どうも!KENT(@kentworld2 )です!
「星のカービィ」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズで知られる桜井政博さん。
当ブログではたびたび彼の名前が出てきますが、それだけぼくは彼のことが好きなんです!
何故、好きなのか?
色々ありますが、一番はゲームに対する考え方が共感できるからです。
彼がゲームを語る時、真っ先に挙がるのがゲームデザインなんですよね。
今やゲームは総合エンターテイメントとなり、ゲームデザイン以外にも様々な価値観が生まれました。
そんな中で彼はゲームデザインありきで考えているので週刊ファミ通で連載されているコラムでは共感できる点が非常に多いんですよね。
本記事では彼がディレクターやゲームデザイナーとして携わった作品を特集していきたいと思います。
目次
- 1 星のカービィ/GB(1992)
- 2 星のカービィ 夢の泉の物語/FC(1993)
- 3 星のカービィ スーパーデラックス/SFC(1996)
- 4 ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ/N64(1999)
- 5 大乱闘スマッシュブラザーズDX/GC(2001)
- 6 カービィのエアライド/GC(2003)
- 7 メテオス/DS(2005)
- 8 大乱闘スマッシュブラザーズX/Wii(2008)
- 9 新・光神話 パルテナの鏡/3DS(2012)
- 10 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U(2014)
- 11 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL/Switch(2018)
- 12 全体のまとめ
星のカービィ/GB(1992)
桜井政博さんがディレクターとして携わった記念すべき1作目。
本作で大きな特徴なのが、間口の広さ。
1992年当時の2Dアクションゲームは非常に難易度が高く、クリアできないのが普通でした。
ぼくもクリアまでに何度も落とし穴にハマってゲームオーバーになったものです。
そんな中で発売された本作はホバリングアクションによって初心者でも楽しめる2Dアクションゲームとなっていました!
かと言って簡単過ぎる訳ではなく、クリア後には激ムズのEXTRAモードが追加されるので初心者から上級者までは楽しめます。
星のカービィ【レビュー・評価】誰でもクリアできるよう徹底して作られた入門用2Dアクションゲーム!
星のカービィ 夢の泉の物語/FC(1993)
大ヒットした星のカービィの続編。
本作で特筆したいのが、コピー能力!
カービィは前作でも敵を吸い込むことは出来ましたが、吸って吐くだけで終わっていたんですね。
ところが本作の場合、飲み込むことで敵の能力をコピーすることができるようになったんです!
おかげでゲームの幅が広がり、同じステージでも様々な楽しみ方ができるようになりました。
コピー能力はカービィの代名詞なので、これは大きな追加要素だと思います。
それ以外に注目なのがサブゲーム。
こちらは1つのボタンだけで楽しめるゲームで誰でも気軽に楽しむことが出来ます。
コピー能力に埋もれがちですが、こちらもシリーズのスタンダードになりました。
2002年にはGBAでリメイク作の「星のカービィ 夢の泉デラックス」が発売。
こちらは未プレイですが、ニンドリのインタビュー記事で手触り感などの拘りを読んだことがあります。
星のカービィ 夢の泉の物語【レビュー・評価】カービィと桜井政博が本領発揮したファミコン末期の名作!
星のカービィ スーパーデラックス/SFC(1996)
桜井政博さんが手掛けた3作目のカービィ。
本作で特筆したいのが、オムニバス形式を採用していること!
初心者から上級者までが楽しめる複数のゲームを収録しており、それぞれコンセプトが全く異なっています。
そのためボリューム感が半端なく、まさにスーパーデラックスな内容です。
それ以外に注目なのが2人同時プレイに対応していること。
2人同時に対応した2Dアクションゲームは当時の時点で存在していましたが、幅広い層が楽しめるカービィに搭載されたのは大きな出来事です!
全体的な完成度はそれまでの作品と比べても非常に高く、ファンの間では伝説化しました。
2008年にはDSで「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」が発売。
桜井政博さんは当時の時点でHAL研究所を退社していたので本作には携わっていません。
星のカービィ スーパーデラックス【レビュー・評価】カービィの可能性が一気に広まった会心作!
ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ/N64(1999)
任天堂の人気キャラクターが集う対戦アクションゲーム。
1999年当時、格闘ゲーム市場はマニア向けのものと化していました。
そんな中で発売された本作は必殺技のコマンド入力を徹底的に簡略化してハードルを下げてきたんです!
