
花といきもの立体図鑑/3DS
花といきもの立体図鑑。2011年9月に任天堂から発売された図鑑ソフトです。3,800円のパッケージタイトルですが、それだけの価値があるタイトルなのか本記事でレビューしていきたいと思います。
ページ数にすると膨大な量のコンテンツ!
「花といきもの立体図鑑」には何が収録されているのでしょうか?ざっと数字で表すと、約1,300種類の草花と、それを取り巻く約700種類の生き物が収録されています。
それぞれに立体写真と解説を用意。中には鳴き声が聴けたり、クルクルビューで360度眺めることだって出来ます。
それ以外には草花に関する50以上の用語集、花といきものに関する300以上のコラム、生き物の面白いつながりを解説する「なぞリンク」といった読み物を収録。ページ数で表すと2,000~3,000にも及ぶほどの大ボリュームです!
それだけの本を想像してみてください。しかも全ページオールカラーにして。おそらく、そんな本があったら何万円もするでしょうね。
そう考えたら3,800円と言う価格は決して高くは無いと思います。スマートフォンアプリによって電子コンテンツの金銭感覚がおかしくなってきているので、2011年に発売されたことを考慮に入れても「高い!」と感じる人は多いと思いますが(汗)
何気にいきもの図鑑としても面白い!
個人的に花は好きですが、種類を覚えたくなるほど好きじゃないんですよね。なので、花図鑑に関してはあまり積極的に読もうとは思いません。約1,300種類もあると、似たような花が目立ってきますし。
と言う訳でいきもの図鑑に目が行ってしまうんですが、結構色んないきものを抑えているからちょくちょく読んでしまいます。抑えている生き物は鳥、セミ、トンボ、カブトムシ、哺乳類、魚、貝、エビ・カニ、クモなど様々。
それぞれの生き物を単独で見てしまうとあまり多くの種類は抑えていなくて中途半端なんですが、軽く触れる分には良い図鑑です。例えば僕はセミやカエル、カブトムシが好きで、昔は良く調べていたのでそれらに関連した図鑑は興味深く読んでしまいました。
収録内容でちょっと不満なのが、166種類もの鳥を抑えていながら文鳥が載っていない事!!!なんであれだけメジャーな鳥なのに載せていないのか・・・飼鳥だからなのかな?(泣)
仕方が無いので、文鳥に見た目が似ている「ウソ」を見て満足しました。「ウソ」なんて名前の鳥、存在するんですねぇ。知らなかったので参考になりました。
すべての図鑑を読みたくなる仕掛けが満載!
図鑑とは、能動的な物だと思います。自分から興味を持って進んで読んでいかないと、ほとんどのページを読みません。それをこのゲームは分かっているようで、図鑑を読ませる様々な仕掛けを盛り込んでいます。
2,000種類ものの花といきものの写真をズラーッと並べたビジュアル目次。分類、時期、色、コンテンツ、五十音と様々な順番で並べられるから、見る楽しさがあります。でも、3DSだと画面視野が狭く、解像度が低いのでその恩恵を味わい難いから、これはぜひ大画面に映して見たかったなぁ・・・。
花やいきものの繋がりが分かるいきものリンク。見た目が似ていたり、捕食するものだったりと何らかの繋がりがある花といきものが並んでいるので、「へぇ、こいつはこの生き物を食べるのかぁ」、「こんな似ている生物がいるのかぁ!」って感じで、次から次へと図鑑を読んでしまいたくなります。何気に上手い誘導方法だ。
生き物の面白い繋がりが分かるなぞリンク。こちらは特定のテーマを出して意外な繋がりの花といきものをピックアップして行きます。テーマによっては興味が無かったりするので、こちらはあまり良い誘導方法には感じなかった。
3Dポリゴンで作られた世界をジャイロセンサーで360度眺められる環境から調べる機能。街、田畑、山など7種類の環境から自由に選び、その環境に住む花やいきものの図鑑まで飛ぶ事が出来て、それまで興味が無かった花やいきものを調べてしまう事があります。グラフィックは3DSとは思えないほどリアルだし、これは凄い機能です!
このように本作には図鑑を読んでもらうための仕掛けが色々と用意されています。セーブファイル画面にはこれまでに読んだページ数がパーセント付きで表示されるので、すべてのページを読む事がこのゲームの最終目的と言う事なんでしょうね。
それ以外にも面白い機能がいっぱい!
それ以外にも面白い機能がいっぱいあるので、ここからはそれぞれを軽く触れて行きます。
花カメラ
⇒花を撮影して様々な質問からその花がどんな種類なのかを特定する機能。ハイキングに行った時には便利な機能だと思います。
花テスト
⇒写真を見て花の名前を2択の中から当てて行くクイズ。300問で満点となります。満点を取るにはこのゲームの花図鑑を熟読する必要があり、花に興味が無いと難しいクイズです。
人間
⇒哺乳類のカテゴリーには人間があり、選んでみると自分の顔が映し出されます。こういう遊び心は任天堂らしいですよね。
ご当地いきもの
⇒ご当地にゆかりのある生き物を調べられます。また、「ご当地いきもの情報」ではその都道府県の生き物についてのコラムを読めるから好きな都道府県があったらついつい読んでしまう。
細かい配慮
⇒ふりがなを付けられたり、見たくない生き物を指定する事も出来て、細かい配慮も色々されています。
ひとこと解説
⇒図鑑の選択画面ではその花といきものの特徴を短文にまとめたひとこと解説が載っていて、それを見てそのページを読んでしまう事がありました。細かいけど、何気に良い機能。
全体のまとめ
あくまでも図鑑ソフトでゲーム的な要素は少なめですが、理科には良い教材だと思います。花が前面に来ているようにメインは花図鑑でいきもの図鑑になると中途半端なところがあり、電子コンテンツの金銭感覚がマヒしてきた2011年に3,800円での販売なので多くの人に魅力を伝えるのは難しいソフトだとは思いますが・・・。
こんな人には特におススメ。
・お花好き。
・軽く理科の勉強をしたい人。
こんな人にはおススメできない。
・ゲーム的な要素を求める人。
花といきもの立体図鑑/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約5時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。
これは、自分には向いてないかなwww
自分は虫が苦手なんですよねw だから写真でもちょっと引きますねw
でも、図鑑としてはなかなかよさそうですね。
花図鑑がメインなので、生物の方をもうちょっと内容を多くすればいいのかな?
ウソって鳥は知ってましたね。実物は見たことないですけどw
丸っこくてかわいいですよね。