

ファークライ5/PS4 / Xbox One (Z指定)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年3月に発売されたPS4/Xbox One「ファークライ5」のレビューをしていきます。
本作はアメリカ・モンタナ州のホープ・カウンティを舞台にしたオープンワールドFPSですが、新世代UBIゲームを基準に刷新した大安牌の内容でした!
PS3/Xbox 360時代からオープンワールドゲームを量産してきたUBIソフト。
さすがにこれだけ沢山のオープンワールドゲームを手掛けていると洗練されてくるようで、2017年辺りから一つの到達点に達してきました。
代表的なのがPS4/Xbox One「ゴーストリコン ワイルドランズ」とPS4/Xbox One「アサシンクリード オリジンズ」。
これらのタイトルはオープンワールドゲームのメイン要素とサブ要素の住み分けが上手く、寄り道をしつつメインミッションを攻略していけるようなレベルデザインになっていたんです。
今回レビューするPS4/Xbox One「ファークライ5」はこれらの作品からレベルデザインを輸入していました!
それ故にUBIソフトのゲームを連続でプレイしているプレイヤーからしたらテンプレ感が強くなっていますが、安定感はあります。
ここからはそんなPS4/Xbox One「ファークライ5」の良いと思った点からまずは書いていきましょう!
攻略プレイ日記はこちら。
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- オープンワールドの中でストーリーを進めていくFPS。
- カルト教団に支配された3つの地区を解放していく。
- 地区の解放は好きな順番からできる。
初リリース日 | 2018年3月27日 |
対応ハード | PS4/Xbox One |
ジャンル | FPS |
推定クリア時間 | 30~40時間 |
売上 | 初週7.5万本/累計13.8(PS4) |
発売元 | ユービーアイソフト |
目次
良いところ
のどかなホープ・カウンティ
「ファークライ」シリーズの特徴とは何なのか?
ぼくはFPSというジャンルでありながらもロケーションが自然いっぱいであることを挙げたいです。
アフリカ、南の島、ヒマラヤ山脈。
舞台となるオープンワールドは作品ごとに全く異なるので、様々な自然を楽しめます。
では、今回レビューするPS4/Xbox One「ファークライ5」の舞台はどこなのかというと、
アメリカ・モンタナ州のホープ・カウンティ!
なんです。
正直なところ、プレイする前までは「過去作の舞台だったルークアイランドやヒマラヤ山脈と比べたら魅力に欠けるかな?」と思っていたんですよ。
ですが、実際にはそんなことありませんでした!
今作でも他のFPSではなかなか見られない大自然を堪能することが出来たので、移動中は思わず手を広げて走り回りたくなります。
どこまでも広がっていそうな青空や湖。のどかな平原。
これまでの作品で見られた自然の描写はバッチリで、明るい世界観が好きだと移動をするだけで楽しくなってきます♪
飛行できる手段の増加で向上した快適性
いやっふぅぅぅぅぅぅ~!!!!!
今作では新たにヘリコプターや戦闘機に乗ることができるようになりました!
おかげでドッグファイトが楽しめるようになったほか、広大なフィールドを快適に移動することができるようになったんです!
前作の「4」ではジャイロコプターしか空中移動できる手段がなかっただけに、ヘリコプターや戦闘機の追加は嬉しい!
さらに今作ではPARK(スキル)をアンロックすることでエアドロップできるようになりました!
つまり、空高くからファストトラベル(ワープ)することが可能で、そこからパラシュートやウイングスーツを使って降下できるようになったんです。
少し離れたエリアまで空中移動♪
上手く活用すればヘリコプターや戦闘機を使用せずにこんなことができるので、過去作で感じられた移動の面倒さが大幅に薄れました!
もちろん、大自然の中でのスカイダイビングも楽しいですよ。
何も考えずエアドロップして空の旅を楽しむのも良いと思います。
上手く差別化を図っている3つの地区
何だか観光ゲームのレビューみたいになってきましたが、本作は殺伐としたゲームになります。
というのも舞台となるホープ・カウンティはカルト教団に支配されているからです!
地区は全部で3つに分かれていて、それぞれを解放することが目的となっています。
各地区で目的を果たし、ボスを始末する。
それこそが本作最大の目的なんですが、ゲームプレイは地区ごとに上手く差別化を図っていました!
まず、印象的なのがボスのキャラクター性。
ボスはたびたび主人公の前に現れ、宗教くさい言葉遣いで色々と語ってきます。
面白いのが、それぞれ異なる手口で地区を支配していて、それがゲームプレイに変化をもたらしていること。
例えばフェイス・シードが支配するヘンベインリバーでは「祝福」と呼ばれる催眠術に掛かった信者が大量発生しているんですよ。
彼らはプレイヤーを見かけると問答無用で襲いかかってくるので、もはや人間ではない何かですw
登場キャラクター、ストーリー、ギミック。
これらの要素はそれぞれの地区によって異なるので、まるでエリア分けされた遊園地のよう。
より自然な繋がりとなったメインとサブ要素
ファークライと言えば圧倒的な自由度!