それでいてダメージの概念を排除し、吹っ飛び率を上げて場外へふっ飛ばすという新たなバトルシステムを構築しました。
4人同時対戦可能なバトルロイヤル形式も当時としては珍しく、格闘ゲームと括ってはいけないくらいの差別化を図っています。
そのため発売当初こそは様々な誤解によって注目度は低めでしたが、口コミでジワジワと人気が広まりセールスは徐々に上昇。
最終的にはN64ソフトの中でもトップクラスの売上を記録し、任天堂の新たなキラーコンテンツとなったんです。
ニンテンドウオールスター 大乱闘スマッシュブラザーズ【レビュー・評価】シンプルだけど奥が深い超爽快な対戦アクションゲーム!
大乱闘スマッシュブラザーズDX/GC(2001)
任天堂の人気キャラクターが集う対戦アクションゲームの2作目。
ロングセールスを記録した前作の期待感から生まれた今作は桜井政博さんが全身全霊で作り上げた歴史に残る傑作でした。
特筆したいのが、前作比で見たボリューム感。
本来、ハード初期に発売される作品ってボリューム不足であることが多いんですが、本作は後期に発売されてもおかしくないほどのボリューム感なんです!
プレイアブルキャラクターはもちろん、技数やステージ数、モード数、アイテム数も大幅に増え、あらゆる部分がボリュームアップしています。
桜井政博さんが手掛けるゲームはアンチテーゼ的な側面が強くありますが、本作の場合はハード初期に起こりがちなボリューム不足の面で反定立していました!w
こんな凄いゲームを13ヵ月間休みなしで作り上げた桜井政博さんには頭が下がります。
大乱闘スマッシュブラザーズDX【レビュー・評価】無理を押し通した末に生まれたゲームキューブの傑作!
カービィのエアライド/GC(2003)
「星のカービィ」を題材にしたレースゲーム。
本作で特筆したいのが、1つのボタンとスティックのみで楽しめてしまうこと。
なんと、本来アクセルの役割を果たすAボタンがブレーキボタン(チャージ)になっているんです!
その代わりマシンはボタンを押していなくても自動で進むようになっているので、従来のレースゲームとは真逆の発想で作られているんですね。
最初は戸惑いましたが、慣れてくるとチャージやドリフトの駆け引きを楽しめるようになりました。
ゲームモードは大きく分けて3種類を用意。
その中の「シティトライアル」は制限時間付きのオープンワールドレースゲームのような感じで大ハマリしました!
特定の条件を満たすことでアンロックされていく新システムの「クリアチェッカー」も見逃せません。
この要素が追加されたおかげで高度なプレイを意識して行うようになりましたからね。
ちなみに桜井政博さんがHAL研究所在社時手掛けた作品は本作が最後になり、これ以降はフリーランスで活動しています。
カービィのエアライド【レビュー・評価】カービィのスピンオフで済ませたら勿体無いくらい意欲的なレースゲーム!
メテオス/DS(2005)
降ってくるメテオを打ち上げていく落ち物パズルゲーム。
一般的な落ち物パズルゲームは落ちてくるブロックの絵柄を揃えて消していくものですが、本作では打ち上げていく発想にまずは驚きました!
しかもそのブロック(メテオ)を素材に変換して惑星やアイテムと合成させるシステムを採用してくるとは!?
桜井政博さんは本作ではディレクターではなくゲームデザイナーとして携わっていますが、ここでも既存ジャンルのアンチテーゼ的なゲームデザインを構築しています。
メテオス【レビュー・評価】面白さの本質を理解するまでの誘導方法が貧弱な人を選ぶ良作!
大乱闘スマッシュブラザーズX/Wii(2008)
任天堂の人気キャラクターが集う対戦アクションゲームの3作目。
本作で特筆したいのが、シリーズ初のオンラインマルチプレイに対応していること!
この頃から任天堂はニンテンドーWi-Fiコネクションのサービスを推していたので、その目玉タイトルとして発売されたのが本作になります。
あのスマブラが遠くの人と楽しめるのは夢のようでした!
それ以外に注目なのが各ステージで指定の曲を流せる「オレ曲セレクト」。
ゲームミュージック好きな桜井政博さんらしい発想の新要素だと思います。
GC「カービィのエアライド」で誕生した「クリアチェッカー」を「クリアゲッター」という形でスマブラに輸入させてきたのも印象的でした。
おかげでスマブラでも高度なプレイを意識するようになったものです。
あとはシリーズ初となるストーリーモードの亜空の使者!
このモードが搭載されたことでより1つの作品として引き立ちました。
しかし、あらゆる要素が肥大化し過ぎてしまい、桜井政博さんの作品としてはスマートさに欠けます。
特にロード時間の長さや手触り感の悪さは桜井ゲーらしからぬ配慮のなさです。
そのため桜井ゲーの中では評価が分かれる作品になってしまいました(個人的には思い出の作品ですけどね)。
大乱闘スマッシュブラザーズX【レビュー・評価】若干人を選ぶが、オンライン対戦機能で運命を変えられた思い出の作品
新・光神話 パルテナの鏡/3DS(2012)
ギリシャ神話をモチーフにしたアクションシューティングゲーム。
本作で特筆したいのが、アクションシューティングゲームとしては目新しい操作形式です!
