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【レビュー】ボンバーマンヒーロー ミリアン王女を救え! [評価・感想] パッとしないボン作

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1998年4月に発売されたN64「ボンバーマンヒーロー ミリアン王女を救え!」を
今回はレビューします。N64「ボンバーマンヒーロー
ミリアン王女を救え!」は対戦型アクションゲーム「ボンバーマン」に
3Dアクション・アトラクション要素を強めた作品です。


良いところ


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3Dアクション・アトラクション要素が強い


ボンバーマンと言えば友達とワイワイ楽しむ対戦型アクションゲームとして有名ですが、
本作はステージクリア型の3Dアクションゲームだったりします。
最大の特徴は、ジャンプができる事。そのため「マリオ」のような
ゲーム性となっており、まるで爆弾が使える3Dマリオをプレイしているかのようでした。


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また、ゆっくりと空を飛んで爆弾投下を行うステージ。
雪上などを滑るスライダーステージ。海中を奥へ奥へと進んで行くステージ。
空中が舞台のシューティングステージとアトラクション性の高いステージも
沢山用意されていて、そういう意味では飽きずに楽しめました。ルーイが登場するのも○。


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ランクシステムが存在


各コースをクリアすると5段階のクリアポイントが与えられます。
クリアポイントはコースごとの得点に応じて決められるので、
この要素によってコースを探索する意欲が出来たのは良かった。
まあ、どのコースも狭くて探索要素は低めですが。


おまけモードが豊富


ゲームをクリアした後も ボンバースライダーを使ったレース対決ができるモード、
宝探し、ゴールデンボンバー、サウンドテスト、隠しワールドと追加要素が続々と登場して、
サービス精神は感じられました。さらには懐かしの「ジョイカード64」を使った裏技も!?


個人的に合わない&気になったところ


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演出が地味


・爆弾を使って敵にダメージを与えても点滅して動かなくなるだけ
・倒してもポリゴンがバラバラになって消えるだけ。



爆弾が使えるのはアクションゲームとして大きな武器だと思うのですが、
本作の場合敵に当てても演出が地味なので、あまり爽快感がありませんでした。
同じくN64で発売された「爆ボンバーマン」の場合は敵を倒したら
もうちょっと派手な反応を見せていただけに、惜しい。
自ら爆弾を使用できるアクションゲームの利点を殺しているような?


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無駄に小分けされたステージ


ワールドは全部で5+αが用意されているのですが、
そこからさらに3つのエリアに分かれ、さらにさらに5前後のコースに分かれており、
無駄にステージが小分けされている印象です。そのせいで1つ1つの
コースが短く、薄い物ばかりでした。携帯機のゲームじゃないんだし、
ここまで小分けする必要は無かった気が・・・。


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BGMが単調


BGMは中には良いなと思うものがあったものの大半は
短いループで構成された単調なもので、聴いていて気持ちの良い物ではありませんでした。
特に神殿・遺跡系、ボス系のBGMは単調過ぎる。


対戦モードが無い


ボンバーマンでは常識の対戦モードですが、本作には全くありません。
クリアしたらきっと追加されるんだと希望を持ってプレイしていた
当時が懐かしい・・・。もちろん、クリア後は対戦モードが
無い事を知って落胆してしまいました(笑)





やっている事は面白そうなのに、アクションゲームとしては
全体的に地味で、なんかパッとしないゲームでした。
そもそも「ボンバーマン」として出す必要があったのかも疑問。
キャッチコピーは「ぼんばーまん?」でしたが、まさにその通り(笑)
「爆ボンバーマン」とは対象的な、ボン作。

こんな人には特におススメ。
・ボンバーマンでジャンプしたい人。

こんな人にはおススメできない。
・爽快感を求める人。
・ボンバーマンらしさを求める人。

ボンバーマンヒーロー ミリアン王女を救え!/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約30時間

※当ブログのゲームレビューの採点についての方針はこちらをご覧下さい。

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  1. みのるトランクス より:

    ボンバーマンのボン作、成程親父ギャグかw
    対戦出来ると思って買ってみたら涙目でした。

  2. ヨッシー より:

    対戦ないボンバーマンなんてギャグか?って思ってた当時の気持ちがよみがえる…
    発売前、雑誌のインタビューで、今回は対戦がないけど、(何かとの対戦シーンで)対人戦の雰囲気を味わって欲しいとか言ってるのを読んで買うのをやめたという…

  3. kentworld より:

    >みのるトランクスさん
    最初は凡にしていたんですが、
    ボンバーマンだしボンで良いよなって事でこうしましたw
    やっぱりボンバーマンは、対戦が出来て
    当たり前。という風潮がありますよね。

  4. kentworld より:

    >ヨッシーさん
    そんな事言っていたんですかw
    爆ボンバーマンでは対戦が出来ただけに、
    こちらに無かったのは残念です。
    爆ボン2までの繋ぎとして考えるのが無難な作品でした。

  5. uma より:

    別のゲームにする予定だったのに無理矢理ボンバーマンに差し替えたとの噂
    このゲームは最初のステージに隠し要素満載でわくわくしたんだけどそれも最初だけですぐ単調な物に・・・
    最初のステージの凝った構成は凄いと思ったんだけどね

  6. kentworld より:

    >umaさん
    ボンバーマンである意味があまり無いですもんね。
    実は当時凄く期待していたので、
    隅々までプレイしてガッカリしました・・・。

  7. ほにょ より:

