
Wii「罪と罰 ~宇宙(そら)の後継者~」が発売される事を記念して、
00年11月に発売されたN64「罪と罰 ~地球(ほし)の継承者~」を
今回はレビューします。「罪と罰 ~地球(ほし)の継承者~」は
「ガンスターヒーローズ」などでお馴染みのトレジャーと
任天堂がタッグを組んで制作したアクションシューティングゲームです。

N64のコントローラを活かした操作性
本作の操作方法は、タイプ1の場合3Dスティックで銃攻撃の照準移動。
Zトリガーで照準の方向に向かって射撃(敵が近くにいる時に押すと剣で攻撃)。
十字キー、またはCボタンでキャラクターの移動。
LボタンまたはRボタンでジャンプと言う独特な操作方法になっています。
最初の方は移動がスティックで出来なくてちょっと戸惑うと思いますが、
慣れてしまえば操作性の素晴らしさに気が付くハズです。
また、この作品は右手でA・B・C・Rボタン、左手で3DスティックとZボタンを操る
「ライトポジション」の他に、右手で3DスティックとZボタン、
左手で十字キーとLボタンを操る「レフトポジション」にも
対応している数少ないN64ソフトでもあります。ここまでN64の
コントローラを活かした作品も珍しいのではないでしょうか?
スティックで照準を合わせて十字キーorCボタンで移動しながら
Zトリガーで銃を撃ちつつ近づいてきた敵をZトリガーの剣で攻撃。
慣れてくるとこの操作が病みつきになって来るハズです!
独特な操作をマスターできる専用のトレーニングモードが用意されているので、
初心者やしばらく本作をやって無かった人もこのモードを最初にプレイすれば
戸惑い無く本編を進めることができます。この辺はさすが任天堂ソフト!
本作はメディアがロムカセットのN64ソフトと言う事もあり、
ロード時間は全く存在せず、非常にテンポ良くゲームが進行していきます
(移動は基本的にレール移動になっています)。
ノーミスで最初から最後まで行けたら、一本の映画を観た気分を味わえるかも?
全部で10つのステージがある本作ですが、
使いまわしは一切無くって常に新鮮な気分を味わうことができます。
アクションシューティングなので基本的には敵を倒すだけですが、
昨今のゲームにありがちな単調さは全く感じられませんでした。
ジェットコースターのようにぐるぐる飛び回りながら
進行して行くステージ2-2は今見ても大迫力なので必見です!
基本的には敵を単純に多く倒すだけですが、
制限時間やボーナスが用意されていて独特のシステムが
出来あがっているので、ハマるとかなり面白いです。
敵を100体倒すごとにコンテニューできる回数が増えるのも、
敵を多く倒すモチベーションを上げてくれてgoodでした!
全体的に展開が駆け足で飲み込むのに時間がかかるし、何より説明不足過ぎて
ラストも「?」でした。どうやら小説版でストーリーが補完できるようになっているらしい。
まあ、この作品は何回もクリアするタイプのゲームなので、
ストーリーが難解な方がじわじわ内容が分かってきて良いのかもしれませんが、
もう少し分かりやすくしても良いんじゃないか?と思いました。
低年齢のユーザーが多いN64ソフトですし。
この作品はN64ソフトでは珍しくリアル系のグラフィックなんですが、
やはりN64のポリゴン能力では世界観を上手く表現しきれておらず、
演出も人形劇のようにチープで物凄く無理を感じました
(もちろん頑張りは感じられますが)。
当時でも既にPS2やDCが発売されていたため、「ちょっと汚いかな?」と
思っていましたが、目が肥え切った今やるとあまりのチープさにビックリすると思います。
もちろん、数時間やれば慣れてしまいますけどねw
初めてプレイする時は、DSソフトをテレビに映して
遊んでいるような物と割り切って考えてやると良いかもしれません。
早ければ1時間程度でクリア可能なんですが、いくら難易度が高くて
何回も遊ぶ事を前提にして作られたゲームとは言え、ちょっと物足りない気がします。
ディフォルトのイージーで1回クリアしただけでは、
絶対に満足できない内容だと思います。ノーマル、ハードでもう一度ゲームをクリアして
初めてゲームの奥深さが分かり、満足感を味わえる内容になっていると思います。
N64ソフトでは珍しくフルボイスなのは良いですが、日本のステージも登場して
北米では発売されなかったのにも関わらずすべて英語ボイスなのが残念です。
ボイスが日本語だったら、難解なストーリーも少しは理解できたかもしれないのに。
イージーモードでも少々難易度が高めだし、ストーリーも難解で短いので
初回プレイだけではあまり高い満足感が得られない作品のため、少々好みが分かれる作品。
だけど、そこからノーマル、ハードをプレイして行って
難易度の高さにくじけずクリアしたらゲームの奥深さに気が付いて
評価がグンとアップすると思います。「スターフォックス64」が
楽しめた人ならおススメかな?N64ソフトの限界に挑戦した作品でもあるので、
N64の限界を見たい人にもおススメかもしれません。
こんな人には特におススメ。
・シューティング好き。
・スコアアタック好き。
こんな人にはおススメできない。
・1周プレイして満足する人。
・複雑な操作が苦手な人。
罪と罰 ~地球(ほし)の継承者~/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約15時間
※当ブログのゲームレビューの採点についての方針はこちらをご覧下さい。
※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。
ついに明日発売なんですね~
カンファレンスで発表されて興奮してから約1年、
やっと遊べる(^O^)
とりあえずWiiリモコンでやってみたいと思います(b^-゜)