スライドパッドで移動。タッチペンによるポインタ操作で照準移動。Lボタンで射撃という操作形式によってアクションシューティングの間口を広げることに成功しました!
それ以外にもリスクとリターンが強調された「悪魔の釜」、ゲームプレイ中にオートで展開されるボイス付きの会話イベントなど新しいアプローチが満載で従来のアクションシューティングゲームとは一線を画しています。
まさかあの「パルテナの鏡」がこんな形で復活するとは・・・。
新・光神話 パルテナの鏡【レビュー・評価】3DSだからこそ生まれた気配りが行き届いた傑作!
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U(2014)
任天堂の人気キャラクターが集う対戦アクションゲームの4作目。
本作で特筆したいのが、3DS/Wii Uの2機種で発売されたこと。
それぞれ収録されているモードが微妙に異なりますが、使用できるキャラクターや対戦バランスは統一されていました。
それ以外に注目なのが、3DS版の「フィールドスマッシュ」。
これはGC「カービィのエアライド」のシティトライアルにあった遊び(制限時間内に箱庭マップを探索してキャラクターを強化させてから戦う)をスマブラ流にアレンジした新モードになります。
3DS「新・光神話 パルテナの鏡」にあった「悪魔の釜」をアレンジして「戦士の天秤」として搭載していますし、2014年までに発売された桜井ゲーの集大成な側面も強く感じられました。
しかし、リストラキャラや「亜空の使者」に相当するモードの排除などによって今作も桜井ゲーの中では評価が分かれています。
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大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U【レビュー・評価】良いところは継承し、悪いところは改善したシリーズの集大成!
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL/Switch(2018)
そして桜井ゲー最新作となるのがこちら!
一見すると前作の完全版に見えますが、圧倒的な追加要素と改善点によって完全新作に昇格させたところに桜井政博さんの意地を感じます。
彼が携わる作品はアンチテーゼが大きなテーマになっていますが、今度は完全版ラッシュの流れを反定立してくるとは!?
歴代ゲームの祭典とも言える「灯火の星」は最高でした!
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(スマブラSP)【レビュー・評価】無駄な部分は削ぎ落として必要な部分は作り込んだ絶品のスマブラ!
全体のまとめ
以上!桜井ゲー特集でした!
ここで挙げた作品はいずれも桜井政博さんの信念が詰まっています。
単行本をすべて読んだうえで桜井ゲーの主な特徴を挙げてみたところ以下のようになりました。
・既存ジャンルの対照を成すゲームデザイン(アンチテーゼ)。
・リスクとリターンを追求したゲームデザイン。
・ゲームの展開を妨げる要因の排除。
・機能面で個性を持たせたプレイアブルキャラクター。
・充実のカウント集。
・スタイリッシュでシンプルなメニューデザイン。
・1ボタンで楽しめるサブゲーム。
・ゲーマーがニヤリとするようなネタ要素。
桜井ゲーのすべてがここで挙げた要素を網羅している訳ではありませんが、上記の要素を桜井政博さんが意識しているのは間違いないでしょう。
「星のカービィ」「大乱闘スマッシュブラザーズ」「メテオス」「新・光神話 パルテナの鏡」
一見するとこれらの作品は全く異なる作品に見えるかも知れません。
しかし、実際にプレイしてみると桜井政博さんの強い信念が垣間見れ、桜井ゲーと一括りにしたくなるのも分かると思います。
実際、「大乱闘スマッシュブラザーズDX」の後に「カービィのエアライド」を初めてプレイした時はメニュー画面の時点で「桜井ゲーじゃねぇか!?」と言いたくなりましたもんw
↑こちらが桜井ゲーのメニュー画面になりますが、どうでしょうか?
本来なら全く異なるシリーズ作品なのに同じ人が作ったものだとすぐに分かりますよね?w
それだけ桜井政博さんの作風は個性的なんですよ~。
いちファンとして今後も彼が携わった作品が発売されたら必ず購入します!
▼桜井政博さんの単行本はゲーマーの教科書と言っても過言ではありません!
この中だと、スマブラシリーズ全部、エアライド、初代カービィ、夢の泉、はプレイしました。
俺は、桜井さんの存在をしっかりと知ったのは「若ゲの至り」からですね。ゲーオタとしても、クリエイターとしても秀才だと思います。あと、たくさんゲームをすることに自信を持てました。
今、大学の勉強が合わなくて、ゲームの専門学校に入学することになったので、目標の1つになってます。