーを進めていくゲーム。
- ゲームを進めることで冒険できるディズニーワールドが増えていく。
- ストーリーはXIII機関というオリジナルキャラクターとの戦いがメイン。
初リリース日 | 2005年12月22日 |
対応ハード | PS2/PS3/PS4 |
ジャンル | アクションRPG |
推定クリア時間 | 30~40時間 |
売上 | 累計112.9万本 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
良いところ
超多彩なディズニーワールドを冒険できる!
「キングダム ハーツ」シリーズと言えばディズニー!
今作では以下のディズニー作品をモチーフにした世界を冒険することが出来ます。
- ムーラン
- 美女と野獣
- ヘラクレス
- 蒸気船ウィリー
- くまのプーさん
- リトル・マーメイド
- パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
- アラジン
- ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
- ライオン・キング
- トロン
※赤文字は今作で初登場の舞台。
驚いたのが、前作以上に多彩な世界観。
基本はカラフルポップな感じなんですが、レトロ調の「蒸気船ウィリー」やリアル調の「パイレーツ・オブ・カリビアン」が加わったことで前作以上にバリエーションの幅が広がりました。
↑参考にこちらの画像をご覧ください。
これらの画像を何も言わずに見たらとても同じゲームのものとは思えないですよね?
感心したのが、ワールド毎に変化するソラ達のビジュアル。
「I」でも「ハロウィンタウン」ではハロウィン仕様に変わりましたが、今作で初登場したワールドの多くはビジュアルが変化するようになっています。
1つのワールドに滞在する時間はそこまで長くないというのにコスチュームやHUD、宝箱の外見を変えてくるとは驚きました。
超多彩なミニゲーム
このように今作の世界観は超多彩なんですが、ゲームプレイも同じく多様性に富んでいます。
なんと、シチュエーションに合わせて専用のミニゲームが挿入されるんです!
ミニゲームのジャンルはシューティング、レース、リズムアクションなど多彩で、細かいものを含めると20種類を超えます。
中にはスコアアタックを楽しめるものも存在し、本編そっちのけてハイスコア更新を目指してしまいましたw
超多彩なシチュエーションのバトル
もちろん、メインとなるアクションバトルのシチュエーションも充実しています。
基本は前作のように武器(キーブレード)を使って敵を叩いていくんですが、ボス戦ではそのうえでミニゲーム的な要素を盛り込んでくることもあるんです!
例えば専用のゲージやポイントの増減を意識しながら戦うとか。
とあるワールドでは1,000人斬りに挑戦するミッションが発生したので無双ゲーかと思いました!w
驚いたのが、マップ上に1,000体もの敵が表示されたこと。
このゲーム、元はPS2ソフトなんですよ?
PS2でもマップ上に1,000体も敵を表示できるとは驚きました!
もちろん裏では細工をしているんだと思いますが、それらしく見せかけるだけでも凄いと思います。
完成度が増したバトルシステム
肝心のバトルシステムは前作から着実に完成度が増しました。
個人的に特筆したいのが、MPの仕様。
前作のMPは魔法を使用する毎に減っていくよくある仕様でしたが、今作ではチャージ式になっているんです!
つまり一定の魔法を使用するとクールダウンが必要になり、その間は一切使用出来なくなるんですね。
そのうえ回復系の魔法を使用すると必ずクールダウンが必要になってくるので、前作のように多用出来なくなりました。
おかげで回復でゴリ押しという戦法が通用しなくなり、ゲームバランスが改善されています。
もう一つ挙げておきたいのが、新システムの「ドライヴ」「れんけい」「リアクションコマンド」によって向上した戦略性と爽快感。
いずれの要素も戦略性を高める役割を果たしており、簡単操作で派手な技を繰り出すことができるので爽快感も増しました。
壮大なストーリー
まさかここまで壮大なストーリーになるとは!?
「~チェイン オブ メモリーズ」から続く今作のストーリーは後の作品に続くほど壮大な展開でした!
ポイントなのが、様々なキャラクターの視点からストーリーが描かれていること。
主人公のソラはもちろん、ソラにそっくりな見た目のロクサス。
離れ離れになった親友のリク。ソラの幼馴染である少女のカイリなど、ゲームを進めることで様々なキャラクターの視点からストーリーが描かれていきます。
それもソラ以外は断片的に描かれるので「この後どうなっちゃうんだろう?」と気になって進めてしまいました。
そんなストーリーの大きな鍵を握るのがXIII機関(じゅうさんきかん)という勢力。
XIII機関自体は「~チェイン オブ メモリーズ」から存在しましたが、今作ではさらに綿密に絡んできます。
感心したのが、XIII機関=敵とは一概には言えないこと。
中にはソラの手助けをしてくれるキャラクターも存在し、そこには複雑に絡み合った事情があるんです。
その辺りの伏線は後に発売された「~358/2 Days」に張られており、前作となる「~チェイン オブ メモリーズ」とも絡んでいました。
ストーリーが繋がった作品は数あれど、ゲームという媒体でここまで各作品と綿密に絡めてくるとは!?
それ故に分かりにくいところはありますが、ディズニーやファイナルファンタジーとのクロスオーバーもしたうえでここまで独自の世界観や設定を盛り込むのは相当凄いことだと思います。
ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)
膨大なやり込み要素
本作は本編だけでもボリューム満点の作品ですが、やり込み要素も膨大に感じました。
前作で見られた闘技場、グミシップ、合成は健在ですし、それ以外にも沢山のやり込み要素が存在するんです!
