
大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテンドー3DS/3DS
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2014年9月に発売された3DS「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo3DS」のレビューをしていきます。
本作は任天堂の人気キャラクターが集結する対戦アクションゲームですが、今作は据え置き機から携帯機に移行する際の劣化を最小限に抑えた力作でした!
まずは良いと思った点から書いていきます。
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- 場外に相手をリングアウトさせるのが目的の対戦アクションゲーム。
- 攻撃を当てることで吹っ飛び率が蓄積されてふっ飛ばしやすくなる。
- 今回は携帯機での発売なのでいつでもどこでも楽しめるようになった!
初リリース日 | 2014年9月13日 |
対応ハード | 3DS |
ジャンル | 対戦アクション |
推定クリア時間 | 1プレイ30分 |
売上 | 初週94.5万本/累計234.0万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
携帯機でスマブラが遊べる嬉しさ
様々なキャラクターが乱闘を繰り広げる「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ。
本シリーズには様々な特徴がありますが、その1つに
1画面乱闘
というものがありました。
つまり、対戦プレイの場合は1つの画面をみんなで共有する必要があったんですね。
そのため大画面のTVでプレイすることが推奨された作りで、据え置き機向けでした。
そんな常識を覆したのが今回レビューする3DS「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo3DS」。
本作はシリーズ初となる携帯機での発売となり、それぞれが別々の画面で楽しめるようになったんです!
もちろん、携帯性も増したのでいつでもどこでも友達と対戦できるようになりました。
これまでは誰かの家に行かないとローカルでの対戦は出来なかっただけにこれは嬉しい!
凄いのが、過去作と比べてもクオリティが遜色ないこと。
以下、本作のクオリティが高いと感じた部分です。
- キャラクターのモデリングがハイクオリティ。
- フレームレートが60fpsでなめらかに動く。
- 裸眼立体視対応。
- ステージの仕掛けがバリバリ動く。
- 4人同時プレイに対応。
思わず「3DSってこんなに性能高かったのか!?」と言いたくなりましたよw
さらに増した参戦キャラクター
携帯機での発売だとキャラクターの数が減っているんじゃ・・・!?
発売前はそんな不安もありましたが、これは杞憂でした!
今作の総登場キャラクターは前作よりも10体以上増えています。
凄いのが、各キャラクターのカラーバリエーションが8種類も用意されているうえに姿を変えられる場合もあること。
例えば「むらびと」「ルフレ」はカラーチェンジすることで姿が男女に変わるんです!
肝心の新キャラクターでは他社キャラクターがさらに追加されました。
前作では「ソニック」がゲスト参戦を果たしましたが、それに加えて「パックマン」「ロックマン」も参戦を果たしたんですね。
もちろん、参戦に合わせて専用のステージ、BGM、フィギュアも用意されています。
※スネークは今作には参戦していません。
サウンドプレイヤーとしても使える
シリーズではお馴染みのサウンドテスト機能。
今作ではこの機能が大化けしてくれました!
というのも今作は携帯機での発売なのでいつでもどこでも聴けるからです!
この利点をさらに強めてくれるのが、スリープ中でもイヤホンから音が流れる機能。
皆さんもご存じのようにニンテンドー3DSは折りたたむとスリープモードになって音が出なくなります。
ところが本作の場合はイヤホンからのみ音が鳴る機能が搭載されているので、ポケットやカバンの中に入れたら歩きながら音楽を楽しむことができるんです!
しかも以下のような機能も用意されています。
- スリープ中でもLRボタンを押す事で前後の曲に変更できる。
- お気に入り登録した曲だけ再生することができる。
- リピート機能が搭載されている。
前提として挙げておきたいのが、スマブラシリーズは任天堂を始めとする歴代作品のゲームミュージックを数百曲収録していること。
本作を購入すればそれらのゲームミュージックをいつでもどこでも聴けるんだから最高じゃないですか!?
もはやサウンドテストではなくサウンドプレイヤーですw
短時間で楽しめるモードが盛り沢山!
携帯機と言えばお手軽感!
