どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は単行本「桜井政博のゲームについて思うこと 2015-2019」の感想を書いていきます。
目次
人気ゲームクリエイターのコラム4年分を一度に読める!
本書は週刊ファミ通にて連載中のコラム「桜井政博のゲームについて思うこと」をまとめた物になります。
掲載時期は2015年1月から2019年2月までの4年間。
コラムの内容は桜井政博さんが当時携わっていた作品の裏話からプレイ中のゲームなど超多彩。
毎度のことではありますが、「次のコラムはどんなお題なんだろう?」と考えながら読み続けてしまいます。
超洗練された仕事現場
巻頭特集では桜井政博さんの仕事道具が紹介されていました。
さすが超一流のゲームクリエイター!
凡人ではとても真似できないほど洗練された仕事現場となっていました。
まず、仕事机には43インチ相当のPCモニターとそれよりもやや小さい一般テレビが置かれているようですね。
加えてマウスは腱鞘炎防止のため左右に傾けることでクリックできるタイプを使用。
キーボードも腱鞘炎対策でとしてハの字型を採用しており、テンキーは分離した形式のものを使っているようです。
ぼくのような机の上に安物のノートパソコンを置いてるだけの仕事現場とは大違いw
それ以外にはプレゼンスペースの紹介もされていました。
そちらではお菓子、ワイヤレスマイク、指示棒、コントローラなども紹介。
コントローラはSwitchのProコンですが、無線状態が続くと自動で切断したり、水平なところに置くと振動機能が切れるなど開発用の仕様を加えているみたい。
岩田社長を想う
コラムで特に印象的だったのが、岩田社長関連。
2015年7月11日に惜しまれつつもお亡くなりになられた任天堂の岩田社長。
桜井政博さんは彼の元部下になるので、常に敬愛されています。
そんな彼の気持ちはコラムの「岩田社長、逝去」「永遠の別れ」を読んで物凄く伝わってきました。
特に読み応えあったのが「永遠の別れ」。
こちらの回では岩田社長の通夜と告別式について触れられています。
関係者じゃないと絶対に分からないことや当時の空気感が2ページに渡って掲載されているのでとても読み応えがありました。
ユーザーとしてゲームとどう向き合うのか考えを改めたくなるコラム
次に印象的だったのが、「あれは要らない、これも要らない」「事実はそう単純ではない」「裁こうとしすぎのこの時代で」辺りのコラム。
「あれは要らない、これも要らない」ではユーザーの減点方式についての苦言。
「事実はそう単純ではない」では短絡的に結びつけようとするユーザーへの苦言。
「裁こうとしすぎのこの時代で」では言論の自由を良いことに叩きすぎてしまうユーザーについて苦言を呈されていました。
この辺りの記事を読んでいると、当ブログで公開しているレビュー、ゲーム情報、コラムはどうなのかと考えてしまいます。
確かに開発者が行う肉付けやサービスに敬意を払わず減点方式でレビューしてしまったことはありました。
目に見えている情報だけで短絡的に結びつけようとすることなんてしょっちゅう。
何かに対して必要以上に厳しく当たってしまったこともあります。
もちろんそれぞれに理由はありますが、もう少し考えて発信しないといけないなと考えさせられました。
相変わらずの守備範囲!
ゲームクリエイターは多忙なので、新作ゲームをプレイする余裕がない人も多いと思います。
ところが桜井政博さんの場合、常に最新ゲームも触っているのが凄い!
特に2016年12月から2017年3月にかけて起きた空前の大作ゲームラッシュ期はいち現役ユーザーとして楽しそうに最新ゲームについて語られていました。
特に必見なのが、Switch/Wii U「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」とPS4「ホライゾン ゼロ ドーン」の比較。
これらのタイトルは同時期に発売された大作ゲームなんですが、表面的には良く似ている部分があるんです。
その一方で対象的な部分もあるので、コラムではその辺りを分かりやすくまとめていました。
こういった開発者の視点を持ちつつもいちユーザーとしての感想もまとめているところが桜井政博さんの素晴らしいところだと思います。
もちろん仕事に関する話も満載!
もちろん、仕事に関する話も満載です!
今回の単行本ではWii U「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」のDLCやSwitch「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」の開発に関する話が目立っていました。
加えて初期の「星のカービィ」についての開発秘話も満載で、読んでいると少しだけゲームに詳しくなれます。
さらに自身が企画したコンサート「PRESS START」。
司会を担当した「ファイアーエムブレム祭」。
審査委員長を担当している「ゲームデザイナーズ大賞」についても触れられています。
読んでいるとあまりにも色んな仕事に携わっている印象で、それでいて様々なゲームをクリアされているのだから凄すぎる。
一体、桜井政博さんは何人居るのだろうか?
記事を読んでいるとそんな気さえもしてきますw
どうやら平均睡眠時間は6時間のようなので、桜井政博さんは分身の術を使っているか我々とは時の流れが違うのでしょう。
全体のまとめ
全体的には今回も盛り沢山な内容でした!
ページ数で言うと224になりますが、その中に100本近くのコラムが掲載されているので充実感が凄すぎるw
読んでいると良い意味でゲームとの向き合い方を改めたくなるので、興味を持った方は是非ご覧になってください。
ハードに関係なく多くのゲームを遊ばれてるみたいですし、それらのタイトルやハードも綺麗に整理しているっていう記事をみた時、本当にゲームが好きなんだなぁって思いました。
そんな桜井さんだから様々な良ゲームを生み出せるんでしょうね。
この本はまだ読んでないのでKindle版買って読もうと思います!