【レビュー】メトロイドプライム リマスタード [評価・感想] 20年前のゲームとは思えない!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「メトロイドプライム リマスタード」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください。

このゲーム、本当に20年前のゲームをリマスター化しただけなんですか?

現代のゲームと比べても遜色ないクオリティなので、完成度の高さに改めて驚かされました。

難易度が非常に高いゲームなので万人向けではありませんが、探索が好きな方は絶対にプレイしてほしい作品です。

ここからはそんな「メトロイドプライム リマスタード」の良い点や惜しい点を語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 2003年に発売されたGC「メトロイドプライム」のリマスター版。
  • グラフィックの向上や操作性の改良などが行われている。
  • ロード時間やフレームレートなどのパフォーマンスも改善されている。
初リリース日 2023年2月9日
対応ハード Switch
ジャンル FPSアドベンチャー
価格 4,378円(税込)
推定クリア時間 20~30時間
発売元 任天堂

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メトロイドプライム リマスタードとは?

まずは「メトロイドプライム リマスタード」の概要を簡単に紹介します。

本作は一人称視点で展開される探索型の3Dシューティング。宿敵「リドリー」を追って未知の惑星を探索していきます。

いわゆる主観視点で弾を発射していくシューティングゲームではありますが、そこは「メトロイド」の関連作。

アクションアドベンチャーの色が強くなっていまして、戦闘よりも探索を重点に置いた作りになっています。

パワーアップアイテムを集めて行動範囲を徐々に広げていったり、ミサイルタンクなどの隠しアイテムを集めたり。探索をすることでゲームを有利に進められます。

この辺りは「メトロイド」シリーズ全般に言えることですが、今作はバイザーの要素を追加。

状況に応じてバイザーを切り替えることで様々な情報を入手できるようになりました。

敵の弱点がわかったり、秘密のスイッチが見つかったり。スキャンバイザーに関してはシステムのスイッチオンやロックの解除にも活用できるので、他のゲームで言う鍵の役割も果たします。

このようなシステムは一人称視点で展開されるゲームならではで、本家の「メトロイド」と差別化を図ることに成功しました。

そんな「メトロイドプライム」ですが、今回レビューする「リマスタード」は様々な部分が強化されています。

一体、どこが変わったのでしょうか?ここからは具体的に語っていきます。

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メトロイドプライム リマスタードの強化点

その1:グラフィックがグレードアップ

「メトロイドプライム リマスタード」で最も強化されているのが、グラフィックです。

解像度が上がっているのはもちろん、ライティングやエフェクトなどが一新されていて、背景は別物と言えるレベルにまで変わっています。

ぼくが特に驚いたのが、ターロンオーバーワールドの離陸シーンです。

ゲームキューブ版ではギザギザした葉っぱが映し出されていましたが、

Switch版では一枚一枚しっかりと描いた葉っぱが映し出されるようになりました。

テクスチャやライティングも一新されていて、ラヴァケイブスの溶岩に至っては質感がドロドロした感じになっています。

こちらがゲームキューブ版。麻婆豆腐のように辛そうな見た目をしていますよね?

一方、こちらがSwitch版の映像です。麻婆豆腐のような見た目をしていた溶岩がトロトロのトマトスープみたいになりました。

模様や光の表現を変えることでこんなにも別物になるとは!?あまりにも美しくなっているので、初めて見た時は「あれ?こんなに綺麗だったっけ?」と原作の映像を再確認したくなりました。

他にもパラサイトクイーンが倒された時の挙動がリアルになっていたり、炎や爆発の演出が強化されていたり。

今となっては荒削りに感じる描写が徹底的に改良されていて、比べてみることで色んな発見がありました。

リマスターってかつては解像度やフレームレートを上げて後はそのままにするのが通例でしたが、本作はリメイクと言っても良いくらい手を加えています。

その2:操作性の改良

「メトロイドプライム リマスタード」は操作性も改良されています。

ゲームキューブ版の場合、移動と視点変更を同時に行うことはできず、視点変更をしようと思ったら立ち止まる仕様になっていました。

コントローラに2本のスティックが搭載されているので一見するとできそうな気もしますが、右に付いているCスティックは武器の切り替えに割り当てられています。

一方、Switch版では移動と視点変更を同時に行える仕様に刷新。

昨今のFPSみたい左スティックで移動。右スティックで視点変更ができるようになりました。

じゃあ武器の切り替えはどうするのかと言いますと、Xボタンを押しながら右スティックを倒す仕様に改められています。

ちょっとややこしいので慣れるまでは混乱しますが、移動しながら視点を変更できた方がずっと便利なので、快適性がグーンと増しているように感じました。

でも、ゲームキューブ版の操作形式も捨てがたいですよね?