いつでもどこでも楽しめる関係上、ちょっとずつプレイすることが出来ます。
そのため本作のゲームデザインは携帯機向けに設計されていました。
簡単に言うと短時間で楽しめるような作りになっているんですね。
例えばシリーズではお馴染みの「シンプル」モード。
次々とステージをクリアしていく1人用モードですが、今作では短めに設計されています。
その代わり分岐が大幅に増加しているのでリプレイ性が増しました!
さらに今作では以下のような1人用モードが収録されています。
- 制限時間以内にどこまで吹っ飛ばせるのかを競う「ホームランコンテスト」
- 雑魚キャラと様々なルールで戦う「百人組み手」
- 爆弾を吹っ飛ばしてより多くの障害物を壊して行く「スマッシュボンバー」
- ブロックを壊してフィギュアやコインを集めて行く「フィギュアラッシュ」
- コマをぶつけ合って場外に吹き飛ばして行く「すれ違い大乱闘」
- 5分間にフィールドを探索してアイテムを集めて最終決戦に挑む「フィールドスマッシュ」
「ホームランコンテスト」「百人組み手」は過去作にも収録されていましたが、それ以外はすべて新作なんです!
特に印象的なのが、「フィールドスマッシュ」。
制限時間以内にアイテムを集めて最終決戦に挑むゲームデザインってまんまGC「カービィのエアライド」の「シティトライアル」じゃないですか!?
さすが桜井政博さん。自身が過去に開発された作品のノウハウを今作でも活かしています。
「シティトライアル」と同じく「フィールドスマッシュ」もランダム要素が強いため何度もプレイしてしまいました!
このように本作の1人用ゲームは短時間で終わる半面リプレイ性が高いので携帯機と上手くマッチしています。
上級者向けの嬉しい配慮
なんと、今作ではすべてのステージを終点化することができるようになったんです!
つまりギミックも何もない、平坦なステージにできるんですね。
一方で背景は同じなので、終点ばかりを選びがちな上級者プレイヤーにとっては嬉しい配慮に感じます。
さらにオンライン対戦モードでは以下のような2つの部屋に分けられました!
- 終点なしでアイテムが出現する「エンジョイ部屋」
- 終点のみでアイテムが出現しない「ガチ部屋」
しかもバトルロイヤル、タイマン、チームバトルとマッチングが分けられるようになったので、オンライン対戦でもプレイスタイルに合った乱闘ができるようになったんですね。
前作で不評だった転倒システムも廃止されていますし、ユーザーの意見をちゃんと取り入れた作りになっていると思いました。
個人的には携帯機で気軽に自分のプレイスタイルに合ったオンライン対戦が楽しめるようになったので、就寝前後についつい軽くプレイしてしまいます。
ある程度連勝できるとその日はぐっすり眠れるんだよな~♪
意外と面白いMiiのカスタマイズ
今作から似顔絵キャラクターのMiiをカスタマイズすることができるようになりました。
カスタマイズの方法は簡単。
3つのタイプから選択して能力アップのパーツ、4つの必殺技、帽子、体のコスチュームを選択するだけ。
用意されている技は意外なくらい使い勝手が良く、個人的には主力キャラクターとして使ってしまいました。
それがこちらのさっく~です!
さっく~は文鳥なのでMii化するのは無理があったけど、なんとなく似ていたらそれで良いんじゃい!w
このようなキャラクターのカスタマイズ機能が追加されたことでなりきりキャラを参戦できるのが嬉しいですね。
対戦終了画面では優勝したキャラクターがドアップでポーズを取るので、使用しているMiiがネタキャラクターだったら笑いも倍増です♪
強調されたエフェクトや効果音
アクションゲーム好きとして触れずにはいられないのがエフェクトや効果音!
エフェクトや効果音は全体的に強調され、より爽快感が増しました。
何よりも嬉しいのがスマッシュ攻撃を決めた瞬間です!