    はじめまして。僕は爆ボンの一人モードでボンバーマンにはまったので(だから対戦には興味がありません)、この作品にはものすごく違和感を感じました。”ボンバーマンはロボットだから重くてジャンプできない。だからボムの弾力性を使ってジャンプする”というルールが無視されて、ただのボムを使うジャンプアクションに変えられていたからです。なんでこんなのが出たのか理解できなかった。
    後になって、もともとの企画がPC原人の新作だったと知り、なるほどと思いました。だからいろいろ変身するんですね。PC原人もPS2のリメイク版にめちゃめちゃはまったので、できれば本来の形で遊びたかったなと思います。なぜ当時、PC原人や高橋名人の冒険島はリストラされてしまったのか?今となってはその理由を知る由もありませんが、残念です。
    思えば、あの頃のゲーム界の次世代機戦争は、スーパーファミコン時代の次のコンピューターゲームはどうあるべきか?を問う、いろいろな思想の戦いだったと思います。その中でN64は”質的進化”ということをやたら唱えていて、ゆけゆけ!!トラブルメーカーズやスーパーロボットスピリッツなどは3Dスティックを使わないというだけで64の思想に反する!と、雑誌のレビューで袋叩きにあっていたのを覚えています。僕自身はそういう思想戦ってきらいじゃないんですけど、そんな時代の中で殺されてしまったものもあるのかなぁと。

  8. kentworld より:

    >ほにょさん
    はじめまして!
    このゲームは元々PC原人の新作だったんですか!?
    それだったら当時手を出していなかっただろうなぁ。
    >ボンバーマンはロボットだから重くてジャンプできない
    この設定は初耳でした!
    ボンバーマンってロボットだったんですね!
    リアル版ボンバーマンを見てなんとなく感じてはいましたが。
    キャラクターを変更して発売する事はあっても、
    設定を無視しての発売は良くないですよね。
    PC原人や高橋名人の冒険島はこの時代に一旦姿を消しましたが、
    次の世代ではリメイクされて復活したのが良かったですね。
    レトロゲームブームの影響をモロに受けていそうですがw
    >思えば、あの頃のゲーム界の次世代機戦争は、スーパーファミコン時代の次のコンピューターゲームはどうあるべきか?を問う、いろいろな思想の戦いだったと思います。その中でN64は”質的進化”ということをやたら唱えていて、ゆけゆけ!!トラブルメーカーズやスーパーロボットスピリッツなどは3Dスティックを使わないというだけで64の思想に反する!と、雑誌のレビューで袋叩きにあっていたのを覚えています。僕自身はそういう思想戦ってきらいじゃないんですけど、そんな時代の中で殺されてしまったものもあるのかなぁと。
    あぁ、それ、分かりますよ。
    N64では2Dアクションを極力作らない方向で進んでいましたからね。
    思想に反するのもあったと思いますが、
    単純に2Dアクションを作りにくいゲーム機だって
    当時宮本さんが仰っていましたよ。

  9. MGMの名無し より:

    友人がやっていた爆2や、自宅にあったスパ2や3やmaxでハマり、期待して買った作品です。たしかにボンバーマンらしくなく曲が単調ですが、妙に無機質な雰囲気が逆に印象的で今でも思い出せます。曲も最初のステージのものが印象的で、今だに脳内で再生できます(単調だからですかね)。
    またゲームは得意なのですが、マリオやカービィやロックマンに慣れていたため爆ボンは難しく(特にジャンプできないのは厳しかった)、このヒーローは他のゲームに慣れている人がボンバーマンに入りやすいという意味では良作だと思います(2D作品は簡単なので爆ボンと比べた場合)。ただ思い出補正もあるかもしれません。
    ちなみにボンバーマンがロボットだったのはスパボン辺りまでで、爆ボンから違った気がします。勘違いならすみません。

  10. kentworld より:

    >MGMの名無しさん
    確かにBGMは単調だと耳に残りやすいってのはありますね。
    最初のステージの曲も単調ですが、
    確かにメロディとしては耳馴染みが良いので、
    好きになる理由もわかりますよー!
    このゲームをプレイした時点で僕は
    ある程度のゲーム経験がありました。
    なので浅い印象が強いのですが、
    逆に言えば経験が浅いとカジュアルゲームとして良いかも。
    ボンバーマン、ロボットじゃなくなったんですか!?
    それは知らなかった・・・。

  11. ひまわり より:

    これも懐かしいです
    64を買った時に一緒に買ったソフトの一本です
    自分は当時ボンバーマンが大好きだったので毎日毎日バカみたいにプレイしてました(笑)
    ちなみに同時購入したディディーゴングレーシングは難易度の高さと独特の不気味さで小5ぐらいまで封印してました。

  12. kentworld より:

    >ひまわりさん
    これをN64と一緒に購入されましたか!
    爆ボンバーマンはプレイされたのかな?
    こちらは子供にはちょっと難しかったですが・・・
    ディディーコングレーシング、完全クリアしたけど、こちらも難しかったなぁ。

  13. 黒さん より:

    最近子供が6歳になったので、メルカリで64を再度購入してこのヒーローを買いました。
    昔爆ボンはやったことあったのですが、これはなんというか、皆さんがおっしゃる通りのゲームですね。
    無機質というか、悪く言えばクソゲー臭というか、、
    とにかく全てが微妙な雰囲気で包まれてますね。
    そういえばハドソンってスーファミ時代にもこういうソフトよく作ってたなーと思い出されました。
    まぁ、それなりに楽しめますけどね。

    • kentworld より:

      当時の時点で安っぽく感じていたので、今、プレイしたらさらに酷いでしょうねw

      ハドソンって割とボンゲー多い気がします。

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