驚いたのが、「アトランティカ」「100エーカーの森」といったワールドをやり込み要素にしていること。
「アトランティカ」ではリズムアクションゲームを楽しむことが可能で、「100エーカーの森」では「くまのプーさん」を題材にした様々なミニゲームを楽しむことが出来ます。
いずれも流用を一切することなく独自のミニゲームが展開されるのでとても贅沢に感じました。
「~ファイナルミックス+」の場合はダンジョン、ボス、パズルなどが追加されますし、やり込み出したらキリがありません。
惜しいところ
ムービーが長すぎる
今作は全体的にムービーが長く感じました。
ちょっとフィールドを歩いただけで新しいムービーが挿入され、プレイヤーはコントローラを床に置く必要に迫られます。
ムービーが長いのは「龍が如く」シリーズのようにストーリーが面白かったらまだ良いんですよ。
でも、今作の場合はあまり面白いと思えないシーンも多かったので気になりました。
個人的に面白いと思えなかったのはディズニー作品が絡むシーンです。
ディズニー作品が絡むシーンは良くも悪くもファミリー向けに留めているので超ご都合主義なんですよ。
もちろん作品単品としては悪くないんですが、長々とムービーにされると少々厳しく感じました。
XIII機関などのオリジナルキャラクターが絡むシーンは複雑な人間模様が描かれて見どころあったんですけどね。
こっちもこっちで固有名詞が多く、理解するには前作プレイ必須なのでとっつきにくく感じます。
そもそも女性やファミリー向けの要素と中高生男子向けの要素がごっちゃになっている印象で、これを100%楽しめる人は限られてくるんじゃないかと思いました。
ぼくのような中二病だったらXIII機関との戦いは楽しめるかも知れませんが、ディズニー系のメルヘンなストーリーは退屈に感じてしまうかも知れません。
一方、女性やファミリーになると逆の印象を持ってしまう可能性が出てきます。
「ファイナルファンタジー」系のキャラクターは空気ですし、とりあえず色々と盛り込んでみた感が半端ないですw
淡白化したゲームプレイ
ムービーとは対照的にゲームプレイは淡白になりました。
最大の要因が、ダンジョンの単純化です。
前作の場合、ダンジョンの構造はN64「スーパーマリオ64」もビックリするほど複雑でした。
ところが今作の場合、単純化して歩いて進むだけのエリアが大半を占めているんです!
おかげでゲームプレイが淡白になってしまい、ムービーを見ているだけの時間の方が長くなってしまいました。
前作も前作で探索に時間を取られてしまい、ストーリーを楽しむ分にはテンポが悪かったのは確かです。
しかし、何もここまで淡白にしなくても良いんじゃないかなぁと思いました。
探索要素はともかく、ジャンプアクションを駆使した高低差のあるマップデザインは継承しても良かったような?
大半のワールドがムービーゲーと化しているので、各ワールドのマップデザインはほとんど印象に残りませんでした。
「〜ファイナルミックス+」で追加されたダンジョンは良かったんですけどね。
ヒット&アウェイが取りにくくなった戦闘
ムービーゲーでも戦闘が面白かったらまだ良いと思うんですよ。
しかし、個人的に今作の戦闘は前作ほど楽しめませんでした。
その大きな要因となったのが回避の仕様です。
前作では「ドッジロール」というアビリティを装備することで回避アクションが出来ました。
おかげでヒット&アウェイアクションを楽しめたんですが、今作ではドライヴの「リミットフォーム」が解禁されないと使用できないんです!
いずれにしても限定的で、自由に回避アクションをするのは難しく感じます。
一応、「エアスライド」などで代用出来なくもないんですが、地上で”自由に”することはできないのでしっくり来ません。
それと、新システムの「れんけい」「リアクションコマンド」は△ボタンを適当に押していたら何とかなるのもしっくり来ませんでした。
全体的にアクションゲームが苦手な人に向けたバランス調整がされている印象です。
ターゲット層を考慮に入れると正解だと思いますが、アクションゲーム的な駆け引きは楽しみにくく感じました。
やり込み要素が満載なので、それらを堪能したらまた印象が変わってきそうですけどね。
※「リミットフォーム」は「~ファイナルミックス+」から追加されたフォームなので無印版ではドッジロール自体存在しません。
全体のまとめ
PS2後期の代表作に相応しいほど詰め込まれた作品。
ワールド、ストーリー、戦闘、やり込み要素のどれもがボリューム満点で、よく詰め込めたもんだと感心しました。
それでいて前後の作品とも上手く繋げており、「キングダム ハーツ」ワールドを広げる役割も果たしています。
前作とは違って探索によるゲーム進行の阻害はほとんどありませんし、レベルさえ上げればボタン連打でも乗り切れる戦闘も増えたので、ストーリー重視のRPG好きでしたら最高傑作に感じられるかも知れません。
アクションゲーム好きで長いムービーが苦手なぼくは合わない部分も目立ったんですけどね(汗)
それでも多彩なワールドやシチュエーション、ミニゲームには感心させられました。
中小企業の3Dゲームになると予算不足によって様々な部分を流用するケースは多いだけに、さすが大手メーカーが全力を尽くして送り出した作品だけのことはあります。
PS2後期を代表する大ボリュームな超大作アクションRPG!
こんな人には特におススメ。
・複雑なストーリーを楽しみたい人。
・爽快なバトルを楽しみたい人。
こんな人にはおススメできない。
・長いムービーが苦手な人。
キングダム ハーツII/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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Xbox | etc |
キングダムハーツ2は頑張ってクリアしました
かくしムービーかなんかあってやりこみフルコンプしないとみれないとかでそれ以外にハードでクリアとかでもみれてハードでクリアしましたが確かセフィロスかなんかが激強でかなり苦戦した思い出
俺は厨二病でもありディズニー好きなのでストレートに面白さを感じました
ちなみに上海のディズニーではトロンのバイクがジェットコースターになっててバイクみたいに乗るんで臨場感がすごかったです