そんな方に向けて操作形式を変更できるオプション機能が搭載されています。

ゲームキューブ版の操作形式はもちろん、Wii版を再現したジャイロ操作、両ハードの操作形式を組み合わせたハイブリッド操作も搭載されていますので、色んなニーズに応えています。

「メトロイドプライム」は操作が複雑で快適に動かせないとストレスが溜まってしまいますから、色んな選択肢を用意してくれるのは嬉しいです。

その3:パフォーマンスの改善

「メトロイドプライム リマスタード」はパフォーマンスも改善されています。

画面のカクつきなどは一切なし。常時60fpsの滑らかな動きをするので、処理落ちによるストレスは全くありません。

また、ゲームキューブ版で見られた読み込みによる待ち時間もないので、扉を攻撃したらすぐに開いてくれます。

「メトロイドプライム」って当時のゲームとしてはかなり無茶な作りになっていまして、先のエリアを事前に読み込む仕様にすることでほとんどのエリアを画面暗転なしで移動することができました。

しかし、読み込みが間に合わない時がありまして、そういう時は読み込みが終わるまで扉が開かない仕様にしていたんですね。

Switch版の場合、そういった不満点がほぼ解消されています。

どんなに無茶な移動をしても扉がすぐに開いてくれますので、快適な探索を楽しめました。

そのうえでグラフィックがめちゃくちゃ綺麗になっているのですから、リマスター版とは言え、現代のゲームと比較しても遜色ない水準に達しています。

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注意点

ライトユーザーには厳しい作り

「メトロイド」シリーズはコアユーザー向けに作られています。

今回の「メトロイドプライム リマスタード」も例外ではなく、基本的にはコアユーザー向けに作られていますので、ライトユーザーには厳しく感じました。

特にそう感じたのが、空間認識能力が問われることです。

本作ではサムスの視点からプレイすることになるので、下を向かないと足元が見えません。

そんな状況の中で足場から足場へと飛び移っていくジャンプアクションを髄所で要求されますので、一人称視点のゲームに慣れていないと目的地へたどり着くのさえも難しく感じます。

一応、イージーモードが用意されていたり、次の目的地を教えてくれるヒント機能が搭載されてはいますが、それでも一般的なゲームと比べたら厳しい作りです。

ぼくの場合、10年以上も前にゲームキューブ版をクリア済なので楽勝かなと思いましたが、アイテムの隠し場所などをほとんど忘れてしまったので、中盤以降は迷子になってしまいましたw

「挑戦」のチョウゾアーティファクトとか、ヒントだけで発見できた人は全国に何名いるのでしょうか?w

普通のゲームだったら隠しステージの入り口にしそうな場所にクリア必須のアイテムを設置していたりしますので、目ざとい人じゃないと迷子になってしまう可能性が高いです。

この迷っている時こそが「メトロイドプライム」の醍醐味ではあるんですが、ストレスに感じてしまう人もいるでしょうから、そこは注意点として挙げたいです。

携帯モードはやや不向き

本作はSwitchソフトなので、携帯モードでいつでもどこでも遊ぶことができます。

が、視認性が悪いエリアが多いので、携帯モードでプレイするのはやや不向きかなと思いました。

特にターロンオーバーワールドの洞窟エリアや停電が発生したアイスバレイの研究所は有機ELモデルでプレイしても何が映っているのかよくわからないことがあったので、基本的には大画面で遊ぶゲームに感じます。

パフォーマンス自体は良好で、処理落ちすることなく600p以上の解像度で動きますので、明るいエリアでしたら携帯モードでも良いかなと思いました。

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メトロイドプライム リマスタードのレビューまとめ

20年前のゲームを徹底的にリマスター化した良作。

元の作品が素晴らしいのもありますが、リメイクと言えるレベルで改良が行われています。

その結果、数あるSwitchソフトの中でもトップクラスと言えるほどのクオリティに達しているので、単なるリマスタータイトルとして片付けるのは勿体ないと思いました。

遊びやすくなっているとは言えプレイヤーへの要求スキルが高すぎるので万人向けでは決してありませんが、Switchでガッツリ遊べるゲーマー向けのタイトルを求めている方はぜひプレイしてみてください。

こんな素晴らしいゲームがたったの4,000円程度で買えてしまうってヤバいです。

こんな人には特におススメ。
・探索好き。

こんな人にはおススメできない。
・3D酔いしやすい人。
・FPSが苦手な人。

お気に入り度【85/100%】

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