オープンワールドマップの中でメインミッションをこなしつつ寄り道をしているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
今作の場合、システムが大幅に変化してより自然な繋がりになりました!
一番大きいのが、各地区でレジスタンスポイントを溜めることでストーリーが進行するシステムに変更されたこと。
レジスタンスポイントはメインミッションだけではなくサブミッションをこなすことでも溜まるので、寄り道がゲーム進行に直接影響を与えるようになったんですよ。
もちろんメインミッションの方が圧倒的にレジスタンスポイントが溜まるようになってはいます。
が、寄り道をすることでお金やPARK(スキル)ポイントを多く入手することができるようになっているのでバランスが取れているんですよ。
さらに今作ではある程度好きな順番からメインミッションをプレイできるようになりました!
これまでの作品では多少の分岐はあったもののメインミッションは順番にクリアしていく形式だったので、これは大きな変化だと思います。
メインミッションを進めつつ、人質を解放したり、指定のオブジェクトを破壊する。
何も考えずプレイするのも良いですが、このように効率良くレジスタンスポイントを溜めるようなプレイをしていくと面白いですよ~!
より攻略の自由度が高まったステルスアクション
FPSと言えばドンパチ!
しかし、「ファークライ」シリーズはドンパチばかりではなく、ステルスアクション要素も強かったりします。
今作も例に漏れず、隠密行動を取ればドンパチをせずに敵を全滅させることができるんです!
そんな隠密行動の手助けになるのが以下の要素。
- 遠くを見渡せる「双眼鏡」
- 敵の位置を常に確認できる「マーキング」
- 敵の気をそらせる「石」
これらをアイテム・機能を上手く活用すれば銃を使わずに1人1人確実に始末できるので、上手く行った時はめちゃくちゃ気持ち良いんです!
過去作で見られた仲間との同行システムは今作にも搭載。
ゲームを進めていくと様々なスキルを持った仲間と一緒に戦うことが可能で、状況に応じて使い分ける楽しさがあります。
仲間の中には人間だけではなく、犬やクマまで居るので愛着を持ってしまいましたw
何気に出来が良い釣りゲーム
今作から新たに加わった釣りのミニゲーム。
自由度が高いゲームではありがちな題材ですが、何気に出来がめちゃくちゃ良いです!
そのクオリティは今までプレイした釣りミニゲームの中ではトップクラスと言っても良いほど。
まず気に入ったのが、キャスティングからヒットまでの流れが超自然なことです。
ヒットした後の操作感覚も直感的で、リールの色で現在の状況が視覚的に分かるようになっていたので感心してしまいました。
難易度はそれなりに高く感じますが、その分だけ釣り上げた時の達成感が大きいので病みつきになります!
何気に凄いのが、魚のヌルヌルした質感。
本当にさっきまで水の中にいたかのようなヌルヌルした質感を再現していて、しかもピチピチしているので生きている感が半端ないですw
探索型のサブミッションが面白い!
今作では新たに加わった「プレッパーの宝」。
全部で50種類ほど存在するお宝探しミッションになりますが、個人的にドツボでした!
お宝探しと聞くと指定の場所まで行って宝を探すだけに感じますよね?
しかし、「プレッパーの宝」の場合、謎解きやアスレチック要素もあるのでアクションアドベンチャーゲームのような楽しさがあるんです!
しかもミッションによっては専用に作られた屋敷やダンジョンを探索する必要があるので、冒険している感が半端なかった!
感心したのが謎解きのバリエーション。
アクションアドベンチャーでは王道と言えるものからFPSならではの発想で作られたものまで幅広く用意されているのですべてのミッションをプレイしたくなります。
オープンワールド系のマップデザインってコピペで作られている印象があるけど、「プレッパーの宝」ミッションに挑戦している分にはそんな気がしません。
1つ1つ手作業で作られている印象なので、常に新鮮な体験を味わえました。
マルチプレイやクリエイトが楽しめるファークライアーケード
このように遊び要素が盛り沢山の「ファークライ5」ですが、こんなものではありません!
なんと、今作にもシングルプレイだけではなくマルチプレイやクリエイトモードも収録されているんです!
特徴的なのが、「ファークライアーケード」というコンテンツにまとまっていること。
「ファークライアーケード」はシングルプレイ中でも筐体やポスターに触れたら移行できるようになっているので、いちいちメニュー画面から選択しなくても良くなったんです!
そのおかげで過去作と比べてマルチプレイが空気になりにくくなっていて、オンラインプレイヤー人口を増加させる役割を果たしています。
気になるコンテンツの中身についてですが、まずはエディターモードの進化具合に驚きました!
なんと、今作ではUBIソフトが発売した以下のタイトルに登場するオブジェクトが使用できるようになったんです!
