
METAL GEAR SURVIVE(メタルギア サヴァイヴ)/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年2月に発売されたPS4/Xbox One「メタルギア サヴァイヴ」のレビューをしていきます。
本作は「メタルギアソリッドV」の世界観・アクションをベースに作られたサバイバルアクションゲームですが、強い風当たりの中で生まれた人を選ぶ神ゲーでした!
まさか、こんなにも面白いゲームだったとは!?
当初は期待度が低めだったので驚きましたw
何故こんなにも期待度が低かったのかと言うと、本作が発表された当初の風当たりが酷いものだったから。
代表者である小島監督が抜けてもなお「メタルギアソリッド」を作ろうとするコナミの姿勢。
従来の「メタルギアソリッド」ではあり得なかったゾンビ系。
ユーザー側のメリットを感じられないオンライン専用という仕様。
これらの要素が積み重なって発売前に公開された公式トレーラー映像には低評価の嵐だったんです。
小島監督が携わっていないメタルギアなんてメタルギアじゃない。
そんな強い風当たりを受けた本作ですが、実際には予想以上に素晴らしい作品だったんです。
どのくらい素晴らしい作品なのかというと、2018年上半期にぼくがプレイした新作の中で最もハマったと言っても良いくらいw
そんなPS4/Xbox One「メタルギア サヴァイヴ」ですが、批判されやすい欠点も多かったりするんです。
そこで、本記事ではまずは個人的に合わない&気になった部分から触れていきます。
プレイ日記はこちら。
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- 「メタルギアソリッドV」の世界観を舞台にしたサバイバルアクションゲーム。
- 元の世界に戻るため素材を集めてベースキャンプを運営していく。
- 最大4人での協力プレイにも対応。
初リリース日 | 2018年2月21日 |
対応ハード | PS4/Xbox One |
ジャンル | ステルスアクション |
推定クリア時間 | 25~35時間 |
売上 | 初週2.8万本/累計4.6万本 |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
目次
惜しいところ
とんでもないくらい多い制限
何だこの不便なゲームは!?
本作は「メタルギアソリッドV」の世界観・アクションをベースにしていますが、そちらと比べたら驚くほど多くの制限があります。
新たにスタミナゲージが追加され、ダッシュできる時間に限りがあるのはまだ良い方。
空腹・喉の渇き・酸素の概念が追加されたことによって体力やスタミナゲージの最大値は補給をしない限り徐々に減っていくんですw
しかも重量制限によって持ち運べる素材アイテム数に制限が生まれました。
さらに以下のような制限が存在します。
- アイテム作成には沢山の素材が必要。
- レシピがないと何も作れない。
- 装備アイテムには耐久力の概念が存在。0%になると壊れてしまう。
- フィールドの大半を覆っている塵の海に入ると目標マーカーや現在位置が分からなくなる。
- ワープポイントを開設するにはタワーディフェンスゲームをしないといけない。
- 怪我の概念が追加。体力が回復しないなどのペナルティがある。
- あきビンや水筒がないと水を汲むことが出来ず、喉の渇きを回復できない(しかも序盤は汚水ばかり飲まされて下痢になるw)。
- 生き物を狩るか植物を採取しないと空腹を満たせない。
- ある程度進めるとベースキャンプ内でクルー管理システムが登場。定期的にアイテム補給などをしないといけない。
- ベースキャンプという拠点に戻らない限りセーブされない。
- 攻撃をした後のスキが大きい。
どんだけ制限があるんですか!w
とにかくサバイバルゲームとしてのリアリティを徹底的に追求していて、悪く言えばめちゃくちゃめんどくさい!w
あまりにも要素が多くてユーザーインターフェースも煩雑なので、合わない人はとことん合わないゲームだと思います。
個人的に本作の制限は好みの部分が多いけど、人によっては欠点にもなるので最初に書かせて頂きました。
オンライン専用
本作はオンライン環境がないとプレイ出来ません。
理由としては「シングルプレイモードとCOOPプレイモードのデータをシームレスに共有するため」とのことですが、最後までプレイしても納得出来ませんでした。
確かにシングルプレイモードのアバターデータやレベル、装備などをCOOPプレイモードにそのまま引き継げるのは魅力的ですよ?