あの快感を味わいたくてスマブラをプレイしているようなものなので、その点が強調されているのは嬉しかったです。
惜しいところ
対戦ルールのカスタマイズ性がダウンした
スマブラと言えば対戦ルールの自由度が高い事も特徴だったりします。
しかし、今作の場合は初代並みにカスタマイズの自由度が落ちています。
以下、前作から削られた要素です。
- コイン制バトルが設定できない。
- 体力制バトルが設定できない。
- アイテムの出現率を調整できない。
個人的に残念だったのが、アイテムの出現率を調整できないこと。
これまでの作品では「すごく多い」「多い」「普通」「少ない」「すごく少ない」といった感じで調整出来たんですけどね。
どうやら3DSのスペックによる問題で1度に4個のアイテムしか表示できないようにしているようです。
この程度の出現数だと「モンスターボール」合戦や吹っ飛び率を2倍にしての「パンパー合戦」が盛り上がりません。
せっかくいつでもどこでもスマブラができるようになったのに残念。
その代わり「フィールドスマッシュ」という大掛かりな対戦モードやミニゲームの協力プレイが追加されたので、足りない分はそちらで補えってことかな?
携帯機で発売した事による代償がある
やはり、携帯機での発売という事で据え置き機版と比べてイマイチなところはあります。
一番大きいのは、画面が小さくて操作が少しやりにくくなっていること。
スマブラシリーズは派手に動く事から操作キャラクターを見失いやすく、画面が小さいと尚更見失いやすくなってしまいます。
今作では広いステージを少なくしたりと配慮していますが、それでも気になりました。
操作性に関しても過去作と比べたらやり難く感じます。
ボタン配置に関してはオプションモードである程度変えられるのでまだ良かったんですけどね。
僕はゲームキューブコントローラでのスマブラに慣れてしまっているので以下のような設定でプレイしていました。
- Lで緊急回避
- Rで投げ技
- Yで必殺技
- Aで通常技
- XBでジャンプ
- スティックを倒してのジャンプはOFF
このような設定にすればゲームキューブコントローラと大差ない操作感覚でプレイ出来ます。
操作面でそれ以外に困ったのが、初代3DSでプレイすると手のひらが炎症を起こしやすいこと。
初代3DSは本体が角ばっているため長時間プレイしていると手のひらが炎症を起こすんですよね。
もし、初代3DSでプレイされる場合はグリップなどを別売りで買った方が良いかもしれません。
最後にボリューム面ですが、Wii版と比べたら劣っています。
プレイアブルキャラクターやフィギュアこそは増加していますが、以下のモードは無くなってしまいました。
- ストーリーモード
- イベント戦
- ステージクリエイト機能
- 700種類のキャラクターシール
- 名作トライアル
もっとも、中には蛇足に感じられるようなモードもありましたが。
これでも3DSソフトとしては破格のボリュームですが、前作と比べたら劣っています。
初代3DSでは機能が制限されている
相当な無理をして作られているのでしょう。
初代3DSでプレイすると様々な機能の制限が掛けられます。
例えばソフトを起動しているとインターネットブラウザやMiiverseは利用出来ません。
Newニンテンドー3DSでは利用できるので、初代3DSではパワー不足だったようです。
無理もありません。本作のキャラクターモデリングは丁寧に作られていますし、裸眼立体視対応でフレームレートは60fpsになっていますから。
そのうえで仕掛けがバリバリ動くステージで4人同時プレイを実現しようとなったら無理が出てくるのでしょう。
ハード後期にはマシンパワーの限界を引き出したタイトルが誕生しますが、本作はその1つとしてみても良いと思います。
全体のまとめ
やはり、携帯機での発売ということで代償はいくつかありました。
それでも劣化を最小限に抑えようとする開発者の意地みたいなものは感じられます。
3DSでここまでのクオリティまで持ってこれたのは本当に凄いです!
逆に携帯機で発売されることによって生まれる利点もありますし、価値のある作品だと思います。
余談ですが、中学生になる従兄弟が本作を相当気に入ってくれたので未だに貸しっぱなしなんですよw
久しぶりに会っても「もう少し貸して!」とレンタルを延滞しまくってきます。
ですので、個人的には従兄弟とのコミュニケーションツールにもなりました。
劣化を最小限に抑えたポケットスマブラ!
こんな人には特におススメ。
・いつでもどこでも乱闘したい人。
こんな人にはおススメできない。
・格闘系で操作性を重視する人。
・対戦できる環境が無い人。
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo3DS/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約40時間
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携帯機でもスマブラは期待を裏切らない出来でしたね。
一部の強いキャラがいますがゲームバランスは一番じゃないでしょうか
強いて不満を上げるなら激しい操作をするのでスライドパッドの
負担が大きいからスライドパッドの寿命が縮んでしまわないか心配です。