- ファークライ プライマル
- ウォッチドッグス
- アサシン クリードIV ブラックフラッグ
- アサシン クリード ユニティ
1タイトルだけでも十分に膨大なオブジェクトが用意されているのに、5タイトル分も用意されているとは!?
おかげでクリエイトの自由度がさらに増しました。
え?クリエイトモードなんて興味ないって?
そんな方はユーザーが作成したマップをプレイすることをおすすめします。
近年のクリエイトゲームでは常識と化しましたが、今作でもユーザーが作成したマップはオンライン上にアップロードすることができるんですよ。
オンライン上にアップロードされているマップの中には人気ゲームをモチーフにしたパロディが詰まっていることが多いので、不思議な体験を味わうことが出来ます。
嬉しいのが、オリジナルマップでは様々なルールを設定できること。
チームデスマッチの戦場にできるのはもちろん、キャンペーンモードの1チャプターにすることだって出来ます。
なので、クリエイトモードは実質FPSツクールなんです!
1人、もしくは複数人で各ユーザーが作成したオリジナルマップを楽しむ。
「ファークライ5」はそんな楽しみ方も出来ます。
2人でもストーリーを楽しめちゃう!
シングルプレイ、マルチプレイ、クリエイト。
このように本作は3本柱で構成されていますが、マルチプレイモードもさらにパワーアップしています。
なんと、今作ではシングルプレイモードのメインミッションもフレンドと一緒にプレイできるんです!
シングルプレイ自体は過去作でもフレンドと一緒にプレイすることは出来ました。
ですが、メインミッションは対応しておらず、あくまでもサブ要素しか楽しめなかったんですよ。
今作ではシングルプレイに存在するあらゆる要素をフレンドと一緒に楽しめるので、完全な協力プレイを楽しめます。
惜しいところ
道中の敵が鬱陶しい
うわぁぁぁぁ~!!!やめてくれ~!!!!!
各地区でレジスタンスポイントを溜めると、道中の敵による攻撃がどんどん激しさを増していきます。
最終的には戦闘機が空を飛び回るようになるので、スローライフどころじゃありませんw
そのためNPCとの会話を妨げられたり、のんびり釣りをしていると爆風に巻き込まれてしまいます。
ある意味、リアルではありますが、特にNPCとの会話を妨げられるとミッションを進められないので困りました。
あまりにも鬱陶しいので、NPCの会話をスキップして強引にストーリーを進めてしまいましたよw
熱中度が下がったストーリー
「ファークライ」シリーズと言えば狂気に満ちたストーリーですが、今作はいつもよりも熱中度が低く感じます。
精神世界にいきなり連れて行かれるなど予想外の展開はありますよ?
しかし、各地区を支配しているカルト教団を倒すという目的がハッキリし過ぎているためどこかルーチンワーク化しているところがあり、過去作と比べたらストーリーには引き込まれませんでした。
また、主人公がアバターになった関係で会話が一方通行になってしまい、そのうえカルト教団の哲学を長々と聞かされるので、自分自身が精神世界へ連れて行かれそうになりますw
そのせいで睡魔に襲われることもあってストーリーの熱中度は過去作よりも低く感じました。
あと、気になったのはパッケージにデカデカと写っているジョセフ・シードが大した変質者には見えなかったこと。
「4」のパガン・ミンみたいにもう少し奇抜な行動を取ってくれたら良かったんですが、預言者ということであまり過激な一面を見せてこないんですよ。
もう少し変なポーズを決めて暴れまわって欲しかったw
全体のまとめ
シリーズの面白さはそのままにPS4/Xbox One世代のオープンワールドゲームとしてステップアップさせた作品。
オープンワールドゲームとしては理にかなった作りになっていて、過去作よりも理詰めて作られているように感じます。
しかし、それ故にUBIソフトが同時期に発売した以下のタイトルとゲームシステムが似偏ってしまいました。
- ゴーストリコン ワイルドランズ
- アサシンクリード オリジンズ
どれも良く出来ているとは思うけど、こうも似たような作品が続くとマンネリのようなものを感じてしまいます。
その辺りは気になりましたが、自由度は過去作よりも着実に増しました!
相変わらず大自然は美しく、サブ要素も満載なので、題材は狂気に満ちていますが、全体的には遊園地のような遊び場で楽しい作品です♪
新世代UBIゲームを基準に刷新した大安牌の内容!
こんな人には特におススメ。
・オープンワールド好き。
・ステルスアクション好き。
・自然好き。
こんな人にはおススメできない。
・FPSが苦手な人。
ファークライ5/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約30時間
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Xbox | etc |
このシリーズはいつも興味を持つんですが、FPSに慣れていないので二の足を踏んじゃうんですよねー。FPSは、コールオブデューティーを少し遊んだんですが、あまり長くなると酔いそうな感じで断念。なので、まずは安く手に入る3とかから試してみようかなー。
でも、5の世界観も狂気を感じさせる感じで没頭できそうな感じですね!クリア後レビューも楽しみにしています。