ですが、オフラインでも楽しめる「モンスターハンター」シリーズでもそれは出来ていたので理由になっていません。
そもそもCOOPプレイモードは用意されているステージ数が少なくておまけのような印象なので、そのためにオンライン専用にするのはちょっと。
万が一オンラインへの接続不良があるとシングルプレイモードでもゲームプレイが中断されてしまい、めちゃくちゃ前に戻されてしまう恐れがありますから・・・。
オンライン専用はユーザー側からするとデメリットしか感じられません。
良いところ
中毒性がめちゃくちゃ高い!
少々辛辣な文章が並んでしまいましたが、このゲーム、めちゃくちゃ面白いです!
もう、1日に5時間以上ぶっ通しでプレイしても良いくらい。
前述の通り本作は非常に制限が多く、ストイックなんですが、だからこその中毒性が生まれているんですね。
シングルプレイモードではオープンワールドマップを探索してアイテムの回収などを行うことになるんですが、様々な制限があるからこそ面白く感じました。
例えば1km先にあるアイテムを回収するのが目的だったとします。
普通のゲームだったら1km走ってある程度の障害物や敵を掻い潜るくらいで済みますが、本作ではそうはいきません。
常に空腹・喉の渇きを考慮に入れないといけないので食料や水分補給をしないといけませんから。
さらにフィールドの大半を占める塵の海に入ったらどこがどこだか分からなくなりますし、装備も使いすぎると壊れてしまいます。
なので、アイテム回収の前に考えないといけないことが山積みになるんです。
人によっては面倒にしか感じられないかも知れません。
ですが、個人的には予定調和には行かないからこその刺激を感じられ、ゲームを面白くする役割になっていると思いました。
効率良くプレイすればマイナスからプラスの状況に変えていけるので、その時に味わえる開放感は素晴らしいものですよ~!
なので、クルー管理や怪我の概念を除けば個人的には良い味付けだと思っています。
所持数の制限と少ないチェックポイントによって生まれる中毒性と緊張感
制限の多さについてもう少し語らせてください!
本作には所持重量という概念が存在し、あまりにも沢山の素材アイテムを持っていると走れなくなり、移動速度が低下します(アイテム保管庫は拠点のみ存在)。
また、基本的にセーブは拠点でしか行われないので、例え2km先まで進んで何分経過しようが倒れてしまったら前回セーブした拠点からやり直しなんです!
これらの要素によって定期的に拠点へ戻る必然性が生まれていて、中毒性も高まっていると思いました。
この要素。何かに似ているな~と思っていましたが、個人的に好きな「風来のシレン」シリーズに代表されるローグライクゲームじゃないですか!?
「風来のシレン」シリーズでは倒れてしまうと所持アイテムをすべて失ってしまい、拠点からやり直しになります。
加えて所持数にも制限があるので、そっくりじゃないですか!?
好きなゲームに似た要素を取り入れているのでしたらツボにハマるしか無いでしょう!w
タワーディフェンスゲームとしての完成度が高い
本作では採掘やワープポイント開設をするためタワーディフェンスゲームを定期的に行いますが、これまた面白い!
やることは簡単で、一定時間特定の機械を守ること!
が、防衛中は大量のワンダラーというゾンビが様々な方向から襲ってくるので、あらゆる手段を使って防衛しなくてはなりません。
面白いのが、様々な制限によってある程度ゲームを進めるまで攻撃手段は近接中心であること。
近接攻撃メインだからこそ遠くにいる敵を追い払うのに苦労をして爆発する敵の爆風を利用して倒したり、素材を集めて作成したフェンスで進行を妨げる必要があり、タワーディフェンスしている感を味わえます。
ゲームを進めると防衛時間が非常に長くなり、襲ってくる敵の数も数百体になって大変です。
が、事前に作成したありったけの装置を使ってギリギリまで防衛していくのはスリルがあって面白いです!
フレンドとの協力プレイが面白い!
COOPプレイモードでは野良はもちろん、フレンドとも楽しむことが出来ます。
やることはタワーディフェンスゲーム中心ですが、歯ごたえある難易度調整によってこちらも楽しめました!
襲い掛かってくる敵はイージーでもレベル20もあるため1体1体の耐久力が高く、1体倒すだけでも精一杯だったりします。
ですが、だからこそフレンドとの共闘感が生まれて協力プレイでも歯ごたえあるバトルが楽しめるんです!
