2004年10月に発売されたGBA「まわるメイド イン ワリオ」を今回はレビューします。
GBA「まわるメイド イン ワリオ」はマリオのライバルとして知られるワリオが主人公の瞬間アクションゲームです。
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目次
良いところ
回して遊ぶ斬新さ
本作の特徴は回して遊ぶ事!
ゲーム自体はこれまで通り一瞬で終わるプチゲームを連続でこなしていく事になるんですが、十字キーではなく、本体を回してキャラクターを動かす事になるんです!
しかも左右に動かすだけではありません。
プチゲームによっては回した角度に合わせてキャラクターが動く事もあるんです!
え?何故”傾けて遊ぶ”じゃなくて”回して遊ぶ”と表記しているのかって?
それは、傾けるとはとても言えないほど本体を回転させる必要があるからです!
それこそ、プチゲームによっては180度以上回す事になりますからねw
人によっては本体を回して遊ぶスタイルに抵抗を持つかもしれません。
ですが、このようなアナログ操作を取り入れる事によってボタン操作では味わえない面白さを生み出しています。
感覚的には筐体に乗ってプレイする体感型のアーケードゲームに近いかも!?
新たなアプローチを見せてくれたナインボルトステージ
任天堂ゲームをモチーフにしたナインボルトステージは今作にも収録されています。
が、今作では本体を回してキャラクターを動かさないといけないんです!
普段、十字キーで操作しているキャラクターを回して動かすのは新鮮でした。
さらに印象的だったのが、操作形式に合わせて球状のマップにアレンジされているファミコン風プチゲームが存在する事。
例えば「スーパーマリオブラザーズ」をモチーフにしたプチゲームでは画面全体が魚眼レンズのようになり、本体を回してマリオを動かしていく事になるんです!
このような表現方法、プレイスタイルはボタン操作のゲームではとても思いつかなかったでしょう。ある意味、本作最大の見所だと思います。
ボタン操作によって奥が深まるプチゲーム
本体を回すだけだったらパターン化しそう。
プレイする前はそんな印象を持っていましたが、ボタン操作によって意外とバリエーションを持たせています。
ボタン操作と言ってもAボタンを押すだけですが、傾き操作と合わせる事で様々なシチュエーションを生み出していました!
傾き操作=単純ですぐに飽きそうなんて先入観を持っていた過去の自分乙!
振動機能によって伝わる手応え
本作のカートリッジは回転センサーを内蔵しています。
このようなセンサーを内蔵しているからこそ本体を回して遊ぶ操作形式を取り入れる事が出来ているんですが、意外と忘れがちなのが振動機能。
実は本作のカートリッジには振動用の小型モーターも内蔵されているんですね。
この振動機能ですが、意外とバカになりません。
本体が振動する事で回した角度の正解が手に伝わってくるので、むしろ無いと不便に感じてしまいます。
リプレイ性を高めてくれるガチャコロン
そして今作で最も凄いのがガチャガチャのガチャコロン!
ガチャコロンでは様々なおまけ要素をランダムで入手できるんですが、そのバリエーションが凄いんです!
おまけは100種類以上存在し、ジャンルもレコード、おもちゃ、ミニゲームなど幅広く、どれも本体を傾けて遊べるように作られているからついつい集めてしまいます。
ポイントなのが、ガチャコロンをプレイできる条件。
プレイするには各ステージのボス戦をクリアしなければならず、コンプリートを目指すには何度もプチゲームをプレイする必要があるんです!
このやり込み要素によってリプレイ性が増し、シリーズ特有のボリューム不足はかなり薄れています。
元々「メイド イン ワリオ」はランダムでプチゲームをプレイしてハイスコアを競うというゲームシステム上リプレイ性が高いので、ガチャコロンのやり込み要素は非常にマッチしていると思いました。
惜しいところ
初代GBAだとプレイしにくい
みなさんは初代GBAの液晶画面をご存知でしょうか?
GBASPとは違ってバックライトが搭載されていないので、今、見ると非常に見難いんですよ!
こんな見難い画面を傾けて遊ぶのは非常に大変で、とてもじゃないですがやってられません!w
本作が発売されたのはGBA末期の2014年10月なので、GBASPやDSでプレイする事を前提にして作られています。
ちなみにゲームボーイプレイヤーを使えばゲームキューブでもプレイ出来ますが危険です!w
ただでさえ光ディスクのゲーム機を傾けるだけでもヤバイのに、プチゲームによっては180度傾けないといけませんからねw
全体のまとめ
本体を回して遊ぶスタイルから色物と思われがちですが、実はかなりの良作。
シリーズで付き物だったボリューム不足という弱点もガチャコロンのシステムによってある程度は補っており、回して遊ぶ操作スタイルも面白さに繋がっているから満足度はかなり高いです。
前作でやりたい事をやりきっていた印象でしたが、回転センサーという飛び道具によってシリーズ作品でありながらも新鮮味をもたせてくるとは驚きました!
シリーズ特有の弱点を補いつつ飛び道具の回転センサーによって新鮮味を持たしてきた良作!
こんな人には特におススメ。
・モーション操作好き。
こんな人にはおススメできない。
・モーション操作が苦手な人。
まわるメイド イン ワリオ/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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まわるはなかなか良作でした。個人的にメイドインワリオでは傑作です。
ナインボルトのプチゲームも秀逸ですし、ガチャコロンの存在がリプレイ性を高めるうえでは最高でした。
ゴージャスではまわるのプチゲームがまた遊べる点でも期待大ですよ。
まわるメイドインワリオは操作形式で人を選びそうですが、そこを乗り越えたらシリーズの中で一番バランスが取れていますね~。
GBA末期の良作ゲームとして挙げても良いと思います。
そしてゴージャスではジャイロセンサーを使ってまわるのプチゲームも再現するんですよね!もっと早くから出て欲しかったw
レビュー記事の見出しはゲームのパッケージ画像にしてほしいです。
知らないゲームでも興味が湧きますので。
あまりにも元に戻して欲しい方が多いので戻してみました。これでバッチリかな?
ゲームキューブに取っ手があった意味が分かった気がします。
まわるメイドインワリオのために取っ手が付いていたのか!なるほど!
・・・ツッコミ待ちですw