ゲーム開始直後にプレイしようと思ったら1ウェーブクリアするだけでも精一杯でしょう。
でも、例えクリア出来なくても生き残っていれば沢山の報酬がもらえるためリターンは大きく、やり甲斐があります。
ちなみにロビーではアイテムの作成やカスタマイズができるほか、装備しているアイテムを使い放題で無敵となっていました!
そのため対人戦を擬似的に楽しむことも可能ですし、アイテムを組み合わせた”ごっこ遊び“も楽しめます。
フレンド同士でプレイする場合、ローカルルールを決めて楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
ステルスアクションゲームとしての緊張感
メタルギアと言えばステルスアクションゲームだろう!
そんな声がどこからか聞こえてきそうですが、ステルスアクションゲーム要素もしっかりと存在します!
本作に登場するワンダラーというゾンビのような敵は当初主人公の存在に気が付いておらず、倒さず素通りしたり、ステルス攻撃を加えられるんですよ。
この攻撃手段は強力な武器を持っていないゲーム開始当初に重宝したので、特に序盤は本編の「メタルギアソリッド」に通ずる緊張感のある隠密行動を楽しめました!
ポイントなのが、ワンダラーは音で判断して襲ってくること。
そのため石を投げるなどしてプレイヤーキャラから離れた場所に音を立てればそちらに向かうので、敵をおびき寄せる楽しさもあるんです!
この辺りはPS3「ラスト・オブ・アス」や「ファークライ」シリーズのエッセンスを上手く取り入れていると思いました。
エリアによってはゾンビが密集しており、見つかったら大群で襲われることがあるので、ステルスアクションゲームとしての緊張感はバッチリ味わえますよ~!
意外と面白いストーリー
ストーリーは序盤こそ説明的で冗長に感じましたが、ある程度プレイしてから面白くなってきました!
主な目的は異世界からの脱出と分かりやすいうえバックグラウンドを細かく描いており、ヴァージルなど一部のキャラクターには愛着を持てるようになっています。
もちろん、「メタルギアソリッド」本編との整合性を求めると不満を持たれる方も居るとは思います。
が、「これはこれ、それはそれ」と考えると魅力的なストーリーに感じると思いますよ~!
当初は「メタルギアソリッドVの世界観でサバイバルゾンビゲームを作ってやろう!」という企画ありきの内容と見ているため、
要はサバイバルゾンビゲームを作りたいんだろ?
と色眼鏡で見ていましたが、ゲームにハマってからは純粋にストーリーも楽しめました。
価格が安い!
なんと本作!
こんなにも詰め込まれているのに価格は5,000円程度だったりします。
前作となるPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360「メタルギアソリッドV ファントムペイン」は9,000円程度だったことを考えると驚くほどの安さ。
もちろん、これには同作品のフィールドマップやアクション、素材などを流用しているからなのもあるとは思いますが、様々な調整によって既視感は皆無のため良心的に感じました。
ゲームクリアまでのプレイタイムは約30時間。
COOPプレイなどをやり込めば50時間以上は楽しめますので、7,000円以上で売っても良い内容だと思います。
全体のまとめ
「メタルギアソリッドV」騒動直後に発表され、オンライン専用のゾンビ系ゲームということで何かと風当たりが強い本作。
しかし、実際のゲーム内容は好みこそ分かれるものの個人的にはドストライクな内容でした!
無理もありません。
個人的に好きな「オープンワールド」「サバイバル」「サンドボックス」「ステルス」といった要素をゲーム内に組み込んでいるのですから。
しかも各要素が上手く絡み合っており、プレイヤーを夢中にさせるほどの中毒性を生み出しているのだから驚きました。
制限の要素が多く、パッと触って面白さが分かるゲームではありませんが、コツを掴んだらハマります。
やり甲斐を求めているゲーマーは是非、プレイしてみてください!
強い風当たりの中で生まれた人を選ぶ神ゲー!
こんな人には特におススメ。
・サバイバルゲーム好き。
・ストイックなゲーム好き。
こんな人にはおススメできない。
・ライトユーザー。
・制限が多いゲームは苦手な人。
メタルギア サヴァイヴ/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約35時間
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シングルプレイモードは面白そうですね。こっちもβテスト版でできるようにすれば良かったのに。
こっちのほうがメタギアエッセンスがありますね。
実際の本編メタルギアでも敵に見つかったときは恐怖感高まりますからね。